真空管フェア、今日でしたぁ〜;;。

 う〜ん‥‥血液状態サイコ〜、体調いまいち‥‥。
 転室後、生活がお〜おきく変わったのは、ナンといっても、ハンダごて遊びをしなくなったこと、である(泣/笑)。

 オデオのほうは、加えて音源のほうも、もう何もいじるところがなくなって来つつ、では音に満足、というか、「音の楽しみ」を感じられているかというと、いい音なのだけれど、それだけなのである。
 ― てなことを言っておったら、例の真空管オーディオフェア、今日でした^^!

真空管オーディオフェア

 さすがに週6日仕事に出て、日曜のみお休みという現状、かつこの体調では、出向く気はしない。
 それに、このフェア、私のような、生活ぎっりぎりでオデオを楽しんでいるような人は、ほぼ無縁の場だ。

 ではあるのだが、このところまた、“そっち系”の関心がカマ首をもたげてきている。

 エレキットが、6AQ5=6005Wのシングルアンプ・キット、TU-8150をリリースしている。

TU-8150

 6AQ5は、GT管 6V6と同定格だそうで、TU-8150もソケット基板の交換で簡単に 6V6系に挿し換えられる。
 ゲインを補うということで、オペアンプのプリ部もあるそうだ。ただ、これは、携帯音楽プレーヤーのフロントからの入力に挿入されるようで、使わなければ配線しないでもいいだろう。

 とは言っても、三結にでもすれば出力は1.5Wていどになり、激-狭の1Kだとはいえ、さすがにシンフォニーの再生には無理が出そうな気もする。

 ― という時の助け舟、でもないけれど、NPO・ラジオ少年に、6AQ5プッシュプルの、AMP-3というのがある。

ラジオ少年 AMP-3

 この発売元は、説明書がいい加減だという情報もあるが、この辺は元が中国ダネである商品も多く、それもかかわっていそうだ。
 OPTのクオリティなども、そんなには求められまい。

 反対にゴージャスなのは、固定バイアスであることなのだが、これはかえって厄介なので、各出力管に560〜680Ωくらいのカソード・バイアス抵抗を入れて、自己バイアス化する手があろう。
 プッシュプルなので、三結で自己バイアスにしても4〜5Wは出るだろう。
 固定バイアスは、むしろシングルアンプのB電圧を、ぎりぎりまで効率的に使って出力を取り出す場合に有効なのでは?

 プリには、WATZの PA-3002 (WATZのプリは、どうもまだこれしかヒーターをDC点火しているのはないみたいだ) あたりか?
 整流ダイオードには、小さいシャーシでは Sic SBDはキツそうだから、UF2010あたりにする?

 あれれ、もう買って作る気に!? 年度末までに、国保・国民年金保険料と地方税で、まだ30万近く納めないといけないはずなので、散財計画はキケンだぁ〜;;。

Mercury F1、ちょいとお掃除。

 ふい〜‥‥週末はいつも腹具合、ワルいな〜。
 いっぽうで、毎日、クラス全体にではないが、生徒に話す仕事なので、数年前まではだいたい学期の終わりごろになるとノドが痛くなり、ノド風邪の症状が出ていたのだけれども、ここ数年は、しゃべってもノドに疲労が来ず、耳鼻咽喉系の風邪には、実に患らなくなった。

 …時間数は短いとはいえ、62歳のヘロヘロ爺ぃが週6日仕事に行くのは、そこそこチンドいです〜;;。
 ま、こんな調子ででも仕事があるから生きていけるのであるが…。

 そして ― CDは、やはり最近買ったものの中に、なじめないものが多く出てきて、数千円かけて集めたのに、早晩ユニオンとオクとで捨離シャリィ〜、とあいなる予感が。
 前記事の、アルテミス四重奏団のベートーヴェンなどその候補で、やっぱりどう気を入れて聴いても、「ベートーヴェンを聴いた」という実感が湧かない。

 それと、年金請求に必要な書類のために、ぼつぼつ出身大学などに在学期間の証明書を依頼しないといけない ― だいたい夏季休暇も終わり? ― し、な〜んにもしていないような毎日ながら、頭の中は雑然忙然。

 さて、転室前から、ホコリの多い居室で、もうあしかけ8年付き合ってもらっている、Tannoy Mercury F1 Custom。
 サランネットとフロント・バッフルの間にはけっこう隙間があり、振動板にそうとうホコリが付着してきている。

Mercury F1、掃除前

 1年ほど前になるが、ダイヤフラムを傷つけずに掃除するには‥‥と、カメラのレンズ用刷毛:エツミ E-146を買っていたのだが、今までほったらかし。

 掃除機で吸い取る形にすると、吸引力がそこそこ強い機種なので、バリッ! とやったらタイヘン…なので、といってブロアーは持っていないので、常用の、コイズミのヘアードライヤーを使う。
 これだとあまり風力はないが、それで飛ぶくらいでがまんしましょう。

ドライヤーとブラシ

 熱風は出ないように注意し、マイナスイオン(とか^^)も切っておいて、ブワ〜ッと吹きつけ、ブラシでシャシャッ、と。

Mercury F1、掃除後

 う〜ん、ちょっときれいにはなったが‥‥。

汚れ。

 右チャンネル用(に使っているだけで、左右は全く同形)のウーファーの下部エッジ部分に、白い斑点が残った。虫の糞かな? 無水アルコールなどは素材を溶かす恐れも、と、触らず。
 音は‥‥変わりません(笑)。

真空管プリアンプ・キットの誘惑^^;;。

 世にいう“ユーチューバー”で、オーディオが主たるテーマでもってそうとうなファンを持っている、という、ヘンな人、アンソニーさん。
 「こにちわ! アンソニー…です!」、「こにちわ! アンソニーのオーディオ雑談へ、ようこそ!」でおなじみ(なのか? …)。

 そのアンソニー氏の動画に、サンバレーの新しいプリアンプ・キット SV-Pre1616Dが登場している。


 セッティング、配線をすませ、音出し。11分50秒くらいから、ヴァイオリンが鳴り出すに及んで、アンソニーさん、「おぉ〜っ! ハイハイハイ!」と叫んでいる
 それも納得できるエエ音である。ヘッドフォンで聴いていても、よくわかる(よいマイクとレコーダーを使っているんだろうな)。
 1分ほど経過したところで、またも「はいはいはい!」 ギターにパーカッションも、コクのあるいい音だ。

 アンソニー氏は、JBLの何番だっけ、ゴージャスなフロア型をクラウンのパワーアンプでドライブしており(システムとしては、明らかにゲイン過剰)、“素”がいいということがあるが、同じクラウンのプリと比べて、「もうこっちにはもどれない」と明言しているように、SV-Pre1616Dはよさそうである。

 そうそう、アンソニーさんは、上にリンクしたサンバレーのブログに埋め込まれた、同ショップの動画でも、試聴に参加している。
 う〜ん、大橋サンとコラボしましたかぁ〜。

SV-Pre1616D

 回路は、Marantz型プリのラインアンプを用いたということで、ならば12AX7の2段NFアンプ+カソードフォロアーとなる。増幅段は、たしかマッキン C-22は直結だったはずだが、MarantzはCR結合だ。
 2段なので、非反転アンプである。反転してもべつにどうということはないのだが、精神衛生上、ちょっと…。

 他に、現行の真空管プリアンプ・キットはあと4種ほど、すぐに挙がるが、ほとんどが単段=反転だと思われる。

 まず、エレキット TU-8500(4万円台)。

TU-8500

 製作している人たちのブログには、回路に関する言及がほんとうにないのだが、サンバレーさんのブログによれば、12AU7単段(たぶんPK帰還PG帰還)+カソードフォロアー、なので、位相反転する。
 それと、デフォルトでフォノイコライザーを搭載しているが、とりあえずこれは要らない。

 次に、ぐっと値段がはるが、トライオード TRK-1(8万円台)。

TRK-1

 12AU7×2本だが、SRPPなので位相反転する。外観デザインはサイコー^^。

 次に、春日無線の KA-25RK mkII(7万円)。

KA-25RK mk

 すでに製作例や試聴記がいくつかアップされていて、「濃厚な音」だそうだ。使用真空管 8106は5極管らしい。ということは、各Ch1本を使っても、単段か。

 あと、チープな感じはするのだが、ヤフオクに出品してもいる、WATZ。
 WATZ製品は、他ショップでも扱っているところはあるので、一定の信頼は獲得していると思われる。

 ここのプリはいくつかあるが、実用性を考えると、PA-3002(4万円台)あたりか。

PA-3002

 12AU72段の間にCR型のトーンコントロールを挟んだものらしい。2段めもカソホロでなくカソード接地回路(通常の増幅段)なら、2度反転するから、非反転アンプとなる。
 CR型トーンコンを挟むから、ゲインを稼ぐために2段めも増幅段にするだろうなぁ、とは思うのだが、どの開発元もあまり回路には言及しない。
 WATZは、以前はプリのキットでもAC点火だったのだが、今はDC点火、それも安定化している。

 プリの場合、球が外に出ているものは、ちょっとデザインが野暮ったい感じがする。その点で、サンバレーと WATZは、いまいちだが、機能と音には期待できる。
 ※画像は、各リリース元 or ショップのサイトから拝借した。

 さてさて、そうなるとプリメインにつなぐとゲインが高くなりすぎ、パワーアンプも別途欲しく or 作りたくなる。
 エレキットの 6L6シングルか、WATZの 6V6シングル‥‥とか思い浮かべるのはいいのだが、クラシックをちゃんと鳴らしてくれるだろうか。

 YouTubeの動画を検索すると、たとえば現行 Marantz PM6005の動画は、どれを見ても、それぞれそれなりのマトモな音が聞こえるのだが、管球アンプの動画は、その多くがショボい音なのである。

 現行の PM6005は、音楽の種類にかかわらず、そつなく、そしてまあまあ高精細に鳴らしてくれるけれど、“コク”が決定的に、ない。
 といって、都はるみもダイアナ・パントンもシュヴァルツコップも、一様に同じコクが付いても困るのである。ふむ〜。

 ま、しばらく医療費がかかりそうなので、それが一段落してから、でしょうかね。

オンキヨー C-7030、帰還

 先週の真ん中に、CDプレーヤー、オンキヨー C-7030がご帰還。
 やはり、頻度はごく低いがトラッキング・エラーが発生するとのことで、またトラバース・ユニット=メカの交換となったようだ。
 修理自体は1週間のうちにやってもらっている。
 鳥取に2回、江東区に2回、都合4往復の修理。そうしたくなるクオリティではある、と思う。

C-7030、帰還

 戻ってきた C-7030で少し聴いてみるが、調子は今のところきわめて快調‥‥そうでないと困るのだが。
 ラックに置いてみると、若干のガタが出ている。C-7030は、天板、底板ともに、重量のわりにはペラペラなので、天板を閉じてネジを締めた場所が水平でない場合、歪みが生じる、のではないかと思う。拙宅で閉じた時もそうなった。
 そういう場合は、平たい場所でネジを締めなおすと直るので、締めなおしたが、ほ〜んの少し、歪みが残るようだが、これはラックの板のゆがみもあるかもしれない。

 C-7030について、面白い、しかしちょっと聞き捨てにできかねる情報をえている。
 《価格.com》の、こちらの掲示板に、去年の4月になって、C-7030を購入し、オペアンプの交換などを施したという書き込みがされている。

 そこでびっくりしたのだが、DACチップは、私の機体に搭載され、当時の印刷カタログにも記載されている、Wolfson WM8718ではなく、旭化成 AKMの AK4482だ、と記されていた。
 写真も投稿され、ピンの数(WM8718は20ピン、AK4482VTは16ピン)からも、WM8718ではないことがわかる。

 いや〜、参った!(← この「参った」は、投稿者・手作りオーディオさんのとは別の意味;;;。)
 DACが変われば、確実に音は変わる。
 ピン・アサインが異なるので、DAC周りは、基板の設計を見直さなければならず、つまり基板が新しく起こされている、ということだ。

 AK4482も、悪くないDACと思われるが、オンキヨーと合同になったパイオニアの DP-30AEも、このDACらしいのだが、製品ページには「高音質192kHz/24bit DAC搭載」としか示さない。
 ロシアのショップ・サイトに、DACの型番が“漏洩”している(笑)。

 C-7030の製品ページからも、DACの型番部分がそっくり削除されている。
 技術サイドなのだろうか、どうも、AK4482VTは、公表したくない、B級チップ、なのかもしれない。
 下が、両DACのピン配列。

WM8718 AK4482VT

 ちょっと見づらいが、左が WM8718のピン配列、右が AK4482VTのピン配列である。
 そこそこのオーディオ用DACは、デジタル電源ピン(DVDD)とアナログ電源ピン(AVDD)を分けて備えているが、AK4482VTは、電源ピン VDDひとつである。
 これだと、電源供給をデジタルとアナログで分けることができない。言い換えると、分けなくてよいから、ローコスト製品向け、と取られかねない。

 今回、サービスに希望配達日を連絡した際、基板は交換されていないか聞いてみたが、トラバース・ユニットのみで、基板は交換していないとのことだった。
 が、ちょっと踏み込んでこの件を伝え、「詳細はおっしゃれないと思うが、今後、基板部分に故障が発生して修理をお願いした場合、DACが変わることもありうるのか」と聞いてみると「ありうる」という回答だった。
 
 いやいや〜、DACが変わったら、型番を変えてくださいよ〜。

 なぜこうなったのか‥‥推測するに、C-7030はもうかなり長寿命の機種であり、ウォルフソン社がシーラス・ロジック社に買収されたことなどから、、WM8718が安定的に供給されないと見込んだためかもしれない。
 基板の設計し直しは、もしかすると‥‥途中トラックから再生開始した場合の「プチ」(← 私の機体のトラブル)を回避するために、ミューティング回路もやりなおしたのかも‥‥というのはちょっと自己チューな見方かもしれないけれど。

 さて、帰ってきて、音は変わるはずはないのだが、前記事で書いている、録音がいささか貧弱なので手放そうか考えた、オスカール・ダノン/チェコ・フィルによるリムスキー=コルサコフ『シェエラザード』(Supraphon原盤で、日本コロムビアのセット盤)。
 これが、す〜っさまじくよい音で鳴ったのである!
 高弦はもともとの収録からして乾いた音で潤いがないけれど、音場が自然に拡がり、楽器の浮き上がり方と溶け合い方がじつによく、さまざまな音形が有機的に明滅するさまはすばらしく、舞台音楽の名匠・ダノンの面目躍如。

 新しく買ったデュトワ盤と比較するつもりが、1曲全部、聴きとおしてしまい、まさに“一大絵巻”を味わった思いだった。
 単純に、好みのCDPからしばらく離れていて、やっと聴けた、という事態から来る感覚・錯覚なのだろうと思うが、信号の読み取りが精密化したこともあるのかも、とも考える。

 では、いよいよ PHILIPS TDA1549T搭載の CD5000は存在理由がなくなってきたかというとそんなことはなく、CD5000は、ナロウで地味ながら、確乎とした存在感を示している。
 CD5000で鳴らした途端、田舎の定食屋に入った時のような安らぎを感じさせてくれる、ということがある。

 う〜ん、面白い。

Onkyo C-7030、再度サービスに?

 オンキヨー C-7030‥‥い〜い音である。この値段で、これはいい。
 現在、8割の音源を、こちらで聴いている。

Onkyo C-7030

 1月に、音飛び修理で、購入店の5年保証を利用して修理を依頼し、いちおうは治ったのだが、前にも書いているように、3〜4日にいちど、ディスクの再生始めに、トラッキングをはずして、「ザザザッ、ザザッ」と音が飛びまくる現象が生じる。

 最初にきちんとTOCを読ませ、表示させてからだとこのエラーが生じることは少ないような気がしていたが、つまり、最初から再生「>」や、トラック番号で途中トラックから再生した時に起きやすいような感じだったのだが、今日は、TOCを表示させてから第1トラックから再生したところ、バチバチ飛んだ。

 入れ直すと、何ごともなかったように、一切飛ばずに再生する。
 前夜まで、ブルックナー1曲、76分聴き続けても、いちども飛ばない。

 しかし、トラッキングをはずすと、「ザザザ…」、これが3〜4日にいちど、必ず起きる。
 ディスクを入れ直し、読ませ直すと問題なく最後まで再生するのだが、何しろ「さあ音楽を聴こう!」という最初に鼻っぱしらをくじかれるのだから、気持ちを殺がれること甚だしい。

 う〜ん、もういっぺんサービスに電話してみますかねえ。
 修理伝票の完了日が1月17日なので、3ヶ月間=4月16日までに同箇所・同内容のトラブルが発生した場合、無償修理となる。
 往復送料はこっち持ちかもしれないが、それはかまわない。

 2万円出せば買えるCDPなので、ほかにこの価格帯でメインで聴けるCDPも考えにくく、全くの別個体なら、どうか? ‥‥とか、1) トラブルそのものがまず、2) そして、どうしようかの判断が、悩ましい。

 Marantz現行の CD6006は、価格.comのレビューでは‥‥おいおい、音飛びトラブルが報告されている!;;
 1ランク下の CD5005のほうがいいかな〜、と見たら、これまた「アマゾンで買ったら、音飛び、交換して、音飛び、3台目で音飛びしなくなった」って、こりゃヒドいな。めったにないトラブル個体なんだろうけれど。

 Marantzは、実際にはけっこういいと思うが、DACが、現行アンプのと同じ CS4398なので、面白みがない。C-7030は、もうマイナーになってきたウォルフソンのが聴けるのである。

Gotham SPK 2x1.0mm、再導入;;。

 いっとき失業状態‥‥で、いっや忙し〜;;。

 QED Profile 79 Strandが、一聴、ダメだったので ― 客観的にはいいケーブルだと思う。Harbethや ATCが勧めるだけはある ― 速攻で元の Gotham SPK 2x1.0mmに、もどし作業。

 QEDへの交換前、Mercuryをスタンドに置いたり下げたりするたびに、Gothamの、端子にねじ込んだ先が振られ、導体芯線に「曲げ」が加わり、金属疲労でついに左チャンネル、コールド側が断線する事態に至っていた。

スピーカー端子

 一般的なねじ式のスピーカー・ターミナルは、しっかりと接続できるが、上図のように、ねじのエッジと穴のエッジとで、芯線を切ってしまいやすい。

 それで、Gothamのほうも、スピーカー側には AudioquestのBFAプラグを使おうと思い、QEDからはずした。

 Gothamのほうは、キャブタイヤ形状になっているので、外側シースだけ少し剥いて、中ケーブル(といっていいのか…)をもうちょっとだけ露出させればいいかと思ったのだが、、外被覆だけをカッターで切ろうとすると、中ケーブルを超えて、芯線までキズがつきやすい。

 そこで、2本で長さをあわせ、4ヶ所とも全体に切り落とし、あらためて外シースを6cmほど剥く。説明しづらいのだが、外被覆が端から1cm以上の部分でカッターで切込みを入れると、中ケーブルや芯線を傷つけずに剥きとりやすい。

 8ヶ所の、中ケーブル(赤&白)端末の被覆は、1cmほど剥く。
 QEDの端末処理でも活躍したベッセルの No.3500-E1の、16AWG用の穴…というか溝というか…でスパッと切って抜いた。

 8ヶ所のうち、1本だけ芯線が切れた^^;;‥‥が、この辺は最近は気にならない、といったらウソになるが、あまり気にしない。
 というのも、外国のエンジニアやファンがケーブルを無造作にストリッパーでぶちぶち剥いているのを YpouTube動画でしょっちゅう見ると、まーそんなもんか、と思うようになっている面があるからだろう。

Mercury+BFAプラグ

 Gothamは、芯線断面積が 79 Strandの半分という上に、キャブタイヤ形状なので、中ケーブルは細く、AudioquestのBFAプラグでは、被覆を軽く押さえるビスは機能しない(ねじ込んでゆくと、内側にポトンと落ちる)。なので、取り除いて、予備ねじ(数個、袋に入っている!)の袋に入れておく。
 メインの2本をしっかりねじ込んで、QEDの時と同じように挿す。


アンプ側

 アンプ側は、8mmくらいだろうか、剥いて、QED同様、裸線=ベア・ワイヤーで挿し込む。
 2.0sqの QEDでもあまり難もなく挿し込んで固定することができるので、1.0sqの SPK 2x1.0ならラクに入る。
 写真は、先バラが出ていないことの確認でもあり‥‥出てませんよね^^。

 BFAプラグのねじ、アンプ側端子ともども、数週間後に軽く締めなおしたほうがいいかも。

アンプ、リア。

 PM6005、入力系の接続。CD、Tuner(=CD5000)、同軸デジタル、光デジタル。まあこんなもんでしょ。


Gotham SPK 2x1.0mm再試聴ディスク

 けっきょく Gotham SPK 2x1.0mmに戻った。変わったのは、スピーカー側がバナナ(BFA)プラグになったことだけ。
 それより、SPK 2x1.0mmを6年ぶり(たぶん;;)に剥きなおしたことが、今回のいちばんの収穫だったかもしれない

 そして、少し試聴。まずはオンキヨー C-7030で。PM6005のトーンコンは、高域を少し下げ(11時)、低域を持ち上げておく(1時過ぎ…)。

 QED 79 Strandではヴォーカルのサ行がやや耳についた、ベーム/ウィーンの、モーツァルト:『レクイエム』。「Recordare」の、79 Strandで少し金属的だったヴァイオリンは‥‥やはりやや金属的だが、聴きよい。
 ヴォーカルのサ行(歯擦音)は、Strand 79よりかなりすっきりし、気にならない。

 バロック・ヴァイオリンの、ビーバー:『ロザリオのソナタ』は、ヴァイオリンの倍音がやや気になる音源であるが、C-7030では、低音とのバランスや音場感もよく、システムの限界も感じさせるけれども、まあ、いい。
 CD5000で聴くと、BFAプラグ化する前より、心持ち倍音が強調気味のようにも聞こえるが、悪くない。トーンコンは、高域を落としたほうが聴きよい。

 QED 79 Strandでは「ナロウだぁ〜」と書いてしまったジャズ‥‥ハンク・モブレー、ソニー・クラーク、他による『カーテン・コール』(Blue Note。東芝EMI、HS2088盤)。
 2曲めの表題曲をちょっと。ケニー・ドーハムのトランペットが、とてもいい。

 なぜ QEDで「うわ、ナロウだぁ〜」になったのか?
 情報量、レンジ感も QEDのほうが上位ではあったようだ。しかし、スピーカーがそもそもナロウ・レンジなので、その狭い帯域から出てくる情報だけが多くなり、結果として「ナロウ感」が助長されたのでは、と考える。

 幾何学はわからないのだが、「台形」に譬えると、底辺が十分長い場合、高さが高ければ、「お〜、大きい」となるけれど、底辺が短い台形で、高さだけが高くなれば、「狭〜い台形」になってしまう、そんなような感じである。
 Mercury F1 Customのそもそものレンジ(=台形の底辺)が狭いので、高さもそこそこに抑えておいたほうが自然で心地よい再生音となる、というわけだ。

 QED 79 Strandは基本的にとてもいいスピーカーケーブルだと思うし、英Amazonのレビューでも、超-多数の絶賛が投じられている。
 が、その中に、こんなレビュー
「Note: It is ideal for a system that needs the treble end of the frequency spectrum brightened up a little, its not, in my opinion, suited to a system whose treble output is already on the bright side, as this could lead to unpleasant sibilant effects on vocals. (注: 高域端を少し持ち上げたいシステムには理想的だが、高域がすでに明るい方向のシステムには合わないと思う。このケーブルは、ヴォーカルの不快な歯擦音をもたらすかもしれないからだ。)」

 これ、ちょっとわかりました^^;;。

 上のは、☆は4つ入れているが、☆ひとつの酷評が、1件:
「I was amazed how bright this cable made my new sounds system sound, frankly I was disappointed and feel my purchase was a waste of money. (このケーブルは、私の新しいシステムを、何と明るい音にしてくれるのだろうと驚いた。正直にいって失望したし、金の無駄遣いだったと感じる。)」

 これらは、例外的に「こういうことになる場合もある」ということで、今回の私のケースにも近いかもしれない。
 ちなみに、後者の「amaze」は、語本来の「驚かす」の使い方だろう。昨今、「amazing」といえば「すばらし〜」の方向で使われることがふつうだが、珍しく(?)本来の辞書的用法(か?)。

 スピーカーを、Daliの Menuetあたりにでもアップグレードすれば、QEDは活きてきそうな気がするが、今回、電源ケーブルやスピーカー・ケーブルをいろいろ触ってみて、現用の Mercury F1 Customが、やはり自分には合っているのかな、と再度確認した。

 私は、「合わない機器、パーツ」は、エージングを待つことなく速攻で手放してしまうことが多いのだが、いちど「合う」と、変えないほうがいい部分も多い。
 Tannoy Mercury F1 Custom、Gotham SPK 2x1.0mmのコンビは、6年以上お付き合いして、これでいいのだ、ということなのだろう

 CD5000に切り換えて、ビートルズの「Hey Jude」、「Yesterday」を聴く。MMカートリッジみたいで、かつ渋いサウンドで、いい感じ。

 さて ― 上記、ソニー・クラーク、他の『カーテン・コール』では、第3曲の「Deep in a Dream」が、聴いたことのある(わずかな)ジャズのトラックの中で、最も好きな楽曲なのです。


 ソニー・クラークには、同曲を、アイク・ケベックらと演奏した別アルバムもあり、“ファンキーな”クラークが苦手な私も、これは、いいっす♪

 ‥‥てな具合で“失業期”を過ごしていたら仕事先から電話。
 「3月後半はダメって言ってましたけど、今週なら大丈夫ですよ〜」と伝えると、土曜日午後の仕事が、早速入りました♪

QED Profile 79 Strand 導入。

 去年9月末に、Fundamental RPC10(売却済み。高く買っていただきましたぁ〜)といっしょに(ショップは異なるが)、スピーカーケーブルもいちど換えてみようということで、QED Profile 79 Strandと、BFAタイプの、オーディオクエストのバナナ・プラグを買っていた

QED Profile 79 Strand

 ↑は、RPC10の部分をカットして(ちょっと写っちゃってますが;;)。

 オーディオクエストのSureGrip(SG)BFAプラグは、下画像のように(海外商品サイトからコピー → 書き込み)、メインの2つのビスで導体芯線を締め付けて固定する。

Audioquest SG-BFA

 このビス穴には金属の受けが埋め込まれていて、しっかり固定するが、根元側の両サイドにもビスがあって、ここは「黒色のねじを少し締め」(箱説明)とあって、実際にビスはメイン2本と同じ金色だが、受け側に金属のパーツはなく、樹脂のプラグにねじ溝が切ってあるだけ。こっちは、ケーブルの被覆を、軽く固定する。
 したがってこちらを締めてゆくと、すぐに受け側がツブれてしまうが、ここはツブれてもよく、メイン2本でしっかりと芯線を固定できればそれでいいようだ。

Mercury F1C、キャップはずし。

 Tannoy Mercury F1 Customは、バナナプラグ使用時には、端子のキャップをはずし、そこへ挿し込む。
 通常のターミナルを、全部ねじ込み、キャップのエッジを小さなドライバーなどでコジると、はずれる。
 なくさないように、パーツ袋に入れて、取説の袋にしまった。

装着完了

 全部は入り込まない。が、はずれそうな感じは全くなく、しっかり止まっている。

 そして ― 肝心の試聴であるが、昨日の夜仕上がったので、ごく小音量で静かな曲を聴いてみたら、なかなか繊細・高品位で、よろしい。

 今朝‥‥朝なんか起きないのだが、このところ、歯科治療の病院の予約のこと、今後の仕事とのからみなどが気になって気になって、不安と焦燥とで早く起きてしまうのだ‥‥聴いてみると、やはり高情報量で、強調感がなく、目のつんだ高品位な出音だ。

 が! これまた、RPC10の時ほどではないが、“合わない”感が著しい。

 わずかしかないジャズを聴いてみると、「うわ、ナロウだぁ〜」。しかし、ひとつひとつの音はじつに高品位だ。高品位すぎて、全然ジャズっぽくない(爆)。
 クラシックでは、「削ぎ落とした」音のはずのマランツ CD5000が、オンキヨーふうに“華麗に”鳴り出した。

 印象としては、高精細でありつつ、精細ゆえに音が塊として出てくる、というような(ヘンな言い方だが)感じになる。
 粗雑さはないけれど、ベームのモーツァルト:『レクイエム』(DG国内盤、非リマスター)では、ヴォーカルの「サ行」(=[s]、[∫]音)は不思議に強調感があり、これは耳障りでもある。

 今までの、Gotham SPK 2x1.0mmが、型番どおり芯線導体面積が1.0sqだったのに対し、倍の2.0sq(14AWG)になったので、低域が豊かになるだろうと期待したのだが、これは、アンプとスピーカー、とくにスピーカーの限界からだろう、100〜300Hzくらいが少し盛り上がるだけで、深い低域は、あまり変わらない‥‥ということは、中低域の増加で、むしろ弱まる。

 ほんとうに低域がしっかり出るスピーカーだったら、深い低域が聴けたと思われるが、Mercury F1Cクラスでは、まあまあの中低域が、かえってボンつく感じになるようだ。

 このところ、Gotham SPK 2x1.0を、そうとう長期に、不満なく(ほんとうにないのではない)使ってきている。
 いつごろからかとブログを振り返ると、2010年末に Mercuryを導入し、2011年2月に、まず SPK 2x1.5mmを導入している

 この時の評価に、「ヴァイオリンの高音が容赦なく出てくる。‥‥ヴァイオリンの高音は、ツルんとした感じはあるが、アンプの限界をよく示している感じもする。じつは、このヒアリングだけで、まず、ゴッサムは諦めてしまった。こんなに高音が明るいと、聴き続けることは不可能だろう」と書いていた。
 この感じと、79 Strandの感触が、やや似ているような気がする。
 この時は、アンプは、例の LM3886チャイナ・アンプだった。

 そして、Gotham SPK 2x1.5mmが合わないと書いた“舌の根も乾かないうちに”‥‥2011年5月に ― あ、この間に震災が来たのだった ― 「ゴッサム再導入」などとやっている。

 アンプはこの時もチャイナ・アンプのはずで、Gothamは、ワンランク下位の SPK 2x1.0mmを導入している。
 芯線断面積が小さいので低音が出ないことを危惧したのはむしろはずれて、かなりの好結果、比較の関心はラインケーブルのほうに行っている。

 このあと、アンプはナカミチ IA-4s・改に変わり、部屋も移り、アンプも変わり‥‥なんのかのと言いつつ、もう6年半以上も SPK 2x1.0を使い続けているわけだ
 それほど気に入っている、ということなのだろう。
 やっぱりこれだ。SPK 2x1.0mmに戻しませう(↓画像再利用^^)。

SPK 2x1.0mm、画像

 ちょっと時間が空いたので、QEDをつないでみたが、SPK 2x1.0mmも、現状ではちょっとマズい部分も出ていた。
 数年前(導入した6年前かも)に芯線を剥いたきり、転室後もずっとそのままはずしたり挿したりしていて、ずいぶん酸化もしているだろうし、スピーカーは、(震災以後)聴き終わるとスタンドから下ろすので、その都度、剥いた部分の芯線が曲がり、ついに先日、左のほうのコールド側が断線してた(音が出ないので気づいた)。

 ‥‥‥というところで、今、電話で、病院の予約が、来週の月曜で取れました! ので‥‥今週ず〜っと失業のままやんけ〜;;。
 なので‥‥これから QEDをはずし、そこからBFAプラグ(スピーカー側のみ。アンプのほうは裸線)もはずし、SPK 2x1.0mmの芯線を剥きなおし、BFAプラグも付けて、再敷設しましょう。

 去年仕入れてあった、ベッセルのワイヤーストリッパー No.3500-E1は、QED(14AWG)でもAWG12の穴で、8ヶ所の端末のうち、先バラ1本を切っただけで、あと、芯線は全く切れずにスパーッと剥くことができた。
 1.0sqの SPK 2x1.0mmなら、16AWGの穴でスパッ! と剥けそうである。

電源タップを、どうしますか…。

 もうオデオ系の買物は、したくてもないはず‥‥だったのだが、DSLモデム…じゃなかった、CATVモデムを常時通電しておくことにすると、電源タップの口数の関係からも、それに他のデジタル系機器とCDプレーヤーの電源を近接させたくないこともあるし、別の電源タップから取る必要が出てきそうで、買物のネタになるので、いろいろ情報を漁っていた。

 オーディオ用のタップは、2ピンに限定するにしてもプラグが大きくなるので、家庭用 or OAタップから選ぶことになる。

 現状で気になるのは、現用・オーディオテクニカ ATC-NF64(6口、ノイズ・フィルター、雷サージ・フィルター付き、3m)が、サージ・プロテクトに、たぶんバリスタを使っていること。
 こちらには、バリスタを並列に入れた製品を、AC電源のネットワークのどこかに入れると、音が悪くなった ― S/N感が劣化した、という。

 英語圏では、電源装置の販売ページのようだが、こちらに、「We have also found that MOV devices introduce grunge to audio and video signal (私たちは、MOV(酸化金属バリスタ)が音声・映像信号を汚すことを発見している)」とあって、探してわずかに2サイトだけだが、書いてあったので、雷サージ・フィルターの付いたタップを、最低限CDプレーヤーには使わないことで若干でも改善? と考えた。

 マニア向き以外の、一般の電源タップの比較では、こちらが詳細かつ信頼が置けそうである。
 スイッチ付きは選ばないが、スイッチ付きの比較では、こちらが詳しく(執筆者は同じかもしれない)、どちらでも、パナソニックが推薦されている。

 パナソニックのものが他ブランドと異なるのは、タップ内の導電素材が、ほとんどのもので黄銅=真鍮であるのに対し、パナソニック製品は銅合金であること(サイトでは「銅」とされるが、銅のみではプラグの挿し/抜きのストレスなど、また酸化にも耐性が低いと思われ、同社に問い合わせた回答メールでも「銅合金」とあり、いちおう合金である。…が、真鍮よりははるかに電気抵抗は低いだろう)。

 そこで、ザ・タップX WHA2524WKPを購入してみた。

WHA2524WKP

 ここに C-7030と CD5000のACプラグを差し込み、試聴には C-7030だけを使用した(写真は、挿し替え前)。

 試聴盤は、ムター/カラヤン/ベルリン・フィルのブラームス:ヴァイオリン協奏曲(DG国内盤、『カラヤン・ゴールド』のリアル金蒸着ディスク。これは正直、音がいい)と、C.クライバー/ウィーン・フィルによるブラームス:交響曲第4番(DG。OIBPの ORIGINALS盤とは別の、Emil Berliner Studiosリマスター盤)の、冒頭だけで聴いた。

試聴CD

 ちょっと聴いてはすぐに電源を落とし、プラグを挿し替え、電源オンし、試聴。
 横の ATC-NF64には、適宜、CATVモデムをつないだりはずしたりしてみる。

 で、WHA2524WKPは、きれいな音だが、ちょっとスケールの小さな鳴りになり、弦のユニゾンのツブだち感も減るような感触。
 というわけで、パナソニックは、期待だおれに終わったようだ。

 もっとも、導電素材が低抵抗だというのは、ドライヤーやファンヒーターのように大電流を流すものの場合、電源ラインでのムダな電力消費がなくなる(パナソニックでは「発熱が防げるので安全」というアピール)のは好都合なので、キッチンのほうに使う手もある。

エレコムのタップ

 型番非表記の、エレコムのタップ(これもノイズ+雷フィルター付きのはず。半透明ボディの外から、バリスタとコンデンサーが見える)にモデムやパソコンをつなぎ‥‥という、考えたとおりのつなぎ方でやってみると、何も変わらない感じがした。

 反対にして、エレコムにCDPをつなぐと、これもなかなかいい音(というか、ほぼ無変化)なのだが、ATC-NF64の時が、いちばんいい感じがした。
 バリスタを並列に搭載していることは、そんなに弊害になっていないように、少なくともうちの環境では思われた。

 ではあるのだが、ATC-NF64または WHA2524WKPにCDPをつないで聴き、もう一方のタップを、「壁コンからばっさり抜き去ってしまう」と、S/N感が上がり、音がよくなったように感じるのだった。
 並列のバリスタがよくないというより、壁コンにブラさがったタップ自体がよくない、ということなのだろうか。
 これは、先引の、こちらの記述と合う。

 ‥‥ということなので、ある面全く元の木阿弥で、しばらくはパソコン=ネット使用時だけCATVモデムを通電し、タップは ATC-NF64のみ、という形でいこうと思った次第。

 今回の「比較試聴」は、全体として電源ケーブル以上に「プラシーボ」だった可能性がある。
 オーディオテクニカ ATC-NF64は、ナンといってもデザインがかっこいい。オデオはデザインが重要、という、まさにそこだけかもしれない。

 ほか、構造的な面では、パナソニックからの回答で、芯線断面積は1.8sqということだった。
 ATC-NF64、エレコム、それから、もう1本あるサージ・フィルター+ゴミ防護フタ付きの、ロアスのものも、10年以上前に買っておいてあるタップは、全て芯線は2.0sqと表示されている。

 ここ数年で、各社電源タップの芯線は、断面積がなべて1.8sqに「落ちた」。銅の高騰から、だろうか。
 100Vで15A、つまり1,500Wていどの通電なら、1.8sqで十分だろう。安価なCDプレーヤーの直出し電源コードは、なべて0.75sqである。

 ムダに銅資源を費消することはよくないことではあるが、ちょっと寂しい。
 今回、音の面は措いといて、家電用としては、タップ内の素材からいうと、やはりパナソニックの「ザ・タップX、Q、Z」というシリーズが安心できることはわかった。

 オデオ・マニアは、プラグもホスピタル・グレードのデカ〜いやつが使える壁コンセント(のある邸宅^^)を持っているべきで、専用のハイエンド品を買いなさい、ということなんでしょうなあ。

CD5000、試聴…続。

 ‥‥ Lamp氏絶賛の Marantz CD5000、オンキヨー C-7030と単純に比較すると、シンプルに「ナロウで地味な音のCDプレーヤー」なのですが‥‥。

CD5000、試聴ディスク

 もうひ〜っさしぶりに聴く、内田光子/J.テイトのモーツァルト:ピアノ協奏曲第21番(PHILIPS国内盤)。
 これは、ふつうに聴く分には C-7030のほうが音が輝いていいかと思われる。しかし CD5000でも、木質調の落ち着いた音で、悪くない。

 CD5000が、とくに秀逸だと思われるのは、前回の、ブラームスの弦楽五重奏曲もそうだったけれど、室内楽で、弦の合奏が重なって、和音を、ことにフォルテでぐっ! と突き上げる瞬間である。
 こういう局面で、国産のオーディオ機器や、LPレコードは、経験上、最もキタナい音を聞かせることが多い。
 そういう場面で、CD5000=TDA1549Tは、とても美しい、まさに「和」した音を聴かせることがある。

 モーツァルトとしてはかなり大柄な、ちょっとブラームスのような恰幅のある、フォーレ四重奏団のモーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番ト短調(DG海外盤、写真手前右)。
 この団体のブラームスも手に入れていたが、ディスク周囲に緑色のペンが塗られていた(無水アルコールで払拭)こともあって、手放している。
 モーツァルトも、演奏が大仰な感じがして敬遠していたが、CD5000で、今夜、ゆっくり聴いてみると、これはこれでロマン的ではあるが、感興の深い、いい演奏だと思った。
 こういう感じは、ピリオド奏法の潮流とはどういう関わりなんだろうか?

 さらによかったのは、アマデウスQによるハイドンの弦楽四重奏曲セット(DG海外盤、TRIOシリーズ。写真手前左)からの、作品76-6。
 このセットは、OIBP表記でなく、ヨッフムのブルックナー最新パッケージのように、「Mastered by Emil Berliner Studios」とあるもので、この Emil Berliner Studiosの噛んだものは、けっしてそうよいマスタリングだと感じられないところもある。
 このアマデウスQの1組も、国産CDPで再生すると、音がざらついてイマイチな感じなのだが、CD5000だと、なかなかいい。

 こういうディスクに向いているようで、じっくり聴けた。
 作品76の四重奏曲集は、やはりハイドンの作品群の中でも最高峰で、作品76-4『日の出』と 76-5(緩徐楽章 Largoのある曲)がいいが、76-6もよかった。

 東芝EMIによる、リリー・クラウスのモーツァルト:ピアノ・ソナタ集(グレイト・アーカイヴ・シリーズ TOCE-15019。写真左奥)。
 岡崎氏マスタリングである。第3番 K.281、第9番 K.311、第11番 K.331『トルコ行進曲付』、幻想曲ニ短調 K.397を収録している。L.クラウスのモーツァルトは、個性的に過ぎて、この1枚で私にはちょうどいいくらいだ。
 ほかに内田光子の『ライヴ・イン・コンサート』(PHILIPS → Deccaの2枚組。幻想曲ニ短調だけクラウス盤と重複)があれば、モーツァルトのピアノ・ソロ曲はもうたっぷり、です。

 このクラウス盤は、基本、CD5000が、フルレンジ的な鳴り方でいいのだが、「トルコ行進曲」は、強奏部でデジタル変換時のノイズのようなものが付帯している ― 東芝EMI保管テープの劣化だと思われるが ― 部分、どちらで聴いても気になり、かつ、C-7030の「ふつうの美音」でも悪くない。
 EMIミュージック・ジャパンに社名変更してからリリースしている「リリー・クラウスの芸術」は、文春新書で宇野氏絶賛の音質なのだが、上の TOCE-15019とアナログ・マスターもリマスタリングも同じはずだと思う…。

 まあこんなところで、モーツァルト、ハイドンを楽しみました♪

Marantz CD5000の評価。

 ↓これ、どう評価したものか‥‥。

CD5000

 Marantz CD5000。もちろん、C-7030が故障した際のバックアップ機として、先日も、あって助かったのだけれど、このプレーヤーをどう評価し、使いこなしたらいいのか、なかなか難しいのである。

 マランツの、中身スカスカの安価機でありながら、安価機としてのみならず、PHILIPS/Marantz全体として、PHILIPSのDACを使った最終機でもあるようだ。
 このあと、マランツのCDPは、いったん NPC(現・セイコーNPC株式会社)のDACを採用し(これが、CD19、CD67、CD6000世代で、けっこういいようだ)、そのあとシーラス・ロジック社のものに移って今に至る。

 もうずっとブックマークしているけれど、ポーランドの“何にでも管球バッファーを入れる人”=Lampizator氏のサイト・ページに、CD5000と、その PHILIPSブランド・ヴァージョン・CD753、そして、同じDAC TDA1549Tを使ったもうひとつ、PHILIPS CD751(デコーダーICなどが前2機種と異なる)を特筆絶賛している。

 曰く、「Before lampization with the 6H6P tube I listened for an hour or so and I really like this player. It is not only a good player, but it is NICE. It is full of details, with strong energy, with rythm, with full scene, with clean powerful trebles, with long treble decay and reverb, the achilles heel of the opamped players. (6H6Pの管球バッファーで‘lampization’する前に、一時間あまり聴いて、私はほんとうにこのプレーヤーが好きになった。いいプレーヤーというだけでなく、“ナイスな”プレーヤーなのだ。音のエナジー、リズム、全体像、クリーンでパワフルな高域、長く消えてゆく高音と余韻などとともに、細部がしっかり再現されるが、これらはいずれもオペアンプ出力のプレーヤーの弱点なのである。)」

 さらに「THIS IS A KILLER PLAYER BY ALL MEANS AND WITHOUT THE RESERVATION "for such a cheap and ugly player." Cover it with a rug and play it to the audiophiles and they will say Wadia 860.(これは、あらゆる点で、“この安価で安っぽいプレーヤーとしては”という但し書きなしで、スゴいプレーヤーだ。これに毛布をかけてオーディオマニアに聴かせたら、Wadia 860だと言うだろう。)」
 末尾は前にも引いたっけ。

 CD751のほうについても、ルーマニア人・フローリン・バチウ氏に教えられたことを感謝しつつ、「My expectations of un-modified, un-lampized player were very low. BUT ... This must be the best sounding stock player I ever had. It totally beats almost all players, and it is about equal with the best stock machines, if memory serves me, like for example Copland 289, JVC1050K2, Naim CDS-1 and maybe Cambridge CD-4. It would even beat the stock Meridian 506.20 (Lampizeする前の期待はとても低かった。しかし‥‥これは間違いなく、私が今まで聴いたことのあるほとんどすべてのCDプレーヤーを凌駕した。そして改造しないままのベスト機種群 ― 私の記憶が正しければ、たとえばコープランド CDA 289、ビクター XL-Z1050、ネイム CDS-1、そしてたぶん Cambridge Audio CD-4 ― と同等である。このプレーヤーは、無改造の Meridian 506/20よりもいいかもしれない。)」

 読み返すにつけ、そして CD5000を実際に聴くにつけ、「どう考えてもこりゃ大げさだろう」といささか呆れつつ ― まあ、記事を面白くするネタである部分はあるにしても ― しかし「何でこんなに誉めることができるんだろう」とも思うのである。

 C-7030では、高域がメタリックにすぎる鳴り方のCDを、少しハイ落ちののんびりした再生音にするので、いわば妥協的に聴く用途に使ってきていて、Lampizator氏のいうほど ― もちろん、悪くないが ― 「秀逸な」音は、あまり聞こえてこない。
 それで、もっと「近代的な=国産中級機っぽい音のする」CDPを、またぞろオクで漁る毎夜でもあるのである。

 とはいえ、もう予算もあるわけではないし、オク現状出品品の多くは、リモコンも動作確認もないのに万単位以上の開始価格というものが多く、機種的にも魅力は乏しい。

ヨッフムのブルックナー

 で、CD5000独自の「よさ」があれば聴いてみたい、と思いつつ、ちょっと以前に買っている、ヨッフムのブルックナー:交響曲全集、DGのほうから、第4番と、第3番を、C-7030との比較には重点をあまりおかずに、聴いてみる。

 このセットは、OIBPという形ではなく、Emil Berliner Studiosでマスタリングした、という表記がある。
 現在、これ以外の内外盤全集は、そうとう高騰していて手が出ないし、現行ボックス版はスペース・セイヴィングなので、これしかない。
 が、Amazon.co.jpの、旧外盤全集へのレビューには、「この盤が一バン音がいい。薄くなった白黒の写真のはだめだ」というのがあって、「薄くなった白黒の写真の」というのは、私の買った現行盤(COLLECTORS EDITION)ではないかと思う。

 このレビュアーが言うように、どうもこの外盤カートン入りボックス盤のリマスターは、全体が混濁して、マスとしての存在感を強めてはいるが、弦のツブだちなどが、ツルンとしてしまっている。
 C-7030ではあまり心地いいサウンドが流れてこない。

 そこで、CD5000のアナログ出力で聴くと、こんどはまたラインケーブルが気になりだす。
 高域のツヤが少し強調されても、C-7030とは鳴り方が違うし、では、またモガミ 2534にしてみたらどうか、と、L-4E6Sもいちどつないで試聴し、2534に換えてみると、CD5000の“埃っぽさ”、“田舎っぽさ”が緩和されて、ハイファイ的になる。

 CD5000も電源コードのクランプ式フェライトコアははずしている。
 この形で、ブルックナーのヨッフム・DG盤は、かなり「それらしい」よい鳴り方をしてくれた。

 いっぽうで、CD5000のデジタル出力を PM6005に Belden 1506Aを介してつなぎ、PM6005内蔵のシーラス CS4398で聴くと、あまりよくない。
 CD5000のデコーダー=DSP・SAA7378は、評価が低いのである。
 こちらの掲示板には「the digital filter in the SAA7378 is mediocre at best. The internal resolution is not sufficient at all, stop-band attenuation is very poor, …(SAA7378のデジタル・フィルターは、よく評価してもつまらないものだ。内部解像力は全く低く、ストップバンド減衰は非常によろしくない…)」とある。

 こちらの掲示板投稿には「the SAA7378 digital filter, these don't have bit-perfect digital output and that can be annoying (SAA7378のデジタル・フィルター[を使った機種は]ビット・パーフェクトなデジタル出力を持っておらず、それがイヤなのである)」とある。

試聴ディスク

 ‥‥フェライトコアなし、NEGLEX 2534 → PM6005+KDK-OFCで、一部 C-7030と比べながら、また試聴。

 ブラームスの弦楽五重奏曲、六重奏曲のCD(左上)は、以前、アマデウスQのドイツ盤3枚組を持っていたが手放し、しかし名曲ではあり、国内盤2CDを中古で確保した。
 国内盤は、ドイツ盤より若干、ヴァイオリンがキツいようで、C-7030ではトーンコンで高域を下げても耳障り感が気になるのだが、CD5000で、かつアンプ側で高域を下げてやると、なかなかいい音になる。
 思わず、弦楽五重奏曲2曲とも、50分間聴いてしまった。

 手持ちの、スカルラッティのソナタは、ミケランジェリのキング/LONDON盤と、DGのポゴレリッチ盤(バッハの『イギリス組曲』のフィルアップの、MASTERS盤)だけしかなく、曲目は重ならない。

 ミケランジェリは、C-7030では、高域の歪み感が出てきて、ちょっと聴きづらいが、CD5000では、その辺が緩和され、聴きやすい。

 ポゴレリッチのほうは、C-7030のアナログ出力(Wolfson WM8718)のほうが、高域の艶、余韻もいい。デジタル録音で、歪がもとより少ないせいか、高域が十分出てもきれいだ。
 が、ポゴレリッチ盤は、C-7030の光出力から PM6005のDAC(Cirrus Logic CS4398)で聴くのが、もっとも高精度で、いい。
 うちの接続では、PM6005内蔵の CS4398は、歪みのないデジタル録音のピアノの再生で、最も真価を発揮するようだ。

 とはいえ、CD5000で聴くポゴレリッチも、いささか艶消しながら、音楽的で悪くない。

 Gimell録音の、ウィリアム・バード:四声のミサ曲。明らかに、広い音場と余韻感、透き通った高音など、C-7030に合った音源だけれども、CD5000では、解像度や音場感を削ぎ落としつつ、流れてくる音声はきわめて音楽的だ。

 タリス・スコラーズの歌唱‥‥ヒリアード・アンサンブルといい勝負の透明な声質に、女声が加わったもの、というところ。終曲に近づき、Sanctus, Benedictusから Agnus deiに進むにつれ、指揮者・ピーター・フィリップスの意図なのか、かなりロマン的に盛り上げている感じだ。このCDは双方のCDPで聴いて、よさが聴けそうだ。

 ヴィクトル・デ・サバタのSP録音、ブラームスの交響曲第4番のカップリングの、R.シュトラウスの『死と変容』。
 C-7030と比較していないが、これは CD5000がハマリ、のようだった。
 向こう(海外)のSP復刻の例にもれず、針音はかなりカットしている感じだが、そこから来る高域の情報量不足はあまり気にならず、じつに味のある音だ。
 復刻・リマスターは、クラウス・シャイベという表記がある。

 音楽愛好家諸氏が愛聴盤を語った、『クラシック名盤 この1枚』(光文社 千恵の森文庫)では、ブラームスの交響曲第4番について、DGの復刻LP(内外盤の別は不記)について、「筆者が持っている盤はひどいものだった。音が窮屈な印象を受けるのだ。聞いたこともないマイナーレーベルならいざ知らず、グラモフォンによる正規の音取りでこの有様は考えものだ。SP盤との落差があまりに激しすぎる」と書いている方がいる。
 このCDは、どうなのだろうか‥‥書いている方の落胆したLPと同じていどなら、そのていどの音でいろいろ言っているに過ぎないのかなぁ、と思ったり。

 しかしまあ、安価な割りにいろいろ突っ込み甲斐もあり、音楽もちゃんと聴かせてくれるCDプレーヤーが2台もあるのは、けっこうなことです。
 今日は、しっかりいい音楽を聴かせてもらいました♪

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