紙資源ゴミ大量廃棄と、ラジオの発見

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    ・廃棄待ち紙資源群はさらに増量‥‥

    廃棄待ち紙資源

     め〜っちゃくちゃな分量、1回分の収集のトラックに乗るだろうか ― 他家のゴミもある ― とまで思ったが、賃貸のゴミ置き場はみごとにカラっぽ。

     上は、出す直前の積み上げ。しんどかったのは、大学など成績をつける仕事をしていた時の、答案と成績表・出席簿。
     そのまま資源ゴミに出すわけにはちょっと、なので、成績表類は、記載部分は全てシュレッダー。

     答案は、シュレッダーがプアなので、全部シュレッドしていたらすぐ満杯になるし、刃部分が過熱して焦げ臭くなってくるので、氏名・学籍番号・評点が書き込まれたヘッダ部分のみちぎってシュレッダーにかけ、あとはそのまま封筒に戻した。
     手書き筆跡部分が残るのは問題だが、ここから個人を特定することはほぼムリと見て、このやり方とした。

     以前に少しやったがかなり残っていたものを、今回を好機に、すべて処理した。
     退職(失職、辞職)した思い出のもの、これでおさらばである。ある学校・学科の答案は、こちらが学ぶほど優秀なものもあったが、それも過去の思い出として、手放し。

     かつてまだ市のゴミ収集が無料だったころ、無料だが中の見える、炭カルの袋にせよ、ということで買った最後のひと袋に、シュレッドずみ紙片を詰め込んでいたものも、ちょうど満杯になって、同じく廃棄。

     シュレッダーを個人で持つのはちょっとたいへんだが、あるところからの香典返しのカタログにあったので、それを選んだ。外国製のプアなもので、すぐ焦げ臭くなる。

     専任教員なら、出勤時に学校内にあるシュレッダーを使って処理できるが、非常勤はそのためにわざわざ勤務校に出向く交通費も出ない。
     それでも一定期間の保管と、その後の個人情報を配慮した処理とは求められる。
     非常勤講師の雇用問題は深刻だが、こういう細かい不公平な負担もあるのである。

     手前にある、キャプションをつけた『織田仏教大辞典』は、もう要らなくなったし、箱もないものなので、廃棄。
     本来は大蔵出版が蔵版・出版するものだが、復刻ということで、名著普及会が大蔵出版版よりやや大判で刊行したものを買っていた。
     ‥‥今、Amazonのページを見たら4万円を超えていた~~! が、箱もなく天地も汚れた私の本は、たぶんヤフオク! に出しても入札もないだろう。

     まだまだ要廃棄の物品は限りがないけれど、いっぽうで、この方たちは、うちの住人でした^^。
    ぬいぐるみさんたち。

     幅の狭い本箱の上2段に鎮座ましましている。下段には、ここに見える白い大きなネコちんの、黒いのもいる。この本箱は持っていって、他の段には何か入れとくかな。

    トリスブラック 2.7l
     今日は給料日、で、ほとんど家賃(まだ高いまま)と電気・ガス代で飛ぶ。生活費と引っ越し代は??
     という百尺竿頭すでに一歩を踏み出し → 落っこちてしまっている暮らし向きの中でも、やはり酒は必要。

     もっぱらトリス・ブラックの2.7リットル・ペットボトルを買って、640ml瓶に小分けして飲んでいる。
     1ヶ月‥‥ではさすがに飲みきらないな‥‥40〜50日くらいでしょうか。
     量を飲めない体質ではあるので、翌日に残るほど飲むことはまずない。


    ・ラジオ聴取
     テレビをやめるといった時、知人からもこちらのコメントでも、「ラジオを聴いたら?」というお勧めをいただいた。
     私はラジオを聴く習慣はなかったのだけれど、あまりに手持ち無沙汰なので、災害時用に持っているアイワのAMラジオを聴いてみた。

     鮮明に受信できる局は少なく、NHKとTBSを聴いてみたけれど、全体にテレビより発話がていねいという印象だ。
     声=音声言語のみでコトの内容・意味を伝えなくてはならないから、当然そうなるのだろう。

     TBSラジオは、ちょっとびっくりする水準だ。
     《荻上チキ・Session-22(セッション・トゥエンティートゥー)》なんか、テレビではまずやれっこない密度の濃さである。

     テレビの場合、娯楽バラエティでも報道・教養型番組でも、司会者が出演者にスピーディーに振ってゆくことが最優先となり、だれも言いたいことを言えないまま終わってしまうことになるのがたいていだが、ラジオでは、各出演者が言いたいこと言う時間が、十分かどうかはわからないが、少なくともテレビよりは圧倒的にある、と感じる。

     「資料から読み解く慰安婦問題」など、テレビではまず不可能なテーマだったろう。

     2ちゃんねるで、こんな↓板が上がっているが、さもありなん、だ。

    TBSラジオって…

     いやもうこうなると、テレビなんかにはバカらし過ぎて、戻れたものではない。
     イギリスのある調査で、「テレビやネットよりラジオのほうが幸せになれる」という結果が出ているそうだ。
     リンクした日本版の画像に、ほとんどラジオとは関係のなくなった秋葉原・ラジオセンターの写真が使われているのは、ユーモラスでもある。
     家計がちょっと持ち直したら、ラジオのキットを作ろう〜♪

     それにしても、ラジオからテレビを‘逆照射’すると、「一億総白痴化」なんていう物言いが、リアリティをともなって浮かんでくる。

    また書籍・雑誌、大量廃棄。

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       今日は暖かい。
       こんな日にゃ地震が来ないかな、なんて思っていたら、夕方にチョイグラが来た。

       今の部屋の家賃、ちょっと私の収入ではムチャなので、もう引っ越しはほぼ決定的。
       で、今住んでいる賃貸に、ちょうど単身用の半分サイズ(収納は1/4以下になる)の部屋が空いているので、そこがまず第一候補。

       が、今は九紫火星が西南に回座しているので(八白土星の私には大吉方)、そっちのほうに越す手もある‥‥が、引っ越し費用を安く上げるのが優先…。
       それと、今まで東京に来た方位は、2度とも関西から九紫火星だったのにこんなに困窮しているのだから、頼りにしないほうがいいのかも。

       サイズ半分、で家賃も半分、とは行かず、4割以下しか安くならないが、年間で40万は浮く。
       新学期の仕事、もうどうなるんだろう、とビクビクものだったが、とりあえず仕事依頼(内定)は去年の新学期の1.4倍。
       とはいっても去年が異様にヒド過ぎたので、一昨年以前よりは少ない、か同じくらい。

       引っ越しの費用を身内から借りてでも越せば、4月以降の生活には若干めどが立たないでもない。
       ただ、スペースは激減するので、また書籍・雑誌を廃棄しないといけない。

       6年前の、蔵書大放出時にも、売れない本・雑誌はヒモでくくって大量に資源ゴミに出した
       この時、引っ越しを考えて、残しておきたい本・CD・オーディオ機器類は、6畳の居室1室に全部詰め込めるようにし、シミュレーションはしてあったので、隣室のものはかなり廃棄ずみなのだが、ダイニングのテレビ台の下などにあるものを含めて、さらに廃棄が必要なので、ここ3日くらいヒモでくくる作業の連続。

      廃棄予定

       大小取り混ぜてとりあえず20束はありそうだ。あ〜しんどかった。
       なんでこんなもの、お金を出して買っていたんだろう、というようなものも多い。ビンボー高齢者になって維持できなくなるのはミジメだが、まさに「断捨離」で、すっきりはする。

      置いておくムック

       雑誌・ムック類・図録などもどんどん、もうどんどん捨てないとどうしようもないけれど、ちょっとあっても、と思うものは、未練がましく取っておいてしまう。

       上は、『太陽』1997年5月号「特集・ネコと作家の物語」、『別冊太陽』1994年秋「青山二郎の眼」、新潮社・とんぼの本『魯山人の世界』の3冊、これは取っておこうかな。
       もはや青山二郎とか北大路魯山人なんて、自分には(もともと)全く無縁な‘趣味人’であることがわかってしまっているけれど、それゆえに本で1冊くらいずつあっても…。

       『太陽』の猫と作家特集はなかなかいいので、これもしばらく。

      映画パンフレット

       私は映画のファンでは全然ないが、パンフがいろいろ、ホコリまみれになりながら残っている。

       制作当時、駐日ポルトガル大使でもあったはずのパウロ・ローシャ監督『恋の浮島』(1983年)は、日本で晩年を暮らしたヴェンセスラウ・デ・モラエスを幻想的に描いた、きわめて美しい映像の作品だった。
       マイナーすぎてVHSにもDVDにもなっていないはず。

       『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』(アナンド・タッカー監督、2000年)は、難病で夭折した天才女流チェリストを赤裸々に描いた問題作。
       エルガーのチェロ協奏曲が鳴り渡るところは圧巻、それを演じた女優さん(エミリー・ワトソン)も凄演でした。

       あと、右の3作、ま、わたくし、つお〜いお姉さんにはメがないもんで‥‥ (^o^;)。
       サンドラ・ブロック主演『デンジャラスビューティー』(ドナルド・ピートリー監督、米、2000年)は、狙われた美人コンテストに凄腕の美人警官がエントリーして事件を防ぐ、とかなんとか。
       美人コンテストといえば日本では宝田 明氏が定番の司会(パンフにも談話掲載)だが、その役、本作では、『スタートレック』のカーク船長役=ウィリアム・シャトナー。

       クァク・ジェヨン監督、綾瀬はるか主演『僕の彼女はサイボーグ』(2008年)は、韓国人監督クァク・ジェヨンの超ハチャメチャな演出がリアリティもクソもない世界を現出させ…。
       主演の綾瀬はるかさんが、男優(小出恵介)を背負って軽々と走るシーンは、特撮ではなくほんとうに綾瀬はるかさんが背負って走った、という撮影エピソードに惹かれて見た要素、大^^。
       最後、大地震のシーンで、これは特撮でモノスゴいシーンがあるのだが、3年後にほんとうに大地震が起きました。

       ちょっとちっちゃいパンフは、映画もぐっとマイナー、日系女流監督カリン・クサマの手になる『ガールファイト』(米、2000年)。
       主演のミシェル・ロドリゲスはお世辞にも美人ではないが、名前から見てもヒスパニック系かと思われ、使われている音楽もそっち系、アルベニスなども使われているらしいが、観ていて気はつかなかった。

       おっと、こんなふうに油売ってる時じゃありませんでした‥‥上も、いずれ廃棄かも。
       ふへ〜‥‥。

      テレビ視聴、終了〜。

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         テレビを持っていってもらった。
         製造元・ソニー自体が「長期の使用により内部部品が劣化し、過剰発熱にいたった場合、内部部品が発火し、製品本体の焼損及び拡大損害につながる可能性があ」る、というニュースリリースを出しており、同社の費用負担で回収してくれる。

         今日(16日)の正午過ぎに、ヤマト運輸が引き取ってくれて、四半世紀近い使用期間に終止符を打った。KV-19GT2という機種だった。

        カラのテレビ台

         カラっぽになったテレビ台の上。VHSテープが積み上がったのはそのまま。しばらく置いておいてから廃棄するか。
         ケーブルテレビSTBからのアナログ変換後電波の同軸プラグが、抜いたままになっている。

         日曜日の回収の予定が、賃貸の耐震化補修工事説明会が急遽あったため今日になり、すでに日曜未明、テレビにつながっているケーブル ― STBからのアナログ電波同軸・AVセレクターからの映像と音声・電源コード ― を引っこ抜いていたので、土曜深夜が見納めになった。

         当夜は、NHKのETV特集の再放送で、立花 隆氏の反核運動と、徳田球一ドキュメンタリー前・後篇、と、連続でけっこう見応えのある番組を見て、見納めにした。
         が、これらの番組を全篇見たといって、何がしかの体系だった有意義な知識が身につくわけでもない。「見た」という、ただそれだけだ。

         とはいっても、手持ち無沙汰になった時間はすぐテレビの電源を入れてゴマかしていた‘ほぼどこにでもいるジイちゃん’な暮らしだったから、テレビがないのはやはり淋しい感じは大きい。

         変わったのは、やはり晩メシがうまいこと。そして、食事中も食後のコーヒー+甘いものタイムもテレビを見ないので、皿洗いまでの超-ムダな時間が激減した。
         ちょっとマイナスなのは、メシはうまいのだが、おかずをまともに‘視認’していただくため、か〜なり貧しい食卓だなぁという実感は増す。

         テレビ引き取り後、午後は、もうステレオ三昧♪
         音飛びの完治した PHILIPS CD750で浴びるほど音楽を聴いた。
         ヘンデルの『水上の音楽』(ヴェンツィンガー)、ショスタコーヴィチ:交響曲第8番(ムラヴィンスキー)、同:弦楽四重奏曲第3番(ルビオ四重奏団)、その他断片的に。

         さて ― テレビ、であるが、現在のケーブルテレビがアナログ変換してくれるサービスが3月中に終わり‥‥といってまさにケーブルのセットトップボックスが入っているので、その電源を入れればそのまま地デジも見られるのだが、今までSTBの電源を入れずに、電源コードをインレットに挿すだけで、STBを電波バッファーとしてだけ使う使い方ができなくなり、より電気代がかかる。

         これはまあ、さしてどうということもないのだが、それもテレビ視聴終了にはちょうどいいタイミングかな、と思う。

         加えて、昨今、NHKの政権寄り報道姿勢の話題が耳目に触れる。
         こちらにあるように、《ニュース7》では異様なほどの「戦後以来の改革」礼讃、に近い画面演出をしたとか。

         私は、《ニュース7》は見ていなくて、同夜の《ニュースウォッチ9》で、大越キャスターが、安倍首相の防衛についての姿勢に関して「安倍さん本人はタカ派と目されるのは本意ではないようですが…」というような意味の、ある種安倍首相のアポロジーの代弁とも取れぬことはないコメントを加えていて、「あれ?」と、ちょっとただならぬ違和感を持った。
         そこまで安倍さんを弁護する? というような感触なのだった。

         さらに違和感のタネになるのは、その大越キャスターが、いや、大越キャスター‘ですら’その交替は「更迭」だ、という話。

        日刊ゲンダイ

         上の紙面画像は、ネット記事から。
         5年務めたから、ぼつぼつ交替しても、ということも、ないわけではないだろうけれど、《ニュース7》の流れからの《ニュースウォッチ9》の‘安倍首相弁護’っぽいコメントは、なんとも歯切れが悪かった。

         その辺 ― 製造元の廃棄勧告・デジアナ変換の終了・テレビ放送自体の救いがたさ ― に加えて、91Wの消費電力‥‥となると、テレビ視聴打ち切りには、これ以上の好機はあるまい、と言える。

         ヤマト運輸の引き取り後、速攻でNHKに電話し、受信契約終了申請書類の送付を依頼した。

        DP-5010、だいたい完成?

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          DP-5010と CD750

           しばらく PHILIPS CD750にばかりかまけ、ほうっている KENWOOD DP-5010のほうだが、またちょっとコンデンサー交換。

           出力のカップリング・コンデンサーを、オリジナルの47μFから、100μFに倍増していた(オリジナルもバイポーラー、最初 ELNA RBD、そのあとニチコン MUSE ESに交換)。
           内部の負荷抵抗は100kΩなのだが、つながるヘッドフォン・アンプのVRが、なんと3.3kΩなので、つながるアンプの入力抵抗(約20kΩ)と全部並列にすると2.8kΩくらいにまで下がるので、47μFでは低域のカットオフがそうとう高く(といっても1.2Hzくらい)なるだろう、と考えて倍にしたのだったが、低音が豊かになるというより、中域がぶあつくなりすぎ、音が重くなりすぎる感があった。

           そこで、設計どおりの47μFにもどしてみようと思い、DACの電源バイパスも UTSJでちょっと味がないなー、などと感じ、今まで毛嫌いしてきた SUNCON(旧SANYO)の WG 16V470μFも注文。
           アナログ電源回路内の小容量バイパス・コンデンサーも、PW、KWなどに。

          コンデンサー小交換。

           超低インピーダンスの WGは、一部の人たちにオーディオ用としてもたいへん評価が高い。
           が、私の経験では音がザラつく。それは電解膜の再化成とともになくなる、という指摘があるけれども、それがどうにも待てずに、いつも他品種に変えていた。

           今回は、CD750に対して、DAC、オペアンプとも電源バイパスにフィルム、セラミックなどを一切パラっていない DP-5010の高域のヌケがいささか鈍いので、バランスを取るのによいかと思って冒険してみたのだが、これはちょうどよかったみたいで、耳障りな感じは一切なく、アナログ的ザラつき感がちょうどいい。

           DACには、超低インピーダンスであることも動作上メリットだろう。
           CD750では薄っぺらく、ウソっぽい金管なども、じつに重厚でリアルな音が出る‥‥やや左チャンネルが音が立っているかな、という感触は、残るが。

           DSPのバイパスも、16V470μFのまま、固体コン SEPCから WGにした。
           SEPCの16V470μFは、漏れ電流が定格上1,504μAとなっている。1.5mA漏れる、のである…。
           実際にはもっと少ないと思うが、エージングしても、固体コンの漏れ電流はあまり減らないという報告も見かける。
           WGは、0.03CVなので、C=470、V=16では、225.6μAと、1/6以下である。

           とまあ、そんなふうに理屈をつけて触れるところも、もう DP-5010にはなくなった。
           前回の、ハンダのゾンビの件があるので、基板ハンダ面をよく確認して組み立てた。異状は、ない。

           というわけで DP-5010(改)はたいへん立派な音になった。が、音楽を楽しむには、音飛びのなくなった PHILIPS CD750のほうが格段に楽しい
           ‘半分が空気’のスカスカ3万円CDP=CD750は、Made in Japanの重〜い49,800円よりも、音楽を聴かせる術が一枚も二枚も上手である。

           現今の問題は、CD750の演奏中の動作音が、ディスクによってかなり大きいこと。
           思い出してみると、音飛びで手放した Marantz CD6000 OSEも、クラシック専門の特殊機? だった同 CD5000も、同じ系統のピックアップだったけれど、両機種とも、演奏中の動作音はとくに気にならなかった(CD6000 OSEの音飛びも、固まったグリースが原因だったかも)。

           これら2機種のピックアップは、データシートでは CDM12.1ではなく VAM1201となっている。
           だとすると、CD750の CDM12.1も、最終バージョンの VAM1202(現行流通)に交換することによって静音化するのではないか、という期待が持てる。

           CD750を静音化することができれば、DP-5010のほうは、ノイズ除去はもちろん、あるていど音も整ったことだし、オクで手放そうかと考え始めている。
           それに、ぼつぼつ今の部屋から越さなければ、生活が成り立たないようになってきている。
           DP-5010(改)は、音が‘立派’すぎて、ありていにいえば、うるさい。

           小ぢんまりと音楽を楽しむには、CD750は、ほんとうにいいプレーヤーだ。
           シンフォニーもそこそこ聴けるし、室内楽でのヴァイオリンの、ときおり聴かせる蠱惑的な高音なんか、じつにいい。
           「部屋で音楽を聴く」文化伝統から生み出されたローコスト品は、CD5000もそうだったが、経済成長の勢いの中で「お仕事」から産み出されてきた精密・重厚な日本製品と、だいぶん違う。

          Fix PHILIPS CDM12.1 ... In My Case.

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            PHILIPS CD750

            On Philips laser pickup CDM12.1 (equivalent: VAM1201, VAM1202), many cases of trouble shooting have been reported in the internet.
            I got CD player Philips CD750 the last year and it had skipping problem. CD750 has CDM12.1.

            In my case, almost skipping occurred during 1 min. to 5 min. after starting of each disc.

            In many cases reported, to remove old grease that had got hardened and got into 'gunge' and to apply good oil on the metal rail shaft resulted well.

            I tried it but skipping didn't stop.
            The laser pickup is supported by a chrome shaft and many users mention that cleaning and relubrication of it are very successful.
            However, pickup is also supported by a slit in the opposite side of plastic frame and a small fin set on the running unit.

            In my case, the slit had some pieces of old grease. They located very close to the starting point of running.
            After cleaning the slit, skipping stopped.

            CDM12.1 slit for running

            Above picture shows the slit and the guide fin.
            Your attention should be paid not only on the metal shaft but on the slit window and the guide fin.

            At first I thought a replacement of CDM12.1 was almost inevitable. But now my CD750 plays well without replacement of the pickup.

            After stopping of skipping, several times of skipping occurred in playing a certain disc.
            I was very disappointed but the disc had shown a serious bronzing.

            Elgar and Delius Quartets by Brodsy Quartet

            I tried the disc with another CD player which didn't skip but made noise.
            A skipping after fix of CD750 was caused by CD bronzing.

            The disc contains Elgar and Delius String Quartets played by Brodsky Quartet and is pressed in the U.K. by PDO (Philips DuPont Opticals).
            An honorable musical heritage of Great Britain was damaged by a fault of U.K. industry.
            It's an ironical issue and I feel it very sorry.


            CDM12.1の件、もしかして海外のユーザーのお役に立つかも、と拙い英語で書いてみましタ…。かえって誤解を生じる?

            CD750、飛びました〜!^^…が!!

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               PHILIPS CD750‥‥とてもご機嫌よく鳴っている。音飛びは皆無。

               いろいろ聴いているが、かつて取り上げた、レーベル面のコーティングの不良で信号面が腐食してきているCD ― ブロドスキー(‘ブロズキー’と音写すべき?)四重奏団によるエルガーとディーリアスの弦楽四重奏曲のディスク(英ASVレーベル、英PDOプレス)を聴いてみた。

              腐食ディスク

               これはいい。他のプレーヤーで、どうも乾燥した音色で、潤いがなかったのだが、CD750で鳴らすととても潤いのある音色が聴ける。

               音質がイマイチなこともあり、楽曲の魅力もわかりづらく、ほとんど通して聴くことのないディスクだったけれど、ディーリアス(後半4トラック)を最初から聴いた。

               余韻感もよく、単独でも「去りゆくつばめ」として知られる第3楽章を、うとうとしながら聴く。
               ところが! 第4楽章(終楽章)の4分18秒くらいのところで、音が飛んだ!

               ありゃりゃ、ディスク外周近く、演奏開始後約52分くらいのところだ。
               例のスリットの、ディスク外周近辺にも固化したグリースが付着しているのか!?
               天板をあけ、トレイを引き出した状態で掃除できるので、綿棒+無水アルコールで、スリットの内側まで、ぐいっとぬぐった。

               天板を閉じ、同じ第4楽章を再生。場所はずれるが、やっぱり、飛ぶ。
               いや〜、やはりこれはピックアップ不良で、交換しないと根本的解決にならないか〜、と思いつつ、KENWOOD DP-5010の電源を入れ、同ディスクの同トラックを再生してみた。

               すると、4分15秒あたりから、低レヴェルながら、ずっと「ザザザザッ‥‥」というノイズが乗りまくる。

               そうか〜、やはり最終トラックはもう再生不能なほどディスクの腐食が進んできていた、と納得。
               これはディスクに原因があることが明瞭なため、CD750の CDM12.1は、まだいけそうだ(ほっ^^;)。

               面白かったのは、2機種で、トラブルの出方が違ったこと。
               CD750は、腐食の進んだ最終トラックでは、数回飛ぶが、あとは全くノイズも出さず、第1楽章以下と同じ美しい音色で再生する。
               DP-5010は、まったく飛ばないが、ずっとノイズが入り続ける。

               これは、エラーの多いディスクを再生した際の補正の仕方が異なることを示すように思う。
               この作業は、DACではなく、DSP=デコーダーICが行なっているはずだ。

               もう1点、CD750で、今までになくこの腐食CDの音がよかったこと。
               これは、PHILIPSの補正=お化粧が極めて巧妙なことを意味するのではないか。
               そもそも冒頭から、すでにこのディスクはかなり腐食しており、ピットの不良が存在している、そのディスクの音がいいということは、音の仕上げに関しては、かなりの部分 PHILIPSのデコーダー= SAA7345が‘代演’してくれているようなものともいえる。

               他のディスクも含め、音づくりにはデコーダーもかなり関与しているような印象を持った。
               今まで当該ディスクを再生してきて、あまり音が芳しくなかったCDP ― KENWOOD、DENON、TEACなどのものは、すべてソニー製DSP/デコーダー、サーボアンプを使っている。
               またDACに CD750と同じ SAA7350を搭載する TEAC CD-P4500もソニーのデコーダーを搭載するが、CD750とは全く違うといっていい音質なのも、デコーダー(あるいはサーボアンプも、か)の違いによるのではないか。

               こう考えると、フィリップスのデコーダーは音を作りすぎているということも言えなくはないが、ともかくソニーのデコーダー搭載機とはひと味違う点で貴重だ。

               ディスクの回転音は気にならないことはないが、蛍光灯の調整器のノイズとどっこいどっこいかそれ以下なので、音飛びがとりあえずなくなった現在、フィリップスとモトローラのチップで固めた CD750は貴重な存在だ。

               一瞬アレっと思いましたが、原因はディスクでした。

              PHILIPS CD750‥‥これで本復??

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                PHILIPS CD750

                 いやもう厄介な PHILIPS CD750‥‥。
                 先日、ピックアップ CDM12.1のレーザー調整VRを少し時計回りに回して、音飛びがかなり減ったような感触だったが、やはりまだ飛ぶ。
                 そこで、さらに時計回りに‥‥15度ほどになるか、回してみた。

                 すると! ディスクがトレイに入ったあと、2〜3秒「READ」の表示が出たあと「ERROR」となった。
                 さすがに適正なレーザーの範囲を超えてしまったようだが、ということは、音飛びがしても動作している状態では、レーザーはとりあえず適正範囲に納まっている、ともいえる。

                 では、とマーカーで印をつけておいた、だいたいの初期位置に戻すと‥‥動作するが、やっぱり音は飛ぶ。

                 う〜ん、と、ピックアップをためつ眇めつ‥‥レール・シャフトはピッカピカ、触ると指に、新しく塗布したシリコンオイルがほんのりと付く。
                 どうなってんねん‥‥ディスク演奏開始後、1分30秒から5分くらいの間にだけ、ランダムに1〜2回飛ぶ。
                 電子回路、レーザーの問題としては発生の仕方がどうにもおかしい。

                 で‥‥まだギアなどの奥のほうに残っている固化したグリース、‘gunge’を無水アルコールを浸した綿棒で拭いながら、フと気がついたのだが、レーザー・システムが水平移動するための支持は、お掃除してシリコンオイルを塗ったシャフトだけでなく、反対側にもサポートするレールがあるのである。

                シャフトの反対のスリット

                 上写真は、ピックアップが最内周に落ち着いたところでトレイを引き出し、ピックアップが落ち込んだところだが、黄色のラインで示したスリットを、薄緑の円で囲った、金属のフィン状のガイドがつたってゆくのである。

                 このスリットの、ちょうど今レーザー・ピックアップが止まっているところからすぐのところに、2ヶ所ほど黄色いクリームになったグリースが、盛り上がる、というほどではないが乗っていた。

                 そこでこの部分を念入りにお掃除。
                 ピックアップはフィン状のガイドで支えているが、上にも上がり過ぎないように、スリットの上側を押さえるガイド(これはモールド製)もあり、それらとスリットの間に溜まっている黄色いクリームもお掃除。

                 ま〜このていどじゃ改善はないだろうなあ、とは思ったけれど、ともかく組み上げてボンネットを閉じ、音楽鑑賞。
                 で、この状態で、や〜ったら飛ばないのである! え? あんた、どうしたん?? という感じ。

                 よく飛んでいた国内盤で、製盤元の系統が異なる、ソニー、ユニバーサル、BMG系などをとっかえひっかえ、ディスク冒頭から7分くらい試聴しまくったが、飛ばない。
                 およよ〜っ!

                 こ、これはほんとうに治ったのかもしれない^^ノ。
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                CD750‥‥さわってはみるが…。

                0
                   PHILIPS CD750、相変らず飛ぶ飛ばないはその日のご機嫌次第。
                   いったん飛ばない再生が続くと、そのあとは飛ぶ現象はほぼ起きない。

                   DP-5010とはとても相補的な音なので、うまく鳴ってもらいたいけれど、これはもうピックアップを交換するしかなさそうだ。

                   当面予算もないので、また、ピックアップのレール・シャフトにシリコンオイルを増し塗りし、レーザー強度調節ツマミと思しいものを、ちょっと時計回りに回して‥‥正確にいうと、「回してみようとしたつもり」。

                  CDM12.1

                   上は、CDM12.1の、スライドするピックアップ部分のみの、ネットショップの販売用写真(ピックアップ部分だけでの販売もある)である。

                   黄色い円で囲んだものが、調整用VRらしい。
                   黒い3本足のチップ部品3ヶはチップタイプのトランジスターのようだ。データシートにはコレクタ接地3段アンプの回路図があるので、符合する。

                   このVRをちょうど回せるサイズのドライバーが手許になく、ちょうど合うのより若干大きいマイナス・ドライバーの角っこで、ほんの気持ちほど、時計回りに回した‥‥回した感じがした、ていど。ほとんど動いていないだろう。

                   そのせいとは思えないが、組み直し後、音飛びせずに鳴ってくれている。
                   が、明日以降、全く期待はできない。

                   DP-5010(改)では鈍重すぎる音になるディスクはちょうどいい音だし、ヘッドフォンでは、ディスク回転音が聞こえないので、音飛びさえしなければ、とても快適なリスニングが可能だ。
                   音飛びと回転音がなければ、ほんとうにいいプレーヤーだと思う。

                   スピーカーで聴くと、先日ちょっとあげた OXFAMのチャリティー盤の、コリン・デイヴィス指揮のエルガーなどは、高域寄りになり、高域・中域とも薄っぺらく、これなどは DP-5010で重厚な音が聴ける。

                   ちなみに、CD750のアナログ出力を測ってみると(1kHz、0dB)、左が1.735V、右が1.740Vくらいだった。
                   聴感上も DP-5010よりほんのわずかにレヴェルが低いかと思われたが、その感触どおりだった。
                   部屋のアクースティックの条件で、これでもモノーラル盤は左に寄って聞こえる。

                   DP-5010も、左:1.988V、右:1.993Vくらいに合わせました‥‥。

                  DP-5010、DAC左右交換、そして…。

                  0
                     もう何も買わず、食品も最低限に抑えている‥‥が、それはかえってヘルシーな食事になっている。
                     とはいえ、食えねばどうにもなりません。

                     あまり音楽を聴く気持ちにもならないが、KENWOOD DP-5010(改)は、いい音になってはいるが、右チャンネルのほうが音のエッジが若干立つような感触が残っており、ちょっと気になる。

                     ハンダごての熱を加えるのはよくないが、左右のDAC・PCM56Pを入れ換えてみたら、と、今夜、シールド…になっていないので、単なる囲い枠をはずし、PCM56Pの16ピンから、まず はんだシュッ太郎でハンダを吸い取り、その後吸取り線を慎重に当て、それぞれのピンが基板穴からフリーになったことを確認して、ゆっくりラジペンで起こして抜き、左右逆に入れた。

                    PCM56P、入れ換え。

                     印字された英字・番号などは全く同じだが、等級を表わす「L」の印字位置が、最初に左チャンネルに入れたもののほうが、若干下側にずれている。

                     やっかいだが、まあこれだけの作業、あとは、アナログ系パスコンが UTSJばかりになり、ちょっと平板かな、と感じるので、アナログ安定化電源出口のデカップリングを、買ってあった MUSE KZ 25V470μFにして、電源短絡などないか簡単に当たってから電源スイッチを入れると、前回の第1回め同様、表示が点灯しない!

                     基板をはずし、電源系に増しハンダを乗せ、点検して組み上げ、電源オン。やはり点灯しない。PCM56Pの負電源が、−4.97Vくらいあるはずなのが、−1.2Vほど。それだけではなく、ちょっと異臭がしてきた〜っ!!

                     再度基板をはずして、ためつすがめつ点検‥‥こんなものがっ! ↓

                    ハンダ・ブリッジ

                     うっわ〜、バケモンみたいなハンダ・ブリッジ…というより、飛散したハンダがゾンビみたいに取りついている(黄色円内)。

                     いっや、こんなミス、私としては前代未聞。
                     ハンダごてをサッと振った時に飛んだのだろう。前回の、点灯しないトラブルも、これだったのかも。
                     そのあと通電・動作したのは、たまたまこの塊のどこかが切れて短絡がなくなったのだろう。

                     すぐさまハンダ吸取り線で除去。そのあとフラックス洗浄液をた〜っぷり&ドライヤーでブワーッ。
                     基板を取り付けて電源オン、電圧・動作正常^^。
                     いや〜、何かデバイスがイカれていたらたいへんでした〜~~;。

                     左右のアナログAC出力を測ると、今度は右が明らかに高い。最初左に入れた PCM56Pが高出力のようだ。
                     左:1.995V、右:1.988Vくらいに調整。

                     高出力のチップのほうが丸い音がしていた、ということになるのか‥‥高出力だと、電圧出力にミックスする電流出力(R+VRでI/V変換して合成)が少ないと、倍音などがあまり立ってこない音になるのか‥‥その辺は不明ながら、2チップで特性・音ともに違いがないわけではなさそうだ。
                     マルチビットDACは、中の抵抗(R2Rの抵抗ラダー?)のレーザートリミングが必要なようで、その辺でチップごとの違いが出るのか?

                    デカップリング

                     奥の銀色の大きいのが、UTSJ 25V3300μF×2。アナログ電源の平滑である。
                     PCM56Pの囲いボックスのうしろの黒と金のが、アナログ安定化出口の MUSE KZ 25V470μF。470μFでも、容量6倍の他品種と同じΦ16ある。
                     最初、あまりに太いので330μFにしてみて、そのあと UTSJ 16V470μFにしていた。MUSE KZは16V規格がない。

                     左のほうに見える茶色い電解は、デジタル(サーボ)系電源の日ケミ KZH 16V3300μF(平滑)と、1000μF(安定化出口)。いずれも増量しており、低インピーダンスの KZHは、動作系にはメリットのはず。

                     中央いちばん手前の、ライトブルーの陰極表示のある、サンコン HEA 16V47μは、デフォルトでマイラーが入っており、その右に見える SEPC(DSPのデカップリング)と反共振を起こす懸念から抜いたままにしていたが、位置的にS-RAMチップのVDDに近いので、ちょうど1本残っていた HEAを置いた。

                     とにかくこの辺の電源デカップリングは、超強力・超高性能のはずだ。
                     いや〜しかし焦りました‥‥。

                     でも、もし動作しなくなってもそれはそれでよいだろう。
                     かのエックハルト・トールが「外界のものに幸せを求めれば求めるほど、ますますそれらに惑わされてしまいます。外界のものはどれも、一時的もしくは表面的にしか、わたしたちを満足させません」(『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』徳間書店)と言うのを引くまでもなく、形あるものは変化し、いつか滅びる。

                     ではあるが、パーツを交換してノイズを除去し、音を少しよくし、いっぽうでまたトラブルに見舞われ、その原因を発見して解決、というような、その「プロセス」にこそ、オーディオの秘密があるような気がする。

                    テレビ、見納め…続。

                    0
                       NHKとソニーに電話した。

                       NHKは、受信・受像できるものが一切ない場合は契約を解除できる、テレビを廃棄したら、その証明になる書類は残しておいてほしい、とのこと。
                       ソニーのほうは、今日受け付けると14日以降の引き取りになるとのことで、15日夕刻を希望として依頼しておいた。
                       ヤマト運輸が持って行ってくれるとのこと、ケーブルを抜いて戸口前に出しておけば‘ご出棺’とあいなる ― まだ生きておられますがね…。

                       というわけで、14日夜までは否が応でもテレビが見られる状態だ。

                       今夜は、まずNHK《クローズアップ現代》「21世紀の資本主義はどこへ 〜トマ・ピケティに問う〜」を見た。

                       ピケティ先生、たいへんな人気だそうだ。サイン会開催というから、アイドルなみだが、実際に読まれているらしい。
                       サイン会の本は、日経BPとビジネス系だけれど、最初に売れた大著『21世紀の資本』は、超-お堅い みすず書房である。

                       番組は、国谷キャスターの得意の英語でなされ、吹き替えが放送された。
                       「新しい資本主義」は、「新しい=より洗練された民主主義」を俟って作り上げられる、というようなことだが、〈労働〉より〈資本〉が自己再生産的に〈資本〉を産んでゆく、というような、ピケティの問題視する状況は、ずっと以前からだれの目にも見えていたような気もする。

                       折りしも、英国発祥の貧困撲滅運動組織・オックスファム(OXFAM。「オクスファム」か、英字イニシャル表記のほうがいいように個人的に思うが、日本支部が「オックスファム」の表記を採用している)が、「世界の人口の1%の富裕層がもつ資産の総額は来年までに、残る99%の人口の資産を合わせた額と同程度になるという推計」発表した、という(オックスファム・ジャパンのページはこちら)。

                       《クローズアップ現代》の内容だけではピケティ氏の説はほんのアウトラインしかわからない。
                       単純に「格差是正に努めよ」というのでなく、グローバルな「資本課税」に向けて、‘資本の動き’の透明化が重要なことを強調する。


                       ‥‥ヒネた見方をすると ― つまり E.トールのいう「ペインボディ」の視点から語ると ― いよいよピラミッドのトップに富を吸い上げようというパワーが、人類史始まって以来の最強度に達するのではないか、と思ったりする。
                       ピケティ先生、イスラーム国ならぬ、タックス・ヘイヴン国のテロリストに狙われないかな…。

                      エルガー、交響曲第1番、C.デイヴィス

                       余談だが、オックスファムへのチャリティーとして企画されたCDが1枚、手許にある。
                       世界の貧困、とは何の関係もなく、むしろ世界から搾取していた大英帝国時代の余香を薫らせる、エルガーの交響曲第1番、サー・コリン・デイヴィス指揮BBC交響楽団のライヴ録音だ。

                       夜遅くなって、テレビ東京の《未来世紀ジパング》が、緊急企画・生放送で、後藤健二さんの遺したメモを元にISILの実態と所業を検証する、という番 組を見た。

                       もちろん率直に言って、1時間ていどの番組で後藤氏が遺した情報とメッセージの、その数パーセントも伝えられるはずもなく、ゲストの、他の番組でのそれとあまり変り映えのしない、当たり障りのないコメントを追認しただけだ。

                       その中で、竹田圭吾氏が正直に言っていた、こんなことにならなかったら、後藤さんがここまで送ってくれていた情報に、真剣に向き合うことはなかっただろう、という旨の発言が、はからずも、テレビ東京に限らずテレビ局や大新聞といったメジャー・メディアの「姿勢の本質」を衝いてしまっていて、実際、それで終わり、なのであった。

                       こういうようなテレビ番組をいくら放映しても、「イスラム国となんでメディアは呼ぶのか、テロリストに同調するのか、ISILかISISと呼べ!」というような、ちょっと最低限の思考力すら疑うようなコメント、ツイートを浴びせる御仁が、あとを絶たない。
                       ISIL、ISISという略称の中の、最初の「IS」は「Islamic State」なのはわかってるでしょう、といいたくなる。
                       そんなに「イスラム国」がイヤなら、「シャイターン国」と呼んでやりなさい。

                       上の番組を離れるが、今回の日本人2人殺害に関して、安倍政権の対テロ人道支援の公表はどうだったのだろう、という点。
                       行為そのものとしては、さすがの私も、ほぼ問題なく、いいことだと思う。

                       問題は、「テロリストへのスタンス」ではなく、もう大勢が指摘しているが、明らかに「ネタニヤフさんへのスタンス」なのである。

                      安倍・ネタニヤフ…

                       戦争が終わってから「いつまでも土下座外交を続けなくてはならないような舵取り」は、一国の長い将来にわたって禍根を残す。
                       同様に、一時的・表面的には「正義」であり、「国際社会に受け容れられる」と見えても、その〈表現〉は、将来5年・20年・100年にわたる複雑な余韻を響かせ続ける。


                       ‥‥‥と、テレビ番組2本ほどから、あまり意味もないことを考えたが、はっきりしているのは、これらの番組を見なかったからといって、私の知見の質と量とは、見た場合に比べてたいして、いな全く変っていないはずだ、ということ ― 2本はけっして悪い番組ではなかったけれど。

                       ピケティ氏の、また後藤健二氏の著書を読むなり、ネット上で丁寧に関連情報テクストを追って読むなりすることに比べて、テレビを見ることは容易に見終わってしまうけれど、その分、軽量・少量ながら何か確かな情報・知見を得たかというと、実はほとんどの場合ゼロに近い

                       という次第で、テレビ廃棄の方向で加速〜♪

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                      ‘シンクロニシティ’を可能なかぎり、‘トンデモ’から離れて説いた良心的な一書。
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