「アベノミクス」という「語」

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    Prime Minister!

     解散総選挙。得意満面欣喜雀躍の安倍総裁率いる自由民主党である。
     完々璧々の一強多弱状態で、自分たちの政策がどうの、は一切おかまいなく、一斉攻撃、機銃掃射、敵全員抹殺‥‥とうまくいくのか? これが行きそうなのである。

     GDP対前期成長率年率換算 −1.6%で“民意を問う”。
     GDPのマイナス成長については、世の‘エコノミスト’という業種の人たちは、個人消費の落ち込みはあまり言いたくなく、もっぱら「誤算」の主因を、企業の在庫減に求めている、とか。

     経済は全くわからない私には、判断できかねるが、そもそも「エコノミスト」というような職種の人間には、日々の生活が困窮している層はもちろん、低所得層全般の生活感覚なんかわかるはずもないのである。

     それでも、今度の選挙、連立与党以外に「マトモ」な選択肢はありえないと大多数の国民が判断するように思う。
     民主党は、いちど現実に政権担当した時の、あまりの無惨さを忘れている人はいまいから、積極的支持はまずありえない。
     「みんな…」を標榜した野党は、人望のないリーダーの気合いだけを戴いて、解散と同時にみごとに空中分解した。

     ‘社・共’は、単純にカウンターバランスになりうるだけであり、現実の政治運営に携われば民主党よりひどい混乱を引き起こすこと請け合い‥‥こういう言い方はしたくないけれど、「政治」の世界で高額の収入を得ている人びとは、その感覚を脱することは不可能なのである。

     これは、分野が異なるが、かの「朝日新聞」現象に否みようもなく顕著に現われてしまった。
     あの「朝日新聞」の所業で、わが国の「リベラル」がどれだけ傷ついたか知れない。大新聞の上層部という形で「生活している」と、自分たちの「メシの食い方」で、人びとのそれまでの努力をどれほど毀損しようと、遠慮や反省というものは生じようもないのである。

     ‥‥てな議論をしてもあまり果実はない。
     本エントリでは、「アベノミクス」という単語について考えてみたい。

     「アベノミクス」は、安倍晋三の「Abe」と「economics」を合体させた、“安倍晋三の経済政策”という形で発案された造語、ということになっている。
     元来、「economy=経済」という英語(欧語)は、ギリシア語で家庭を意味し、ひいては「家計」につながるオイコス oikosと、秩序・法律を意味するノモス nomosが合体してできた単語である。
     しかしてエコノミー(≒エコノミクス)は、「家計のマネジメント法」というような形で、経済の学というように訳される。

     で‥‥この語源から、こんどは「アベノミクス」という語の意味を考えた場合、「安倍晋三の‘経済’政策」であるというよりも、「Abe+nomos」、すなわち、
     「私、安倍晋三が法・秩序である」
     という宣言だと、まさに読めるのである

     安倍首相の改憲をゴールとした、モノスゴい Führer(=指導者)ぶりには、全く尋常でない空気を感じる。が、これこそが「アベノミクス」なのだ!

     新憲法草案には、障害を持った人びとや、環境への言及などがあるにはある。
     安倍氏のサイトの改憲見解のページには、現憲法に対して、「当時は想定できなかった環境権、個人のプライバシー保護の観点から生まれてきた権利などが盛り込まれていません」という批判を記している。

     「環境権」! これを大切にし、実現に努めるような政党が永く政権の座にあった国なら、水俣病・米水爆実験被曝・ハンセン病・アスベストといった悲劇的な問題が、これほど長きにわたって解決を妨げられ続けるということが、ありえただろうか?

     いや、こんな議論もまた果実をもたらすまい。完全無欠の「一強多弱」である。

    狂気? CDプレーヤー落札…。

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      CD750 オク画像
      写真はオークション画像

       狂気である‥‥出勤する交通費や日々の食料を調達する資金すら、というおサイフ状況の中、CDプレーヤーを落札しましタ‥‥。

       先に TEAC CD-P4500を入手したのでさえトンデモな暴挙だったのだが‥‥CD-P4500の音で音楽を聴き続ける気がどうにもせず、オク上をウロつきまわってました。

       拙ブログが持ち上げたから、ではないだろうけれど、Marantzの CD5000や Panasonic SL-PS700など、知られている機種は、開始価格がそうとうに高額か、でなければかなり競り上がる。
       製造年代の古い安価機種に数千円も投じる意欲は起きないし‥‥と見ていたら、PHILIPS CD750の動作品(リモコンはなし)が、4,500円即落で出ていた。

       ほんとの‘清水の舞台から’である。ポチったあと、寝起きは心臓バックバクである。やめときゃよかったぁ〜。
       落札する前は、機種に関する情報をネット上やPC内(サービスマニュアルはとっくにダウンロードずみ)を捜索してワクワク、落札したら残高のキョーフに心臓バクバク。

       いやまったく、『華厳経』にいう「心如工画師(しんにょくえし)=心は工[たくみ]なる画師[えし]のごとし」を地でいっている。

      ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

       またよりによって、CD-P4500と同じDAC、PHILIPS SAA7350を搭載した機種なのである。
       同じDACを、お膝元の PHILIPSが全部設計した機種でも、CD-P4500に感じるような歪み感が聴き取れるかどうかということを知りたい、さらにいうと、全体を PHILIPSが設計するとどんな音になるのか知りたい、という興味があった。

       SAA7350単体で(つまり TDA1547と併用して DAC7としたのではない)使用し、PHILIPSが設計に関与したCDPは、Marantz CD72が最も評価が高いけれど、これは高価だ。その下位に Marantz CD52、PHILIPS CD930、CD940が位置し、CD750は1994年登場で33,000円(B級オーディオFANさんのサイト)という最安価機種となる。

       内外に、オークションなど以外の使用記事はきわめて少なく、日本語圏のブログでは3ヶ所くらいしか出てこないし、英語圏のレビューもない。
       内部はこちらなどに見えるが、Marantz CD5000と酷似して、ドライブ周辺に小さな基板があるのみ、キャビの半分以上はガランドウという代物。
       この機種は流布する全個体がハンガリー製のようだ。

       PHILIPSブランドのCDPとしても最安価品だし、期待は全くできないけれど、繰り返しになるが SAA7350を PHILIPS自身が使うとどんな音がするのか、それが知りたいというだけでしかない。

       ‥‥う〜ん‥‥身を滅ぼす暴挙ですかなあ…違いない。
       今日は夕方〜夜にちょっと仕事。送料入れるとちょうど今日の手取り全額分が飛びます^^;。
       夕飯は、45gの納豆パック1ヶ、生卵2ヶ、残りものの鶏の唐揚げ2ヶ、ワカメとマイタケの味噌汁、ご飯1合弱。ごちそうさまでした。

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