新居、搬入〜! カートン46個〜!!

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     ‥‥‘その日’が、来ました。来て、行っちゃいました。

     も〜お、ギッリギリもギリギリのペースで荷造り、今朝は人心地がしなかった ― 今も、だが ― が、引っ越し屋さんの予定は午後だったので、朝8時前には、「もういいからちょっと酒飲んで寝とこう」と切り上げ、そこそこの量の安日本酒を、ガブガブではなく沁みじみ嘗めて‥‥9時にはフトンを敷いて横になり、3時間はあっという間に過ぎて、ちょうど目が覚めていた正午に引っ越し業者から電話。

     1時半にスタッフさん二人で到着、リーダーは感じがよく懇切な人で、じ〜つに手際のいい采配で、こちらもできるかぎり協力しつつ(本箱に番号を貼り、新室の配置指定図をプリントアウトして手渡し)、4時過ぎには撤収〜。

     引っ越し代、税込み6万円ちょい、でした。ぶっちゃけ、身内からお金借りました (T_T)。

     単身者・同建物内移動でこのプライスは、ふつうの人にはイジョーに映るだろう。段ボール数は、搬出中に詰めたものも含め、都合46箱に至ったか。
     これは単身者の荷物ではなく、単身者なら、もうちょっと‘ちゃんとした’ ― それなりの社会的地位・活動のある ― 人の引っ越しスケールである。

    ダイニングキッチン

     家具のなくなった旧室は、ガラーンとして、床と壁にはおっそろしい量のホコリ。
     結露のひどかった壁は、カビがひどい。

     住み始めたのは、なんと昭和61年1月だったので、満29年。ふつう賃貸の一室にこれほどは居住しないものだ。
     敷金/損害金は、29年という歳月を考慮してもらいたいです〜~~;。

     相当量残ったものを仕分け、ゴミは搬出し、30日期限で退去を完了しないといけない。こっちのほうが大仕事、かも。

     ダイニングキッチンを見ると、オフィスっぽい。何のオフィスか? 私の、倒産した会社のオフィスだという思いを持ってしまう‥‥ペインボディだぁ〜。

    押入れ

     旧室の押入れが‘魔窟’。いっやも〜。

     というわけで、ブログなど書いている事態ではない‥‥のだが、ここ2ヶ月くらいの窮迫・焦燥感、そしてこの6日間(=引っ越し見積り後)の、もう人心地がどこかへふっ飛んだような異様な心境、ちょっと一息入れないと(入らないけど)、もう死にそうな疲労と焦燥、です。
     とまあ ― ‘できた人’がよくおっしゃるように、苦労話というのは自慢、というか同情を得たいという甘えなのです。

    新居、和室側

     こんどは、新居の和室が段ボール満杯状態で、4〜5日はフトンを敷けない。
     本を開梱しつつ、インターネットの開通を見計らって、入浴、宿泊も新居で行ない、最終退去モードに入るのは早いほうがいいのだが、いっやも〜。

     余談だが、新室には和室とDKの境に、敷居の溝はあるのにフスマがない^^;。

    新居、キッチン側

     DKは、やはり狭い。加えて旧室は押入れが広かったので、ここに実家からのものなどをぎゅうぎゅう詰めにしていたので、これが全く溢れる。
     ひ〜ったすら廃棄、廃棄、また廃棄。塗りの、立派な雑煮椀などが木箱入りで3セットほど、食器棚の下段に潜んでいた。
     廃棄、である。

     その他、電気・ガス・水道などの閉栓と開通の手続きも、そこそこ厄介。

     この辺は、‘上から目線企業’ではあるものの、さすがに東京電力、東京ガスはフレキシブルで丁寧。

     電話対応はいずこも丁寧すぎるほどだが、電話とADSLを契約しているソフトバンクテレコムは、サポートセンターも最もつながりにくく、電話の音声も混濁して聞きづらかった。

     それゆえではない(その前に決めた)が、住む賃貸では、管理会社とケーブルテレビの一括契約で地デジ(STB貸与)が見られたが、高速インターネット(モデム貸与)も無料で利用できるようになっているということで、ネットはケーブルテレビに乗り換えることにした。

     12Mbpsが無料だと、1Mで月額1,850円+158円の税込み2,169円が、メールアドレスだけを残すサービス(ODNの場合は、「メール・コース」)だけにするので、月額216円だけになる。
     月々1,952円の節約で、高速化! もっとも、現用PC自体が遅いので、期待はできない。
     解約したNHKの受信料月額2,320円と合わせて4,272円が節約できる。

     ‥‥というようなことを楽しめるのはまだ数日先。
     退去が遅れないようにするのが至上命令〜‥‥ながら、シンドい。いやほんと、私のキャパとうに超えてます。

     そうそう、今朝は、レンタルCDか何かの返却が送れて、店員から万引き者同様の扱いを受けている夢を見ました。あ゛〜〜〜。

    粗大ゴミ‥‥写真パネルも。

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       ‥‥粗大ゴミで大きなものをを出してしまったこともあり、また停滞。
       とりあえず、あとイス2脚、小テーブル2ヶ、その他いろいろの小ものを棄てないといけない。

       そんな中、亡父が、気に入った写真を大き〜く引き伸ばして、枠付きのベニヤ板に貼り、パネルにしているものが、とりあえず3点あった。
       それぞれ45cm×55cmほど。

      写真パネル

       3枚とも野鳥の写真で、上画像のものがいちばんカッコいい。
       たぶん父としても会心の作だったのではないだろうか。

       愛を交わす水鳥の番い‥‥ハクチョウではないし、ツルでもないし‥‥私、鳥と植物はゼンゼンわかりませン。
       たぶんシラサギの仲間かな。

       3枚束ねて200円のシールでよいとのこと。これも粗大ゴミ〜。
       この写真は、この部屋で飾ったことはなかった。

       こういうものは、私の守備範囲外だし、何より、もっとたくさんの部屋や廊下などがないと飾れない。

        ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

       そんな停滞の中で、またネットオクのLPレコードを眺めまくっている。
       国内プレスの廉価盤を集めて、DP-300Fのような安価プレーヤーで聴いても、CDのほうがずっといいだろうとは想像に難くない。

       それでも、音楽が詰まった直径30cmの黒いディスクが回転しているのを見るのは、要らないものや読まない本を死蔵しているよりずっと心楽しいのではないか、と考えたり。

       安く入手できる国内廉価盤LPレコードの、その多くは私が音楽を聴き始めて数年の、中学(=不登校時代)〜高校時代に流布したものであり、それらのネットオク出品を見て心中に起こるのは、当時への回想と、郷愁めいた感情である ― それが全てではないにしても。

       であれば、〈過去〉を「手放し」、〈今〉にのみ「在る」ことをよしとする(エックハルト・トール説)限り、LPレコードなどに執心するのは空しいことであるはずだが‥‥。

       う〜ん…。

      粗大ゴミ搬出…etc.。

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        粗大ゴミ
        粗大ゴミ。全部うちの。

         火曜日に、弟に来てもらって、粗大ゴミで出せるいちばん大きなもの7点を搬出した。
         木の本棚1本、スチール製本棚2本、食器棚1本 … 各1,000円、計4,000円。
         あと、重いレコードラックが1本、奥行きが60cmもある押入れ箪笥が1本、そして軽いカラーボックス、各500円、計1,500円。
         総計5,500円の「粗大ごみシール」を貼って出しておく。

         ふひ〜。
         他に自分で出せるものが、まだイス2点、衣裳ケース数点など。今回は追加不可‥‥7点も出しているので。

         水曜は春の仕事の最終日‥‥といってもほんとうにコマ数は少なかった(~ ~)。
         め〜っちゃ寒く、電車から見える畑に積雪が!

         まだ還付がないのだが、この日はなぜか外食がしたくてたまらなくなり、日高屋で「肉そば」(590円)にネギをトッピング(110円)で。
         700円の外食なんて高価な食事、何ヶ月ぶりだろう。
         ひっどく寒いので暖かいものが食べたくもあった。

         この日は年盤・月盤・日盤とも、西南が九星の九紫火星で、吉方なので、国分寺に出て西武構内の宝くじ売場でちょっと…。
         宝くじは、吉方だと却ってはずれるのだそうだけれど。

         帰宅して、また総菜屋の出来合いのカレーと、インスタントのスープ・パスタを。
         明らかに食い過ぎである。

         予想どおり、下痢となり、今日(木)起き出してからも含めて10〜12回はトイレに立った。
         食べる時は、ほんとうに「いただきます」な感じで、しっかり味わって食べるのだが、意識の根底に「ヤケ食いの激怒感」が渦巻いているのがわかる。

         すさまじい激怒感で食い、排泄しているのがわかる。
         もったいないのだが、食べる時はほんとうにおいしくいただいている。
         ヒドい下痢中ながら、今日(木)の夕食も外食 ― 松屋の「プレミアム牛めし」大盛り(520円)+豚汁変更(180円)=700円。
         このていどの外食でも、もう1,000円の70%が飛んでしまう。散財もまた、沸騰する激怒感がなせる業でもある。

         今日(木、9日)はさすがに還付金が入っていた。2月中の申告書提出で、還付までこれほど時間がかかったのは初めてだ。
         とはいえ、焼け石に水。
         ゆうべは未明3時くらいまでかかって、要らないフトンカバーや、ビデオデッキの箱などをツブして資源ゴミに出した。
         今日は、もう何もしない。

        こんな時に…。

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           週が明けても、まだ還付の通知も入金もないので、税務署に電話したら、8日(水)に振替の手続きが取られる予定、とのこと。(追記:「…手続きの開始」だったかも。)
           通知でも「振替の手続き」の日付にはだいたい入金されるので、水曜にはちょっと動きが取れるが、2月26日の市役所仮収受→27日(金)には税務署に届いているはずだから、正味40日かかったことになる。

           ‘紙申告’(e-Taxに対する)では、1.5〜2ヶ月は見ておいてほしい、とのことだった。ネット上のあるところには1〜1.5ヶ月とあったと思うが…。
           これには、期限はないようだ。納付のほうは、期限があり、それを過ぎた日から延滞金が加算されるのだけれど‥‥まあここはシステム上仕方はない。

           滞納している市都民税には延滞金がつく。そっちのほうは待ったがない。

           こういうのを、金融では「遅延損害金」という。
           ネガティヴな物言いをします ― 私が生きている間の全ての経費は、それ自体、全額「遅延損害金」みたいなものだ。
           何の「遅延」か? 死ななかったことの、だ。 ‥‥いっけねぇ〜、ヒッドい「ペインボディ」だ。谷底にドッカ〜ンと捨てましょう。

           ことほど左様に、もっのすごいのんびり感と、スプリングを戻らないほど押し込んだような圧迫感と、そして随時核爆発しそうな激怒感とに満たされている。

           ほんとうにもうこれからは、自分が要らないものは持たない、入手しないようにしたい。
           「ちょっと、やってみようか」で買った絵の具のセットや調味料が、捨てる時にはたいへんな延滞、もとい厭怠感(ってことば、あるのかな)を伴なう。

           そんな中に、のんびり「次の部屋で、本をどんどん捨てて、アナログ・プレーヤーでも買えたら買お〜かな」などと心がホザいている。

          DENON DP-300F
          DENON DP-300F

           これ、なかなかよさそう。ベスタクスの BDT-‥‥ 何番だっけ、ベルトドライブの安いのがディスコンになったあと、フルオートだがセミオート的使用が可で、ベルトドライブ、がいいが、日本のメーカーの割りにデザインが秀逸だ。

           主に欧米で売ることを前提に、Regaや Pro-Jectの薄型のやつをそうとう意識していそうである。

           以前、S○nyのマニュアル安価品を使ったことがあるが、ターンテーブル自体の成型がひどく、聴感上聞こえるフラッターが出ていた。とんでもない製品だと思った。

           DP-300Fは、YouTubeで見られるユーザーの動画からは、回転するプラッターの揺れはほとんど看取できないので、まあまあなのかと思う。

           で、アナログ・プレーヤーを買ったら、LPレコードを買わなくっちゃ‥‥って、買うものあるのか?

           クラシックの場合、音質的に、国内盤LPと、最善のマスタリングのCDを比べたら、まず国内盤LPにメリットはない。
           ジャケットもおざなりなデザインのが多い。
           海外盤は音質によらずバカ高いものが多く、そんな出費をする価値は全く感じない。

           買う動機があるのは、CD化されそうにない音源だけ。
           たとえば、エッシェンバッハが TELEFUNKENに入れたバルトークのピアノ曲集とか。Warnerがマスターを持っているはずだが、CD1枚分の分量がないので、リリースできないのだろうと思う。
           おっと、書くとまた高騰したり、かっさらっていく人が出たりするとイヤだから、あとは書かない。

           まったくこの期におよんで何を考えているのか…。

          ヘンな夢、ヘンな気持ち。

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             土曜の晩はまた、風呂にも入らずに、夕食後すぐフトンに入って、寝た。

             こういう寝方をすると、私の場合、眠りは却って浅く、混乱した夢を見ながら眠るが、今朝(日曜朝)は5時ごろ目覚めた。
             まだひどく眠かったので、顔を洗い、水割りをちょっと飲んでから、また寝た。

             午前11時に目覚ましをセットして寝たけれど、11時には全然起きられなかったので、さらに午後1時にセットして3度寝(?)。
             1時には起きた。
             午後まで寝たのは久しぶりだ。

             そこまでの惰眠中は、ヘンな夢を見た。

             ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
             阪急電車の西宮北口駅の改札を出たところ。
             現実には、かつてこの駅は時折り使っていたが、だいたいは通過・乗換え駅だった。この駅の周辺には実際に公営の団地があり(今はどうか不明)、そこへ入ることはなかったが、夢は、その団地の入口の階段を上がっていく場面 ―

             もう使われていない建物であることは明白で、老朽化し、階段の手すりのある壁が、触るとガサッと崩れる。管理者に連絡しないと、などと思う。

             階段を上がっていくと、元に戻ろうにも、下りる階段の下が切れていたりして、そのまま人の住んでいる部屋があったり。
             怪しいところに迷い込んだ、ということがわかる。

             別の方向に歩き、オープンになった廊下から見える中庭に人がいそうなので、声を出して呼ぶ。

             ここの施設にいる人は、ほとんが外国人で、それも何か外に出すとまずい疾患に罹っている人たちらしい。
             そういう人たちを収容する施設らしく、しかしそのことは秘密で、一般にはもうだれも住んでいない団地として、立ち入り禁止になっている、という感じ。

             地面には、さわると何か感染しそうなキタナいものが落ちている。

             私は、拙い英語で自分の状態をだれかに伝えようとする。
             私は、危害を受けることはなく外に出してもらえそうだった。

             ― というような夢。
             ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

             ちょっと気持ち悪かった。濃厚な夢で、ほかにもいろいろ見ていた感じ。

             金・土と、午後にちょっとまとまった仕事があり、現実を忘れるには最適だった。
             とはいえ、朝に起きて仕事をして帰宅すると、そうとう疲れている。

             仕事ではしばらく会っていなかった先輩講師に会って職場の事情も聞いた。

             私の新学期の仕事は、昨年より増えそうだが、聞いてみると、退職した講師や、出講日数を減らした講師がいるとのこと。
             何のことはない、講師が減ったので私の仕事が回復しただけで、つまりは、私はいちばんどうでもいい補充要員に過ぎなかった、ということが判明したのである。

             ― というような言い方は、まさに「ペインボディ」(エックハルト・トール説)に他ならず、メンタル、スピリチュアルによろしくないことこの上ないのだが、やっぱりそう思う。

             還付申告後、もう40日近くになろうというのに一向に通知さえないのは、もしかするとどこかで申告書が紛失されているのではないか、というような疑心暗鬼、これもペインボディなのだが、こんなことまで頭をよぎる。

             早くいろいろしなくてはならないことはわかっているが、まとまった還付金も来ないとなると、何もしようがない。
             粗大ゴミさえ出せないのである。

             そんな中で、自分自身は意外に落ち着いて、ゆ〜っくりと過ごしているように感じる。
             が同時に、も〜っのすごい激怒感、もう暴力のアクティングアウトに及んでいないことがおかしいというほどの超絶的な怨恨憎悪感も、心中グツグツと沸騰しているのも事実だ。

             うーん‥‥。

            テレビの“噂”。

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               このところよく‘落ちる’。

               このところ、5〜7時間くらい寝て朝8〜9時に起きてしまうからでもあるが、帰宅後晩メシが炊けるまでオーディオで音楽を聴いている時、眠りこけてイスから転落しそうになる。
               いつも、右に倒れる(あれま^^;) ― 常に体が右に傾いているのだろう(あっれま;)。

               そして晩メシの最中とあとには、TBSテレビ《荻上チキの Session-22》を聞いていることが多いが、食事が終わってラジオ聴取中によくうつらうつらと眠りかけ、2、3日前にはほんとうにイスから落ちた‥‥もちろん右側に。
               夕食後、パソコンでネットを見ていてひっくり返ったこともある(=もち、右に) ― パソコン用テーブルをリサイクルに出したあとはパソコンは椅子に座って触っていなので、落ちることはないが。

               ゆうべは、夕食後のラジオ時、落ちそうになるほど眠いこと尋常でなく、食器も洗えないまま、風呂にも入らず、着替えもしないでフトンに入ってしまった。

               そんな状態で、依然引っ越し準備大停滞。
               2月26日市役所仮収受の還付申告が、4月2日現在まだ還付されてこない。申告期間開始後すぐの申告だと、1ヶ月経たないうちに還付入金されるのだが、10日経ってからだったので、混んできた時期ゆえ、だろう。
               そんなことで、粗大ゴミひとつ出す費用が滞る‥‥といって、私の怠惰・逃避念慮がヒドいことももちろんある。

               で ― テレビを見られなくなって1.5ヶ月経過。
               テレビ朝日の《報道ステーション》で、今までキャスターの古舘さんといいコンビでやってきていた感のある古賀茂明氏が、コメントを求められた際、突然、局と番組側の意向で降板させられることになった旨を述べ始めた、というすでに衆知の“放送事故”が勃発した件を、ネットで知った。

               いやぁ、もうちょっとテレビを置いとけば、気を紛らすに最適の映像を見られたかな、と後悔するばかり(?)。

               その部分は、たとえば『毎日新聞』ウェブ版のこちらに、テキストに起こしてある。

               ネット上にログインせずに見られる動画はないようだが、音声は、YouTubeのこちらで確認できる(なお、この『毎日新聞』記事の存在とURLは、こちらで知った)。


               近年、ちょっと稀に見るみごとな“放送事故”である。

               ‘リベラル’系の人たちにも、この古賀氏の挙措を「公器の私物化」と非難する向きは多い。「テロと同じだ」という意見が多数派かもしれない。
               マイナスに評価・展望すると、「やっぱり、古舘も古賀も、こういう‘反権力’的なヤツラはほんとうに品位も常識もない」という形で、古賀氏の‘蛮勇’も、古舘さんの今までの仕事も、嘲弄される流れに呑まれて終わり、というもの。

               そうなりそうな懸念は大きいのだが、たとえば NHK《ニュースウォッチ9》の大越キャスターの交替が更迭なのか、というようなことは、公式に、大越氏を含めて NHKサイドから出てくるはずもないことを考えると、‘貴重な現象’だと思う。

               つまり、メディアの、権力に対するあり方というものが、ぼつぼつ大きな綻びを露呈せざるをえないほど退廃してしまっているということだ。

               対話を聞いていると、面白い。
               古賀氏は、「テレビ朝日の早河会長とか古舘プロダクションの佐藤会長のご意向ということで私は今日が最後なんですけど」と、局サイドからの圧力を示唆するに対し、古舘氏は「古賀さんがこれで、すべて、なにかテレビ側から降ろされるということは、ちょっと古賀さん、それは違うと思うんですよ」と言っている。

               ここで聞き捨てならないのは、古舘さんが、「すべて‥‥降ろされる」と、むしろ内情を自分から暴露するがごとき表現をしていることだ。

               古賀氏は、「とりあえず私、降ろされました」的表現なのに、古舘さんは「すべて」と言ってしまっている。
               「降ろされる」という表現をあからさまに使ったことも、無意識下にある(まさにフロイト的意味で)「古賀さんは降ろされるのだ」という“言ってはならない(=抑圧された/すべき)観念”が、古賀氏の不意打ちで図らずも出ちゃった、という感じなのである。

               お〜っと、こんなこと楽しんでる場合じゃないよ〜~~。

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              F.デヴィッド ピート
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