「組戻し」と「割戻し」。

 帰宅すると、留守電に、2度も、「ゆうちょ銀行為替センター」というところからの電話が入っていた。
 用件は「またお電話します」ということで、わからない。
 雰囲気から、偽装・詐欺電話ではなさそうだったが、私の口座に不正アクセスがあったり、だと困る。

 「為替センター」、「電話」でググったら、こういう場合、誤送金で振り込まれた金額の、差し戻し(=組戻し)の承諾依頼だそうで、では、と「ゆうちょダイレクト」から通帳画面を見ると、身に覚えのない振込みが^^。

誤送金

 ちなみに、「PE ヤフーケツサイ」はすべてオクのCD代金^^;;。
 880円がペーター・マークのメンデルスゾーン、800円が、パールマンのラロ&サン=サーンス、950円が、ホロヴィッツのリスト、でありま〜す。

 留守電は都合3〜4回かかってきていて、今日、同センターからの封書が到着:
組戻し承諾書

 「振込金の返却のお願い」と「振込金組戻承諾書」が入ってました。
 早速署名・捺印して投函、でありま〜ス。

 で、まあ、「2万5千円落ちてるのを拾って届け、落とし主に渡ったら、1割はもらえるのにな〜」というようなことを、思うわけですw。

 そうして、買物のついでに、別の銀行の、光熱費の落ちる口座の残高照会をすると ― 月末に水道料が7,000円弱落ちることもあり ― 記憶より残高が多い!
 おいおい、でもまあそれくらい入金しておいたかな、と思いつつ、帰宅してネットで見ると、5,000円ちょっとが振り込まれている!!

 もちろん、これは低額だが生命保険に入っている全労災からの「割戻金」で、私がもらっていいものである。
 開封していなかった、全労災からの所得控除用証明書に付いている割戻金通知書に記されていた。

割戻金


 むひょ^^;。

 このところのCD代を補填? して余りあり。にゃんとも。

10月に買ったCD。

 雨の続く秋。
 この木曜あたりから、どれくらい降っているのか。そのあげくの、台風。
 いよいよ“国難突破”ウェザーになっている! いや、単に国難ウェザーか‥‥。

 明日の午後には晴れるということなので、やめておこうかと迷ったが、投票に行ったあと、洗濯をした。
 耐震化補修工事のおかげで、ヴェランダの幅がぐ〜っと広がっているので、そうとうの強風が吹き込まないかぎり、いや吹き込んでさえ、吊った洗濯物には雨はほとんどかからないようになっている。

 この1週の、月〜火で買ったCD。

今週のCD。

 上のは、サルヴァトーレ・アッカルドがソロと指揮、イタリア室内管 Orchestra da Camera Italiana の、パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第4番、5番。
 アッカルドは、デュトワ/ロンドン・フィルと組んで全集をDGに入れていて、今度のはEMI、それも伊EMIの制作・発売になる新録音で、スコアに、アッカルド自身の手が入っているらしい。
 Amazonでは、EMI時代の国内盤全集のページには試聴ファイルがある。発売元が「ユニバーサル」になっているが、この音源はワーナーに移管されていて、そのページはこちら

 下段は、オクで出ていた未開封国内廉価盤。
 左は、パールマン+バレンボイム/パリ管による、ラロ:『スペイン交響曲』とサン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番(DG UCCG-5090)。「The Best 1000」シリーズ。
 右は、ペーター・マーク/都響によるメンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』から、とマズア/ゲヴァントハウスによる『イタリア』(DENON COCO-70595)。「THE CLASSICS 1000」シリーズ。

 パガニーニのヴァイオリン協奏曲なんていうのは、オケの前奏部分はカッコよく、私の場合、そこだけ聴いたら、ソロに入ってヴァイオリンがアクロバットを演じ出すと、しらけて聴くのをやめていた‥‥などというのも、アッカルドの旧全集、国内盤と輸入盤で1回ずつ買っているのである。
 中古の国内盤は、ノイズがあって、輸入盤に買い替えたのだが、けっきょく換金した。

 それなのになんでまた、それも第4番と第5番のカップリングに手を出したかというと‥‥この2曲が、パガニーニのコンチェルトの中では、第1楽章のオーケストラがや〜ったらド派手、オペラ顔負けに歌い上げるのである。
 ブチ上げるトゥッティ、歌い上げるカンタービレ、と、大いにアドレナリンを誘発する勇壮な音楽! なのである。
 都合のいいことに、新全集は、単売(海外盤)では第4と第5番がカップリングになっていて、ちょうど Amazonのレコファンに800円ほどの中古があったのを、ずっと「買おうかな」と思っていて、やっとポチった。

 この2曲のオケ部分で、私、悲壮な環境の中で立ち上がった女剣士の活躍、みたいなのを想像するのであ〜る(爆沈)。
 おっと。ま〜た言っちゃった (^o^;)。言ったついでに言うと、たとえば『ラ・セーヌの星』、みたいな^^;;。

 で、女剣士‥‥には似ても似つかない、大学教授のような風貌のアッカルド先生、これはもう自分がやりたい音楽を歌い上げている。
 2つのコンチェルト、到着した木曜日の出勤前に、第1楽章(それぞれ、長い!)を通して聴いた。
 時期が近い、先日買った(もう売り払っている)ジュリーニとのベートーヴェンの、いささか居心地の悪そうな雰囲気とは打ってかわって水を得た魚、である。

 デュトワ盤の YouTubeを、以下に。
 ※動画が削除されていたので、挿し替え(11/23)。こちらはLP音源です。





 パールマンのほうは、サン=サーンスの協奏曲を、今日、通して聴いた。ヴァイオリンの極美音と、オケの厚い演奏とで、いい意味で優等生的な名演。
 が、「いいたいことがいっぱいある」アッカルドのパガニーニに比べると、サン=サーンスの楽曲そのものが、じつにつまらない。

 このディスクを買ったのは、1枚も持っていなかったラロの『スペイン交響曲』を揃えるため。
 以前、ウエストミンスター録音の、ジュリアン・オレフスキーのCD(MCA/Millenium Classics)を持っていたが ― 第3楽章カット版。カップリングはメンデルスゾーンで、なかなか稀少な、名演 ― 手放している。

 マーク指揮のメンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』は、もうネット上に写真がないのだが、カップリングなしで出たアルバムの、帯なし中古盤を持っていたことがあるが、手放している。
 カップリングのなかったレギュラー盤には、プロデューサー、エンジニアの名前があったと記憶するが、「THE CLASSICS 1000」は、録音場所と日時だけ。

 手許には、アバド/ベルリン・フィル盤(Sony、ライヴ) ― これも『イタリア』とカップリング ― があって、世評もベストなのだが、もう1枚、ということで。アバド盤は、‘お芝居’が入っているのが、ちょっとウルサいというのもあった。

 マズアの『イタリア』が、Eurodisc原盤で、契約の点で(Eurodiscは、現在 Sonyの一部)再発が難しくなったせいか、マークの『真夏の夜の夢』は現在新盤ではオクラ入りの模様。
 日本コロムビアの最新の千円シリーズ「CREST 1000」には、パートナーにできるカップリング録音がないこともあってか、入らなかった。

 今日は、「序曲」と「結婚行進曲」を聴いた。クセのない、清潔な流れの中に、突然の大きなルバートを見せたりする。
 手許には、IMPにベルン交響楽団を振って入れた『スコットランド』もあり、マークのメンデルスゾーンとしては、この2枚あたりは最良の部分ではないか、と思ったり。

 ユニバーサルの「The Best 1000」シリーズも、プロデューサー、エンジニア名は省略している。2006年発売、ということは、11年間未開封で寝ていた、という次第。
 マークのほうは2003年なので、14年間未開封のまま寝ていたことになる。

 LP時代からそうなのだが、日本の廉価盤シリーズは、定価をシリーズ名にすることがたいへん多い。上の2シリーズ名も、定価が1,000円 ― ユニバーサルは5%税込み、コロムビアは税別 ― であることを示す。
 手許にある、R.ゼルキンの弾くベートーヴェンの後期三大ソナタは、「名盤1200 The Meiban」というシリーズ(2003年)で、これも税込み1,200円なのでこのシリーズ名なのだろう。
 ちなみに、ゼルキンのディスクにはプロデューサー、エンジニア名が記される。

 ‥‥CD3枚、それぞれ送料込み800円ほどの出費。
 先月に買ったCDはまだアップしていなかった‥‥別にしなくてもいいけれど;;。
 アラウの弾くブラームスのピアノ・ソナタ(PHILIPS国内盤。ちょっと入手しづらい)と、カラヤンの『ボリス』(英Decca Originals)でした。
 昨日ポチった、ホロヴィッツのリスト(RCA)は、到着待ち中〜♪ ‥‥いや、『スペイン交響曲』も、リストのピアノ・ソナタも、吉田秀和『LP300選』にあるのに、1枚も持っていなかったんです。

アベノミクスでほんとにいいの?

 来たる衆院選は、自公与党の圧勝、になるということだ。

 ふ〜ん‥‥だいたいの有権者は、為政者が恣意的に学校設立の認可などをしたとしても、何も思わないらしい。

 経済政策についても、現政権の政策への追認と期待は、そうとう大きそうだ。
 が、ここ、ほんとうにこれでダイジョウブなのか、という部分が見落とされていないか?

 ↓下の動画。インタビュアーで主宰者の神保哲生氏は、こちらははっきりとリベラルのほうなんだけど、日本総研・河村小百合氏の見解は、ニュートラルな立場では、と思う。



 テキストとして、彼女へのインタビューをまとめたものは、こちらにある。

 河村氏は、アベノミクスの“異次元の量的緩和”の帰結を、強く危惧する。
 「異次元」というのは、この辺(こちらは一般的解説。河村氏のではない):
 「今まで、日銀は金融緩和を行い、デフレ脱却を目指すと言いながらも、反面バブルのトラウマでインフレに対して、相当なアレルギーを持っていました。デフレを脱却すれば、当然インフレ。つまりアクセルを踏みながら、知らず知らずのうちにブレーキを掛けていたのが今までの日銀の金融政策でした。言葉を変えて言うならば出し惜しみです。
 今回は、そのブレーキを外し、現政権がかかげる2%の物価上昇に向かって、できることはすべて行うという政策を発表されました。」

を読むと、「ノーブレーキの量的緩和」ということらしい‥‥経済は、よくわかりませんが。

 こちらの、野口悠紀雄氏の意見も、通底するのでは?

ネット不通と、モデム交換、など…。

 4月末に、インターネット(J:COM)接続不良が発生し、来てもらい、宅内外・全コネクター類の交換となり、改善された。
 先月末に、深夜から2時間ほど、つながらないことがあり、サポートに電話すると、その時間帯、設備に不具合が発生し、一帯の J:COMネットが障害を発生していたとのことで、これは来てもらっても仕方がないので、そのままにしていたら、今月になってまた30分〜2時間くらい接続しない状況が発生し、ケーブル・モデムの交換とあいなった。

 今までのは、ブロードネットマックス社の BN-MUX BCW710J2というもの、交換後の機種は、HUMAX HG100R-02JGというもの↓。

ケーブルモデム

 同棟内の他のユーザーは、だいたいモデムは常時通電しているということで、使用終了ごとに電源プラグを抜いて電源を落としている拙宅の場合、接続の正常・異常の判別の資料になる接続時間が少なくて、長時間を通しての接続状況診断がしにくいという感じだった。

 ADSLの時は、クリエイティブのモデムの消費電力は極めて少なく、ほとんど熱を持たなかったが、ケーブルに変えてから、BN-MUXのものでも、ACアダプター、本体ともまあまあ暖かくなるので、消費電力=電気代を気にして、すぐ電源を落としていた。

 BN-MUXのモデムは、電源プラグを差し込む際に、かなりの火花が出ることが多く、起動時の突入電流(ラッシュカレント)がそうとうあることを示した。もっともこれは、ACアダプターの設計かもしれないが。
 こんどの HUMAXのは、ACプラグ差込み時の火花はなく、他方、LEDの輝度が高く、まぶしい(画像は、GIMPでちょっといじってます…)。

 旧モデムに不調が発生していたとすると、電源の頻繁なオン/オフが影響していたのか?
 BN-MUXの取説には、消費電力は15W以下、とある。
 HUMAXのほうは、「かんたん! セットアップガイド」しか、J:COMのサービスマン氏は置いていかなかったが、これにも、ネット上にある設定マニュアルにも、消費電力の記載が見当たらない。

 HUMAXのモデムは、縦置きにすると、私の居る側にLEDが向き、見やすいけれど、常時通電にすると、寝る時などウザッタい。
 さて、どうすべいか。

 常時通電する場合、モデムの設定(ブラウザから)で、LEDを電源ランプ以外、消すことができるので、そうするか…。
 とりあえず、設定画面から、ワイヤレスとUPnPだけ「無効」に切り換え、常時通電にする場合は、LEDも消灯しましょう‥‥。

ワイヤーストリッパーと刷毛

 ワイヤーストリッパー、ベッセル No.3500E-1、買いました〜。

 それから、スピーカーのダイヤフラムを、傷めないように軽くお掃除するために、カメラのレンズ用ブラシを購入。
 ネット上の検索では、エツミ E-147というのがよさそうだったが、店頭で手に取って見ると、ひとまわりサイズの小さい、リップスティック・タイプのE-146のほうが使いやすそうだったので、こちらを。

 2つで約2,000円の出費。
 このところは、週1日の休みの日曜は、疲れてはいるし、ネット不通対策とかなんとかで、以前からの環境で音楽を聴くことしかできてません。
 ま、それでもなかなかいい音なんですがねえ。音源も、それはそれは世界遺産級が目白押しのライブラリーが目の前にあって‥‥。

 スピーカーケーブル交換は、まだちょっと先? ‥‥

端末処理‥‥。

 10月も中旬に入ろうとしている‥‥いろいろなところを拝見すると、「もう10月だ」、「秋も終わりだ」というような、時の流れは速い、という感想を多く見かける。
 たしかにそうではあるのだけれど、私の今年の夏〜秋は、「けっこう長いやん;;」な感じなのである。

 それはまあ、今年が例年になく仕事が混んで、1週間にだいたい6日は出ていたからであろう。
 毎日シンドく、日曜になるともう「ふっはぁ〜〜」と体じゅうの毛穴からため息が出そうなほどなのである。

 それで、2週間前には到着しているスピーカーケーブル QED Profile 79 Strandの端末処理に取りかかる気力が起きず ― 日曜以外は時間的にムリ ― ずっと以前のままで、日曜の午後から夜と、夜だけ仕事の日の、出勤前のわずかな時間だけ音楽を聴いている。

 今日(8日)は、ニコレ、ホリガー、他のアンサンブルによる、クープランの『王宮のコンセール』2曲を聴き、そのあとモーツァルトの交響曲第31番『パリ』(レヴァイン/VPO、DG)と、弦楽四重奏曲第18番(アルバン・ベルクQ、Teldec)を聴いて、けっこうたんのうした。

 ケーブルの被覆剥きは、ハンダごてのこて先をホットナイフに差し替えて、熱で溶かして取り去る方法で行こうかと思っていたが、こての台もどこかに行っていそうな状態だし、こてに通電して加熱するのもメンドウだし‥‥といって、狭い部屋(1室の広さはあまり変わらないのだが…)でライターを使って、カッターで入れた切込みのところを炙って切り取るのも、なんだか気が進まず…。

 ホットナイフを使う方法は、たぶん確実に芯線を1本も切らずに剥くことができるが、シースの材質によってはチーズのように溶け出し、刃には着くは縒り線内には入り込むは、ということにならないとも限らない。
 ライターで炙るのは、‘お焦げ’を作ることになる。

 ということは、やっぱりワイヤーストリッパーか〜‥‥ということになった。
 手持ちのホーザンのは細い線しか使えず、これは自作の時の内部配線の皮剥き用に買ったのだった。
 そこで、ネット上をいろいろ探し、とりあえず2.0sq=14AWGまで、芯線にキズをつけずにスムーズに被覆が向けそうな、ベッセル No.3500E-1を考えている。
 ヨドバシの数店舗で在庫しているので、週明けに、仕事の前に寄って買って来よう。

ベッセル No.3500E-1


 12AWGが最大で、しかし14AWGのケーブルを14AWGの部分で剥くと、若干芯線が切れる場合がある、というレビューから、12AWG部分で、14〜12AWG(2.0sq〜3.0sqくらい)のケーブルがスムーズに剥けそうである。

 今後、2.0sqくらいのケーブルを剥く用は出てくるかもしれず、といって13AWG=2.6sqより太いケーブルは、まず使うことはないだろうから、3500E-1が最適だろう、と考えた。

?!国難突破解散!?

※このエントリの実アップ日時、10月6日ごろです(編集のため、元データ紛失)。
 投票日を迎えたことだし、元のアップ日(に近い)日付に直しました。

国難突破解散!


 むひょ、スッゴいネーミングだ。
 この気迫、都議選直前の、秋葉原駅頭の「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」絶叫がず〜っと続いているふうだ。
 「仕事人内閣」に改造してすぐ、の解散。「仕事」とは、解散のことだった!

国難突破解散

 常軌を逸し過ぎた言語感覚は、ちょっと置いといて ― いや、大いにオカシいが ― 今回の解散に際しての有権者への提案のひとつに、消費税を10%にすることによって、教育に金を十分にかける、というのがある。
 加えて、選挙で過半数を得られたら、森友・加計問題を、有権者は「問題ない」と判断したことになる、というところにもってゆく意図は明らかだ。

 ということは、消費税率を10%に上げた暁には、その財源を湯水のように使って、森友や加計のように、政権の思惑どおりに、学校の設立からして教育に自由自在に関与し、手続きの過程を徹底的に隠蔽し、公文書は一切残さない、という行政を行なっていきますよ、というアピールにほかならない。
 こう読まない人は、「安倍さん、公開なしで思いどおりにやっていいよ」という人たち以外、いるはずがない。

前原、小池に合流

 そこへまた、民進党の前原新代表が、小池百合子氏が主宰する(ことになるらしい)「希望の党」に、自党を挙げて合流=身売りする、というニュース!

 さすがに「日本ファースト」はアブノーマルもいいところだと思ったのか、「希望の党」という、いかにも小池さんらしい、フィーリングだけで内容のないネーミングにした。
 この「希望」というのは、「幸福実現党」の「幸福」と瓜二つの、可能な限り無意味であることを志したネーミングだ。

 小池都知事は、立候補した際のアピールとして「ダイバーシティ diversity=多様性」を挙げていたけれど、その舌の根も乾かないうちに、関東大震災の時の、朝鮮人虐殺に対する、追悼文送付の中止を行なっている。
 このことは、ある面 小池氏の本質面にとても合っていることのように思われる。

 それにもかかわらず、という方向でなく、それゆえ、「ダイバーシティ」とか「希望」とかいった、口当たりだけ心地よくて内容のないフレーズ、ワードばかりを選んで繰り出してくる。
 日本国民はアホだから、そういうものに引っ張られやすい、ということをよく心得ていて使ってきている印象がありありだ。

 先日の都議選では、安保法制や憲法観をどこかへほっぽらかして、民進党から「都民ファースト」に鞍替えして当選した候補がい〜っぱい出てきて、びっくりすると同時に、「あ、やっぱり票なんだな」とよくわかるビヘイヴィアーでもあった。

 それを、前原サン、党を挙げてやっちゃおう、というのである。ご立派^^。
 護憲では必ずしもなくても、拙速な改憲反対、立憲主義の無視にも反対、といった支持層が民進党にもそうとういるはずなのに、どういう料簡なのだろう?

 ‘あの’小林よしのり氏は、「前原代表はよく決めたものだ。大した男になった」大評価だ
 曰く「愛着ある自分の政党を解体してまで、出現したばかりの「希望の党」に身売りするような行為が、民進党の議員にとって、どれほどの覚悟が必要か、「政治屋」や「エセ言論人」には分かるまい」という。
 「愛着」、ですか? 都議選の経緯を見ても、「聞いてあきれる」というにも足りない。

 そして「ネトウヨ保守の時代を終わらせて、リベラルも内包できる懐の深い保守政権を作ったらどうだろう? 」などとのたまう。

どこがリベラルやねん! アホか。

 ふむ〜‥‥もしかすると、これは誉めごろしなのか?
 “前原・民進身売り党”と“小池ファースト党”との間に交わされた「政策協定書」の内実も、小林氏の言うような、今回の「合流」が、清濁合わせ飲んでの高次の決断といえるようなものなのか、まあアホでもわかる、というていのものだ。
 これを、前原氏は「アウフヘーベンだ」と言ったというが、これはもう、「ダイバーシティ」、「希望」などと並べた、“選挙用無意味ワード”の笑止の極致だ。

 ‥‥という流れの中で、都民ファの中でも小池氏に最も敬意を表するに吝かでなかったらしい二人の都議が、都民ファを離脱した。


 所属議員への「上から支配」がキョーレツらしい。なべて、さもありなん、なことだ。

 でまあ、やっと、枝野幸男サンが「立憲民主党」を立ち上げた

立憲民主党! ええやんけ!!

枝野、立憲民主党

 もっとも、枝野氏のイメージの中から、東日本大震災直後の福島第一原発について、東電の報告に乗っかって、メルトダウン等についても楽観的な発言を繰り返していた「枝野官房長官」時代の彼の映像を抹消することはできない。
 これはもう、わが国現代史のひとコマになってしまっている。

 そうではあっても、現今の状況を見ると、枝野氏の挙は最もマトモな動きだ。
 今後、都民ファーストから相当数の、元民主党所属者を含む議員の脱退も考えられるし、希望への合流なら、むしろ立憲への合流を選ぶ、という人も出るかもしれない。
 いや、社民あたりからの合流もあるかも?

 都知事選の時は、野党陣営の候補選びがスムーズでなく、民進党・岡田代表のオウンゴール的消極性も与って、小池旋風にみんな巻き込まれてしまい、その流れが都議選に突っ込む形で、小池党が大勝利し、しかし自民党は歴史的惨敗を喫した。

 今度は、全国の有権者が、「内容空虚なまま野合した小池党と前原党」を、ず〜っとウォッチしてきたあげくの総選挙になる。
 安倍自民党は、都議選前の「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と絶叫したあげくの超-大敗の、その主因たる疑惑を、消費増税でさらに勝手放題やるぞ、というアピールを続けている。


ほんと、国難突破投票だよ! 今度は。


[追記 10/7]
 コメントにて、元新潟のUさんから、小林よしのりさんが今は立憲民主党に支持を表明しているということを教えていただいた。
 BLOGOS記事は、こちらである。

 これは見ていなかった。Uさんには厚く御礼申し上げるとともに、ちょっと論を変えないといけないかもしれない。

 小林サンが、ここ数日で小池党への評価を大きく変え、前原・民進党の、小池党への合流(身売り的野合)を非難しだした経緯・推移は、彼のブログにしたがえば、

9月28日(木) 「希望の党」に対する国民の考え方 ‥‥前原礼讃
9月29日(金) 前原代表は騙されていたのか?
 同  日   希望の党は支持しない …不支持に転向
10月2日(月) 緊急生放送「希望の党は極右政党になる」 …ニコ生予告
10月3日(火) 「立憲民主党」に期待する
10月4日(木) 音喜多駿都議、よくやった! …都民ファ離脱を評価

というような流れである(おいおい、小林ファン・サイトみたいになったじゃないか!)。

 この辺の見解の変化と、いちいちの言説 ― ただし、もちろん前原礼讃は除く ― には賛同できる部分がほとんどだ(ただし「アウフヘーベン」は、やめてくれ〜)。
 が ― やはり、当初の、小池、前原の両政治‘屋’に対する、どうしようもない見誤りには、このヒト、そうとうなアホじゃないかという印象はぬぐいがたい。
 ということで、記事内の「アホか。」は、ポイントを下げて、残しておく。

似ている二人?

似ていると言われる二人。いよいよ政治生命に「リアル・アチチ」か??


[追記 10/8]
 ウルトラマンにかかわる画像(とテクスト)を、枝野氏が立憲民主党を立ち上げた時のものに差し替えました。
 円谷サンから言われることはないだろうけれど、ま、オタク・ネタだし‥‥。

[追記 10/12]
 都民ファ2議員離脱のニュース動画が削除されていたので、別のに差し替え。

スピーカーケーブルなど、ちょっと購入…。

 スピーカーの新調は、前記事のとおり、とりあえず取りやめた。
 現用の Mercury F1の環境を、若干でもいいものに、ということで、スピーカーケーブルと、アンプの電源コードを。
 約2諭吉+3英世^^。

QED 79 Strand、他

 スピーカーケーブルは、メーターあたり千円未満の定番という感じのする、QED Profile 79 Strand。
 左にラックがあるので、片チャンネル3mではやや足りず、4m×2本。

 ケーブル類は、国によって流通製品・ブランドがだいぶん違うので、海外のフォーラムの情報などはあまり役に立たない。
 ヴァン・ダム Van Dammeなどはイギリスで大人気だけれど、日本にはほとんど入っていない。

 QEDの Profile 79 Strandは、海外では Classic 79 Strandという名で売られているものもあり、Profileがマイナーチェンジ版なのかもしれない。

 私の現用品は、Gothamの SPK2×1.0mmである。「1.0mm」は、導体断面積が1.0スケアであることを意味する。
 SPK2×1.5mmは、1.5スケアということになる。
 私はちょっと勘違いをしていて、同じ太さの芯線がたくさん使われているのだろうとばかり思っていたのだが、SPK2×1.0mmは、Φ0.25の芯線が19本、SPK2×1.5mmは、Φ0.15の芯線が84本となっているのだった。

 QED Profile 79 Strandは、芯線の構成の説明がされているサイトをあまり見ないけれど、Φ0.18×79芯で1チャンネル、名前の 79は芯線数なのだった。ということで、ちょうど2.0スケア、14AWGということになる。
 現用の SPK2×1.0mmの2倍になる。

 アメリカの Amazonには見当たらず、英Amazonでは、中に酷評もあるが、相当数の好評が寄せられている。
 このケーブルは、Harbethの HL-P3ESRなどの‘指名’推薦品種だそうだ。Harbethのみならず、かなりお高いモニター・スピーカーで知られる ATCも推薦している、らしい。

 現用の SPK2×1.0mmは、芯線がΦ0.25と、やや太めであるが、それでも、スピーカー側は金属のバインディングポストなので、付けはずしすると、締める際に芯線がブチブチと切れる。
 それで、バナナプラグを使うこととした。

 アンプ側は、モールドの枠に囲まれた端子にネジどめするので、切れる可能性は低く、いっぽう、ラックの後ろのスペースの余裕はあまりないので、バナナは装着せず、裸線とする。
 Marantzのアンプは、前の機種の取説にはスピーカー接続にバナナOKとしているのに、PM6005の取説には、剥き線の接続しか記していない‥‥使えはするらしいのだが。

 バナナは、いわゆる BFAタイプの、Audioquest Sure Grip 300というやつにした。
 またも たっちんさんのブログ記事がありがたかった。
 記事には「波型の切り込みが入ったタイプを選ぶことだ。このタイプは接触面が広く、スプリング効果が部分的でない分、弾力の低下が少ない」とある。

 この「波型の切り込みが入ったタイプ」がBFAタイプである。
 このタイプも、日本ではバナナプラグに分類されているが、ヨーロッパでは、バナナの一形式という認識も多いものの、バナナとは分けて「BFA Connector」と呼ぶ場合も見られる。

 「BFA」って何の短縮だろう、と調べ、なかなか出てこなかったのが、これ、British Federation of Audioのイニシャルで、今はもう解散している、イギリスのオーディオ、AV系の業界団体(?)らしい。
 こ こに説明があります。

 アンプ用電源ケーブルは、逸品館 AirBowの KDK-OFCも考えたのだが、ネットの評判がイマイチなこともあり、定価6万実売4万のアンプには明らかにオーバークオリティの、Fundamental RPC10
 ここ数年で最大のゼイタクかも^^!
 税抜き定価15,000円と、KDK-OFCの3倍、ただし Luxmanの電源ケーブルに比べればやや安い、という価格帯。
 構造は、錫メッキOFC線の2.0スケア導体、接点はハンダづけで、絶縁被覆はフッ素とのこと。

 ファンダメンタルは、ソウルノートから派生したブランドで、日本フィリップスで LHHシリーズを、日本マランツでは‘マランツ・プロ’(略称マラプロ?)の設計に携わり、ソウルノートを起ち上げたあと、ファンダメンタルを設立した、伝説の鈴木 哲氏のブランドである。

 世評に従うなら、LHH200や、マランツ・プロの PA01、そしてソウルノートのデジアンなど、鈴木氏の設計した機器は、たぶん私には、価格帯的に縁がないだけでなく、どれもあんまり合わないだろうと思う(笑;;)。

 現用機が、Marantzは‘綺麗な音’派、Mercuryがおとなし派なので、電源はストレートがいちばん、と思ったのと、ここくらいハイエンドを導入してもいいんじゃないか、ということで。
 こちらに RPC10のレビュー、あります。

 ‥‥そんなところで、今日、日曜じゅうに端末処理をして試聴してみようかと思ったが、受け取りや、洗濯などいろいろ、今日は現状で音楽を聴いて、おしまい。
 ジュリーニ/コンセルトヘボウで、ドヴォルジャークの交響曲第8番、ワルター/コロンビア響でマーラーの『巨人』(ともに Sony)…を、全曲、CD5000=TDA1549で楽しみました〜。

秋の、オデオ断念‥‥~~;。

 まず‥‥ちょっとヒドい目に遭いました ;;。

バッハのカンタータ、リヒター盤。

 バッハのカンタータは、カール・リヒター指揮のDG盤、O.I.B.P.リマスターされた国内盤2枚組で持っているだけで、しかしこの2枚組には大バッハの代表的な教会カンタータが入っていて重宝するのである。
 が、O.I.B.P.化された音源の国内プレスは、高域と倍音が強調感を持ちすぎ、ちょっと聴きづらい。

 そこで、旧マスタリングと思しい国内盤で、単売と3枚組を見つけ、Amazonの中古、その商品説明で「帯付き」とあるのをポチったのだけれど、来てみると、2点とも帯がなかった!
 到着した日に、双方のショップに Amazonのフォームから通知し、すぐ返品に応じてもらえた。

 というハナシなのだが、今回、片方のショップは、またも HMVだった。もう一件は、「買取王」というニックネームを称しているところ。こちらももう実績の多い、信頼度も高いショップのはずである。
 いやはや。


 ま、それだけならCD購入の、軽いトラブルのグチに過ぎない。
 この数日、ずっと考え‥‥というより捕えられていたのは、スピーカーの新規導入! だった。

 機種は、と〜ぜんのことというべきか、ワーフデール Diamond 220、です^^。

Wharfedale Diamond 220

 なお、 Wharfedaleは、イギリスの地名でもあり、発音記号では[wɔ́:fdeil]であるので、カタカナで表記すれば「ウォーフデイル」あたりが正しいのだが、「Wharf」は、向こうの発音でも「ワーフ」と聞こえるので、私は「ワーフデール」と書くことにする。「ワーフェデール」はそうとう実態と離れるのではないか。

 「と〜ぜん」と言ったのは、いつも拝見する たっちんさんのブログ記事に端を発するゆえ、だ。

 現用の Tannoy Mercury F1 Customは、心地よい音を聞かせるが、オーディオ的楽しみが極度に少なく、かつ、最近の印象は、高音がツルツルになってしまったコク、粒だちに欠ける音と感じることも多い。
 そこに たっちんさんの魅力あふれる紹介を読み、そこから、英Amazonと米Amazonにある、仕上げ2種の、計4種分のレビュー記事をなめまわし、その他で英文のレビュー(機種紹介だけでなく、ライターの評価の入ったもの)3種くらいを眺め、もうこれ、ポチろう、というところで、ブックマーク・フォルダそのものを削除し、まだ買っていない。

 英語・日本語圏のレビューは、きわめてよい。
 が‥‥どうしても‘ポチ’に踏み切れないのは、2つの動画の音声による。
 ひとつは、逸品館の、同機種の試聴動画
 この中の、チャイコフスキー:『弦楽セレナーデ』の、とくに高弦がいささか bright過ぎる。

 もうひとつは、たっちんさんに記事に触発されてか、すぐ購入された Zジジイさんの、こちらの試聴記事にある、ライナー/シカゴ響による、バルトークのオケコン。
 こういう動画は、録る機材や録り方にもよるし、またXRCDゆえの高解像度もあろうけれど、やはり弦の出音がキツめだ。Zジジイさんは、「どこまでも穏やか にそして 緩やかに」、「この「ぬるさ」は、、、まぎれもなく、「Wharfedale DIAMOND 220」でございます!」というインプレであり、Zさんには全くそのとおりなのだと思うが、私には明らかに brightかつ revealingに過ぎる音に聞こえる。
 (Zジジイさん、使わせていただいて申しわけなく… m(_ _;)m。)

 使い始めて足かけ7年めに入る、現用の Mercury F1 Customは、もともと高・低ともロールオフした、至極まったりタイプのスピーカーであり、マニアに知られるショップ、吉田苑の紹介記事(こちらのページの、上から3/4くらいのところにある)に「解像度やスピードを求める方にはお薦め出来ませんが、定位を明確に提示しながらもキツイ所が無く耳当たりの良いソフトな音質で、曖昧な音にならずに出すべき所はしっかり出してきます。/レンジは欲張らずに上も下も滑らかに減衰させてあり、この無理をしていない所がまとまりの良さにつながっているようです」とあるレビューに、まったく同感である。

 ‘オデオ’っぽい要素がまるでない、ひたすらゆったり音楽を聴かせる Mercury F1 Customには、調整地獄から脱したころの私には最適のスピーカーだったのだけれど、さすがにぼつぼつちょっと、その刺激のなさに飽きが来ている、という昨今。
 まったりした出音は、音楽の穏やかなところではえも言われぬ雰囲気を醸し出すが、楽器が重なって強音になる部分では、かえって混濁感を生じ、耳障りになる。

 とはいえ、オーケストラのゆったりした低弦や、室内楽のトロリと甘美なヴァイオリンは、やはり捨てがたい。
 こういう状況で Diamond 220に交換すると、また不満が出そうな気がする。

 いろいろと調べるうちに、ワーフデールの創業者・ギルバート・ブリッグズの伝記の存在(しかも現在、10ポンドで新本が買える! )まで視野に入ってきて、そっちもポチりそうになったのである^^;。

 ‥‥は〜てさて。当面、スピーカーケーブルの交換 ― QED 79 Strandあたり? ― などで、Mercuryのポテンシャルをフルに活かす方向を考え、スピーカーそのものは買わないこととしようか〜。

 YouTube動画でいろいろ試聴して、Wharfedaleでは、やはり、上級機種(値段、倍以上)の Dentonの音は、ひと味もふた味も違う。



 上のほうの動画は、デジアンでドライブ、下のほうは、バジェット・プリメインといってよい、NAD 3020iの、パーツ交換品(ニチコン MUSE KZなどを投入)でドライブしている。

 ヘッドフォンで聴くと、声質がもう、Mercury、Diamond、Bronzeなどのグレードとは、格が違うものを感じさせる。
 ほかにも動画を調べて試聴すると、自分が求めるあたりと一致するのは、この Dentonや、Daliの Menuetクラスであることが実感されてくる。
 が、今の財政では、いやむしろ、あとあとのことを考えるほど、ペア10万のスピーカーへの出費は望ましくない。
 それに、Dentonのいささかシブい出音は、J-POPなんかも聴かないわけでもない私には、ちょっと重すぎるかもしれない。

 スピーカーケーブル、アンプの電源ケーブル、それと、Mercury F1の振動板まわりの清掃、さらにラウンドバッフル部のフィルムの剥がれの修復など、考えてみますかねえ。

PV、また急上昇! …しかし。

 拙ブログへのアクセス=PVを、けっこう気にしつつ見ているのだが、このところまた異様に増えている。

PV急増

 今週の月、火は、2,000を超えるという、これもう異常。

 で‥‥何かあるのか? と探ってみる‥‥無料サービスだと使えるツールが限られるが、とりあえず「リンク元」を見てみる。と…

リンク元

 検索サイトも多いけれど、拙ブログの http://bluegourd.jugem.jp/?eid=729 が圧倒的な上位を占める。
 ふむ〜‥‥NHKか…。

 しかし、そんなにNHKの請求のことを検索する人が多いのだろうか?
 たしかに、Googleで、「NHK 返送 封筒」で 検索すると、拙ブログの当該記事が上位に出てくる‥‥のではあるが…。

 いやはや…;;。

 当該記事では、そして私のNHK受信料に対するスタンスは、「受信料を払わない視聴」には反対なので、受信料支払いの反対派 or 不要派とは相容れない。
 加えて、番組のクオリティ面でも、最近、よそ様のブログから得る情報では、《NHKスペシャル》などで、秀作が制作・放映されているようで、NHKの番組作りには賛意を感じるものなのである。

 それでも、視聴している人を含む多くの人が、やはり受信料を払いたくないというのが事実なのかもしれない。

 ともあれ、拙記事を閲覧される方それぞれの意図・意思は異なるだろうし、せいぜい「へぇ〜、NHKの営業の姿勢に疑問を感じている人は多いんだな」と思うのみである。

 『朝日新聞』について、「インテリが作ってヤクザが売る新聞」という言い方を聞いたことがある。
 NHKにもそういう、制作サイドと「売る現場」との齟齬が素地となって定着しているのかもしれない。

 ※今、この記事をアップするためにブログにログインして、13日(水)のPVを見たら、2,275でした^^。
  私の書いたものが見たい、読みたいというPV増ではなく、NHKという大きな存在ゆえだとわかると、あんまり嬉しくないねぇ〜。

《この世界の片隅に》再見。

 《メアリと魔女の花》を観てから、ちょっとばかり‘映画づいて’しまい、2週間後に《この世界の片隅に》の2度めを観た。

この世界の片隅に

 《この世界…》は、複数回映画館に足を運んだ人がそうとういるようで、観るたびに新しい発見と感動が云々という話も多い。
 9月にディスクが発売されるということで、さすがに長く続いた延長上映も8月末で終了するところが多いようだ。

 朝の上映は行けないので、夜やっているところ、というと、新百合ヶ丘の川崎市アートセンター内の、アルテリオ映像館というところ。
 駅を出てそう遠くないところにある。この地は、日本映画大学などという大学もあって、‘そういう’雰囲気である。

 110席ほどの定員制で、ここの音響設備は、メイヤーサウンドというところのものを使っている。悪くなかったけれど、スピーカーの設置様態からか、音の広がりはあまりない。

 当日は午後8時から上映、80席弱は埋まっていたようだった。年齢・条件に関わりなく、1,000円均一。

 いちど観ているので、展開は当然わかった上で、であるが、やはりほんとうに観応えがある。といって、‘涙が出てくる’ということはない‥‥これは私がそういう人間だからだ。
 2回観た価値はあった、というのが実感だけれど、DVDまで買うところまではいかない。むしろ、劇場での「すずさん」との出会いを、胸に沈めておこう、という感じ…。

 この作品の、まず第一の成功の元は、原作、だろう。稀有な原作と、片渕監督の恐るべき才能と執念とが、なにかある種超常的な力に結びあわされて、この世に現われ出た、というようなものとしか言いようがない。

 以下の YouTube動画(正確には音声)は、TBSラジオの《伊集院光とらじおと》の記録と思われるが‥‥


 前半のほうに、奇跡的に原作者とコンタクトがスムーズに取れたことが語られる。
 伊集院 光という人は、ラジオだと語りが大げさすぎて興ざめすることが多いのだが、この回は、相手が相手(!)であるせいか、地に足がついて説得力がある。
 この音声で、21分45秒以下あたりのところから一緒に仕事をした宮崎 駿の名前が出てくる。
 伊集院:「実際、ま、ざっくりですけど、どういう人ですか、宮崎 駿…。」 片渕:「え? めんどくさい」(笑) (23分くらい)
 伊集院:「高畑(勲)監督はどうですか?」 片渕:「高畑さんもめどくさいんですよ」(笑) (24分35秒くらい)
 の会話は、もうよく知られているらしいが、面白い。

 その「めんどくさい」宮崎 駿と高畑 勲両監督は、《風立ちぬ》(宮崎)と《かぐや姫の物語》(高畑)を、同時公開を期して制作し ― けっきょく高畑側の遅れから別途公開となったらしい‥‥この辺は、私はほとんど興味がなくリアルタイムには何も押さえていない。

 が、その制作過程の、宮崎サイドを詳細に、というか執拗に追ったドキュメンタリー映画:《夢と狂気の王国》(砂田麻美監督、川上量生[ドワンゴ]プロデューサー(← 実験的動画で宮崎監督を怒らせたヒト。))が、違法っぽいがスペイン語字幕でアップされた動画で ― 制作者には申しわけないが ― 観た:


 音声はモノラルの貧弱なものになっているが、画面は、スタジオの内部、周辺など、何ともいえないほど美しい箇所がいっぱいある‥‥といって、これをDVDを買って観ようとまでは思わないけれど、宮崎 駿・ドキュメントとして、非常に秀逸だ。

 この動画は、テレビではまず放映できないような、政権批判と取れる場面までネグレクトせずに収めている。

 宮崎氏は、改憲反対であることを明言しているものとみえ、「「風立ちぬ」宮崎駿監督の反日妄想を嗤う」(産経新聞サイト。『月刊正論』所載の文章とのこと)なんていう、吐き気のする‥‥いや吐き気もしないようなクソ言説の類いがカビのように生えてきている。

 筆者の三品なる人物は、終わりのほうに、宮崎氏が自身の父の思い出を語ったことばに対し、「こんな童心を今に留めているからこそ数々の名作を生み出せるのかもしれないが、どうもこの種の人々の特有の青臭さが鼻につく。それは「体験なき者の横暴」である」と結んでいる。
 《夢と狂気の王国》には、父に対する、もっと複雑な印象が語られている。三品某なる人物のほうこそ、「体験なき者の横暴」を無慙にブチまけて憚らない。
 加えて、こういう手合いが「数々の名作を生み出せるのかもしれないが…」などと言っているのにも違和感ただならぬものがある‥‥これはまあ、一般的に、この種の糞言説の生産者は、こういうところは‘世間の評価に従属的’ということだろう。

 ‥‥余談に入りすぎた。が…私は個人的に、宮崎 駿の「護憲論」に、あまりシンパシーは感じない。
 それから、私自身は宮崎アニメのファンでは、基本的に、ない。
 すばらしかったと記憶するのは、《耳をすませば》と《千と千尋の神隠し》だけで、それも、VHSを廃棄した今、DVDで買いなおそうとは思っていない。

 それにしても、なぜ《この世界の片隅に》にはこんなに説得力、存在感があるのか。
 原作者と監督の、何かに結び合わされていったがごとき出会い、主演声優・のん さんをはじめとする適役声優の集合など、目に見えない‘何か’が地下水のような流れを作っていった‥‥。
 意識的・意志的に「反戦」を描こうとしたのではなく、死者たちの思いと生者たち ― クラウドファンディングの有志の人びともその底流だ ― の思いとが、どこかで重なり合い、融和して大河のような「流れ」を作っていった‥‥ような気がする。

 先の戦争において落命した我が国の人びとは230万を超え、その多くは餓死と病死だったのである。
 国家の無計画・無責任な戦争遂行のもたらした、こうした餓死者と病死者の「思い」が、生存して辛酸をなめた人びとの思いとともに、《この世界の片隅に》の制作過程と、映像に、沁みこんでいるように感じないでもない。
 それは、けっして声高でもイデオロギッシュでもない。「人が死ねば土に還る」、その土にまた、草が芽生えて花が咲く、ように‥‥。

 戦争体験を語ることに、とても消極的な人は少なくなく、それが「聞き取り」、「証言採取」を行なう人びとの作業を難しくしているということをよく聞くが、《この世界の片隅に》では、すずさんが目の前で、「その時」の姿を見せてくれる。

 「過去にもどる」タイプの、いわゆるタイム・ファンタジーは英国の児童文学の一ジャンルをなしていて、フィリパ・ピアス:『トムは真夜中の庭で』やジョーン・ロビンソン:『思い出のマーニー』はその分野の名作だ。
 読んだ方にしかわからない言い方になるけれど、『トムは真夜中の庭で』において、トムがハティに、『思い出のマーニー』において、アンナがマーニーに会うように、《この世界の片隅に》では、私たちは「すずさん」に会うことができるのだ。

 ‥‥長くなったので、米林版《思い出のマーニー》については、また別記事にて…。

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