セットものCDの買い換え。

 ドン欲に買い込んだ、とくに海外激安セットのCD、いろいろリマスターの音質に「?」が湧いてきて、はや買い直しをしている。

買い直し激安セット

 これらは、Sonyが BMG/RCAを合併したあと、Sonyと RCAのレーベルで、定評の高い名盤をセットにして再発したもの。
 タワーレコードのサイトには、「※ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット/88.2KHzリマスタリングを行い、よりマスターテープに忠実で伸びやかなサウンドを実現しています」とある。

 B-sharpスタジオというのは、Facebookで検索され、別には Adam Audioというスピーカーのブランドも噛んでいるような。
 少なくとも欧Sonyの一部ではないのかもしれない。
 こ こにすでに書いているように、コリン・デイヴィス/シュターツカペレ・ドレスデンによるシューベルト交響曲全集を、このセットで求め、高域のヴァイオリンのラインが強調されすぎで、ちょっと聴きづらい感じがして、旧セットのほうがよかったかな〜、と書いているけれど、それがそこそこの値段でオクに出たので、落札した。

 その前に、同じシリーズで出た、ブルーノ・ワルターのモーツァルト集 6CDを、Amazonから海外ショップに注文し、1週間ほどで到着して喜んで聴いてみたところ、これも高域のヴァイオリン・ラインが強調され、その割りに音場の拡がりが感じられず、「こりゃちょっと聴き続ける気がしないな〜」と落胆していた。

 こちらもネットオクで、早い時期の国内盤 CSCR-8341/2の2枚組を、帯のある出品を落札した。
 このセット、タワーにまだデータが残っていて、1990年12月発売とのことなので、もう四半世紀前のCDなのである。

 SBMなどの表示はないが、ブックレットにはわが国録音技師の草分け、若林駿介氏によるワルターのセッションに触れた体験の、興味深いエッセイが掲載されており、そこには、当ディスクは「(オリジナルの)3チャンネルのマスターテープを使い、録音以来約四半世紀ぶりにディレクターのマックルーア氏の手によってCD用に新しくトラックダウンされたものだ」と書かれている。
 出品者によっては、これがあるだけで数千円の開始価格にする人もいるかもしれない。

 聴いてみると、新しい Sonyの24ビットのセットよりも、ずっと落ち着いた音がする。が、トレードオフで、高域はややくすみ、テープヒスは若干多めな感じもある。
 全体としては、新しい24ビットのセットで聴く気がしない。他のリマスター・ヴァージョンも気になるが、とりあえずは ― 第25、第29番などと、『アイネ・クライネ…』がなくなるだけで、こちらの国内盤が「正解」、な気がする。

 デイヴィスのシューベルトも、明らかに Sony合併前のセットのほうが明らかに自然な高域が聴ける。
 例外的には、「ハ長調大交響曲(ザ・グレート)」は、24ビットの新盤のほうが、オーケストラのスケール感と彫りの深さで、優れるようだ。
 これはたぶん、「ザ・グレート」は編成が大きいので響きが混濁気味になりやすく、高域を若干持ち上げたほうが全体の見通しがよくなるためではないかと思う。
 『未完成』も同じかもしれないが、まだ聴いていない。

 両方置いておくことはちょっとできかねるので、新盤を手放す予定だ。

 写真、いちばん下のは、ブダペスト弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集。
 これは、手ごろな価格で買える別マスタリング盤がない。唯一、国内Sony盤のセットがあるけれど、オクで数千円する。これは、元の定価が高かったからしようがない。
 これも24ビット盤は高域がキツめだが、各声部1人であることもあり、アンプのトーンコンで高音を少し絞れば聴けないことはないし、古い録音の混濁感は免れている。

 いつもながら、新リマスター盤を期待をもって買うと ― いや、だいたいは安いからだが ― こういう仕儀とあいなる。
 「演奏」も「マスタリング」も、機器選定に劣らず、納得のいく音楽鑑賞には厄介な問題としてついてまわる(‥‥楽しみでもある、かな)。

 この24ビット・リマスター・シリーズは、旧CDの音が平板だったり、混濁感のあるマスタリングであった音源の場合は、奏功しているかもしれない。
 思いつくところ‥‥クーベリック/バイエルン放送交響楽団のセット、は如何だろう。
 モーツァルト、ブルックナー、シューマンと、CDではたいへん平板な音だった記憶がある。

『音楽への愛と感謝』

 これは、詩人で、独・仏文学者であり、登山愛好家でもあった、尾崎喜八の『音楽への愛と感謝』。
 左が、初版の新潮社版、右が、先日手に入れた平凡社ライブラリー版。

 クラシックに関する随筆集で、クラシック好きには捨てがたい魅力のある一冊だ。
 21平米の狭い部屋につき、四六判の上製本はできるだけ廃棄する方針なので、やや大きめだが文庫に準じるサイズの平凡社版に買い換え。

ハイドンの交響曲で、2セット!

 ハイドンの交響曲で、気に入ったレコードを探すのは、とてもむずかしい。

 先日、アバドの4枚組がどうにもしっくり来ず、どうしようかとネット上を漁りながら考えあぐねた挙句、シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンドによる《ロンドン・セット(ザロモン・セット)》4枚組が、文春新書で福島氏、宇野氏の高評価もあり、古楽器で演奏したホグウッド盤がきわめてよかったこともあって、ネットオクで、定価の約半額できれいな盤をゲット。

 もうひとつ、8年前に一度購入するも、現代オケの厚いサウンドが、急速楽章の強奏部で、そうとううるさく感じて手放してしまっていた、クレンペラーの EMI 3枚組も、ネットオクで購入。

クイケンとクレンペラーのハイドン

 クイケンのセットは、どれを最初に聴いたか ― 到着した日の帰宅後、深夜だったのでヘッドフォンで ― 忘れたけれど、じつにいい演奏だと思った

 ホグウッドの聴かせるヒューモアにはいささか欠けるものの、緩徐な弱奏部の、考え抜かれて、しかも神経質でない繊細さ、声部のかけあいにおいて、どの声部も意味をもって演奏される、等々‥‥聴いていると、ハイドンの交響曲ってこんなに楽しい楽章の集まりだったのか、と初めて認識される思いだった。

 この経験をしてから、8年ぶりにクレンペラーの重い演奏を聴くと‥‥「重い」というのはむしろ思い込みで、全ての楽想に意味を吹き込み、緩徐な部分の安らぎ感もとても深く、クイケンとは異なる形で非常に繊細な演奏であることが聞こえてくる。

 クレンペラーの『軍隊』は、第2楽章の‘軍楽’も盛大に鳴らすけれど、基本はじつに繊細であり、トライアングルが全体を圧して鳴り響くさまは、意外にも、MJQの『たそがれのヴェニス』における、コニー・ケイの演奏を思い出させた。
 全曲聴き終わって、「あ〜、聴いたぁ」という実感である。

 この2者を聴いてからアバドのセットから1曲、なんでもいいから聴いてみると、アバドの演奏が、ベートーヴェンをやる時に有効なタイプの「指揮者の感情移入」によってなされているように聞こえて、「これは違う!」と思った。
 ただし、客観的にはいい演奏だろう。

 こちらに載せたCDのうち、デイヴィス、ロペス・コボス、チェリビダッケは、すでに売却している。
 これらも客観的にはよい演奏のディスクだと思う。
 チェリは、クレンペラーと同じ点は楽曲に感情移入しないところであり、その辺で「市民広場」のような交響曲を聞かせてくれるところがよかったのだが、何といってもテンポが遅すぎるところに指揮者の「我」が顕示されすぎ、クレンペラーのほうで聴いていこうかと思った。

 クレンペラーは、マーラーですらロマン的感情移入を避ける指揮者で、実演で同時代音楽を積極的に取り上げたというが、その辺のスピリットがハイドンに合うのかもしれない。

 クイケンのディスクは、今はオリジナルのアルバム(5枚)では、内外盤とも揃えにくそうだ。
 BMGジャパンで独自に《ロンドン・セット》をまとめてリマスター、廉価発売したもの(BVCD-38136〜39)は至便であり、米Amazon.comでも英Amazon.co.ukでも高評価(英Amazonには、米Amazonのレビュー 3件が転載されている)であり、欧米のリスナーも、輸入盤で若干高価になるようだが、このセットを重宝していることがわかる。

 レビューには、日本語解説しかないことを残念がる行文も見える。
 いちおう「96kHz/24bit Remastering using JVC K2 Technology」となっている。
 高域はキラめき気味だが、これは古楽器オケ特有の響きであり、とくにリマスターで強調したものではなさそうだ。

 ‥‥という次第で、アバド盤は手放す方向だが、‘苦手な’ハイドンの交響曲ばかりで手許に計8枚もCDが揃った。あれま〜。

ハイドンのCD。

 9日(日)は、明け方から寝て、午前中にトイレに起きた時、熱を測ると36.4度。これは私には‘かなり熱が出ている’部類に入る。

 起きた時に、足のほうにちょっと力を入れて‘のび’をしようとすると、たちまちその部位の筋肉がつりそうになる。イテテテ、で体勢を変える。
 午後2時過ぎまで寝ると、さすがにもう起きたくなり、そのときは体温も35.8度と、私の常温。食事をしてネットをちょっと見、洗濯。
 ‥‥管球フェアは、残念だけれど欠席することに。

 このところ、作曲家・ハイドン Franz Joseph Haydn(1732-1809)の、手許のディスクを、どんなラインナップにしようかと、触っていた。

 ハイドンは、高度な才能を持ちながら、「この人、ほんとうにこの音楽が書きたかったのだろうか」と思ったりするところがあって、苦手だ。
 もう8年前に、クレンペラー盤とブリュッヘン盤をまとめて買って、どちらにもそんなに感銘を受けなかった旨を書いている。

 このときに入手した、クレンペラーの3枚組、ブリュッヘンの2枚組×2セット、それにタカーチ四重奏団の2枚組みは、いずれももう手許にない。

 その後、意外にも、チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル(EMI)による交響曲第103番『太鼓連打』と第104番『ロンドン』が、作品にも聴衆にも大きな距離を取った演奏として、ハイドンの「作曲者の自我から距離を持った」音楽に合いそうに感じて、交響曲はこの1枚だけを所有していて、そしてほとんどCDプレーヤーにかからなかった。

 今回、いろいろ買い集めて、ロックの有名アルバムまで手を出したあと、ハイドンの交響曲の手ごろな、聴きやすいディスクを、漁ってみた。

ハイドンの交響曲

 まず、ヘスス・ロペス・コボス/ローザンヌ室内管(DENON)による『驚愕』、『軍隊』、『時計』のCDが、現役では廃盤ながらネットオクで未開封盤が安かったので、ポチ(写真右上)。
 ちょっと気になったのは、未開封だったが、帯部分のファクトリーシールに、長期間セロテープでも貼っていたような黄ばみが見え、それが帯にも、ほんの幽かにではあるが移っていたこと。まあ、有毒物質ではないでしょうけれど。

 演奏はオーソドックス極まりなく、悪くいうと個性がなく、録音は、透明だけれど高域の抜けがよくないもの。

 もうひとつ、ネットオクで、コリン・デイヴィス/コンセルトヘボウの「ザロモン・セット」全曲録音(Philips)から、著名曲だけCD 2枚に収めた、リマスター盤も、たいへん有名な録音でもあり、求めてみた(写真右下)。
 リマスターがとくにアナログ的なざらつき感をうまく再現していて、コンセルトヘボウの、暖かい音がうまく出ている…ように感じた。

 大編成なので、クレンペラー盤で感じたのと同じく、急速部分の「ドンドコ、ドンドコ♪」したうるささが、やはり好みに合わない。
 弦の微細なボウイングのずれが聞き取れるようで、これはオーケストラ音の‘こく’でもあるので、リマスターが成功している証左でもあるのだが、私にはこの音は、透明感の欠如として、ハイドンに合わないように感じる。

 そのあと、ディスクユニオンのリアル店舗で、ホグウッド/AAMによる、『驚愕』、『軍隊』、『ロンドン』の詰め込み国内盤(Amazonに出ている、こ れ)が未開封1,000円で出ているのを購入し、これがあまりにすばらしく感じられたので、他の演奏が瞬時に不要になった

 ホグウッド/AAMは、英Deccaのサブ・レーベル、L'Oyseau-Lyreで、ハイドンの『驚愕』と『奇跡』で1枚、『軍隊』と『ロンドン』で1枚録音してから、評判がよかったので、ハイドン交響曲全集を、若い番号から録音し始めたが、途中で中断している。
 つまり、ホグウッドは、「ザロモン交響曲」のうち、4曲だけ録音しただけで、『時計』も『太鼓連打』も録音しないまま他界している。

 上の、リンクした Amazonページのカスタマーレビューに「第11集以降が聴きたかった。オーディションでビートルズを落としたのと同じ位のDECCAの大失態だと思います」とあるとおりである。

 演奏は、各楽想の描き方が、対旋律の細かい表情づけにいたるまで、繊細、スマートで、これ以上ありえないほどツボにはまっていると感じられるもので、これを聴いたら、もう大編成オケ版のハイドンはすべて願い下げにしたくなる、という妙演だと感じられた。

 ‥‥というところで、チェリもロペス・コボスもデイヴィスも、そして聴いていてどうにも楽しさの感じられない、アルノンクール/ヨーロッパ室内管のモーツァルト(Teldec)も、売り払った。

 ロペス・コボスなどは、800円で買って30円で売るというものだったけれど、こういうアイテムは、送料込みで実送料を下回るほどの開始価格で出品しても、オクでは誰も入札しない。

ハイドン、他

 そして、今度は、モーツァルトでは好きになれなかったアルノンクールの、ハイドン『天地創造』。BMG/DHMへの、ライヴでの再録音。
 これは、国内盤中古で、ちょっとお高かった(歌詞対訳付き)が、ネット上の中古ショップで買った。
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超-富裕層出身の音楽家のCD。

 当記事は、超-富裕層出身のミュージシャンのお話^^。

 以前の記事に、銀行一族の出身ながら、家督を弟たちに譲り、自身は研究者、および集書家としてユニークな人生を歩んだユダヤ人、アビ・ヴァールブルク Aby Warburgの、その親族から、チェリスト:ジェラルド・ウォーバーグ Gerald Warburgが出ている、というようなことを書いた。

 その時には、このジェラルド・ウォーバーグがチェロを弾いた、ディーリアスの「ヴァイオリンとチェロのための協奏曲」の録音はCD化されていない、と書いたのだが、じつは Pyeが PRTになってからCD化されていた。
 オクに出たときは3,000円以上の開始価格、独Amazon.deで見た時だったかも、送料を入れると3,000円超になる値だった。

 ところが! 英Amazon.co.ukでググってみたら、2ポンド以下で中古が出ている。英Amazonの日本へのCD送料は、1件3.58ポンドで、円換算で ×136円くらいだから、500円弱。これは日本の Amazonの送料=350円とさして変わらないとさえいえる額だ。

富豪一族の音楽家のCD

 トータル700円ちょいで、約10日で、ぴっかぴかのCDが届いた。
 この音源は YouTubeで全曲聴けるので、わざわざ買うまでもないが、やはりCD音質で、手許にディスクで持っていたい。

 いっしょに写真に撮ったのは、ヴァールブルクの影響に初めて言及した(以前の記事にも写真)、山口昌男氏の『本の神話学』(中公文庫)と、岩波の『思想』1980年9月号。

 『思想』のほうには、ヴァールブルクと親しかった、美術史家・エルンスト・ゴンブリッチ Ernst Gombrichの来日に合わせ、山口氏との対談、およびゴンブリッチの論文1本などが載っかっていて、ある意味、ヴァールブルクの特集にもなっている。

 上にリンクした英語版 Wikipediaで知られるように、ゴンブリッチの母親はウィーン音楽院でブルックナーの教え子だったそうだし、シェーンベルク、マーラーから、ブラームスまで面識があったとか。すっげぇ〜。
 ゴンブリッチ自身も終生音楽演奏を好んだ、とある。

 山口さんとの対談で、ワーグナーに触れ、「…実際、ワグナーに対する純粋な愛というものを私は殆ど味わったことがありません。ドイツ語を母語としていない人間にはワグナーが如何に風変りでわざとらしい言葉を使っているか ― 特に「ニーベルングの指環」において ― ということは殆どわからないかも知れません。それは非常に不愉快なものです。言葉との結びつき方などは殆ど音楽的ではありません」と言っている。

 ゴンブリッチがユダヤ人であることと無関係ではないだろうが、面白い。

ジェラルド・ウォーバーグ

 で、今回CDが手に入ったジェラルド・ウォーバーグであるが、上の写真は、著名であるらしい女流写真家:イモジェン・カニンガム Imogen Cunninghamの手になるもので、彼女のサイトからパクらせていただいている。

 余談だが、上にリンクした日本語サイトでは、「イモージン/イモージェン」とあるけれど、英語の女性名「Imogen」は、第1音節アクセントで、第2音節は長音にはならないので、同サイトのような表記はよろしくないはずだ。

 『惑星』の作曲者・グスターヴ・ホルストの娘さんも Imogenで、「イモージェン・ホルスト」という表記が一般的だが、日本語版 Wikipediaの同項目が冒頭で指摘するとおり、不適切だ。

 さて‥‥当の G.ウォーバーグさん、米ファッション誌『Vogue』のバックナンバーから、著名人の写真などをピックアップしたこ この真ん中辺に、ヴァイオリニスト:ナタン・ミルシテインの奥さんとの写真が見える。

 演奏は、まだよく聴き込んでません^^;。楽曲自体が、とてものんびりした、とりとめなく進むものなので、とくに「名演奏」を生むような素材ではないし。


 もうひとつ、黄色いブックレットと帯の、あまり上品といえないデザインの、国内盤。
 これ、ウォーバーグ家よりもお金持ちかもしれない、かのロスチャイルド家一族につながる、シャーロット・ド・ロスチャイルド Charlotte de Rothchild女史が、日本の歌曲を歌った、『日本の旅路』(音楽之友社、OCD 0590)。

 はじめ、このディスクを、輸入盤専門店のサイトなどで、海外盤で見つけていたのだが、海外でリリースしている ― 版権はシャーロット女史自身が持っているらしい ― のが、あの、英ニンバス Nimbusの‘自費出版’的プロジェクトらしい、 Nimbus Allianceなので、これを入手するとCD-Rである可能性がある。

 音楽之友社盤は、上のリンクからの日本の Amazonでは高騰しているが、オクではまだ1,000円未満の出ものもあるようだ。

 英Amazon.co.ukの、 Nimbus Alliance盤のページでは、ぜひ試聴を、どうぞ^^。
 英語なまりはたっぷりあるものの、純正のクラシックの発声で歌われる日本の歌曲は立派。『花』(滝 廉太郎作曲)なんかすばらしい!
 ご本人、かなりな知日家、親日家であるようだ。

 ロスチャイルドの一族では、ジャズに入れ込み、ソニー・クラークに名曲『ニカ』を書かせた、あの、パノニカ・ド・コーニグスヴァルテール Pannonica de Koenigswarterがいますね。

 ‥‥というわけで、超-富裕層出身の音楽家のお話、でした^^。
 ご縁もあるはずのない人たち、せめてその音楽を、数百円の出費で聴かせていただきましょう♪

オアシス、買いました。

 パソコンが決まって‥‥またCD^^。

オアシス『モーニング・グローリー』

 Amazonで、新品で定価より2割ほど安かったものをポチ。
 私が、まず聴かないロックの、知らなかったけれど大ヒットを記録した、イギリスのバンド、オアシスの『モーニング・グローリー (WHAT'S THE STORY) MONRNING GLORY? 』のリマスター盤。

 非リマスターCDなら中古で500円くらいから手に入る。
 リマスターは、いろいろなサイトを見ると、よくはなっているがそれほどでもという説が多く、楽曲によっては少し改変もあるとか。
 このリリースでは、3枚組のデラックス・エディションが価値が高いとのことだが、ファンどころか初めて買う人間なので、スタンダード・エディション。

 試聴ファイルでは、そうとうウルサいロックなので、私の好みではない面もあって迷ったけれど、とにかくだれ知らぬ者のないような著名アルバムらしいので。
 エレキの音が深みがあってとても美しい。最も評価のある「Don't Look Back in Anger」はさすがにいい曲。ウルサい楽曲も、全体にメロディアスでいい。

 とまあ、1枚2,000円を超えるディスクなんてダイアナ・パントン以来である。

 これくらいお高い商品だと、「宅急便」で来る。

Amazonからの宅急便

 紙ジャケのCD 1枚に、この大きな「箱」。HMVと同じく、段ボールにビニールでラップした形のものを箱の底に接着している。あとの処理がしにくいのであ〜る、これ。エコじゃないな〜。

 このほか、ビートルズとコールドプレイを1枚ずつ、それに坂本冬美がベートーヴェン作曲のアレを歌ってるやつ^^。
 こういうディスクは、高い〜。

NEC VersaPro VK25M/D-D

 買った中古パソコンの、ショップ写真。NEC VersaPro VK25M/D-Dというやつです。

 CPUは Intel Core i5 2520M 2.5GHzということで、クロックは2.5GHzで、これより古くて安くても、より高クロックのモデルはあるが、これは Core iシリーズ第2世代の、Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャ・モデルとのことで、ビデオ性能とシステムバスの速度が改善されているらしい。

Intel Core-i CPU イメージ

 上は、こちらからの Intelのチップ・イメージ画像です。

 VersaProはビジネス向けモデルとのことで、SDカードスロットもなく、愛想がない。100円ショップで買ったアダプターはまだ必要そうだ。

 とりあえずメーラー:Becky! 2のデータを移送し、ブラウザのブックマークなどを移植することとし、ショップで無料バンドルしているキングソフト Officeはインストールせずに LibreOfficeをDLし、その前に avast!をインストールしてきちんと設定‥‥とか考えてます。

CD、届いてます。

 このところ、‘この夏は猛暑’の予報? を裏切って涼しめの日が続いて、助かっとりまス。

 日曜は、ちょっと所用があって都心に出、帰りに半年ぶりの秋葉原。
 お盆で電車はすいているのに、アキバはホコ天に人がい〜っぱい。ラジ館は入るだけでたいへん。
 2階のトモカで Beldenの 1506a 1mを買い ― 同軸デジタル用 ― 千石で東信の低Z電解、UTWRZの16V470μF 1本だけ買って帰宅。

 UTWRZは、Sony CDP-XE700の、駆動系7V電源の安定化電源出口のコンデンサーを倍にしよう、ということで。
 ほかにも導電性高分子固体コンとか考えたが、できるだけオリジナル(オリジナルがほとんどオーディオ用)を残そうということで、買わず。

 月、火は仕事がなく(お盆休みという意味ではありません)、のんびりCDなど聴いて、買物に。
 今日(火)は午後から雨が強くなり、「涼しくていいな〜」と喜んでいたら、台風接近だそうな。テレビがなく、ニュースに随時は触れないので、わかりません。

 冷房の電気代も、それ以前に電気そのものも節約できるし、貯水池に雨が降ってくれれば水不足もちょっとは解消するだろうし、ええこっちゃ〜。
 休講になれば収入も飛んじゃいますが、ま、ひと夏に1日くらいは‥‥が、どうも明日未明には東北に行ってしまいそう。

到着CD。

 このところ到着のCD群。

 7日にポチって Amazonの dodaxに注文した、ブルーノ・ワルターの Sonyステレオ・モーツァルト録音集成6CDセットが、こんどは1週間で来ました。
 じつは、レコード史上最も有名といっていいこのシリーズ、1曲も聴いたことがない。
 アルノンクール/ヨーロッパ室内管の Teldec盤は、どう聴いても好きになれそうもないので、ついにこの‘伝説の名盤’集を注文。
 大編成の旧態のモーツァルト演奏でありながら、鮮度は抜群で、かつ暖かい。

 このセット、Amazonの海外ショップが最も安く、1,214円+配送料350円=1,564円だった。
 こういう、海外ショップからの購入、消費税は課税されていないのだろうか。
 だとすると、‘ショッピングのタックス・ヘイブン’ということになる。
 うへぇ〜、私みたいなビンボー人にも使えるタックス・ヘイブンがあった‥‥のかな?

 右の2点は、上がコリン・デイヴィス/コンセルトヘボウによるドヴォルジャークの交響曲第7、8、9番のセット、Philips DUOの外盤で、このシリーズはもう現役では姿を消しかけている。Amazonの国内中古で、配送料込みで640円、つまり商品価格290円。
 1枚めのレーベル面はそうとう皮脂が付き、それがカビだしている。信号面には僅少の擦過キズもあり。洗浄すればいいくらいなので、お値段からは不満はない。

 その手前も Amazonの国内中古、ヤナーチェクの『シンフォニエッタ』と『タラス・ブーリバ』、他のカップリングの英Decca盤。
 『シンフォニエッタ』は、アンチェル盤を手放したあとは小澤/シカゴ響の EMI盤(これはバルトークのオケコンや、パリ管を指揮した『火の鳥』など、小澤さんではいちばん気に入っているアルバム)しかなく、雑誌評でベストのマッケラス/ウィーン・フィルを買ってみようと思った。

 オリジナルのカップリングでは収録時間が少なく、その割りにオクの出ものは値段が高い。
 『利口な女狐の物語』組曲は、これが入っている全曲盤を持っているので、ほかのカップリングを探すと、ショスタコーヴィチ:『黄金の時代から』組曲(ハイティンク/ロンドン・フィル)をフィーチャーした Ovation盤を99円(配送料込449円)で出しているショップがあり、ポチり。
 これもレーベル面に若干の皮脂、洗えばピカピカになりそう。

 両盤とも、CDプレーヤーのディスク・クランパーに皮脂が移るのが懸念され、洗うまで聴かないだろう。

 さて、左下のは、テンシュテット/ロンドン・フィルによるマーラー:交響曲第5番(EMI)の、ライヴのほう。
 ハイティンク/ベルリンのチクルスが、どうも肌に合わない感じがしてきたので、テンシュテットのライヴ盤を取り寄せてみた。

 EMI録音なので、現在はワーナーに移籍しており、とくに日本のワーナーは最新リマスター音源を用いているものが多いので、それを選ぶのがベストな場合が多いはずだが、この音源のワーナー盤には、ちょっと「?」がないでもないのだ。

 こちらが、HMVの同音源の商品サイトで、ここにあるレビューは、東芝EMI時代のいくつかのバージョンへのレビューを引き継いでいるようである。

 これの、現在最も新しい「ニトロプレス」氏と「orisuke」氏のレビューを見ると ― 前者は甚だ読みづらいが ― 現行 Warner WPCS23017は終演時の拍手をカットしているそうで、もしかすると間違ってスタジオ録音を収めている可能性もないではない、みたいな雰囲気だ。

 いっぽう、2008年6月の段階で投稿されている、「としちゃん」氏のレビューには(レビューページ 1ページめの下のほう)「24bitリマスターというのがどういう意味かよく分かりませんが、薄っぺらで荒っぽいと思った、以前の記憶は何だったのかなとも思いました」とあり、2008年の段階では、今回求めた、東芝EMIの《EMI CLASSICS 決定盤1300》が流通していたと思われる。

 ‥‥というような次第で、《決定盤1300》盤にちょっと期待できそうなところがあるので、‘岡崎リマスター’ゆえ、敬遠することの多いこのシリーズのディスクを、Amazonに出店している HMVから購入。

 ふつう、Amazonのマーケットプレイス出店ショップは、未明にポチるとその日の夕刻には「発送完了」となるのだが、翌朝にも連絡もないので、Amazonのフォームからメールを送っても、当日中に返信なし。
 もしかして販売済みで「在庫なし」になるのか、だとするとオクなど探しなおさないといけない…。

 ちょっとせっかち過ぎるなぁとは思いながらも、メールを送った翌日、カスタマーサービスに電話してみた。在庫はあるとのことで、その日に発送され、すぐ来た。
 HMVの中古管理は、そうとう商品数が多く、自社サイトだけでなく、楽天市場と Amazonでも販売するので、ちょっと手間がかかるのかもしれない。

 到着したディスクは、前記2点とは違って皮脂もキズもない美品。送料込998円と、販売時定価の2割くらいしか安くない。
 音質は、ライヴゆえに基本がかなり混濁しつつも、‘岡崎’ふうの倍音強調が奏功している部分があり、とはいえヴァイオリンの高域がメタリックにもなってしまい、なかなかむずかしい。

 HS2088に代表される‘岡崎リマスター’は、劣化した東芝所蔵のマスターを無理して鮮明化した音源はヒドくなるのだが、もともとデジタル録音のものは、収録の仕方が不鮮明な部分だけが鮮明化されるところがあって、そういう音源では ― ラトル指揮のマーラー:第7番のように ― かなり聴きやすくなることがある。
 その意味では、今回の《決定盤1300》盤=TOCE-13014は、じっくり聴く価値はあるかも、と思う。

 ‥‥さて、お酒とお菓子の写真を撮りましたが、次記事にて。

ボックスセットのCD、2点。

 1月に買っている、ハイティンク/ベルリン・フィルによるマーラー:交響曲第3番は、記事に書いたように、ホーレンシュタインのUnicorn録音復刻の、Scribendumの5枚組を買う代わりにということで求めた。

 これが、どうも聴いていてあまり面白くなく、アバド/ウィーン・フィルやバルビローリ/ベルリン・フィル(Testament)のほうが、ずっと聴いていて心が動き、和むのである。

ホーレンシュタインの芸術

 久しぶりにネットで《ヤッシャ・ホーレンシュタインの芸術 The Art of Jascha Horenstein》(Scribendum SC511。上写真は HMVサイトから)をググると、Amazonで2,580円、HMVで2,590円と、数ヶ月前より4割近く値下げされていて、もうポチるしかない、とポチり(ポンタ・ポイントが使えるので、HMVで^^)、昨日到着。

 中では、マーラーの交響曲第3番が最も高評価かつ知られている音源で、英Unicorn盤CDを持っていたが、経済困窮時にオクで処分している。
 UnicornのCDは、マスタリングもそういいわけではなく、終楽章(第6楽章)の、終わり近く、クライマックスを迎えるところで「ザザ、ザッ」というノイズが入るのが、たいへん興ざめだった。

 Scribedum盤で、まずマーラー:第3番の第1楽章と第6楽章を聴いたけれど、音は、ティンパニと金管の音をパンチのある音で十分に響かせていて、しかし弦の潤いは不足気味というもので、本家 UnicornのCDよりはよいと思われた。

 第6楽章のノイズは、たぶん Unicorn盤と同じ箇所だと思うが、やはりちょっと入る。Unicorn盤より気にはならないような気はする。
 加えて、同楽章コーダ最末尾、全曲の終わりという大事な場面で、金管とティンパニの強打・強奏に伴なって、わずかに「バチ」というノイズが乗っているように聞こえる。

 さらにいけないのは、静謐な第6楽章が最大に盛り上がって終ったあと、たった1秒のブランクで第6番(ストックホルム・フィルとのライヴ録音。これ自体は評価高くかつ入手困難)が始まること。無神経だ。ここはCDプレーヤーでプログラムして聴け、ということだろうか。

 ホーレンシュタイン(1898-1973)のマーラー:3番(ロンドン交響楽団、1970年録音)は、最初にビクターが国内盤LPをリリースしたものを、不登校し始めていた中学生の時に買ってもらい、世の中にこんなクラシックがあるのか、と驚嘆した曲だった。
 そのあと、精神面でイッロイロあり、このビクター盤は、手で割ってしまった、ということがある。

 その後、トリオの国内盤LP、英Unicornのミッドプライス盤LP(オリジナルがどういうものか、知らない)も中古やバーゲンで求める機会があって聴いたが、英盤は意外にもあまりよい音でもなく、中央穴の偏芯があった。
 記憶になるし、機器も違うけれど、日本ビクターの初出国内盤がいちばんよかったような気がする。
 今回のはそれに準じる、くらいは言ってもいいだろうか‥‥しかしノイズの点とオーサリングの無神経さとで、手放しでは誉められない。

 同時期の第1番『巨人』も評価の高い録音で、こちらはCDもLPも聴いたことはない。Scribendum盤は、高域やや強調型ながら艶やかで音場感豊かなマスタリングだ。

 では‥‥ハイティンクのマーラー‥‥どうしてあまり面白くないのか考えてみた。
 マーラーの音符には、音楽の主たる流れに添って、そこに「和する」のではない、主旋律に対してピョコピョコとふざけて跳ね回るような音形が書き込まれることが多く、これがブラームスやブルックナーとの大きな違いであるような気がする。

 この、‘ピョコピョコと跳ね回る音符たち’を、ハイティンクはあくまでも目立たせず、主たる流れに取り込んでしまおうとするから、面白くないのか、と思うに至った。
 つまり、ハイティンクという指揮者は、「同時に鳴る全てのオタマジャクシに conformityを求め過ぎる」のである。

 こういうところ、たとえば第3番の第3楽章をアバド/ウィーン・フィルで聴いてみると、違いがよくわかる。
 また、ホーレンシュタインやクレンペラーといった‘往年の巨匠’タイプの指揮者は、全体にしかつめらしい雰囲気の中ででも、このような「スコアの中の他者であろうとするオタマジャクシ」の扱いはじつにうまい。

 宇野功芳氏は、ハイティンクについて、「超マジメ人間のようで、面白味が皆無! もっとも、まじめといえば一流の芸術家はみな本質はまじめな筈なのだが、才能のある人はそこに遊びというのか、こぼれ落ちてくる魅力がある。個性がある。厳しさがある‥‥」(『新版 クラシックCDの名盤 演奏家篇』文春新書、2009年、158頁)と言っているが、この辺のところだろう。

ハイティンクのシューマン


 そんなハイティンクなのだが、もう驚倒するほど感心したのが、シューマンの交響曲全集(コンセルトヘボウ管、Philips、1981〜84年録音)だ。
 『リーダーズチョイス 名曲名盤100』でも、意外なほど高得票なのでネット上を探し、カートン入りの欧盤はけっこう高騰していて、ディスクユニオンのリアル店舗でで1,400円ほどのをもとめた。

 第1番『春』は、クーベリック/バイエルン放送響盤(Sony)を聴いてみて、あまり面白くないので手放し、ずっと手許にCDがなかったのだが、ハイティンク盤で冒頭をちょい聴きすると、ほんとうに深くて豊かな響きである。
 第3番『ライン』は、第1〜2楽章のあたりを聴いたが、渋みを持ちつつ溢れんばかりに豊かなオーケストラの響きを堪能できる。

 シューマンの交響曲は、マーラーのような複雑な要素がないので、ハイティンクのまじめさと、コンセルトヘボウの深みのある響きを鳴り切らせる手腕とが活きていて、ほんとうにすばらしい。


 ‥‥さて、そのよさを味わおうと努めるものの、まったく伝わってこない、アルノンクール/ヨーロッパ室内管のモーツァルト:後期交響曲(Teldec)と、ロンドン響からウィーン・フィルのような美音を引き出しているとはいえ、全体に特長・感銘のないクリップスのモーツァルト:交響曲集(第31、39、40番、Decca)も、ハイティンクのマーラーとともにオク出し or 中古店行きの予定に。

 歳を取ってくると、「残った時間を割く価値がある」ディスクだけを手許に置きたくなってきます。
 手放して、また欲しくなることはあっても、それは「その時が、持つ/聴く価値がある時」と思っている。

 そんな次第で、今まで一度も聴いたことのない、ワルター/コロンビア響によるモーツァルト:後期交響曲集(欧Sony、6CD)を、また Amazonから dodaxに注文。ほかにも2点ほど^^。

6月に買ったCD。

 5月もたくさんCDを買ったが、6月も多かった。

 6月28日に Amazon.co.jpから独dodax(本社はスイスらしい)に注文した新品CD 2点の到着が遅くなり、1点は7月23日、もう1点は29日に到着した。
 損傷は全くなく、ピッカピカの新盤。ショップ評価は、さすがに☆1つ減点しました^^。

6月購入CD

 ほとんどもう記事にしているが、まず中段左グレコのCD 2点。
 その右が、ロンドンにあるコンサートホール、ウィグモア・ホールが、同ホールのライヴをCD化するための自主レーベル・Wigmore Hall LIVEの1枚、イザイ弦楽四重奏団による、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、フォーレのカルテット集。

 一時期タワーや HMVも扱っていて、ブログでインプレを書いている方もいる。
 オクでも千円の出品を見たが、見送っているうちに消えてしまった。今回、未開封品が、また千円だったので、ポチリ。
 フォーレの演奏が、セッション盤よりもよい演奏云々という評価があるようだ。
 ドビュッシーだけ聴いた。ロマン的要素のある演奏であり、ホールトーンが豊かなので、ドビュッシーとしては ABQやラサールを好む向きが多いかも。

 その右は、dodaxに注文した、配達の遅れた Decca盤2点。バルトークのピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲の全集。アシュケナージ、チョン・キョンファ、ショルティによる。
 バルトークのヴァイオリン協奏曲は、第1番のほうがレコードが少なく、まとめてこのセットを。

 それから、ミュンヒンガーによる、バッハの管弦楽組曲全4曲が1枚に入ったお特用盤。1985年のデジタル録音。ミュンヒンガー、70歳の録音。
 ちょっときれい過ぎる音楽、かも。

 下段、左端は、ブラームスのピアノ・ソナタ第3番が欲しくなり、高評価のアラウ盤(Philips)は廃盤で高価になるので、手ごろなものを探していて、オクで未開封品千円というのを見つけた。マレイ・ペライア盤(Sony)。
 2回ほど見送ると、いったん消えたが、再出品されたので、‘だれも買わないんだなぁ’とポチ。

 お次は、もう書いた、アンドール・フォルデス(フォルデシュ・アンドール)のシューベルト。

 その右は、オクで300円(+〒180円)とあまりに安かった、エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム指揮のドビュッシー(Philips/豪Eloquence)。
 まだ全曲聴いていないのだが、評判どおり、ステレオ初期なのにきわめて音がいい。これもいったん消え、「あ〜、だれかが落札したな。まあそれはいいことだ」と思っていたら、再出品されたので、思わずポチリ。

 その横が、「どのディスクに入ってたかな〜」と探しまくった挙句の入手、『未知との遭遇』組曲‥‥をフィーチャーしたメータの『惑星』。

 右端が、ベートーヴェンの、スタイリッシュなピアノ協奏曲第1番を、バレンボイム/クレンペラーの全集以外で、イキのいいのを聴きたくなって Amazonマケプレで。アルゲリッチ/シノーポリのDG盤が未開封中古で、送料込み1,230円。

 包装シールに貼ってあった「税込¥1565」というタグのスタイルは、HMVのもののように記憶する。中京地区のショップだったので、あの辺の HMVの閉店で流れたのかな…。
 これは期待どおりの、いい演奏。

 あと、上に1点あるのは、3月にいちど購入し(Amazon中古で、千円ほど)、Rotel RA-05SEではどうにも心地よく鳴らなかったので手放した、ベルトラン・ド・ビリー指揮ウィーン放送響の、タイトルロールや重要な役で、韓国人バリトン、ヨン・グァンチョル(延 光哲?)の秀演が光る、ダ・ポンテ・オペラ9枚セット(Sony/Arte Nova)。

 また買っちゃってます;;。PM6005だとうまく鳴るんじゃないか、と考え出したら欲しくなり、オクに900円+〒300円の出ものが出たので、ポチリ。
 RA-05SEがよくなかったというより、もともとやはりよくない録音ではあるが、PM6005だとそこそこ聴ける、ということなのである。

 下は、Wigmore Hall LIVEのイザイQのアルバムの、きれいなピクチャー・レーベル。
 このレーベルは、一定枚数しかプレスしないようで、あまり買う人がいそうもない歌曲リサイタルなどは、日本のオクや Amazonでも安く残っているが、売り切れるのが早いものはすぐ入手難になる。

Wigmore Hall LIVE

 というわけで、6月のCD散財は11点、枚数でいうと20枚、金額は約11,000円(〒込み)、でした!
 なかなかレアな盤も入手できました。

 まだいろいろ煩悩の炎が、オクや Amazonを徘徊してやまないけれど、PM6005が聴かせてくれる美音で、それぞれのディスクをじっくり聴けば、しばらくは何も買わなくていいんですよねえ〜。

高齢音楽家たちの名演

 都知事候補の一人が、高齢なのがちょっと懸念されている‥‥のだが‥‥といってとくに関係を見出だせるわけでもなく、また牽強付会しようという魂胆でもない(そう見られる^^?)のだけれど、高齢になって世界遺産的なレコードを遺している音楽家は、なかなかに多いのである。

 弦や管、あるいは声楽の場合は、体力的な部分がかなりあるので、60歳くらいまでで事実上の引退となるのだが、指揮者とピアニストは、80代でその人の最高傑作を遺す場合が、かなりある。

モントゥー

 まず、ピエール・モントゥー Pierre Monteux(1875-1964)。
 1875年というと、心理学者 C.G.ユング、作家 トーマス・マン、日本では民俗学者 柳田國男などが生まれている。
 写真は、英Decca録音で、左がストラヴィンスキーの『春の祭典』と『ペトルーシュカ』。パリ音楽院管弦楽団との、いちばんあとの録音で、オケのテクニックや指揮者の覇気から、あまり推薦されない音源だけれど、インレイによると『春の祭典』は1956年、『ペトルーシュカ』は1957年、モントゥー80〜82歳の時の録音。
 右はラヴェルの『ダフニスとクロエ』全曲、ロンドン交響楽団、1957年録音(これはキングレコードのリリース。音は悪くないです^^)。

 この3名曲、いずれもモントゥーが初演を振っているのもすごい。
 『春の祭典』の初演は客が騒いで騒然たる結果だったといわれる。映画《シャネル&ストラヴィンスキー》では、『春の祭典』の初演シーンから始まるらしい(見ていない…;;)が、モントゥーふうにヒゲを生やした役者さんが振っていた、とか。

 モントゥーは亡くなる前年の1963年にロンドン響を率いて来日し、大阪国際フェスティバルで指揮している。そのライヴ音源もCD-R化されている(オクで出ているはず…)。

 2枚のステレオ録音は、50年代中盤の英Deccaによるもので、その鮮明かつ音楽性の高さも時代からすると驚くべき。あ、リマスター盤が出ていそうな‥‥。

シューリヒト

 次にカール・シューリヒト Carl Schuricht(1880-1967)。
 日本にとくにファンが多いというマエストロ。ひとえに故・宇野功芳氏の功績である。
 だいたい商用録音は1963年まで。写真左のブルックナー第8盤は EMI、右の第5番は DGリリースだが、オーストリア放送協会音源のライヴで、モノラル。
 今は別レーベルで出ていたはず。

 なお、音楽評論家・嶋 護(しま・もり)氏は、晩年のシューリヒトについて、以下のよう述べているのは、興味深い:
 「また、晩年のシューリヒトは、このようなチェック(=録音後のプレイバックによるチェック:引用者)自体が無意味な指揮者でした。彼は老いて呆けていたのです! リハーサルでも、いったんタクトが止まってから繰り返すたびに、テンポはそれまでとまったく異なってしまい、オーケストラは面食らいました。デッカが彼の晩年に録音をしなくなった理由は、こうしたものです。デッカ時代つきあいのあったプロデューサーがEMIに移ったため、そのよしみでかろうじていくつかの録音がEMIに残されました。
 そのEMIの録音の中でも有名なブルックナーの交響曲へのアプローチが、『第八番』と『第九番』で正反対ほどに異なっているのは、このためです。これを評して「即興的」などと褒めるナイーヴな批評家はいないでしょうね?」
(「クラシック、このすばらしき神話的世界」、青弓社編集部編『オーディオ道入門』青弓社、寺子屋ブックス23。2001年、71頁)

 これは、晩年のシューリヒトの評価を、かなり毀損する言説ではないか(と読めてしまう)と思われ、ほんとうなら、それはそれで無視できないことがらだと思う。
 この説は、『オーディオ道入門』という、クラシック本道のファンの目にはあまり触れないと思われる書籍に載ったためか、あまり引用されない(されている?)ように思うのだが、嶋氏は、ここで確実な情報源はおぼろげにすら示していない。

 嶋さんは、音楽雑誌などの執筆にもあまり見かけないのだが、この言説が影響しているのだろうか、と邪推してしまう。
 もうすでに典拠を開示されているのかも知れず、私が知らないだけなのだろうが、このような言説には相当の責任が伴なうのではないか、と思う。
 というのも、上掲、1963年のライヴが、まさに嶋氏の言を示唆するかのようにテンポが大きく動きながらも、コンサートは成立している、からである。
 認知症の指揮者が、ここまで指揮台で「踊る」だけで、名オケは名演を成しとげられるのだろうか?

 嶋氏については、菅野沖彦氏の録音の仕事を考究・集成した業績(『菅野レコーディングバイブル』、ステレオサウンド社。すばらしいマスタリングのCD付きとのこと)が、中野 雄氏に高く評価されている(『新版 クラシックCDの名盤』文春新書、130頁)ことも、付記しておくべきだろう。

 おっと、二人で長くなりすぎた。

ヴァント

 これまた日本に、ファンというより‘崇拝者’が多い、ギュンター・ヴァント Günter Wand(1912-2002)。
 60代までのレコードは、ケルン放送響を振ったブルックナー:交響曲全集(Deutsche Harmonia Mundi → Sony BMG)以外、ほとんど聴かれるようなものがない、アンダーレイテッド・コンダクターだったのが、最晩年に「神」になった。

 写真はベルリン・フィルを指揮したブルックナー。第8番は、いちど手放してから再購入していない。
 左の第7番のほうが、1998年録音と新しく、マエストロ86歳ということに。

高齢ピアニスト

 ピアニストにも、高齢ですばらしい録音を残す人がいる。
 写真左上は、有名なルービンシュタイン(1887-1982)/メータ/イスラエル・フィルによるブラームス:ピアノ協奏曲第1番(Decca。キング盤です)。
 1976年の録音なので、89歳の録音!
 その右は、クラウディオ・アラウ(1903-1991)の、1986年デジタル録音のベートーヴェン(Philips)。

 下段左は、フランスのヴラド・ペルルミュテール(1904-2002)のショパン。この英Nimbus盤は、1981、82年の録音なので、70代後半の録音になる。
 右は、ルドルフ・ゼルキン(1903-1991)晩年(1987年)、84歳の時のライヴ録音で、ベートーヴェンの後期三大ソナタ。
 DGのリリースだが、オーストリア放送協会音源で、ここの録音は、上のシューリヒトなどの復刻もそうだが、だいたいよくない。

 これら、超高齢・大ピアニストたちの演奏、指のまわりはやはり彼らの若い時、あるいは若い名人たちより遅くはなっているだろうけれど、味わいは‥‥と言えるほどには私、聴き込んでいないのです;;。

 アラウの『悲愴』は、評論家陣にも高評価、第2楽章のあの有名な旋律を、しみじみと弾いており、じっくり聴くべき演奏。
 EMI時代のステレオ録音(最近、集成されました)ですら50代後半で、宇野功芳氏はこのころのアラウは「にぶい」とあまり評価しない。
 私は、セラフィムの国内盤LPで、ベートーヴェンの協奏曲第1番(指揮はアルチェオ・ガリエラ)を聴いていたことがあり、颯爽とした演奏で、第1番には合うが、深みは感じなかった。
 80年代、デジタル期の録音が価値高いのだが、廃盤が多いのなんの。

 ― という、超高齢じいさん音楽家たちの残した、世界遺産級の名盤群でした。‥‥クレンペラー、はしょりました^^;;。

未開封中古CD2点…。

 参院選が終わった翌々日に、また、投票用紙を入れたお〜んなじ封筒が。
 都知事選ですな。

 野党統一候補の年齢が、ちょっと、なのだが、SEALDsの奥田氏も応援するというし‥‥。
 先日の参院選は、自分が還暦を迎えて最初のセンキョ、とあいなり、今度の都知事選は、還暦を迎えて最初の都知事選‥‥って別に意味ありませんけれど。

未開封中古。

 CD購入のほうは、6月末日に、Amazon.co.jpのマケプレで、ドイツの dodaxに注文した2点が、いちおうの目安期限を過ぎた今もまだ配達されない。
 これが到着したら6月に注文したCDをまとめて一覧してみたいかな〜、と。そうとう買いまくったが、出費は1諭吉ちょい超えぐらいである。

 英Amazonのマケプレに注文した2点のうち、1点は早々に6日後だったかに配達。
 なんと、信号面を上にしてケースに入れているし、レーベル面には皮脂上のカビが少し、信号面にはキズがちょっと。
 まあ日米の Amazonでは、たしか商品ページすらなくなっているディスクだったので、千円ちょっとで送ってもらえただけもラッキーかも。

 写真の2点は、おととい〜昨日に来た・買った未開封CD。
 左は、最近亡くなった宇野功芳氏が絶讃紹介してより、日本でアットウ的にな支持をえるに至った、カール・シューリヒト指揮パリ・オペラ座管による、コンサートホール録音の、モーツァルト:交響曲第36、38、40、41番。
 タワーレコードの復刻2枚組で、ディスクユニオンで未開封中古が、値札の色別割引きがあって、税込1,070円!

 右は、ティペットのオペラ、『真夏の結婚』(コリン・デイヴィス指揮コヴェント・ガーデン、Philips原盤の英LyritaのCD復刻)。
 持っていたけれど、とくによく聴くわけではなし、金銭的にめちゃくちゃキツかった一昨年、売却していた。
 それが未開封・送料込みで1,580円という出品がオクにあったので、一瞬迷ったけれどポチっちゃいました。

 写真は未開封でセロファンに包まれた状態、このあと開封して、冒頭のみちょっと試聴。

 シューリヒトのモーツァルトは、超有名名盤であるにもかかわらず、今までどのフォーマットでも買ったことも聴いたこともない。
 帯には、「…常に音質の悪さと闘う宿命を背負ってきました。今回の復刻に至り、漸くその呪縛から解放されたのではないでしょうか」と書いてあって、リマスターにはそうとう考慮したという意識(タワーの、だろうか)が窺える。
 技術データとしては、使用したA/Dコンバーターは、アポジーの ROSETTA 200とある。
 個人でもDACとして購入・愛用している方はけっこういるらしく、現在は10万円ちょっとで中古が買えるみたいだ。

 で、第36番『リンツ』冒頭と、第38番『プラハ』の終楽章冒頭だけ、ちょっと聴いてみたが‥‥演奏も音質も、圧巻のクオリティである!
 高弦がやや強調気味だけれど、これはうちのシステムのせいもありそうで、「これが‘音が悪い’ばかり言われるコンサートホール・ソサエティの録音??」とくらいは口走ってしまいそうなほど、鮮明・豊麗、かつ派手すぎない繊細な音質だ。

 録音は、1961〜64年ということで、シューリヒトは1880年生まれだから、録音当時81〜84歳だった。
 都知事候補に引っかけるわけではないが(引っかけてるか;;)、音楽家が70代、80代で、‘世界遺産’クラスの仕事を遺すことが、よくある。
 シューリヒト晩年の録音も、そういう例だ。

 『真夏の結婚』。
 一昨年、もうどうしようもなくお金がなかった時に、あと2点のティペットのCDとともに、彼の自伝も併せてオク出ししたが、まぁ〜ったく入札どころかアクセスもない。
 で、ディスクユニオンに持っていったら、CDはそこそこで買い取ってくれたけれど、自伝は「お値段が付きません」とのこと。

 で、しょうがないので自伝は持ったままなのだが、楽曲がないのもなぁ、と交響曲第2番と『我らが時代の子』を購入し、しかしティペットのオペラのみならず、業績全体の中でたいへん重要な位置を占める ― 彼の、ユング心理学とのかかわりでも重要 ― 『真夏の結婚』を、しかしまた同じディスクを買い直すのもなぁ、と思ってはいたが、このところの‘CD物欲’の餌食として格好の出ものがあったので、ポチり。

 で、再会しました。
 一度聴いてはいるが、音がいい。
 ケンウッド DPF-3010+パイオニア A-UK3+B&W DM601 S2で、4階で聴いていたときよりもはるかにきれいな音で、低域の深みもある。
 合唱の透明かつ有機的な響きもよい。いや〜、PM6005、いいアンプです^^;。
 このディスク、Philips録音なのだが Lyritaでのリマスターは EMIのサイモン・ギブソン Simon Gibsonが担当している。それを読んでから聴くと、ちょっと EMIふうのソフトさかつ混濁感がある?

 う〜ん、ティペット先生の自伝『Those Twentieth Century Blues』(Hutchinson, 1991)、辞書引きひき読まにゃあかんなぁ〜。

 さて‥‥別に高齢の都知事候補やイギリスのEU離脱に引っかけてもおりませんが、ちょうど手に入ったということで。
 このところ、明らかにCDは買い過ぎだが、それこそ還暦を過ぎて、もう音楽を聴ける時間も限られてくるし、今まで聴いていない「大勢が勧める鉄板の大名盤」は、バンバン買って聴こうかと思う次第であります。

 というところで、先日、日本のある作家の話題作を購入し、それに関して、ある音楽家の録音がもーれつに欲しくなっております‥‥。

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