初期バロック

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     とにかく欲しいCDはポチりまくり‥‥鳴らせば、PM6005はじつに美しく音源の細部にまで耳を傾けさせてくれる。

     ルネサンス期の音楽も、代表的な作曲家のものはかなり集めたのだが、初期バロックのスヴェーリンク(蘭、1562-1621)とフレスコバルディ(伊、1583-1643)は、1枚もなかった。

     レオンハルトの盤を1枚ずつ持っていたのだが ― フローベルガーも1枚あった ― この手の音楽は‘辛気くさく’て、なかなか1曲でも聴きとおすことが少なく、手放していた。

     レオンハルト盤もそう高くなく買い戻すことはできたけれど、それもなぁ、と、別のディスクを、手許の書籍とネットで調べまくり、スヴェーリンクは、日本人演奏家・渡邊 孝のCD(ALMコジマ録音 ALCD-1140)を、ちょうどオクで、ブックオフが千円ほどで、帯なし品を出品していて、所属事務所のページに再掲されている『レコード芸術』の特選記事なども確認し、ポチった。

     フレスコバルディのほうは、チェンバロ曲のディスクにしようか、オルガンのにしようかと考えた末、皆川達夫氏(ON BOOKS)や礒山 雅氏(NHKブックス『バロック音楽』)が挙げている(推薦と明記はしていない)、ボブ・ファン・アスペレンの Teldec盤を入手した。

    スヴェーリンクとフレスコバルディ

     渡邊氏の弾くスヴェーリンクのほうは、帯なしの写真だったが、ケースの中に、折り返しの裏部分のみちぎられた帯が入っていた(写真、左端)。
     それだけでなく、これ、「レコード」(=アナログ盤)の分類で出品されていた。かえってそれで落札されずに残っていた?

     アスペレンのフレスコバルディは、オクで800円の出品があり、今回買ったものと同じディスクに日本語解説書が付されている、というものだった。

     ちょうど、仕事先最寄のディスクユニオンで、日本語解説のないものが514円で入荷していたので、そちらにした。
     Teldecがまだ Warner傘下に入る前のもので、この時期のリリースの Teldec盤CDは以前には数枚持っていたと思うが、今は1枚も棚にない。

     渡邊さんの演奏は、最初聴きだした時は、たどたどしいような印象さえ受けるもので、たとえばカール・リヒターのような、画然・確固たる足取りで建築物を築き上げるがごときタイプとはかなり違う。
     これは、楽曲の性格に寄り添っているのだろう。
     最初は物足りない印象すらあったのに、約65分、最後の『ヘクサコード・ファンタジア』を残して全て聴いてしまった。最後の曲を聴かずにディスクを取り出したのは、22時をかなり回っていたからだ。

     アスペレンは、奇しくも(ディスクを入手してから知った)渡邊さんの師の一人でもあるそうだ。
     Teldec盤の演奏は、1970年頃の録音(オクに出ていたものの日本語解説書の写真にそうあった。(P)1970なので、69年頃か。オリジナルのブックレットにも詳細はない)で、渡邊さんのスヴェーリンクとは対照的に活発な感じがする。

     ‥‥そんなところで〜す。

     このところ、CDライブラリーに‘この辺が欠けている’という部分もなくなってきて(「何でも揃っている」という意味ではありません)、オーディオのほうは、PM6005が甘美な、それでいて音楽に集中させる音を聴かせてくれるので、あまり何もすることがない。

     というところで、やはりオデオの買物はしたい(今、お金がなくても夏以降…)という物欲はグツグツと煮立ち、去年の引っ越し前にウツツを抜かしていた、安価なアナログ・プレーヤー DENON DP-300Fの導入と、そうなった暁にどんなLPレコードを‘ポチろうか’、考えまくって、しばらく“朝までオク眺め”の日々だった。

     で、いろいろ考えたのだが、いずれ考えて悪くはないものの、当面アナログでないと手に入らないものは、あるにはあるのだが、それが「持っていないと欠落感が大きい=持っている価値がたいへん高い」かというと、そうでもないので、しばらくCDだけで行こうと思った次第。
     現状でも3種のD/A変換システムが楽しめる。

     いっぽう、アナログでないと手に入らず、国内盤ならそう高くない出ものがある音源は、例えば ―
     ・クリストフ・エッシェンバッハが Telefunken(Teldec)に入れたバルトークのピアノ曲集。
     ・北欧の指揮者、オッド・グリューナー=ヘッゲが振ったグリーグの『ペール・ギュント』(RCA)。一部の暴走ぶりが聴きものの珍演。
     ・ハンガリー出身のピアニスト、アンドール・フォルデス(フォルデシュ)の弾いたシューベルト(Angel)。
     ・アンサンブル・セコロ・バロッコによるクープランの『王宮のコンセール』(Angel)。

     というような‥‥であるが、他の演奏家による名演盤がないことはないし、最後の盤の演奏団体は、フルートのミシェル・デボストはパリ管の主席だった人だし、ほかも古楽に本格的に関わった人たちではない。

     これらを入手し、DP-300Fに、オーディオテクニカ AT95Eあたりを挿して聴けば、そんなにひどい音はするまいと思うけれど、ほとんど「お皿を回してみたい」および「PM6005のフォノ・イコライザーを聴いてみたい」という欲望だけを満たすために相当の手間と出費を払うのは、ちょっと、である。
     A-UK3もフォノイコはあったが、ごく短期を除いて、ずっと不使用だった。

    署名したり、など…。

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      安保法制反対の署名
       土曜の正午前、出勤の電車に乗ろうとする駅前で、都教組の人たちが「戦争法反対」の署名をしていた。

       だいたいこういうのは通り過ぎるのだけれど、若干時間があったのと、「政党」が主体ではなかったのとで署名した。

      都教組ビラ

       安保法制については、改訂の要不要に至る以前に、立憲主義との関わりにおいて、および、今回の場合の成立の状況とが、あまりにも異常なので、そのこと自体がまずマトモなデモクラシー社会のやることではない、という判断は持っているので、署名の趣旨の、とくに立憲主義との齟齬には異論がない。

       加えて、最近の政権党のメディアへの姿勢にも、アンチ・デモクラシーの猛毒を恣いままに撒きちらしたいという欲望が、あまりにも自制なく見え過ぎるので、それへの反対の意思も込めてである。

       署名集めをしているのは、かなり高齢の男女で、都教組なのだから、たぶん現役の教員か退職者たちだろう。
       署名したボードを持っていた女性と、ちょっと話してみた。
       当方が、とりとめなく、返事・反応しにくいことをしゃべりだしたためだろうけれど、その婦人はあんまり話はしたくなさそうで、こちらが「この問題に関しては、双方が有益な議論をほんとうにしてこなかったですねえ」旨のことを言っても、「はあ、そうですか…」的な反応だった。

       団体の一員としては、あまり踏み込んだ対話、あるいは個人の見解や感情を述べることはしないほうがいいという判断をお持ちだった、ないし上からの指示があったのだろうか…。
       どうも反応がイマイチだし、電車の時間も来たので、立ち去った。

      バス車中の窓開閉
       金曜の夜の帰宅のバスでは、多くの窓(上部のみ開閉可能)が開け放たれており、その上に冷房もかけていたので、冷風が外から吹き込む風で、びゅうびゅう顔に当たってくる。

       一人のサラリーマンは、各席の上部にある冷房の噴出口のノズル調性が悪いのか、と触っていたが、外気の流入が原因なので変わらないとわかるや下を向いてしまった。
       そうとう頭髪などを吹かれていたと思うのだが、開いている窓の下に座っている客、立っている客も、誰一人として窓を閉めない。
       その1枚のうしろの席があいたので、そこに移動し、前の客に「閉めてもいいですか? 風がきついので」と許諾を求めてから、閉めた。

       終着停留所に着くまで、ほかの窓はあいたまま、びゅうびゅう吹き込む風は冷たいわ、窓吊りの広告ビラは音をたてて翻るわ、の状態のままだった。
       こういうことがら、一般の大多数の人びとは、ほんっっと〜に、何もしない。徹底して、何もしない。テコでも動かない。

       終着停留所に着くやいなや、私はあいている窓のほとんどを手荒にバタン、バタンとしめてから降車した。

       健康食品などには、疑似科学であっても広告を追いかけて求めるのに、「今の、自身の身体感覚」には、驚異的に反応しない。
       これこそが、みんな‘健康オタク症’でありながら生活習慣病がどんどん増える根源のように見える。
       まあこれは、実際には私の座っていた後部席だけに風が吹きつけた ― バスの車体ではそうなりがちなのである ― のかもしれないけれど。

       両方とも、選挙の(期待の反対の)結果を占うような、というより、占うまでもないという現象に、感じられた。

      GWに入手のCD、到着完了。

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         GWのCD集めも、最終到着分が到着し、終了〜。

        GW最終到着分

         ブックオフの、画像なし出品ショップのほうで落札した、「Schuts: Christmas Works」。
         JAN/EANコードから調べたとおり、クイケン/ラ・プティット・バンドによる、ハインリッヒ・シュッツ『クリスマス物語』、他(Deutsche Harmnonia Mundi/BMG)。

         ケースもブックレットもきれいなのに、ディスクのレーベル面がかびだらけ
         指紋の皮脂がたっぷりと付いたところにカビが生えたもののようだった。
         ティッシュに無水アルコールを沁ませて、軽く拭いても、取れない部分が残る。
         で、給湯器からぬるい湯を流しっぱなしにして、少量のクレンザーをかけ、そ〜〜っと指でこすり、洗い流す‥‥ときれいになった。

         信号面にはキズが少しあり、これはクレンザーでも取れない ― 取れるくらいこすると新しいキズがつくかも ― ので、洗ったあとそのままたくさんのティッシュで触れて水分を取り、最後にドライヤーで軽く残った水分を飛ばした。

         とりあえずピッカピカのレーベル面にはなり、通して聴いてみて、音飛びもなく、美しい演奏が聴けた。
         こちらに「LPBのシュッツ」として掲出されているのと同じディスクのはず。
         メンバーに、寺神戸 亮、上村かおり、鈴木美登里といった日本勢がいる。
         上のサイトに「夜、1人で静かに聴くのにいいような感じの心が落ち着くCDです」とあって、じつにそういう感じの演奏だ。

         ブックレット表紙の絵は、ルネッサンスの宗教画にある「重さ」の少ない、ロココ的な明るさのある(ような気がする;;)もので、ブックレットには「Charles de Brun(1619-1689)」とあるが、これは「Charles le Brun(1619-1690)」とあるべきもののようだ。
         フランス古典期の画家、シャルル・ル・ブランの『羊飼いの礼拝』(ルーヴル美術館蔵)だそうだ。

         イエスの生誕、とくれば次は受難。
         こちらはより高額な出品で、送料無料のブックオフ出品から、バッハ:『マタイ受難曲』、鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン(キングレコード/Romanesca)。

         海外ではスウェーデンの BISレーベルで出たが、こちらは全く同じ音源をキングレコードが出している。録音陣は全て BIS、あとに「Co-Production by Bach Collegium Japan and the King Record Co. Ltd.」と、‘ウチは制作協力です’のように慎ましく(?)記している。

         寺神戸 亮と鈴木美登里は、上の LPBのシュッツにも出演。

         ― というわけで、イエスの生誕と受難を、両方ブックオフで‥‥ってナンの意味もありませんが。

         こちらは、CD 1の8割ほどと、それから今日、CD 2の全部を聴いた。
         最初、少しだけだがリヒター盤の印象が残っていたので、古楽器の、それも鋭くなく優美な音色で、テンポもけっして速すぎず、流麗に進む音楽にちょっと物足りない感触も持ったのだが、CD 2を聴いているうちに、ていねいな表現の訴えかけてくるものが聞こえてきたような気がして ― まだあくまでも‘気がして’レヴェル ― 買ってよかった、と思った。
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        JR回数券サービスの大改悪

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           新学期、1冊目の回数券を使い切った。

           4月になって、JRの回数券を券売機で買おうとしたら、「回数券」のメニューがなくなっていた。

          JR新回数券

           うろうろ見ていると、指定券販売の券売機だけで売るようになっていた。
           ボタンを押してオーダーすると、「問い合わせています…」というメッセージが出て、ホストコンピューターと連絡する時間がかかっているのか、という遅さ。
           発券も、遅い

           鉄道の普通乗車券は、回数券も含めて、すぐ発券され、しかもゆっくり釣銭を確認したりしていると、JRの場合だと20秒で券売機が吸い込んでしまう。
           釣銭の確認・財布への回収を、高齢者などがゆっくりやっていることができないような、ユーザー・アンフレンドリーさの極みだ。

           この他にも、鉄道のユーザー・インターフェイスは、客の立場を無視して鉄道側のやり方をゴリ押しするものがいっぱいある。
           高田馬場駅の、西武線とJRとの乗換え改札では、ICカードの引落し額・残高の表示が、健常者でもその場で見えないほど小さい。
           相互乗り入れで便利になる私鉄は、乗り継ぎ切符の発売が面が、とくに高齢者などにはわかりづらいそうだ ― 近鉄奈良線に乗り入れる阪神電車の券売機について、関西の人から聞いた。

           つまり、処理が速すぎるのも遅いのも、どちらでも、不便でも、オレたちのやり方を受け入れろ、というわけである。

           さて、このJR回数券発券サービスの極端な改悪だが、もちろんすでにネット上では上がっている。
           こちらはニュートラルに紹介するだけで、批判はない。
           こちらは、嫌悪している。言わずもがな、こちらに同意だ。

           一般券売機で売らなくなっただけではなく、サイズが大きくなったので、定期入れなどのポケットをひとつ占領してしまう。以前の、私鉄と同サイズのものなら、1ポケットに私鉄のものと2冊入って、取り出しもしやすかった。

           もっとも、利用者の高齢化などで、大きなサイズのほうが扱いやすいという面も全くなくはなく、そういう要望はあったかもしれない(JRは間違いなくそう言うだろう)が、どう見ても改悪なのが、表紙を別途発行するようになったこと
           ただでさえサイズが大きくなって、紙の量が増えることで、エコに逆行するのに、さらに意味のない表紙を付ける。
           いったい、どのような思考なのだろう。

           これは明らかに、JRからの「回数券は使わないで、1回ごとに普通運賃を払ってください」というアピールだと取れる(取る以外に解釈のしようがない)。

           この新回数券を買った日、立川駅の案内で、「券売機の制限やサイズの巨大化は不便極まりない。しかもこのサイズだと、国分寺での西武線との乗換え改札では、通らないんじゃないか?」と聞くと、スタッフは「はい、申しわけございません、通りませんので、一度改札を出てご利用ください」とのたまった。
           ところが、2枚を重ねて通してみると、受け付けた。つまり、この新回数券がどうなっているのか、スタッフにも情報が共有されないまま変更してしまっているのである。

           今まで、JRの回数券で買物などに出かけていたみなさん、JRは「乗ってほしくない」ということですから、他の移動手段に乗り換えましょうね。

          塩パン

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             「塩パン」が、ブーム、とか?

            ポンパドウルの塩パンロール

             住んでいるところには、以前は、オーロールというパン屋さんがあって、ちょっと高めだがかなりいけるという感じだった。
             「オーロール」は、どうやら「あけぼのパン」というメーカーの直売店らしいが、ホームページはない。

             駅前の西友(LIVIN)の入るテナントには、LIVIN側にはポンパドウルが入り、隣に入っている地元商店街側にはサンメリーが入っていた(と記憶する)が、オーロールとサンメリーが撤退・閉店し、かわりに駅ビルにヴィ・ド・フランスが出店した、というような‘勢力図’になっとります。

             とはいえ、こういうパン屋で買うことは、まず、ない。常のパンの調達は、スーパー、つまり LIVINかローソン100ストアばかり。
             そういうところでヤマザキやイトーパンやフジパンのを買って食べるのでないと、家計が破綻する^^;;。

             ことに LIVIN内のポンパドウル(「ポンパドゥール」と読みたくなりますがねえ)は、評判がよい分、お値段が高くて外から眺めているだけ。
             それを、あろうことか、店内に入って、何だか最近各パン屋さんで「売れてます!」みたいなポップを出している、「塩パンロール」を買ってみた。
             1ヶ税込129円(上写真)。いつも5ヶ入り95円のレーズンロールなどばかり買う私には、何かの記念日みたいなゼイタク品。

             レビューが、こ こにありました。

             食べてみた感触とよく合うのは、レビュアーの方が、「塩分を控えている人はやめた方が良いかもしれませんね。公式サイトによると食塩相当量は1.1gです」と書いているところ。
             そう、塩が振りかけてある部分に舌が触れると、しょっぱいのである。塩パン → しょっぱ(い)ん、である~~;。

             上のレビューでは、トースターで焼いた(温めた)時、ヒーターに滴ったバターに引火して火が上がったということで、アブないのもさることながら、バターがふんだんに使われている。
             全体に塩分と油脂分が多すぎる食品になってしまっていることは、間違いない。

             そして、バターやマーガリンをつける必要がないのはいいとしても、ここまでしょっぱい(関西人は塩辛さも「からい」というので、「カライ」)パンは、ハムやソーセージといったおかずまで拒否しそうだ。
             反対に、ハムやベーコンをおかずにして一食にしたら、それこそ塩分と脂肪分が過剰だ。

             駅ビルのヴィ・ド・フランスのは、ちょっとお安かった(名前もちょっと違う)ので、これも買って食べた。
             当地の LIVINは仕入れたパンだけだが、吉祥寺の西友は自前のベーカリーを持っていて、3ヶで税抜き218円だったかの塩パンを売っていたので、これも買って食べた(ぜ〜たくな数日^^!)。

             結果は、ヴィ・ド・フランスのと西友のはかなり塩分が薄く、バター分も少ない。
             ただ、生地と焼き上げのクオリティは、さすがにお高いだけあってポンパドウルのがいちばんおいしかったように感じる。
             すると、3店の中では、ヴィ・ド・フランスがいちばんメリットがなく、それでも塩に舌が当たると「しょっぺ〜~~」となるので、けっきょくのところ、塩パンなどというものをリピートしたくなくなった

             驚いたのは、この過剰な健康志向ブームの中で、これほど塩分と脂肪分の多い食品が「ブーム」になっているということ。
             上にリンクしたレビュー・サイトでは、ポンパドウルの塩パンロール1ヶの食塩は、1.1gとのこと。
             大人1日の標準摂取塩分は、5g以下を目ざすべきというのに、トンデモな食品である。

             では、どんなのがいいのか? 言うまでもない、いい生地をうまく焼いて、つまりポンパドウルの塩パンロールから、塩とバターを大幅に減らせばいいだけだ。ネーミングは、「モーニングフランス」とか「テーブルフランス」とか、でいいんじゃないでしょうか。
             
            ショパンは聴いても、「塩パン」はやめましょう!

            GW中のCD漁り…。

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               ‥‥この1週間は、金曜の夜以外は休みだったので、きっちりGWだったのだが、風邪の名残りがけっこうヘヴィーで、青洟・青痰がまた山のように~~;;。
               相当量のティッシュをまた消費。1年半の‘風邪の借金’はシヴィアだな〜、と感じた次第。

               というわけでハンダ遊びは夏までおあずけのもよう。現状で、C-7030からカナレ L-4E6S(アナログ)、オーディオテクニカ AT6D40/1.3(デジタル/光)で PM6005につないで、ほぼ文句のない出音なので、無理する必要もないでしょう〜。

               で、GWとその前後は、もうCD購入の、また、嵐? 今まで注文分で、だいたい1諭吉、です^^;。

              到着分

               すでに到着している分。

               シューベルトのピアノ・ソナタは、リリー・クラウスの米Vanguard盤3枚セットを、お金のためと、クラウスの演奏がややウルサく感じるために手放していたので、何かこれは、というものがあれば、と思ってググりまくっていると‥‥DGの、マリア・ジョアン・ピレシュ(ピリス)の弾いた第16番 D845、第21番 D960の1枚がよさそう。
               ピレシュは、先日もブラームスのヴァイオリン・ソナタとピアノ三重奏曲で買っていて、ピアノ三重奏はジャン・ワンのチェロがとびきり。

               HMVでも安いが、まとめ買いをする連れ合いが見つからなかったので、中古でもいいかと探していたら、Amazon内の名古屋の中古店が、新盤を持っていて安く買えた。
               第16番イ短調の出だし‥‥ゆっくりと、となるとカナヅチを叩くような感じの同音の連打‥‥といって粗っぽいのではなく、一打一打、意味がこもる…ような。
               クラウスより孤独感の増した演奏に聞こえる。が、クラウスのもまた別の個性を持ったいい演奏だった。
               シューベルトのピアノ・ソナタは、他に1枚、ルプーの弾いた D157、D784(イ短調、これがいい曲)、D959のアルバム(Decca)があって、曲目がかぶらないのもいい。

               ブラームスのドイツ・レクイエムは、クレンペラー盤。外盤はHMVだと800円未満で買えるが、これもまとめ買いの連れ合いがないので、いろいろ探していたら、楽天ブックスが1,000円ほどで送料込みで売ってくれた。が、私の注文の直後、「ご注文できない商品」になってしまった;;。

               右上のちょっと大きいボックスは、メロス四重奏団によるシューマン、ブラームス弦楽四重奏曲全集(独DG、3枚組)。
               ブラームスの室内楽では、弦楽四重奏曲はあまり面白く感じたことがなく、手に入り安いアルバン・ベルクQの演奏は大ぶりすぎて押しつけがましく感じられる時が多い。
               もういらないかとも思うが、ヒマ時の‘ググり物欲’の結果、メロスQとタカーチQの全集(旧盤、Decca)が目に入り、試聴ファイルを何度も聴いて、メロスQのこの上なく上質な音色と、落ち着いた雰囲気に、ポチらざるをえなくなっちゃいました。
               試聴は、こ こで、けっこう長く聴かせてくれる。

               このセットはすでに内外廃盤で、オクではそうとうな値段で出している人もいるが、Amazonマケプレは、まだ買えそうなものがある。
               上の試聴サイトに上がっているのは、Newton Classicsの再発盤で、この再発盤も廃盤、このほうが高くなっているかも。

               送られてきたCDはきれいなディスクだが、ケースのフレーム部分に大きなヒビが入っていて、ディスク・ケースが止まらないので、代替ケースを送ってくれることになっている。
               こちらは、梱包自体は丁寧で、以前にも利用したことのある岐阜の中古ショップだった。どうも配送中(ゆうメール)にショックを受けたような感じだ。

               左上は、これもしばらく棚からなくなっていた ― 以前のディスクは、アルフォンソ・モレノの弾くEMI廉価盤、米Seraphim盤だった ― ロドリーゴ:アランフェス協奏曲。
               こういう曲は、だれの演奏を選ぶか迷うが、オクの出ものが安くあった、ということもあって、村治佳織さんの新盤。
               オーケストラの音の取り方が、何かドライで潤いがない。英Decca本家のエンジニア陣とは違うような顔ぶれだし、音も違うようだ。

               演奏は、いいのでしょう…。とりあえずメインのアランフェスを全曲聴いた。ギターの爪弾きの立ち上がり感がたいへんソフト、言い換えると少し不明瞭に聞こえるような気がするが、これは彼女の奏法の個性なのか。

               そのほかも、時間に任せてググっていた。
               あとは、大物では、クレンペラーのマーラー集成‥‥以前、仏EMIの6枚セットを買って、音が全く嗜好に合わず、速攻で売ってしまい、そのあと、英EMIが同じ内容で出し直したものがあり、すぐ Warnerに移籍して、ロゴが変わっても出ていたのだが、急に姿を消し、あまつさえタワーやHMVでは商品ページのファイルそのものが抹消されてしまっている。
               Amazonだけで、海外ショップから求められるので、2千円ほどだったので、ポチってしまった。
               なぜ国内ショップから、ファイルさえ消えてしまったのか、ナゾである‥‥赤箱の仏EMIセットは、まだ在庫すら残っているところもあるのに。
               └→ 今、ググったらHMVもタワーも出ました;;;。探していた時は、サイト内部からの検索では全然でなかったのに〜。HMVは注文不可、タワーは在庫あり、だったかな…。(5/9未明追記)

               まだ性懲りもなく検索‥‥ハインリッヒ・シュッツのディスクが1枚もない ― 以前、ツェベレイ指揮の『クリスマス物語』(独Orfeo)は持っていたけれど、高評価の割りにピンと来なかった ― ので、何か1枚くらい、と。

               ブックオフのヤフオク出品で、えらく安いが、画像もない出品で、こんな、
              画像なし、Schutz

              のが出てきた。

               ブックオフの、こういう画像なしの出品では、JANコードが記されていて、これでググるとタイトルや内容、レコード番号などがわかる。海外盤の場合は正確にはEANコードと記すべきだが、ブックオフにそういう意識がないだけだろう。これが国際的な検索記号になる。

               で、調べると、シギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティト・バンドによるシュッツの『クリスマス物語』、他(Deutsche Harmonia Mundi)であることが判明。
               リンクは独Amazonで、ここが最初に出たわけではないが、このページで聴ける試聴ファイルでは、なかなかいい。
               この出品は、まとめて1,500円未満は200円の送料がかかるが、498円+200円=698円でまあまあの外盤が届けば儲けもの。

              鈴木雅明『マタイ受難曲』
               今回の最後の大物は‥‥買おうかどうかかなり迷ったのだが、そのブックオフが送料無料ショップのほうで、鈴木雅明/BCJによる『マタイ受難曲』(キング国内盤の帯つき)を4,000円弱で出していたのを、ポチっちゃいました(未着なので、出品ページの画像を)。

               いちど手放したリヒター 58年盤をもういちど買うか、他の演奏者のものにしてみるか、といろいろ見たけれど、ゴージャスな最新(でもないか)デジタル録音の、高評価盤を対訳付き国内盤で、と、ゼイタクのフィナーレへ。
               これでだいたいGWのCD購入ジャーニーは、終幕に‥‥。

               ほか、いろいろありますが、別記事にて。

              粗 品。

              0
                 ‥‥‘長期に引かなかったツケ’の貯まった風邪は、なかなか抜けてくれず、鼻水、痰・咳、それに熱もまだ36.7度くらいあったり ― ただし、食後 ― と、GWはすぐツブれてしまいそうな感じ。

                 まあ、そういうことのために休みがあるのかもしれない。社会的責任もない、労働時間も少ない、気楽極まりない一人暮らし‥‥なのに、一昨年の超-大減収から、去年の引っ越しのキズ痕を、まだ身体が引きずっている感、浅からず‥‥。

                 まだハンダ遊びに着手する気持ちにならないけれども、現用CDP:オンキヨー C-7030と、アンプのマランツ PM6005は、全くデフォルトでそうとういい音を聴かせてくれていて、そして、この両機種とも、部品を何ひとつ交換しなくても電解コンデンサーはほとんど全てオーディオ用だったりする。

                 PM6005のデジタル入力で、CDプレーヤーからの場合、「プププ…」というサーチ・ノイズのようなものが入ることが露呈したけれど、それを補うように、C-7030は、もうほぼ全く、途中開始時の「プチ」音は出なくなっている。

                アルノンクールと坂本龍一

                 坂本龍一『ウラBTTB』(ワーナー)は、楽曲も音質もとてもいいものだが、PM6005のデジタル入力で聴くと、ほんとうに溜息が出るほど深ぶかとした音が聴ける。

                 いっぽう、C-7030の Wolfson WM8718+VLSCのアナログ出力も、クラシックはかえってこちらが弦の粒だち感といったような、音のテクスチュアの味を引き出してくれる面があって、これも全然役割は終わらない。

                 C-7030のアナログ・アンプのほうはオペアンプのみで、PM6005のDACの後続アンプのほうは、反対にオペアンプは1基も使われておらず、つまり PM6005のDACで聴く時には、全回路ディスクリートで聴けるわけなのだが、むしろ PM6005搭載DACで聴くほうが、音がややツルンとする傾向がある。

                 今までの機器・システムで、どうやっても「この演奏、何が言いたいのやら」と、評論家諸氏の大好評の根拠が見えなかった、ニコラウス・アルノンクール指揮ヨーロッパ室内管のモーツァルト(Warner/Teldec。手持ちのは、いちばん安いが素っ気ないジャケの ULTIMAシリーズの2枚組)。
                 モーツァルト没後200年記念の1991年に、後期三大交響曲を再録したもの。

                 テンポの設定やアクセントなどが、どう聴いても人為的で好きになれそうもなく、いつも「売っちゃおうかな」と思いながら棚に置いていたものだが、この、第41番『ジュピター』の終楽章を、このシステムでそうとう音量を上げて聴いてみて、やっと納得がいく響きを聴くことができたような気がする。

                 そんなこんなを体験すると、PM6005は、つくづくいいアンプだなぁ、と感じる。

                 購入後、ウェブでユーザー登録をし、アンケートも入力すると、粗品を送ります、ということだったのだが、メール便が2通、来ました。

                粗品

                 なぜ2通かというと、最初の機体はDCオフセット・トラブルで本体交換となったので、前のシリアル・ナンバーは確認せずにショップに送ったのだが、たぶんシリアルが変わっているだろうから、と、再度ユーザー登録をしたからだろう、と思う。

                 「粗品」は、マグネットの付いたタブのようなもので、軽く物を挟むことのできるグッズであり、これに「marantz」のロゴが印刷されている。
                 パッケージの使用例から、イヤホンのケーブルをまとめてシャツのポケットなどにとめたり、軽く何かをまとめたりする用途のグッズなのだけれど、注意書きにあるように、磁気カードに近づけるとデータが消えるもので、あまりいい気持ちがしない。

                 加えて、オデオマニアにとっての「磁石」とは、スピーカーの、しっかりしたマグネットにだけは好感を感じるけれど、ほかの「磁石」は、無用の磁界を生じて、近くのものを帯磁させる‘副作用’くらいしか持ってきてくれないものなのだ。
                 ディーアンドエムの営業系の人たちは、こういうことにはまったく思いが及ぶこともなかったのだろう。

                 ルーム・オーディオのユーザーも、今は大多数が「モバイル・オーディオ」も併用しているだろうから、私のような者のほうが例外なのだけれど‥‥。
                 2通送付された封筒は、マグネットの磁気でくっついておりました^^。

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