LTspiceが走りました^^。

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     CD-P4500の‘歪み感’の元凶がどうもアナログ出力のピンジャックの汚れだったようだ、ということで、DCオフセット調整回路やインダクター付きの PHILIPS型LPFには基本的に問題はなさそう、ということになり、再度これらを導入しても、と考えました。

     で、↓の、SAA7350や TDA1547によく適用される、 PHILIPS型LPF(ただし、後段)であるが、インダクターが1本入って、この部分がバンドエリミネーション・フィルターになっている。

    PHILIPS型LPF

     さすがにこのタイプは、お世話になりまくりの okawa-denshiさんの《フィルタ計算ツール》ページにもないので、《LTspice》を使わないと求められそうにない。

     LTspiceは、回路をどのように描くと走ってくれるのか、入門サイトをみてもなかなかわからなかった。
     ゆうべ(=本日未明)、またいろいろやってみて、下の描図をしたモデルを「run」させると、走った!!

    LTspice描図

     当初、デバイスの電源は「ラベル」を使って外に描いた電源とリンクできるような記事を読んでやってみたが走らないので、見映えは悪いが電源からラインを引っぱってくると、走った!

    LTspiceシミュレーション

     バンドエリミネーション・フィルターとしてだけだと okawa-denshiさんのところでシミュレートできるが、それと全く同じく、340kHzに深い谷ができ、位相がドカッと変移する。

     このフィルターだと、340kHzを境に、そこから上の周波数で振幅がまた元どおりにもどるのではという懸念があったけれど、LTspiceのシミュレーションでは、-30dBくらいになって、そのあとはあまり急峻には落ちない。
     LPFは、DAC出力部と、オペアンプ前段にも設置されているため、340kHz以上の領域はそこで落ちてくれている可能性があるので、超高域での問題はないのだろう。

     とはいっても、この PHILIPS型LPF ― STUDERなども採用している。たぶんメリディアンも? ― が、お膝元や海外メーカーになんでそんなに採用されるんだろうという理由は全く不明。

     それより、LTspiceが初めて走ったのに感動〜!赤飯ものです〜^^。

    問題はピンジャック接点?

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       もうどうしようもない TEAC CD-P4500という印象ではあるが、歪み感の原因として考えられるのは、ピンジャック部分の、とくにホット側の汚れや酸化。

       ピンジャックの外側=GND側は、入手時にいちど軽く、手持ちの Caigの赤い液を専用のピンジャック・クリーナーにつけて清掃したはずだが、ホット側を清掃するブラシには液を付けていなかったかもしれない。
       抜き挿しで自動的に汚れが落ちやすいのはむしろ外側で、中のホット側接点は、たとえケーブルをつなぎっぱなしであったとしても、接点の非接触部は空気に触れているから、酸化の可能性はある。

      シューリヒトのブルックナーと。

       そこで、もういちど Caigの赤い液体(チューブの表面に油分が沁み出しているのか、ビニール袋にくっついてしまっている)を、細い綿棒に付けてピンジャックの中をグリグリ、樹脂製ピンジャック・クリーナーのブラシ側にも塗って、ゴシゴシ。

       いや、これいちばん効いたかも。
       例の、シューリヒト/ウィーン・フィルによるブルックナー交響曲第8番(EMI、1963年録音、ARTリマスター)の、高弦の強奏部分、やはりビビッとはくるが、だいぶん聴きやすくなっているような。ほかの部分もいい感じだ。

       フィッシャー=ディースカウの歌うシューベルト『白鳥の歌』(ブレンデルがピアノを弾いた PHILIPS盤)で、かなり音量を上げてもビビッとこなくなったようだ。

       では、DCオフセット調整機構を再実装してもいいのでは?
       PHILIPSタイプの、後段のLPFにインダクターを直列させるやり方も、もう一度やってみてもいいかも。

       お〜、調子のよくなった「はんだシュッ太郎」の出番がまだまだありそうです…。

      性懲りもなく、第5次…。

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         毎週金曜は都心で、夕刻に仕事が終わるので、秋葉原♪
         もう改善の可能性はほぼないとわかってきているが、CD-P4500のさらなる改修。

         あとやることといったら、アナログ・アンプのDCオフセット調整回路を取っ払うこと、くらい。

        DCオフセット調整回路撤去。

         オペアンプの電源電圧から、10k〜100kΩの高抵抗とVRを用いて、オペアンプ後段の非反転入力にDCバイアスを与える回路を作り、出力のDCを帳消しにする回路になっている。

         より上位の VRDS-10、VRDS-20にも搭載されているので、これが歪みを生むことはないだろうけれど、他の SAA7350搭載機は非反転入力を直接接地するか、抵抗を介してGNDに落とすだけなので、それに合わせてみた。

         調整機構を取っ払うと、左チャンネルに50mV、右チャンネルに35mVほどもDCが出てくる(カップリング・コンデンサー設置後に計測)。
         カップリングには MUSE ES 25V47μFを、そのあとに置く1kΩの抵抗(アムトランス AMRSを張り込む! )と直列にして基板上にちょっと不細工になるが、実装。

        DAC電源にフェライトビーズ。

         DACの電源にはデカップリング抵抗が入っているので、それを入れ換える形で、リードにフェライトビーズをはめ込んだ。
         そのままだと揺れるので、セメダインスーパーで軽く固定。

         サーボ基板から、表示板の下などノイズを拾いそうなところを延々通ってくる+5V電源なのだが、アナログ基板に入ったところのジャンパーがちょうどGNDと並んでいるので、ここに余っていた積セラ 0.1μFを。
         ちょっとは電源がクリーンになるか…。

         ‥‥というようにいじってみたが、音はわずかに聴きやすくなった感はあっても、大差なし。
         なぜか、DCオフセット調整機構を撤去して MUSE ESを入れたほうは、再生中も+2.6mVほどDCが出てくる。
         最初、何らかの原因でミューティングがはずれなくなったのか、と思ったが、音楽信号は出ている。
         気になるので、もともとカップリングのあった(ただし日ケミのバイポーラーに交換ずみ)ほうの「出力 2」からアンプにつないだ。

         しかしまあ、歪みっぽい音であるのに変わりない。
         高弦のユニゾンでの強奏‥‥具体的にはシューリヒト/ウィーン・フィルのブルックナー:交響曲第8番(EMI)、第1楽章4分ほど進んだところでのヴァイオリンの強奏が、「ビィ〜ッ」と歪む。

         気持ち的に、この CD-P4500は、もうほとんど廃棄扱い、である。ただ、ほかの機械を入手するカネがないので、‘とりあえず鳴る機械’としてつないでおくしかない。

         SAA7350を単独で使ったCDプレーヤーとしては、Marantz CD72、同 CD52、PHILIPS CD750など中級〜ローコスト機まで、いずれも‘アナログっぽい、暖かい音’的な評価を得ており、歪む理由が見当たらない。

         TDA1547まで使った、いわゆる「DAC7」として搭載した、ケンウッド DP-7050、DP-1001の2機種は、デフォルトでも手を入れても、悪くはないが魅力もない、という印象だった。
         そんなことから私は、PHILIPSのDACは、PHILIPSのチップ群と併用し、PHILIPSの設計でないといい音を聴かせてくれない、という確信みたいな印象を持ってしまった。

         それにしても‥‥先だつものがないのに、CDプレーヤー情報をネットで眺める毎日‥‥。

        シリコンオイル
         ところで、このところ「はんだシュッ太郎」の吸い込みが俄然悪くなってきた。
         こちらの記事、メインは「はんだシュッ太郎」のヒーターが損傷したので買い替えた、という話だが、後半に、使用を続けているとシリンダー内壁が劣化して吸引が悪くなるので、シリコングリスを塗った、ということが書かれている。

         「シュッ太郎」のパッケージの説明にも、同記事にあるように、同社の PGR-57という品種まで指定して、定期的に塗るように、と記されている。
         が、同品は、サンハヤトのほうで生産終了かつ代替品なし、ということなので、マルツでグリーンエースというブランドのシリコンオイル(400円+税)を購入。

         ちょっと手につくと、もうベッタベタ。これを綿棒に取って、「シュッ太郎」のポンプ内壁に塗りぬり♪
         復活するかなぁ、と案じたけれど、使い始めるとバンバン吸う。効果抜群である。
         しかし、次にこのオイルを塗布するころまで、パーツ交換やってるんでしょうかねえ‥‥。シリコングリスは百均でもあるらしいので、そっちでよかったかな〜。

         CDプレーヤー(と、できればアンプも)、欲しいっす。

        性懲りもなく、第4次…。

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           さ〜て、朝型生活、2週めに突入。
           早く起きると、ゆ〜っくりハンダ作業に取りかかり、ゆ〜っくり進めても、昨日の、コンデンサー約30本の交換でも、午後3時くらいに始めて午後9時までに終わってしまう。

           日付が変わるころには、もうパソコンの前で眠り込みそうなほど眠く、それでいてフトンに入ると5時間前後で寝られなくなってしまう。
           まあまあの熟睡感はあるので、疲れて熟睡はしているのだろう。

           ‥‥インダクターの入った PHILIPSタイプのLPFにした CD-P4500だったが、やはり耳障りなところはそのまま。
           考えてみると、インダクター(コイル)は相互に誘導するから、近接するとよろしくない。
           できるだけ離し、角度を90度背けてみた。が、大差なし。

           金曜は都心で夕刻に仕事が終わるので、またアキバ。
           第4次(!)交換計画のパーツを調達した。

           今度は、せっかく選んで付けたX7R特性やC0G特性の積セラをすべて廃止することに。
           X-talのバイパス10pFはマルツのディップマイカに、DAC出口の帰還素子は東信 UPZの100pFとした。

           その他、DAC電源の電解にパラわれている、ルビコン F2Dかと思われるポリエステル 0.01μFを、ニッセイ MMT 0.1μFに。

           あと、各ICのVDD電源バイパスに、導電性高分子固体コンの日ケミ PSA 10V47μFを入れた。1本100円で、今回の最大のゼイタク品。

           アナログLPFは、インダクターを使わない、TEAC設計のタイプにもどすが、抵抗値10倍ヴァージョンで、Cは逆に1/10=接地側1,800pF、帰還側270pFとした。
           これ、じつは KENWOODの SAA7350搭載機、DP-5050の数値である。DP-5050というのは海外向けだったのか、日本語サイトにほとんど情報がない。

           DP-5050は、2,200pF+270pFなのだが、例の OKAWA DENSHIさんのところでシミュレーションさせてもらうと、2,200pFを1,800pFにしたほうがピークを生じない。
           フィルムコンは、APSに1,800pFという値がないので、安価で値の多い UPZにした。

          アナログ基板
          アナログ基板。

          デジタル(サーボ)基板。
          デジタル(サーボ基板)。

           何か変化は‥‥ないわけではないが、やはりオーケストラのトゥッティで、元々歪み感のある音源では、耳にキツい。

           ひと晩中通電し、聴いていない時もリピート演奏などで‘ちょいエージング’‥‥少しこなれた感はあるが、基本は変わらない。
           やれやれ、だが、こういう部品交換は‘音がよくなることを期待してやる’ものではないことは、もうわかっている。
           ハンダ遊びがしたい、‘こんなパーツを使った’と思ってみたい、からやるのである。

           どうもこのプレーヤー、可聴帯域にかなりの歪みが出ているようで、原因はわからない。SAA7350そのものの動作が劣化しているのかも。
           歪みは、真空管アンプの場合に‘味’を付けるが、それに似た効果がある音源はたしかにあるが、やはり質のいい真空管回路の歪みとは基本的に違うようだ。
           左右の位相ズレ感は、依然としてある‥‥うちの部屋の特性がそれを増幅するのかもしれないが。

           またもや、ラインケーブルをカナレ L-4E6Sにしてみて、ぐっと聴きやすくなった。
           クーベリック指揮の『魔弾の射手』(Decca原盤の国内盤)は、この機種で今までのうちでは最も落ち着いて、聴きやすくなったかも。
           いっぽう、伊福部 昭の怪獣映画音楽を再編集した交響詩(広上淳一指揮、キングレコード)、これはなかなか厚みがあって聴き応えがあった。

           ほかのCDPを買えないのでこれで音楽を聴くしかなく、それはそれで音楽のいろいろな表情が見えてはくるのだが、お金に余裕ができたら、このCDPは速攻で手放したいというのも本音である。

           そんなに‘高音質’でなくてもいいから、まずはLPFをやり直さなくていい(爆)CDプレーヤーが欲しい。
           激貧生活の中で、まだ‘そこそこいいオーディオ機器が欲しいなぁ’と思ってますねえ。

          不思議に朝型に転換…。

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             いや〜、ヘンである。ここ1週間、すごい朝型。

            『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』
             エックハルト・トールの『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』をカバンにしのばせて、通勤の移動時に気が向いたら読んでいる。

             限りなく‘今’を大切にしなさい、過去も未来もないんですよ、というトールの言説は、整体の野口晴哉の説とも響き合って、生活が狭められる現在、とても気持ちに沁み込んでくる。
             どうもその影響が著しいように感じるのだが、ここ1週間、体のほうが朝型になり、自分としては睡眠不足のまま、しかし体のほうが寝ていられない状態になって起き出してしまう。

             通常なら、睡眠不足では起きづらく「あと○○時間、寝よう」と二度寝するのだが、それができないのが不思議だ。
             野口整体では、二度寝はよくないことをよく警告する。

             野口先生の言葉では、
             /目が醒めたら、直ぐ起きよう。/寝過ぎた後悔や、/寝足りぬ不平は、口にしまい。/(中略)/寝よう。(後略)」(「生きているということ(二)」(『全生』本年7月号より)
             とある。
             全くこういう生き方でなかった私だが、不思議に今これに近づいている。

             朝や昼に、ご飯を炊いて食べる。
             朝、朝食を作ってゆ〜っくり食べ、皿洗いをすませても午前9時。
             こうなると、夜だけしか仕事のない曜日には、遅く起きていたころより、まして失業感が募る(爆)。

             中井貴一さんの軽妙な「○○さんに、昼が来た」のセリフで、見ているてよだれの出るNHKの『サラメシ』(← タイトルはキライ^^)。

             基本、‘昼’=昼食のない生活をしている私には、どうやっても縁のない生活行動である。

             それが、このところちゃんと昼が近づけば腹が減ってくるのである。外食はご法度だが、何らか追加の買物をすることもあるので、サイフはますます激貧〜。

             いやはや。ま、どう考えてもこっちのほうがまとも、健康的なので良しとし、しかし‘時間だから’とルーティン的に食べることを避け(整体流)、食欲にしたがって食べることにしませう。

             4〜5時間睡眠で起きてしまうので、メインの仕事時間がツラくなりそうだな、と心配してしまうのだが、意外に意識がはっきりして仕事をしている。
             それにしても、何か深層意識や身体レヴェルで、大変動が起きているような予感が;;;。

            CD-P4500

             いろいろ手を加えてきた CD-P4500だが、依然としていちばん気になるのは、元々歪み感のある音源を聴いた時に、音そのものよりも耳元のあたりで、ちょうど耳に水が入ったような違和感を覚えることである。

             LPFをいろいろいじっても、そのような問題が起こることは考えづらいので、DACのD/A変換動作そのものに劣化が生じているのか、とまで懸念させる。
             このCDPはもう改善の余地がないような気もするが、パーツ交換そのものを楽しむという理由で、あと1回くらい手を入れてみようかと思う。

             入手前の易の占言で、之卦が「噬嗑」であったのだが、「障害物を排して吉」の卦辞であり、またこの卦は処罰を象意するものでもあるので、最終的にうまくいかなければ廃棄する、という意味にもなってくる。
             とりあえず、ほかにディスクを再生できるハードがないので、いじってみようか、と。

             このCDPの改造では、予算がないこともあって、C0Gなど精度の問題のないセラミック・コンデンサーを多用し、ディップマイカや導電性高分子電解など、高価品は使わないようにしている。

             その部分、たとえば SAA7350出力の68pFや、X-talのバイパスの10pFなど、セラミックでもC0G特性なので、容量変化も歪み(=ピエゾ効果)も全くないはずで、むしろマイカやポリプロピレンより特性はいいと言われる品種だから、これをディップマイカに交換しても改善は、ないはずである。

             が、あえて換えてみると‥‥ということで、ちょっとお高いディップマイカや導電性高分子アルミ電解の購入を検討中。
             LPFの PHILIPS化も、解除の予定。

             もっとも、無改造状態の時から、耳元で歪みを感じることはあったので、導入したパーツや変更したLPF回路の問題ではないだろうと思う。
             ということは、もうパーツ交換しても意味はなさそうなのだが、それしか今、「楽しみ」がないもので。

            CD-P4500、PHILIPS化計画。

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               エックハルト・トールの『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』(徳間書店)を読み出し、このところの生活状態と合わさって、精神状態がかなり激変している。

               具体的には、ここ数日生活が昼型になっている。午後以降は眠気が強く、仕事の際にはちょっと困るけれど、私としては早めに就床し、3〜5時間くらいで目が覚め、それからは寝ていられなくなり、起きる。
               自然、昼メシを食う。若干金はかかるが、これはいいだろう。寝酒とその際の酒肴は、減っている。テレビを見る時間も減っていそうだ。

               トールの話は別途書くとして ― 一張羅のCDプレーヤー、TEAC CD-P4500。
               トラック頭出しミスがなくならないのは仕方ないとして、音がどうもまだなんだか低品位で、オーケストラ曲では音が締まらず、重低域はバッサリ切れているので、ボワンボワンした感じで、どうにもよくない。

               夏に、仕事先との今後の関係で易に問うてみて、意外ないい占言だったのに驚きつつ、夏中は何の追加もなかったのだが、2学期開始直前に代講の仕事が入った。
               早速1日め、都心で夕刻には終わったので、秋葉原である。
               ここで、サブタイトル。

              PHILIPS/Marantz系CDプレーヤーのLPFの研究
               PHILIPS/Marantz(ここでいう Marantzは、PHILIPS傘下時代を指す)のCDプレーヤーで、PHILIPSのDACを搭載した機種の回路図を確認すると、今まで見た全ての機種で、2段めのオペアンプLPFの、帰還ないし接地させるLPF素子が、コンデンサーとインダクターを直列にした、つまりバンド・エリミネーション・フィルターとなっている。

              PHILIPSのCDPのLPF後段

               Marantzの CD-72、CD-52、PHILIPS CD750といった、PHILIPS設計で、SAA7350をDAC部分まで使ったCDプレーヤーの後段LPFは、のきなみ上図のような回路である。

               SAA7350のデータシート推奨アプリケーションでは、インダクターはなく、1,000pFのみ(オペアンプ反転入力直前の抵抗が「7.5Ω」となっているのは、明らかに「7.5kΩ」の誤植だろう)なのだが、PHILIPS/Marantz設計のCDPは、必ずインダクターを入れている。
               L、Cの組み合わせは、順番を逆にしたり、値を逆転して2,200pF+100μHだったりするものもある。

               これは、いわゆる‘DAC7’として TDA1547になると、TDA1547のデータシート推奨LPFにはインダクターを直列させるように図示されている。
               1,000pF+220μHだと、共振周波数(リジェクト周波数)は約339kHz、2,200pF+100μHでも同じ。

               この周波数に何の意味があるのか‥‥思いつくのはCDのサンプリングの8倍=352.8kHzだ。
               PHILIPS系で SAA7350搭載CDPのクロックは11.2896MHzなので、最終段では256fsで動作しているはずなので、8倍の352.8kHzなどというのは関係はないはずだ‥‥もっとも、前段のデジフィルでは8倍にしているので、これに関係するのか?

               マルチビットの TDA1541を搭載した PHILIPS CD453では、1,000pF+470μHになっていたと記憶する。
               これだと共振周波数は約232kHzになるが、組み合わせられる純正デジフィル・SAA7220は4倍オーバーサンプリングなので、そこらへんのサンプリング・ノイズをフィルターする‥‥にしては、4fs=176.4kHzなので、どうなんだろう‥‥。

               これ以上は考えてもわからない。
               はっきりしているのは、SAA7350や、あるいはデータシートにインダクターが描かれているにもかかわらず、TDA1547(=DAC7)を使用したCDプレーヤーでも、ケンウッドや TEACなど日本のメーカーのものは、LPFにインダクターを使ったものはほとんどないということである。

               C+Lだと、リジェクト周波数で深い谷ができるが、そこから上の領域は落ちないので、心理的にLPFにはふさわしくなさそうな感じは、素人にもわかる。
               が、海外メーカーでは、STUDER D730(DAC7)もインダクターを入れている。

               で、TEACの設計で音がイマイチのままなので、

              CD-P4500−PHILIPS化計画
               抵抗値を、CD-72のものとほぼ同じにし、2段めの接地側のコンデンサー 0.022μF(すでに0.018μFに換えてある)を、APS 1,000pFと、太陽誘電のやや大きめのマイクロインダクター 220μHとを、基板上でそれぞれの片足をハンダづけする形で実装した−下写真。
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              …また昼夜逆転。

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                 またもや簡単に昼夜逆転〜;;。

                 日曜深夜に終了するようにネットオク出品しようとすると、どうしても日曜深夜を過ぎ、月曜未明の間に出品しないと、最大の露出時間を確保できないので、この時間に集中せざるをえない。

                 金、土曜から画像をスキャンしたりしつつも、けっきょく商品説明テキストを書き、全部アップできるのは、3〜6点であっても、月曜の0時〜6時くらいまでかかる。

                 このところの暮らし向き大転落で、心理的にも、研究的関心で音楽を聴いていこうという気持ちがフッ飛んでしまった。
                 そういう方向で漁っていたのが、英国現代の作曲家・マイケル・ティペット Michael Tippettで、オペラ2組、交響曲全集など、それにタワーレコードでたしか大枚6,000円近くした自叙伝。

                 ティペットは、音楽界では珍しい? ‘ユング派’で、自伝の索引に数箇処、C.G.Jungの名が出る。
                 『真夏の結婚』の原案には、『易経』のアイディアも入っているらしい。

                 が、彼の音楽は、同時代の、ある種‘かぶる’キャラだったベンジャミン・ブリテン同様、旋律的魅力には欠けていて、今の私にはそういう音楽は入ってこない。

                 で、まとめて買ってくださる方は、と、一生懸命、画像込みの説明を書いたのだが、最初アップした時、テキストまで中央寄せになってしまった。
                 理由がすぐにはわからなかったが、たくさんのサイト外画像(FASTPICを利用している)を使った中、1枚の画像の閉じタグを忘れていたのだった。

                 まあ、6週くらい曝して入札がなければ、むしろ私自身に何らかの縁があると見て手許に置きましょうかね。
                 ※3週で落札なく終了し、CDは中古ショップに売却した。自伝は、中古ショップも買い取らなかったので、オクに出すか、廃棄する予定。10.19追記。


                 中古ショップに出したCD約200点、枚数にして250枚くらい? CDの価値大下落の昨今、2万円に届くだろうかと思っていたが、その3倍になりました…。
                 うち、査定額と、手許に置いておきたい気持ちとのバランスがちょっと、というアイテムを数点戻してもらおうかと思案中。

                 ヨッフム/ドレスデンのブルックナー交響曲全集が400円。ベートーヴェン、ブラームスも入った新セットが出ているので、そっちは多分リマスターもされているだろうから、安くなるのはしようがないが、だったら持っていようか?

                 ブルックナーは好きな作曲家であるほうだが、第1〜第4番というのは、ほとんど聴かないのである。
                 今夜少し考えて、未明までには返信しておこう。
                 ‥‥予想の3倍はありがたいけれど、滞納している保険料・地方税を納めたら、けっきょく次の家賃にまで回らない (T_T)。

                『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』
                 そんな中、先日1時間半を超える動画を見た、例のエックハルト・トールの『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』(徳間書店)を、定価の半額以下のオク出品で落札した。

                 こういうところに行っちゃいますねえ。
                 読むと、どうなんでしょうか。

                 それから、TEAC CD-P4500の、DAC周りと、デジタル信号系のコンデンサーをもうちょっとと、アスカさんに送料込み1,000円ほど注文。


                 さて‥‥飲んで寝るかな。酒量は増えてます ― 悪酔いは一切しないんですけど。

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