Marantz CD5001は SL-PS700の補助・補完としてそこそこ期待どおりに音楽を聴かせてくれる。
ピックアップのシーク音は気になるので、2008年製ということもあり、メーカーに診断してもらうのもありかもしれない。
往復送料を含めて1万円以内ていどで静かになれば儲けものかもしれないし(もうちょっと予算が増えてから…いや、減るか><;)、改善されなければ基本診断料以外の料金は請求されないだろうし。
4月からは消費増税もあることだし、もうオーディオもCDも、散財はいよいよ終了。
‥‥ではあるのだが、メーカー製完成品にあるていど満足が行ったところでキットなどにまた目が向いておりまス…。
旭化成の AK4399というチップを使ったDACが、こちらなどで好評価だ。
先のリンクは音元出版のサイトだが、こういうデバイスが《オーディオ銘機賞》を受けるなどというのは、いよいよ「製品=機器」に魅力が乏しくなってきた、あるいは魅力ある製品はトンデモな価格になってきたせいかも‥‥。
またあとにリンクさせていただいた「On Age Audio」さんのページでは、意外と FIDELIXの CAPRICEの評価と測定結果が芳しくない。
同じブログのこちらでは、同じ AK4399使用のDACでも、キャッスル電子というところ(があったんだ…)の完成品の評価がやや低い。
この製品、製品ページからわかるように、基本12諭吉+オプション料金となるらしい。
評価の高い EMISUKEさんのキットも、現行版は AK4399シングルのようなので、ダブルやクァッドと音は違うだろうが、気になる^^。
とはいえ、パーツとケース、工具類を揃えてかかるには5万円くらいは必要そうだから、まずムリ。
もうちょっと安く上がりそうなのは、ご存じ〈お気楽〉さんの Wolfson WM8741をシングル使いしたDACキット。
‥‥妄想に耽るのはこのくらいにして‥‥この2種のDACチップとも、デジタルフィルターを切り換えられるが、キットのほうでも切り換えを可能にできるようになっている。
リリース元や試聴ブログで、それぞれのインパルス応答の図示が参照できる。今までのメーカー製CDPにおけるデジフィル切換えと同じといえば同じだが、急峻な通常のフィルター以外に、むしろインパルス応答という点ではリニアでないものを、聴感にどのように快適なものとするかということが追求されてきている‥‥上にリンクした旭化成エレクトロニクスへの取材でもその辺が窺われる。
AK4399の身上らしい「ショートディレイ」という応答は、立ち上がりは早く、しかし立ち下がりにむしろリンギングを生じさせている。
本来、アンプではオーバーシュートやリンギングはできるだけ低いのが理想のはずだが、デジタル・デバイスではこれをうまくデザインすることが肝、である面があるようだ。
そんなことを考えたのは、このところ一生懸命そのよさを発見しようとしている、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団のベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(NCA)を聴いていて、というとヘンな話だが…。
この演奏、オーディオ的に言うと、実に「リニアな」演奏という感じがする。楽譜・音符という「入力」に対して、オーバーシュートもリンギングもない、つまり歪みのない演奏=「出力」‥‥まさに超高精度DACのD/A変換のような演奏なのである。
そしてそれは、私にはとても不自然で、感情のないベートーヴェンに聞こえる。
このクァルテットは、ある音符が弱音 p であればその音符の音価(ここでは言語学・音声学のそれではなくこちらの意味)のすべてを「弱音」で、反対に強音 f であれば音の始まりから終わりまで「強音」で演奏しているように聞こえる。
音楽が実際に演奏される場合、4分音符くらいになれば、弾き出しと弾き終わりで音の強さが違うのではないだろうか。
楽譜に記載されるクレッシェンド/デクレッシェエンドの指示は、通常複数の音符群にわたってつけられ、「ここは段々強く/弱く、だよ」という意味だが、1音符に「f」が付されている場合でも、直前までが「p」であった場合、次の f指示の音は、方形波の立ち上がりのごとく「┌」のように立ち上がるのではなく、若干、この=「_/~」ような揺らぎを持つ、また、持たせることによって「生きた、人間の弾く音楽」となるのではないだろうか。
この辺、アルバン・ベルク弦楽四重奏団のCDで聴き直すと、フォルテの1音の中に、強弱が、音楽の内容に即して、奏者たちの感情を湛えて表現されていることを実感する。
音楽もデジタルも素人の私が言うことで、的外れな気はするが、すっきりと‘美しすぎる’ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴いて、それからDACのことをちょっと調べてみて、思ったことでした。
あ、オーディオはもうやめ、っぽいです〜。だってお金ないんだもん。
ピックアップのシーク音は気になるので、2008年製ということもあり、メーカーに診断してもらうのもありかもしれない。
往復送料を含めて1万円以内ていどで静かになれば儲けものかもしれないし(もうちょっと予算が増えてから…いや、減るか><;)、改善されなければ基本診断料以外の料金は請求されないだろうし。
4月からは消費増税もあることだし、もうオーディオもCDも、散財はいよいよ終了。
‥‥ではあるのだが、メーカー製完成品にあるていど満足が行ったところでキットなどにまた目が向いておりまス…。
旭化成の AK4399というチップを使ったDACが、こちらなどで好評価だ。
先のリンクは音元出版のサイトだが、こういうデバイスが《オーディオ銘機賞》を受けるなどというのは、いよいよ「製品=機器」に魅力が乏しくなってきた、あるいは魅力ある製品はトンデモな価格になってきたせいかも‥‥。
またあとにリンクさせていただいた「On Age Audio」さんのページでは、意外と FIDELIXの CAPRICEの評価と測定結果が芳しくない。
同じブログのこちらでは、同じ AK4399使用のDACでも、キャッスル電子というところ(があったんだ…)の完成品の評価がやや低い。
この製品、製品ページからわかるように、基本12諭吉+オプション料金となるらしい。
評価の高い EMISUKEさんのキットも、現行版は AK4399シングルのようなので、ダブルやクァッドと音は違うだろうが、気になる^^。
とはいえ、パーツとケース、工具類を揃えてかかるには5万円くらいは必要そうだから、まずムリ。
もうちょっと安く上がりそうなのは、ご存じ〈お気楽〉さんの Wolfson WM8741をシングル使いしたDACキット。
‥‥妄想に耽るのはこのくらいにして‥‥この2種のDACチップとも、デジタルフィルターを切り換えられるが、キットのほうでも切り換えを可能にできるようになっている。
リリース元や試聴ブログで、それぞれのインパルス応答の図示が参照できる。今までのメーカー製CDPにおけるデジフィル切換えと同じといえば同じだが、急峻な通常のフィルター以外に、むしろインパルス応答という点ではリニアでないものを、聴感にどのように快適なものとするかということが追求されてきている‥‥上にリンクした旭化成エレクトロニクスへの取材でもその辺が窺われる。
AK4399の身上らしい「ショートディレイ」という応答は、立ち上がりは早く、しかし立ち下がりにむしろリンギングを生じさせている。
本来、アンプではオーバーシュートやリンギングはできるだけ低いのが理想のはずだが、デジタル・デバイスではこれをうまくデザインすることが肝、である面があるようだ。
この演奏、オーディオ的に言うと、実に「リニアな」演奏という感じがする。楽譜・音符という「入力」に対して、オーバーシュートもリンギングもない、つまり歪みのない演奏=「出力」‥‥まさに超高精度DACのD/A変換のような演奏なのである。
そしてそれは、私にはとても不自然で、感情のないベートーヴェンに聞こえる。
このクァルテットは、ある音符が弱音 p であればその音符の音価(ここでは言語学・音声学のそれではなくこちらの意味)のすべてを「弱音」で、反対に強音 f であれば音の始まりから終わりまで「強音」で演奏しているように聞こえる。
音楽が実際に演奏される場合、4分音符くらいになれば、弾き出しと弾き終わりで音の強さが違うのではないだろうか。
楽譜に記載されるクレッシェンド/デクレッシェエンドの指示は、通常複数の音符群にわたってつけられ、「ここは段々強く/弱く、だよ」という意味だが、1音符に「f」が付されている場合でも、直前までが「p」であった場合、次の f指示の音は、方形波の立ち上がりのごとく「┌」のように立ち上がるのではなく、若干、この=「_/~」ような揺らぎを持つ、また、持たせることによって「生きた、人間の弾く音楽」となるのではないだろうか。
この辺、アルバン・ベルク弦楽四重奏団のCDで聴き直すと、フォルテの1音の中に、強弱が、音楽の内容に即して、奏者たちの感情を湛えて表現されていることを実感する。
音楽もデジタルも素人の私が言うことで、的外れな気はするが、すっきりと‘美しすぎる’ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴いて、それからDACのことをちょっと調べてみて、思ったことでした。
あ、オーディオはもうやめ、っぽいです〜。だってお金ないんだもん。