CDを1枚も持っていない演奏家。

 1月ももう終わり。
 ゆうべ、今月最後のCD注文をポチった。

 内容は、夭折したルーマニアのピアニスト、ディヌ・リパッティのディスク2点、3枚。
Great Pianists of The 20th Century - LipattiChopin: Waltzes
 リパッティのレコードは、LP、CD通じて全く所有したこと、聴いたことがない。
 リパッティの録音で有名なもの‥‥シューマンとグリーグのピアノ協奏曲、それとショパンのワルツ集。
 注文した2点で、これらがみんな聴ける。

 そもそも、極めて有名な演奏家で、クラシック・ファンなら少なくとも数点は所持し、聴いておくべきというような演奏家のディスクで、1枚も持っていない、という演奏家はかなりある。

 だいぶん前に、文春新書『クラシックCDの名盤 演奏家篇』が取り上げている演奏家を、拙ブログで1人ずつ取り上げて、持っているCDのことなどを書こうかと思い、その皮切りに、同書で最初に来るアルトゥーロ・トスカニーニを取り上げた

 その際、CDは1枚も手許になく、江原啓之氏が推薦していた、ゼフィレッリ監督による『トスカニーニ 〜愛と情熱の日々』のVHSを挙げるだけであった。
 VHSテープは転居時に全て廃棄したので、今はそれもない。
 当該記事に書いたように、Testamentレーベルのブラームスと M&Aレーベルのワーグナーとは、ディスク不良によって廃棄せざるをえず、RCAの、最も知られた録音、レスピーギのローマ三部作は、楽曲自体がつまらなくて手放している。
 まるでトスカニーニのスタイルが好きでないことがCDに伝わるがごとく、不良プレスが手許に来る。

 というわけで、“超有名ながら1枚もCD持ってません”アーティストのトップがトスカニーニ。

 あと、いろいろ見てみると、指揮者では、メンゲルベルク、ヘルマン・シェルヘン、マタチッチ、カイルベルト、それからロシア系のマエストロ、コンドラシン、スヴェトラーノフ、ロジデストヴェンスキー(通称ロジェストヴェンスキー)といった人たちのディスクは、コンチェルトのバックですら、1枚もない‥‥が、指揮者はこうして見ると、著名なマエストロのディスクはけっこう持っている。

 ピアニストとなると、エトヴィン・フィッシャー、シュナーベル、ギーゼキングは古くて録音の点で手が出ないのだが、ヴィルヘルム・ケンプが、1枚もない。以前、バッハ・リサイタルが1枚あったけれど、手放している。
 他に、ハスキル、ギレリス、ミケランジェリが1枚もない。
 リパッティもなかったが、今回それを卒業の予定。

 ヴァイオリンのほうを見れば、クライスラー、ハイフェッツ、シゲティ、ミルシテイン、スターンといった大御所陣が、1枚もない。
 ハイフェッツはいちど、海外RCAの2枚組を Amazonで買ったのだったが(当時は2,000円未満でも送料無料)、ブックレットの表記に、なんとボズ・スキャッグズのページが紛れ込んでいたので返品した。
 スターンは、バルトークのソナタを買った記憶があるが、生活費に変わっている‥‥ザーキンとの旧盤に加え、ブロンフマンとの新盤も買ったかも。

 オイストラフは、数枚持っていたけれど、今残っているのは、メロディア原盤、米Mobile Fidelityがオーディオファイル向けにリリースした、フランクとショスタコーヴィチのソナタだけ。
 両曲ともピアノはリヒテルでライヴ録音、これなど今はちょっと稀少になっていて、オクだと4,880円とか付けて出す手合いがいる ― だれも入札しないけれど ― アイテムである。

 実際に、しっかりと「音楽を聴く」となれば、それなりに落ち着いた、そしてまとまった時間が必要なのであり、現今のCD約600枚というのは、そのリミットをもう超えてしまっているとも言える。

 今夕、コンサートホール原盤の、ペルルミュテールの弾くショパンのワルツ集(DENON)をポチろうかと迷っていたのだが、今手許にあるアリス=紗良オットのDG盤、ちょっと深い味わいに欠けるように感じていたものだが、聴いてみると、この曲集によく合った、いい演奏だとも感じ、置いておくことにしようかと思い、ペルルミュテール盤は、今回は断念した。

 このレコードは、小林利之『ステレオ名曲に聴く』(東京創元社、1973年増補第12版)には、
「ステレオでは、繊細な表情と洗練されたフレージングの美しさで語りかけるように弾くペルルミュテール(Con)のワルツがすばらしい味わいをみせた演奏です。」
とあって高評価。「ステレオでは…」とあるのは、リパッティ盤の紹介(絶賛)のあとに続くので、である。
 が、ほかのベスト盤選などにはまず挙げられることはない。

 気になる名盤は、まだまだあるが、しばらくCD代の倹約に努め、手許のライブラリーを聴きましょうかね〜。
 で、今夜はエーリヒ・クライバー/コンセルトヘボウで、ベートーヴェンの第5。
 第1楽章冒頭部分のネット試聴では、トスカニーニ風に快速で、ややもすると無味乾燥の嫌いが? と案じていたのに反し、終楽章のティンパニが凄まじく打ち込まれるところなども印象深く、懸念したキング盤の音質でも十分よさが伝わってきた。

 エーリヒ・クライバーは、私には初体験であった‥‥おっと、いや、昔、ステレオ録音の『フィガロ』を聴いたことがあったっけ。
 ポリドールの国内盤CDで、最高域がややヒリヒリする感じの音が気に入らず、序曲とそのあと数分聴いただけで放出。

 「Kleiber's performance of the Fifth symphony is one of the finest ever committed to record. The cumulative excitement of the opening movement is breathtaking, without any sense of over-driving or hysteria and the preparation of the finale is worthy of Toscanini. (下略)」
は、『The Second Penguin Guide to Bargain Records』の評でありま〜す。

モノのベートーヴェンを5点も…。

 対照的なキャラの、モノラル期のベートーヴェン録音を、CD5点、9枚購入。

フルトヴェングラーとクライバー

 一人は、フルトヴェングラー。もう一人は、ネット上を漁って気になってきた、パパ・クライバーである。

 フルトヴェングラーのベートーヴェンは、英EMIの Référencesシリーズ(元は仏EMIの企画で、「レファレンス」ではなくて「レフェランス」)のARTリマスター盤の全集と、1947年のライヴ、いわゆる‘復帰ライヴ’(DG)だけ持っていた。後者はO.I.B.P.化盤ではなく、シューマンの交響曲第4番をカップリングされた国内千円盤である。

 というより、フルトヴェングラーのディスクはこれだけしかない。
 まずは、‘CD漁りをするだけが楽しみ’の中で、対照的芸風の、エーリッヒ・クライバーのベートーヴェンに興味が湧き、ちょうど第3番『英雄』の、ウィーン・フィルを振った Decca盤が安くオクに出たので、ポチ。

 実のところは、高評価な『田園』が最も聴きたく、しかしこれのポリグラム(ユニバーサル)復刻のCDは、ちょっと高くて、そうしているうちに千円ほどで買えるキング盤の出ものがオクに出たので、音にやや懸念がありつつ、ポチった。

 それから、海外Warnerがリリースした、フルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲全集。
 これはSACD化のためのリマスターとして、ワーナーに身売り直前の EMIが2010年に新たにリマスターしたもの、ということで、現在国内ワーナーから1枚もので出ているものと同マスターらしい。国内盤1枚分の価格で全集が手に入る。今回のは、中古ショップだったが、未開封品。
 どれもまだ主要楽章の冒頭部‥‥ほども聴けていないような状態だ。

 私自身は、ARTリマスター盤でもそうひどくないと思っていたけれど、ネット上の評価は低く、新マスター盤が安いうちに買って聴いてみようと思った。
 ART盤と比べると、高域が明瞭になり、一般にいう「音質改善」は十分聞き取れる。

 もっとも、明瞭化したことで、フルトヴェングラー音源をしばしば‘ありがたい’雰囲気にしている、「何ごとのおはしますかは知らねども…」的な?‘模糊’感が薄れ、ありがたみがなくなったという感触を抱く人もいるかもいしれない。
 ただこれは、ART盤も音の存在感が「薄い」と言われもするようなので、ワーナー盤が正解かと思うが、有名なイタリアEMI盤がやっぱりいい、というふうに感じる人もいるかもしれない(イタリア盤は未入手、未聴)。

 その他は、かの‘ウラニアのエロイカ’の、Tahra FURT 1031の未開封品が、1,300円弱であったので、購入。
 この44年のエロイカ、東芝盤と露メロディア盤を持っていたことがあり、先に東芝盤を手放し、メロディア盤を聴いていたが、若干ながらハムが入ったりするのもイヤだし、手放してしまっていた。
 FURT 1031、さすがにいい音だ。これは、ノイズ・リダクションを効かせすぎていて情報や迫力が薄れている、という指摘もあるけれど、バランスはよく、問題ないと思う。たしかに、冒頭から「晴朗」の印象がきわめて強いけれど、フルヴェンだから「晴朗」はおかしい、ということもないだろう。

 グラモフォン・レーベルの43年の第4、第5は、これは混濁した録音。
 第4番はライヴと聴衆なしの2種があるそうで、今回買った、第5とカップリングの POCG-30070は、前者とのこと。
 聴衆なしのほうは、コンラート・ハンゼンの弾くピアノ協奏曲第4番とカップリングのディスクとのこと。

 宇野氏、他『クラシックCDの名盤』(文春新書)で、中野 雄氏が推す第4、第5はこの43年録音。記事では「EMI」としている()けれど、東芝EMIのCDはユニコーン音源を使用していて、いつも参考にさせていただく Kenichi Ymagishi's Web Siteのこちらなどによれば、音質、出自などの点でユニコーン音源はもはや無効だろうということらしい。
 ※新版では「(G)」(= Deutsche Grammophon)になっている。追記。

 43年の第5は、Tahraがやはりいちばんいいのだそうだが、DGの国内盤(上記、POCG-30070)にした。Amazonマケプレの古書店から購入。
 帯の背部分の褪色が少しあり、それと、ライナーノートの中、「ドクター・フリードリヒ・シュナップ」に赤いボールペンでアンダーラインが引かれていたのだが、こっちはかえって面白い。シュナップは、帝国放送局で、フルトヴェングラーの戦時下録音を担当した技師である。

 このディスクに手を出したのは、『クラシック名盤 この1枚』(光文社文庫)に一人の一般のファンの方が興味深い文章を寄せているのを読んだことにもよる。

フルトヴェングラー、中身

 ワーナー外盤のボックスセットは、内袋がいちおうオリジナル・ジャケットになっている‥‥これをバラにして「紙ジャケ仕様」と書いてオク出品する人、出てくるな〜、きっと^^。

 ドイツグラモフォンの43年のは、他のいくつかの番号でも出ているはず。SHM-CDバージョンなんかもあるかも。
 ARTの全集セットは、オクで新品購入した時から第3番のディスクなどにキズがある。音には出ず、当時、出品者さんに連絡すると「前後のロットもすべてキズがある。返品または値下げで了承、どちらかで」ということで値下げしてもらったものだ。処分はしにくいな〜。

キングとポリドールの LONDON盤

 E.クライバーの『田園』も、『英雄』に合わせてポリドール/ユニバーサルの盤 ― POCL-4598と UCCD-9126の番号で出た ― が欲しかったのだが、オクの出品はなく、Amazonのマケプレでは1,400円くらいする。
 意外にも安いのは英Amazonの中古ショップの売る PolyGramリリースのCDである。

 しかし、外盤、ポリドール盤とも、CDはLP(LPは、たいていの場合キングレコードの国内盤のことをいっていることが多い)の持っていた音の潤いに欠ける、という評が多く、躊躇しているうちにキングレコードの「ロンドン不滅の名盤」シリーズで出た、250E-1187が、980円で出品されたので、ポチった。

 このリリースの情報は、ネット上にほとんどない。
 一般に、CD化してからは、英Decca音源のCDは、キングレコードのリリースよりポリグラム(ポリドール、ユニバーサル)のリリースのほうがよいとされているようだが、キングのリリースした LONDONレーベルのCDは、ことステレオ音源に関してはポリグラムより格段に悪いとはいえず、むしろポリドール盤が高域のまろやかさに欠けるのに対して、バランスがいいように感じるものもある。

 それで、モントゥーの『ダフニスとクロエ』やシベリウスの2番、バーンスタインの『大地の歌』などは、キング盤をずっと持っている。

 今回の E.クライバーは、ポリグラム盤で入手したウィーン・フィルとの『エロイカ』が1955年、キング盤の第5、第6番(コンセルトヘボウ)が1953年と条件が異なるのが、やはり『エロイカ』のほうが高域が明るく、混濁・歪みが少ない音だ。

 ちょうど、手持ちのカール・シューリヒトの Decca音源では、ブラームスの第2番はポリグラムで、シューマンの第2番と第3番『ライン』の1枚はキング、という形になっているのと同じようなことになった。
 シューリヒトのほうは、シューマンの第3番『ライン』がポリグラムからは単独で発売されなかったからこうなっているのである(2枚とも、ボックスセットを買った弟からもらってきたものだ ;;)。
 という次第で、同じような‘ズレ’が発生してしまった。そのうちポリグラム盤か海外PolyGram盤を買って比較したいけれど、今は予算が‥‥。

 もっともコスト/パーフォーマンスのよいのは、現在まだ新品が手に入る、Deccaの E.クライバーの12CDボックスセットに違いないけれど、フルトヴェングラーも都合CD8枚、ワルターも9枚という状況で、エーリッヒ・クライバー 12枚、というのもアンバランスだ。それに、そんなにファンというわけでもない。

 キング盤を聴いてみると、ポリグラム盤の『エロイカ』よりカッティング・レヴェルが低く、CDプレーヤーのヘッドフォン端子ではゲインが不足して、よくわからない。
 アンプ+スピーカーで聴くと、やはり高域の輝きが少なく混濁感があるが、音の厚みはポリグラムよりいいかもしれない。
 演奏は、試聴ファイルで聴いていたとおり、どれも颯爽としている。第5は、こちらの体調・気分によってはそっけなさすぎるように聞こえる。
 これから聴き込まないと。

 モノーラル録音のベートーヴェンばかり、5点9枚も購入した。
 今回試聴して、モノ盤は定位が常にやや左に寄る環境(なので、Rotel RE-5SEで、反対になった時、慌てた)であるにもかかわらず、ヴァイオリンのラインが浮き出るのが、右のほうのように感じられたので、あれっと思った。

 アンプの(接点以外の)劣化などは考えにくく、ただ、スピーカーはここ1年はずっと今の左右配当で聴いているので、トゥイーターの、劣化というより「こなれ」の差が出てきた可能性はある。
 が、音源が変わり、ひとつの音源でも音域や音のキャラによって左右いろいろに飛ぶ感じはするので、部屋の環境の影響は大きいと思われる。
 フルトヴェングラーのマスタリングの評価で、「若干ステレオ効果を持たせている」、「疑似ステレオである」と評されるものがけっこうあるが、これはレビュアーの部屋の影響の可能性が高く、ヘッドフォンで聴くとだいたい真ん中に収まる。

三連休です〜‥‥。

 ‥‥この金・土・日は、センター試験とその直前日なので、当方、三連休。

 昨年末に靴に大枚をはたいて、お高い靴を新調したおかげだろう、足指はしっかりサポートされて歩きやすくなり、歩行中も家でも、注意すれば足指がつることは激減している。

 反対に、それゆえか知らずしらずのうちにトットコトットコと遠慮なく歩いていることもあってか、ここ数年ずっと痛み出している、右の膝頭の痛みがひどくなっている。
 ある部分に負担がかかると、ビビッと痛む。とくに新室に越してからは、バスルーム入り口に段差があるので、右足から踏み出すと「いてっ!」となる。

 そういうのって、何か‘効く’食べ物とかあるんだろうか、と、野口整体からいうと無意味な探索心が起こり、ググると、「ウナギと桜エビ」が出てきた。
 という次第で、ここ数年口にしていない(はずの)ウナギの蒲焼(もち、中国産)2食分で1,023円のパックを買ってきました。

 その1日前の夕飯は、ほぼオール百均のメニュー。

百均ピラフ、ほか

 ピラフとミネストローネは、ローソンストア100のお品。ピラフには、あらかじめ炒めたニンニクとマイタケを混ぜる。
 ミネストローネ(バリューローソン・ブランドで、製造はニチレイ)にもマイタケを加えて小鍋で加熱。
 同じショップでトマトとたまねぎサラダも買って、半分を食卓にのぼせているので、これでも300円ほどかかっている計算になる。
 もちろん、このあと、菓子パンをちょっとずつカットして、コーヒーでデザート^^。

ヴァイオリンのCD

 年末から最近にかけて、ヴァイオリンのCDをかなりゲットしている。

 写真は、左上が、サルヴァトーレ・アッカルドの弾くベートーヴェンのコンチェルト。
 バックは、ジュリーニ指揮のスカラ座フィル。ジュリーニ/スカラ座のベートーヴェン交響曲集に入ったのかなと思ったら、入っていないので(といって交響曲集は買わないと思うが…)単独で購入。ヤフオク! で安かった。
 悠然たる演奏で、ちょっとディスク全体として音が硬いような気がするが、立派な演奏。

 右上のは、Sonyの、ロベール・カサドシュのエディションの中の、フランチェスカッティと演奏したフォーレのヴァイオリン・ソナタ。
 これは内容が全く同じものが国内廉価盤でずっと入手可能だが、安かったので落札。
 モノラルではあるが、評判どおりの美音。ただしまだ熟聴に至ってません;;。
 カルヴェ四重奏団とのピアノ四重奏曲第1番は、SP復刻のようで、ノイズが大きいけれど聴ける音だし、よい演奏のようだ。これは EMIも音源を持っているらしい。

 手前右は、ミシェル・オークレールの弾く、モーツァルトの協奏曲第4番+第5番(PHILIPS)。
 PHILIPSには、このヴァイオリニストのステレオ録音が、CDで3枚分あって、まずフォノグラムから3枚組が出て、これは買ったことがあるのだが、じつはそれほど感銘しなかった記憶がある。
 とくに、オッテルロー/ウィーン交響楽団がバックのブラームスは、事情でソロとオケとが別どりされた、つまりソリストは‘カラオケ収録’せざるをえないセッションだったとかの情報を読んで、すっかり興ざめしたのだった。

 この3枚組は、最近タワーレコードがリマスターの上復刻している。
 この間に、ユニバーサルが2種ほどのパッケージで、単発CDとして出していて、このうち、いわゆるメン/チャイは買ったのだが、どうもヴァイオリンの定位があまりよくなく聞こえ、演奏自体もそんなに魅力的とは感じなかったので手放し、モーツァルトの協奏曲2曲を入れた単発盤がいちばん欲しかったのだが、それが送料込みでも1,000円未満だったので、買った。

 オークレールのディスクは、ボベスコなどと同じく、そんなに稀少価値のない ― そもそもCDは、デジタル・コピーファイルに過ぎない ― ものでもトンでもな開始価格を付ける出品者が多いのだが、安いので入札。
 たぶんこ れがまだ在庫しているからだろうか(の状態でバカ高の出品も多いのだけれど)。

 モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は、グリュミオー/デイヴィスの全集を持っていて、すばらしい演奏なのだが、やや元気に突進しすぎる感じが、テンポの面だけだが感じられて、もう少しゆっくりした演奏が聴きたかった。
 オークレールの演奏はそういう要求には合うが、「清楚」というのとも違う。

 左手前は、チョン/デュトワ盤だけではちょっと淋しい、メン/チャイをもう1枚、ということで、オーギュスタン・デュメー(フランス語には二重母音はないので、「デュメイ」表記はおかしいと思い、「デュメー」。こう表記する書籍、サイトはないですねえ)と、夭折したブルガリアのマエストロ、エミール・チャカロフの演奏による EMI盤を。

 ワーナーからの出し直しもあるが、EMIの最廉価シリーズ RED LINEの、国内盤帯付きが安かったので、ポチり。
 購入の参考にもさせてもらった、こちらのブログ記事に、「デュメイの鼻息(溜め息?吐息?あるいはうなり声?)が相当入っていますので、初めは面食らいました」とある。

 実際、ヴァイオリンのまさに‘美音’の合間に、「シュ‥‥シュッ」というノイズがずっと聞こえ、ただし演奏がすばらしいので、すぐに気にならなくなるのだが、入っていることは入っている。
 これは、左手の運指の際の摩擦音だろう(参考。「息だ」という解答は、弦楽器の場合は間違いだろう)。ギターだと、「キュッキュッ」という感じで入る、あれ。

 このCD、チャイコフスキーのほうが名演として支持されているが、とりあえずメンデルスゾーンのほうを聴いた。
 気持ちを込めつつ、型が崩れない。
 この曲、ほかにもハイフェッツ、スターン、シュナイダーハン、と高評価の録音が多く、ヨハンナ・マルツィなども安ければ買ってみたい気もするのだが、とりあえずはチョン・キョンファとデュメーとでOK、かな。

 ベートーヴェンの協奏曲も、2枚め(1枚だけあるのはシェリング/シュミット=イッセルシュテット盤)はチョン/テンシュテットのディスクにしようかとも思ったけれど、アッカルドにした。

 そのチョンのCD、今日、フランクのヴァイオリン・ソナタを聴いた。
 今まで、音がキレイなだけで、それ以上のものをあまり感じなかったディスクだったが、今日は実にいろいろなものが聞こえてきて、そして極-美音。
 使っているオーディオ・セットが、聴けば聴くほどそのよさを現わしてくる、などというのは、人生でも初めての経験かもしれない。

 今夜は、このあと、ヴァント/シカゴ響によるブラームスの交響曲第1番を聴いた。
 デジタル録音ではあっても、仏RCAの2枚組“Artistes Répertoires”シリーズのディスクは、低域を若干ブーストしている気味がある。
 アンプのトーンコンで、高域も低域も若干落とし、バランス・コントロールでわずかに右に寄せ、音量も抑え気味にして聴くと、やっとよさがわかってきた、ような‥‥ヴァイオリンがとても美しい音色だ。

 フィナーレのコーダの金管は、いつもながら超-大音量で吹き上げすぎていて、さすがにちょっとボリュームを抑え‥‥たけれど、お隣に響いたかな〜。

 さて、フランクのヴァイオリン・ソナタは、これまた激安出品の、ボベスコ/ジャンティの PHILIPS盤(千円盤。これも数千円で出品する人がいる)を落札して、到着待ち。日本録音のやつである。TELARCのジャック・レナーが録音の指揮を執り、日本フォノグラムのチームが録った、というデジタル録音集からの1枚。

 ヤフオク! は、見飽きはしないけれど、全般に開始価格が高すぎること、安いものは、ひとつはセットものの分売で、これを「紙ジャケ」と称しているけれど、あれは「内袋」に過ぎない。
 よほどスペースをセーヴして多くの枚数を持ちたいという人でもなければ、いったん購入すれば次の換金価値はまずゼロ、という‘分売紙ジャケ’盤には、なんの魅力もない‥‥例外を言えば、単独CD化の存在しない、たとえば英Deccaのボイド・ニール弦楽合奏団のヘンデル、あたりか。

 もうひとつ、日本国内のセット企画ものの分売が多過ぎることだ。これらの中には、オリジナル盤が消えて高騰している、たとえば英IMPのCDなどもあるにはあるが、殺風景極まりないブックレット表紙デザインであり、こういうものを「未開封」としていくら出されても、Amazonのほう、とくに英Amazon.co.ukでは、オリジナルのCDの中古が、激安のまま多種在庫しているので、そちらに行ってしまう。

 ‥‥ということで、今度は、イギリスの名ピアニスト、モーラ・リンパニー女史のディスクを、まとめて3枚ほど(送料含め、合計で2,000円行かない)注文しようかと思ったが、あ〜まりに新着ディスクが多く、しかも未聴のまま残っていることと、今後の減収(2〜3月はほぼ失業状態になる)を考えて、取りやめ。

 ウナギはおいしくいただきました〜。

CD、買い換えの予定が…。

 このところ靴は新調するわ、その他もろもろの納付もするわ、で、11月末の振込み額もアッとも言わない間に年内の生活費ぎりぎりまで減った。

 それでもまだ、ちょいちょいCDをヤフオクで。
 安くて、そこそこ稀少品なのに、だれも入札しないものを選んで、ちょっと。

 全体には、オクの開始価格はもう高過ぎである。だれも見向きもしないような額。
 自分の今までを振り返って、時間は光速でスッ飛んでいくなぁ、と感じるのだが、高すぎる価格で出品している大半の出品、たぶんだれも入札しないまま再出品を繰り返し、気がついたら出品者の人生が終わりに近づいている、というようなケースがほとんどなんじゃないか、と思ったりする。

 ところで‥‥ミュンシュ指揮パリ管弦楽団のブラームス:交響曲第1番など、爆演型のうるさい音楽を聴くことがちょっとつらくなっているので、手放そうと考えていると、こ こに書いた。

爆演タイプから静演タイプに。

 ということで、ブラームスは、以前いちど購入し、ややインパクトが低かったので、生活費に窮した際に処分した、C.デイヴィス/バイエルン放送響のセット(RCA、5CD。ゲルハルト・オピッツの弾くピアノ協奏曲、竹澤恭子の弾くヴァイオリン協奏曲も収録)を、マーラーの『千人』は、小澤盤を揃えてみた。

 久しぶりに聴くデイヴィス/バイエルンのブラームスは、じつに穏和かつそこそこ重厚。交響曲第1番を聴いていて、ミュンシュ盤のティンパニの轟音も、ヴァント/シカゴ響盤の金管の咆哮もなく、ちょっと居眠りしてしまった;;。

 そこで、デイヴィスのも落ち着いた演奏が聴きたいときに最適だが、ミュンシュ/パリ管の‘爆演’CDも、こういう演奏が聴きたくなることもあるかも、と考え直した。

 テンシュテットのライヴの『千人の交響曲』は、ケネス・リーゲルの‘吼え声’がどうしようもなく聴きづらいのだけれど、今日ちょっとその部分を聴いてみたら、全く聴いていられないほど耳障りという感じでもなく、‘ライヴの力演’と捉えることもできなくはない、と思い、演奏の「一期一会」的貴重さも考えて、こういう音楽も‘心の糧’になる時があるだろう、と思い、置いておくことにしようかな、と考え直した。

 リーゲルの歌唱については、米Amazon.comのカスタマーレビューのひとつが、
「Worst by far is Kenneth Riegel, by this stage of his career virtually screeching and bereft of what little beauty of tone his harsh tenor ever possessed(どうにも最悪なのはケネス・リーゲルで、美しさのかけらも残していない金切り声は、彼の歌唱として今までありえないものだ)」、「If only Riegel barked less and the singing in general were more majestic(ただリーゲルの吼え声さえより少なかったら、声楽全体はもっと素晴らしかっただろう)」と言っているのに、同感。

 静かに、曲そのものを楽しみたい場合は小澤盤を聴きましょう。

 もう2ヶ月ほど前になるけれど、ポップスも買ってます;;。

ポップスのCD群。

 紙ジャケが3点、坂本冬美さんは厚めのデジパックである。

 ビートルズは‥‥よくわかりません(笑;;)。1枚あっても、と『ラバー・ソウル』を。まだ東芝EMIだったころの盤。この『ラバー』って、あの樹脂のラバーなんですねえ。
 コールドプレイは、このバンドは初めて‥‥というか、ロックのバンドなんて知りません。ひたすらこちらを頼りに、「ポップスもちょっと漁ってみっか」とオクと Amazonを検索して4枚。

 その上記サイトで第1位ということで、オアシスの『(What's The Story) Morning Glory?』、通称「モーニング・グローリー」の、念入りにも紙ジャケ・リマスター盤を、Amazonのショップで、新品をちょっと安く購入。
 こっれがまた、超-うっるさい音楽なのである。隣室に気がねして音量を抑えざるをえず、そうすると迫力不足。
 でありながら、何か捨てがたい、懐かしさを感じさせる‘歌謡風な’メロディーも多い。
 う〜ん、これもミュンシュのブラ1同様、聴きたい時のために置いておきますか。

 サウンドの好みからいえば、ブライアン・イーノが参加しているコールドプレイの音が、いちばん肌に合いそうだ。
 坂本冬美さんのアルバムは、ベートーヴェン原曲(『エリーゼのために』)の『情熱の花』だけが聴きたくて買ったようなもの。

 さてさて、ネット上を、オク、Amazon、そして音楽に造詣の深い方々の書いている諸ブログ、諸サイトを渉猟していると、まだまだ欲しいCDが現われてくるけれど、いろいろまだ生活費や公的納付が追ってくる中、この辺にしておきましょうかね…。

セットものCDの買い換え。

 ドン欲に買い込んだ、とくに海外激安セットのCD、いろいろリマスターの音質に「?」が湧いてきて、はや買い直しをしている。

買い直し激安セット

 これらは、Sonyが BMG/RCAを合併したあと、Sonyと RCAのレーベルで、定評の高い名盤をセットにして再発したもの。
 タワーレコードのサイトには、「※ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット/88.2KHzリマスタリングを行い、よりマスターテープに忠実で伸びやかなサウンドを実現しています」とある。

 B-sharpスタジオというのは、Facebookで検索され、別には Adam Audioというスピーカーのブランドも噛んでいるような。
 少なくとも欧Sonyの一部ではないのかもしれない。
 こ こにすでに書いているように、コリン・デイヴィス/シュターツカペレ・ドレスデンによるシューベルト交響曲全集を、このセットで求め、高域のヴァイオリンのラインが強調されすぎで、ちょっと聴きづらい感じがして、旧セットのほうがよかったかな〜、と書いているけれど、それがそこそこの値段でオクに出たので、落札した。

 その前に、同じシリーズで出た、ブルーノ・ワルターのモーツァルト集 6CDを、Amazonから海外ショップに注文し、1週間ほどで到着して喜んで聴いてみたところ、これも高域のヴァイオリン・ラインが強調され、その割りに音場の拡がりが感じられず、「こりゃちょっと聴き続ける気がしないな〜」と落胆していた。

 こちらもネットオクで、早い時期の国内盤 CSCR-8341/2の2枚組を、帯のある出品を落札した。
 このセット、タワーにまだデータが残っていて、1990年12月発売とのことなので、もう四半世紀前のCDなのである。

 SBMなどの表示はないが、ブックレットにはわが国録音技師の草分け、若林駿介氏によるワルターのセッションに触れた体験の、興味深いエッセイが掲載されており、そこには、当ディスクは「(オリジナルの)3チャンネルのマスターテープを使い、録音以来約四半世紀ぶりにディレクターのマックルーア氏の手によってCD用に新しくトラックダウンされたものだ」と書かれている。
 出品者によっては、これがあるだけで数千円の開始価格にする人もいるかもしれない。

 聴いてみると、新しい Sonyの24ビットのセットよりも、ずっと落ち着いた音がする。が、トレードオフで、高域はややくすみ、テープヒスは若干多めな感じもある。
 全体としては、新しい24ビットのセットで聴く気がしない。他のリマスター・ヴァージョンも気になるが、とりあえずは ― 第25、第29番などと、『アイネ・クライネ…』がなくなるだけで、こちらの国内盤が「正解」、な気がする。

 デイヴィスのシューベルトも、明らかに Sony合併前のセットのほうが明らかに自然な高域が聴ける。
 例外的には、「ハ長調大交響曲(ザ・グレート)」は、24ビットの新盤のほうが、オーケストラのスケール感と彫りの深さで、優れるようだ。
 これはたぶん、「ザ・グレート」は編成が大きいので響きが混濁気味になりやすく、高域を若干持ち上げたほうが全体の見通しがよくなるためではないかと思う。
 『未完成』も同じかもしれないが、まだ聴いていない。

 両方置いておくことはちょっとできかねるので、新盤を手放す予定だ。

 写真、いちばん下のは、ブダペスト弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集。
 これは、手ごろな価格で買える別マスタリング盤がない。唯一、国内Sony盤のセットがあるけれど、オクで数千円する。これは、元の定価が高かったからしようがない。
 これも24ビット盤は高域がキツめだが、各声部1人であることもあり、アンプのトーンコンで高音を少し絞れば聴けないことはないし、古い録音の混濁感は免れている。

 いつもながら、新リマスター盤を期待をもって買うと ― いや、だいたいは安いからだが ― こういう仕儀とあいなる。
 「演奏」も「マスタリング」も、機器選定に劣らず、納得のいく音楽鑑賞には厄介な問題としてついてまわる(‥‥楽しみでもある、かな)。

 この24ビット・リマスター・シリーズは、旧CDの音が平板だったり、混濁感のあるマスタリングであった音源の場合は、奏功しているかもしれない。
 思いつくところ‥‥クーベリック/バイエルン放送交響楽団のセット、は如何だろう。
 モーツァルト、ブルックナー、シューマンと、CDではたいへん平板な音だった記憶がある。

『音楽への愛と感謝』

 これは、詩人で、独・仏文学者であり、登山愛好家でもあった、尾崎喜八の『音楽への愛と感謝』。
 左が、初版の新潮社版、右が、先日手に入れた平凡社ライブラリー版。

 クラシックに関する随筆集で、クラシック好きには捨てがたい魅力のある一冊だ。
 21平米の狭い部屋につき、四六判の上製本はできるだけ廃棄する方針なので、やや大きめだが文庫に準じるサイズの平凡社版に買い換え。

ハイドンの交響曲で、2セット!

 ハイドンの交響曲で、気に入ったレコードを探すのは、とてもむずかしい。

 先日、アバドの4枚組がどうにもしっくり来ず、どうしようかとネット上を漁りながら考えあぐねた挙句、シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンドによる《ロンドン・セット(ザロモン・セット)》4枚組が、文春新書で福島氏、宇野氏の高評価もあり、古楽器で演奏したホグウッド盤がきわめてよかったこともあって、ネットオクで、定価の約半額できれいな盤をゲット。

 もうひとつ、8年前に一度購入するも、現代オケの厚いサウンドが、急速楽章の強奏部で、そうとううるさく感じて手放してしまっていた、クレンペラーの EMI 3枚組も、ネットオクで購入。

クイケンとクレンペラーのハイドン

 クイケンのセットは、どれを最初に聴いたか ― 到着した日の帰宅後、深夜だったのでヘッドフォンで ― 忘れたけれど、じつにいい演奏だと思った

 ホグウッドの聴かせるヒューモアにはいささか欠けるものの、緩徐な弱奏部の、考え抜かれて、しかも神経質でない繊細さ、声部のかけあいにおいて、どの声部も意味をもって演奏される、等々‥‥聴いていると、ハイドンの交響曲ってこんなに楽しい楽章の集まりだったのか、と初めて認識される思いだった。

 この経験をしてから、8年ぶりにクレンペラーの重い演奏を聴くと‥‥「重い」というのはむしろ思い込みで、全ての楽想に意味を吹き込み、緩徐な部分の安らぎ感もとても深く、クイケンとは異なる形で非常に繊細な演奏であることが聞こえてくる。

 クレンペラーの『軍隊』は、第2楽章の‘軍楽’も盛大に鳴らすけれど、基本はじつに繊細であり、トライアングルが全体を圧して鳴り響くさまは、意外にも、MJQの『たそがれのヴェニス』における、コニー・ケイの演奏を思い出させた。
 全曲聴き終わって、「あ〜、聴いたぁ」という実感である。

 この2者を聴いてからアバドのセットから1曲、なんでもいいから聴いてみると、アバドの演奏が、ベートーヴェンをやる時に有効なタイプの「指揮者の感情移入」によってなされているように聞こえて、「これは違う!」と思った。
 ただし、客観的にはいい演奏だろう。

 こちらに載せたCDのうち、デイヴィス、ロペス・コボス、チェリビダッケは、すでに売却している。
 これらも客観的にはよい演奏のディスクだと思う。
 チェリは、クレンペラーと同じ点は楽曲に感情移入しないところであり、その辺で「市民広場」のような交響曲を聞かせてくれるところがよかったのだが、何といってもテンポが遅すぎるところに指揮者の「我」が顕示されすぎ、クレンペラーのほうで聴いていこうかと思った。

 クレンペラーは、マーラーですらロマン的感情移入を避ける指揮者で、実演で同時代音楽を積極的に取り上げたというが、その辺のスピリットがハイドンに合うのかもしれない。

 クイケンのディスクは、今はオリジナルのアルバム(5枚)では、内外盤とも揃えにくそうだ。
 BMGジャパンで独自に《ロンドン・セット》をまとめてリマスター、廉価発売したもの(BVCD-38136〜39)は至便であり、米Amazon.comでも英Amazon.co.ukでも高評価(英Amazonには、米Amazonのレビュー 3件が転載されている)であり、欧米のリスナーも、輸入盤で若干高価になるようだが、このセットを重宝していることがわかる。

 レビューには、日本語解説しかないことを残念がる行文も見える。
 いちおう「96kHz/24bit Remastering using JVC K2 Technology」となっている。
 高域はキラめき気味だが、これは古楽器オケ特有の響きであり、とくにリマスターで強調したものではなさそうだ。

 ‥‥という次第で、アバド盤は手放す方向だが、‘苦手な’ハイドンの交響曲ばかりで手許に計8枚もCDが揃った。あれま〜。

ハイドンのCD。

 9日(日)は、明け方から寝て、午前中にトイレに起きた時、熱を測ると36.4度。これは私には‘かなり熱が出ている’部類に入る。

 起きた時に、足のほうにちょっと力を入れて‘のび’をしようとすると、たちまちその部位の筋肉がつりそうになる。イテテテ、で体勢を変える。
 午後2時過ぎまで寝ると、さすがにもう起きたくなり、そのときは体温も35.8度と、私の常温。食事をしてネットをちょっと見、洗濯。
 ‥‥管球フェアは、残念だけれど欠席することに。

 このところ、作曲家・ハイドン Franz Joseph Haydn(1732-1809)の、手許のディスクを、どんなラインナップにしようかと、触っていた。

 ハイドンは、高度な才能を持ちながら、「この人、ほんとうにこの音楽が書きたかったのだろうか」と思ったりするところがあって、苦手だ。
 もう8年前に、クレンペラー盤とブリュッヘン盤をまとめて買って、どちらにもそんなに感銘を受けなかった旨を書いている。

 このときに入手した、クレンペラーの3枚組、ブリュッヘンの2枚組×2セット、それにタカーチ四重奏団の2枚組みは、いずれももう手許にない。

 その後、意外にも、チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル(EMI)による交響曲第103番『太鼓連打』と第104番『ロンドン』が、作品にも聴衆にも大きな距離を取った演奏として、ハイドンの「作曲者の自我から距離を持った」音楽に合いそうに感じて、交響曲はこの1枚だけを所有していて、そしてほとんどCDプレーヤーにかからなかった。

 今回、いろいろ買い集めて、ロックの有名アルバムまで手を出したあと、ハイドンの交響曲の手ごろな、聴きやすいディスクを、漁ってみた。

ハイドンの交響曲

 まず、ヘスス・ロペス・コボス/ローザンヌ室内管(DENON)による『驚愕』、『軍隊』、『時計』のCDが、現役では廃盤ながらネットオクで未開封盤が安かったので、ポチ(写真右上)。
 ちょっと気になったのは、未開封だったが、帯部分のファクトリーシールに、長期間セロテープでも貼っていたような黄ばみが見え、それが帯にも、ほんの幽かにではあるが移っていたこと。まあ、有毒物質ではないでしょうけれど。

 演奏はオーソドックス極まりなく、悪くいうと個性がなく、録音は、透明だけれど高域の抜けがよくないもの。

 もうひとつ、ネットオクで、コリン・デイヴィス/コンセルトヘボウの「ザロモン・セット」全曲録音(Philips)から、著名曲だけCD 2枚に収めた、リマスター盤も、たいへん有名な録音でもあり、求めてみた(写真右下)。
 リマスターがとくにアナログ的なざらつき感をうまく再現していて、コンセルトヘボウの、暖かい音がうまく出ている…ように感じた。

 大編成なので、クレンペラー盤で感じたのと同じく、急速部分の「ドンドコ、ドンドコ♪」したうるささが、やはり好みに合わない。
 弦の微細なボウイングのずれが聞き取れるようで、これはオーケストラ音の‘こく’でもあるので、リマスターが成功している証左でもあるのだが、私にはこの音は、透明感の欠如として、ハイドンに合わないように感じる。

 そのあと、ディスクユニオンのリアル店舗で、ホグウッド/AAMによる、『驚愕』、『軍隊』、『ロンドン』の詰め込み国内盤(Amazonに出ている、こ れ)が未開封1,000円で出ているのを購入し、これがあまりにすばらしく感じられたので、他の演奏が瞬時に不要になった

 ホグウッド/AAMは、英Deccaのサブ・レーベル、L'Oyseau-Lyreで、ハイドンの『驚愕』と『奇跡』で1枚、『軍隊』と『ロンドン』で1枚録音してから、評判がよかったので、ハイドン交響曲全集を、若い番号から録音し始めたが、途中で中断している。
 つまり、ホグウッドは、「ザロモン交響曲」のうち、4曲だけ録音しただけで、『時計』も『太鼓連打』も録音しないまま他界している。

 上の、リンクした Amazonページのカスタマーレビューに「第11集以降が聴きたかった。オーディションでビートルズを落としたのと同じ位のDECCAの大失態だと思います」とあるとおりである。

 演奏は、各楽想の描き方が、対旋律の細かい表情づけにいたるまで、繊細、スマートで、これ以上ありえないほどツボにはまっていると感じられるもので、これを聴いたら、もう大編成オケ版のハイドンはすべて願い下げにしたくなる、という妙演だと感じられた。

 ‥‥というところで、チェリもロペス・コボスもデイヴィスも、そして聴いていてどうにも楽しさの感じられない、アルノンクール/ヨーロッパ室内管のモーツァルト(Teldec)も、売り払った。

 ロペス・コボスなどは、800円で買って30円で売るというものだったけれど、こういうアイテムは、送料込みで実送料を下回るほどの開始価格で出品しても、オクでは誰も入札しない。

ハイドン、他

 そして、今度は、モーツァルトでは好きになれなかったアルノンクールの、ハイドン『天地創造』。BMG/DHMへの、ライヴでの再録音。
 これは、国内盤中古で、ちょっとお高かった(歌詞対訳付き)が、ネット上の中古ショップで買った。
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超-富裕層出身の音楽家のCD。

 当記事は、超-富裕層出身のミュージシャンのお話^^。

 以前の記事に、銀行一族の出身ながら、家督を弟たちに譲り、自身は研究者、および集書家としてユニークな人生を歩んだユダヤ人、アビ・ヴァールブルク Aby Warburgの、その親族から、チェリスト:ジェラルド・ウォーバーグ Gerald Warburgが出ている、というようなことを書いた。

 その時には、このジェラルド・ウォーバーグがチェロを弾いた、ディーリアスの「ヴァイオリンとチェロのための協奏曲」の録音はCD化されていない、と書いたのだが、じつは Pyeが PRTになってからCD化されていた。
 オクに出たときは3,000円以上の開始価格、独Amazon.deで見た時だったかも、送料を入れると3,000円超になる値だった。

 ところが! 英Amazon.co.ukでググってみたら、2ポンド以下で中古が出ている。英Amazonの日本へのCD送料は、1件3.58ポンドで、円換算で ×136円くらいだから、500円弱。これは日本の Amazonの送料=350円とさして変わらないとさえいえる額だ。

富豪一族の音楽家のCD

 トータル700円ちょいで、約10日で、ぴっかぴかのCDが届いた。
 この音源は YouTubeで全曲聴けるので、わざわざ買うまでもないが、やはりCD音質で、手許にディスクで持っていたい。

 いっしょに写真に撮ったのは、ヴァールブルクの影響に初めて言及した(以前の記事にも写真)、山口昌男氏の『本の神話学』(中公文庫)と、岩波の『思想』1980年9月号。

 『思想』のほうには、ヴァールブルクと親しかった、美術史家・エルンスト・ゴンブリッチ Ernst Gombrichの来日に合わせ、山口氏との対談、およびゴンブリッチの論文1本などが載っかっていて、ある意味、ヴァールブルクの特集にもなっている。

 上にリンクした英語版 Wikipediaで知られるように、ゴンブリッチの母親はウィーン音楽院でブルックナーの教え子だったそうだし、シェーンベルク、マーラーから、ブラームスまで面識があったとか。すっげぇ〜。
 ゴンブリッチ自身も終生音楽演奏を好んだ、とある。

 山口さんとの対談で、ワーグナーに触れ、「…実際、ワグナーに対する純粋な愛というものを私は殆ど味わったことがありません。ドイツ語を母語としていない人間にはワグナーが如何に風変りでわざとらしい言葉を使っているか ― 特に「ニーベルングの指環」において ― ということは殆どわからないかも知れません。それは非常に不愉快なものです。言葉との結びつき方などは殆ど音楽的ではありません」と言っている。

 ゴンブリッチがユダヤ人であることと無関係ではないだろうが、面白い。

ジェラルド・ウォーバーグ

 で、今回CDが手に入ったジェラルド・ウォーバーグであるが、上の写真は、著名であるらしい女流写真家:イモジェン・カニンガム Imogen Cunninghamの手になるもので、彼女のサイトからパクらせていただいている。

 余談だが、上にリンクした日本語サイトでは、「イモージン/イモージェン」とあるけれど、英語の女性名「Imogen」は、第1音節アクセントで、第2音節は長音にはならないので、同サイトのような表記はよろしくないはずだ。

 『惑星』の作曲者・グスターヴ・ホルストの娘さんも Imogenで、「イモージェン・ホルスト」という表記が一般的だが、日本語版 Wikipediaの同項目が冒頭で指摘するとおり、不適切だ。

 さて‥‥当の G.ウォーバーグさん、米ファッション誌『Vogue』のバックナンバーから、著名人の写真などをピックアップしたこ この真ん中辺に、ヴァイオリニスト:ナタン・ミルシテインの奥さんとの写真が見える。

 演奏は、まだよく聴き込んでません^^;。楽曲自体が、とてものんびりした、とりとめなく進むものなので、とくに「名演奏」を生むような素材ではないし。


 もうひとつ、黄色いブックレットと帯の、あまり上品といえないデザインの、国内盤。
 これ、ウォーバーグ家よりもお金持ちかもしれない、かのロスチャイルド家一族につながる、シャーロット・ド・ロスチャイルド Charlotte de Rothchild女史が、日本の歌曲を歌った、『日本の旅路』(音楽之友社、OCD 0590)。

 はじめ、このディスクを、輸入盤専門店のサイトなどで、海外盤で見つけていたのだが、海外でリリースしている ― 版権はシャーロット女史自身が持っているらしい ― のが、あの、英ニンバス Nimbusの‘自費出版’的プロジェクトらしい、 Nimbus Allianceなので、これを入手するとCD-Rである可能性がある。

 音楽之友社盤は、上のリンクからの日本の Amazonでは高騰しているが、オクではまだ1,000円未満の出ものもあるようだ。

 英Amazon.co.ukの、 Nimbus Alliance盤のページでは、ぜひ試聴を、どうぞ^^。
 英語なまりはたっぷりあるものの、純正のクラシックの発声で歌われる日本の歌曲は立派。『花』(滝 廉太郎作曲)なんかすばらしい!
 ご本人、かなりな知日家、親日家であるようだ。

 ロスチャイルドの一族では、ジャズに入れ込み、ソニー・クラークに名曲『ニカ』を書かせた、あの、パノニカ・ド・コーニグスヴァルテール Pannonica de Koenigswarterがいますね。

 ‥‥というわけで、超-富裕層出身の音楽家のお話、でした^^。
 ご縁もあるはずのない人たち、せめてその音楽を、数百円の出費で聴かせていただきましょう♪

オアシス、買いました。

 パソコンが決まって‥‥またCD^^。

オアシス『モーニング・グローリー』

 Amazonで、新品で定価より2割ほど安かったものをポチ。
 私が、まず聴かないロックの、知らなかったけれど大ヒットを記録した、イギリスのバンド、オアシスの『モーニング・グローリー (WHAT'S THE STORY) MONRNING GLORY? 』のリマスター盤。

 非リマスターCDなら中古で500円くらいから手に入る。
 リマスターは、いろいろなサイトを見ると、よくはなっているがそれほどでもという説が多く、楽曲によっては少し改変もあるとか。
 このリリースでは、3枚組のデラックス・エディションが価値が高いとのことだが、ファンどころか初めて買う人間なので、スタンダード・エディション。

 試聴ファイルでは、そうとうウルサいロックなので、私の好みではない面もあって迷ったけれど、とにかくだれ知らぬ者のないような著名アルバムらしいので。
 エレキの音が深みがあってとても美しい。最も評価のある「Don't Look Back in Anger」はさすがにいい曲。ウルサい楽曲も、全体にメロディアスでいい。

 とまあ、1枚2,000円を超えるディスクなんてダイアナ・パントン以来である。

 これくらいお高い商品だと、「宅急便」で来る。

Amazonからの宅急便

 紙ジャケのCD 1枚に、この大きな「箱」。HMVと同じく、段ボールにビニールでラップした形のものを箱の底に接着している。あとの処理がしにくいのであ〜る、これ。エコじゃないな〜。

 このほか、ビートルズとコールドプレイを1枚ずつ、それに坂本冬美がベートーヴェン作曲のアレを歌ってるやつ^^。
 こういうディスクは、高い〜。

NEC VersaPro VK25M/D-D

 買った中古パソコンの、ショップ写真。NEC VersaPro VK25M/D-Dというやつです。

 CPUは Intel Core i5 2520M 2.5GHzということで、クロックは2.5GHzで、これより古くて安くても、より高クロックのモデルはあるが、これは Core iシリーズ第2世代の、Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャ・モデルとのことで、ビデオ性能とシステムバスの速度が改善されているらしい。

Intel Core-i CPU イメージ

 上は、こちらからの Intelのチップ・イメージ画像です。

 VersaProはビジネス向けモデルとのことで、SDカードスロットもなく、愛想がない。100円ショップで買ったアダプターはまだ必要そうだ。

 とりあえずメーラー:Becky! 2のデータを移送し、ブラウザのブックマークなどを移植することとし、ショップで無料バンドルしているキングソフト Officeはインストールせずに LibreOfficeをDLし、その前に avast!をインストールしてきちんと設定‥‥とか考えてます。

CD、届いてます。

 このところ、‘この夏は猛暑’の予報? を裏切って涼しめの日が続いて、助かっとりまス。

 日曜は、ちょっと所用があって都心に出、帰りに半年ぶりの秋葉原。
 お盆で電車はすいているのに、アキバはホコ天に人がい〜っぱい。ラジ館は入るだけでたいへん。
 2階のトモカで Beldenの 1506a 1mを買い ― 同軸デジタル用 ― 千石で東信の低Z電解、UTWRZの16V470μF 1本だけ買って帰宅。

 UTWRZは、Sony CDP-XE700の、駆動系7V電源の安定化電源出口のコンデンサーを倍にしよう、ということで。
 ほかにも導電性高分子固体コンとか考えたが、できるだけオリジナル(オリジナルがほとんどオーディオ用)を残そうということで、買わず。

 月、火は仕事がなく(お盆休みという意味ではありません)、のんびりCDなど聴いて、買物に。
 今日(火)は午後から雨が強くなり、「涼しくていいな〜」と喜んでいたら、台風接近だそうな。テレビがなく、ニュースに随時は触れないので、わかりません。

 冷房の電気代も、それ以前に電気そのものも節約できるし、貯水池に雨が降ってくれれば水不足もちょっとは解消するだろうし、ええこっちゃ〜。
 休講になれば収入も飛んじゃいますが、ま、ひと夏に1日くらいは‥‥が、どうも明日未明には東北に行ってしまいそう。

到着CD。

 このところ到着のCD群。

 7日にポチって Amazonの dodaxに注文した、ブルーノ・ワルターの Sonyステレオ・モーツァルト録音集成6CDセットが、こんどは1週間で来ました。
 じつは、レコード史上最も有名といっていいこのシリーズ、1曲も聴いたことがない。
 アルノンクール/ヨーロッパ室内管の Teldec盤は、どう聴いても好きになれそうもないので、ついにこの‘伝説の名盤’集を注文。
 大編成の旧態のモーツァルト演奏でありながら、鮮度は抜群で、かつ暖かい。

 このセット、Amazonの海外ショップが最も安く、1,214円+配送料350円=1,564円だった。
 こういう、海外ショップからの購入、消費税は課税されていないのだろうか。
 だとすると、‘ショッピングのタックス・ヘイブン’ということになる。
 うへぇ〜、私みたいなビンボー人にも使えるタックス・ヘイブンがあった‥‥のかな?

 右の2点は、上がコリン・デイヴィス/コンセルトヘボウによるドヴォルジャークの交響曲第7、8、9番のセット、Philips DUOの外盤で、このシリーズはもう現役では姿を消しかけている。Amazonの国内中古で、配送料込みで640円、つまり商品価格290円。
 1枚めのレーベル面はそうとう皮脂が付き、それがカビだしている。信号面には僅少の擦過キズもあり。洗浄すればいいくらいなので、お値段からは不満はない。

 その手前も Amazonの国内中古、ヤナーチェクの『シンフォニエッタ』と『タラス・ブーリバ』、他のカップリングの英Decca盤。
 『シンフォニエッタ』は、アンチェル盤を手放したあとは小澤/シカゴ響の EMI盤(これはバルトークのオケコンや、パリ管を指揮した『火の鳥』など、小澤さんではいちばん気に入っているアルバム)しかなく、雑誌評でベストのマッケラス/ウィーン・フィルを買ってみようと思った。

 オリジナルのカップリングでは収録時間が少なく、その割りにオクの出ものは値段が高い。
 『利口な女狐の物語』組曲は、これが入っている全曲盤を持っているので、ほかのカップリングを探すと、ショスタコーヴィチ:『黄金の時代から』組曲(ハイティンク/ロンドン・フィル)をフィーチャーした Ovation盤を99円(配送料込449円)で出しているショップがあり、ポチり。
 これもレーベル面に若干の皮脂、洗えばピカピカになりそう。

 両盤とも、CDプレーヤーのディスク・クランパーに皮脂が移るのが懸念され、洗うまで聴かないだろう。

 さて、左下のは、テンシュテット/ロンドン・フィルによるマーラー:交響曲第5番(EMI)の、ライヴのほう。
 ハイティンク/ベルリンのチクルスが、どうも肌に合わない感じがしてきたので、テンシュテットのライヴ盤を取り寄せてみた。

 EMI録音なので、現在はワーナーに移籍しており、とくに日本のワーナーは最新リマスター音源を用いているものが多いので、それを選ぶのがベストな場合が多いはずだが、この音源のワーナー盤には、ちょっと「?」がないでもないのだ。

 こちらが、HMVの同音源の商品サイトで、ここにあるレビューは、東芝EMI時代のいくつかのバージョンへのレビューを引き継いでいるようである。

 これの、現在最も新しい「ニトロプレス」氏と「orisuke」氏のレビューを見ると ― 前者は甚だ読みづらいが ― 現行 Warner WPCS23017は終演時の拍手をカットしているそうで、もしかすると間違ってスタジオ録音を収めている可能性もないではない、みたいな雰囲気だ。

 いっぽう、2008年6月の段階で投稿されている、「としちゃん」氏のレビューには(レビューページ 1ページめの下のほう)「24bitリマスターというのがどういう意味かよく分かりませんが、薄っぺらで荒っぽいと思った、以前の記憶は何だったのかなとも思いました」とあり、2008年の段階では、今回求めた、東芝EMIの《EMI CLASSICS 決定盤1300》が流通していたと思われる。

 ‥‥というような次第で、《決定盤1300》盤にちょっと期待できそうなところがあるので、‘岡崎リマスター’ゆえ、敬遠することの多いこのシリーズのディスクを、Amazonに出店している HMVから購入。

 ふつう、Amazonのマーケットプレイス出店ショップは、未明にポチるとその日の夕刻には「発送完了」となるのだが、翌朝にも連絡もないので、Amazonのフォームからメールを送っても、当日中に返信なし。
 もしかして販売済みで「在庫なし」になるのか、だとするとオクなど探しなおさないといけない…。

 ちょっとせっかち過ぎるなぁとは思いながらも、メールを送った翌日、カスタマーサービスに電話してみた。在庫はあるとのことで、その日に発送され、すぐ来た。
 HMVの中古管理は、そうとう商品数が多く、自社サイトだけでなく、楽天市場と Amazonでも販売するので、ちょっと手間がかかるのかもしれない。

 到着したディスクは、前記2点とは違って皮脂もキズもない美品。送料込998円と、販売時定価の2割くらいしか安くない。
 音質は、ライヴゆえに基本がかなり混濁しつつも、‘岡崎’ふうの倍音強調が奏功している部分があり、とはいえヴァイオリンの高域がメタリックにもなってしまい、なかなかむずかしい。

 HS2088に代表される‘岡崎リマスター’は、劣化した東芝所蔵のマスターを無理して鮮明化した音源はヒドくなるのだが、もともとデジタル録音のものは、収録の仕方が不鮮明な部分だけが鮮明化されるところがあって、そういう音源では ― ラトル指揮のマーラー:第7番のように ― かなり聴きやすくなることがある。
 その意味では、今回の《決定盤1300》盤=TOCE-13014は、じっくり聴く価値はあるかも、と思う。

 ‥‥さて、お酒とお菓子の写真を撮りましたが、次記事にて。

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