超軽量ブラウザ

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     インターネット表示が遅くなって困る、という話を、オーディオ系ブログでもよく拜見する。
     私の超古代PCなんか、表示されるのが不思議なくらい(笑…)‥‥重いページだとコーヒーを淹れて、ゆっくり飲んでから戻ってもまだ受信途中 or レンダリング中であるようなところは多い。

     GoogleChromeが格段に速い・軽いという世評もむなしく、「このページは応答していません」と、肘を伸ばす体操をしているヤツが「中止しますか、待機しますか」とせわしなく聞いてくるのが激-ウザい。

     Operaは RSオンラインのサイトでフリーズするし、Firefoxと Lunascapeは、昨日入れてみたけれどオッソ〜い。
     これはもう、Duron 900MHz+メモリ 384MBのポンコツPCのせいであるのは明白だが、しかしこれで「Windows XPが動きます!」と売り出し、ネットもそこそこ見られていたわけだ。

     こういう現状から、ブラウザそのものだけでなく、Windows XPの組み立てが、CPU使用、メモリ使用などのすべてにわたって(当初から)かなり不合理なものではなかったのか、という疑念が増す。
     そんな感触の上に XPのサポート終了だから、気持ちはもう Linuxに向いている。概説書も1冊買って読み進め中。

     が、とりあえずのネット閲覧をどうしようか、と困っているのだが、「超軽量ブラウザ」などの文言でググってみると、・KIKI、・Donut Q(IEの Tridentエンジン使用)、・QTWeb(Webkitエンジン使用) などが出てきた。

     まず IE代替的位置から Donut Qをインストール。日本で開発されたブラウザということで、日本人向けっぽく、しかし軽いと言われるのに高機能そうである。
     同じ Trident使用でも、昨日入れた Lunascape 6とは比べものにならないほど速い。

     もうひとつ、Linuxでの使用例などがネットに見られる QtWeb(いずれもリンクはレビューなどがあるサイトで、ベンダーのページではない)。
     こっれはもう激速である! うちの古代パソコンでこんなに速くページが開くとは思わなかった。
     多くのブラウザで、低スペックPCの場合とくにそうかもしれないが、ページが完全にダウンロード&レンダリングされないとスクロールができないままなのだが、QTWebはページにもよるようだが、一定程度受信するとスクロールできる感じ。

     ただ、ページ内のスクリプトを使ってクリックで新しいタブ/ページを閇じるところでは、あるところでエラーで QtWeb自体が落ちた。
     他でも、落ちることが多い。まだ適合しないウェブ環境がありそうでもある。
     加えて、どうも WIndows上で QtWebをメイン・ブラウザにすることはできないみたいだ。
     これは、QtWebはインストーラでインストールされるのではなく、プログラムファイルの入ったフォルダを任意のディレクトリに置くだけで使えるためのようだ。

     速さからすると、Googleの検索画面から飛んだページから、ブラウザ上の「戻る」ボタンで戻るときに、Donut Qではやや時間がかかったり、開ききっていない状態で画面やボタンを触ると、しばらくフリーズ状態になりやすく、この点では QTWebが速そうだが、不安定かつ使い勝手の悪い面が残る。

    Donut Qと QTWebで開いた B&Wのサイト

     スピーカーの B&Wの海外サイトを両ブラウザで開いたところだが、小さくてよく見えないと思う。

     Chrome(SRWare Ironも)や Lunascapeは、Windowsのウインドウ・デザインとは別の独自スキンを使うので、うちのパソコンのようなメモリ不足の場合、スキン上端が飛んで Windowsのウインドウの‘地’が出てくることが多い。

     今回の2つの軽量ブラウザは、Windowsのウインドウをそのまま使う(ので、クラシック Windowsにしている私の設定のままで、オシャレでない…)ために、そうしたウインドウ崩壊をしょっちゅう見なければならないということがない。

    ※今、Donut Qでこの JUGEMのブログの準備で画像アップなどをしたが、やや重い。それにほとんどずっとファンが回っているので、CPUへの負担はけっこうあるのかも。


     しっかしオーディオもパソコンもい〜っさい買えないおサイフ状態というのはミジメだ…~~。

    [付記] Tridentエンジンの軽量ブラウザでは、KIKIのほうが、若干だが Donut Qより軽いようだ。

     それにしても QtWebの激速・激軽は驚嘆の域だ。
     ただし、今 QtWebで付記を書き込んでいるが、JUGEMのエディタ上にカーソルが見えない(機能はしている)ので、おーじょーする〜~~;。

    [付記-2] QtWebで付記をつけたあとで見たら、本文が重複していた。こんなことも使い慣れず、使い勝手の悪いブラウザを使うと起こる。
      

      ‥‥

    行き着くところまで…?

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       メーカー製中級品が欲しい‥‥などと世迷い言を言っていられる状態ではなく、で、また CEC CD2300とケンウッド DP-1001にお手入れ。

       も〜〜ぉこれで終わりだ、という段階だろう。
       あ〜まりにシンドく、当方のカラダが限界、基板も CD2300のほうはいじれる限界だ。

       まず、DP-1001のほうは、また何を思ったか、メインの平滑コンをニチコンの15,000μFから、一度入れてみて音が硬くなってしまった、ELNA FOR AUDIO 35V8,200μFに、もう一度換えてみた。
       それと、オペアンプ電源の最初の部分のパスコン ─ ここから初段オペアンプ→DAC電源へと流れてゆく ─ を、三洋 WG 16V1,000μFから、日ケミ SMG 16V470μFにした(下写真、黄色の○)。

      DP-1001、平滑コン付近。

       音は、この交換前とはあまり変わらない感じで、高域のエッジは立たず、マットで暗めの音色・音場で、しかし中域はかなり押し出してくる。
       今回は不思議なことに、数週間前に FOR AUDIO 8,200μFにした時の音の硬さ、ナロウ感がない。これでいける感じだ。

       見た目と心理上、CDプレーヤーに15,000μFはどう考えても大き過ぎるし、音質は、むしろよすぎるくらいだったが面白みがなく、深々と広がるオペラのステージなどは不自然でもあった。
       8,200μF×2でも十分すぎるし、「FOR AUDIO」の金の印字(シルバーでもいいけど…)は、やはりいいのである。

       数日おいて、CD2300の8V電源の、レギュレータードライバー BA5813FMの電源供給となる電解を、三洋 WG 16V1,000μFから、手許にあった東信 UTWRZの470μFにしてみた。

       下図のように、+8V電源は、BA5813FMを通って+5Vに降圧され、制御系・駆動系とDSP→DAC電源を供給する元となっていると同時に、三端子レギュレーターに近いC147(デフォルトは220μF)から分岐してヘッドフォンアンプの電源ともなる。

      CD2300 8V電源回路

       今回の交換前、C147は SMG 16V1,000μF、C141(C147からはかなり離れており、8Vラインはパターン上を長く引き回される)は三洋 WG 1,000μFとしていた。
       WGにしたのは、BA5813FMからかなりの電流が供給されるので、この供給元たるC141は大容量かつ低インピーダンスのがよかろう、と思ってだった。

       この状態でヘッドフォンで聴いてみたところ、音はきわめて鮮明・高情報量だが、高域がシャアシャアしすぎる
       これは、ブレークインで治まると言われるが、あの WGのクセなのか、と思い、ヘッドフォン再生に与える影響を考え、C141を上に書いたように UTWRZにするとウソのようにおとなしくなった。

       が、470μFより1,000μFのほうがいいだろう、と、16V1,000μでもφ8mmの、日ケミ KZHを買って置き換えた。
       CD2300は、これでほぼ行くところまで行った観がある
       室内楽の埃っぽさはずいぶん緩和され、シンフォニーは相変わらずスケールが大きく、DP-1001がなくても多くの音源の鑑賞が十分できそうだ。

      CD2300、C141をKZHに。

       三洋 WGは高性能で、音質も独特の深みを聴かせるが、私はブレークインまで待てなかった。

       さて ─ いろいろ試聴。
       DP-1001は、マットな音色で、オーケストラでは派手さがなく、しっかりと鳴るが、ソースを選ぶ。
       ジャズでは、この音はもうツマラナくなる。ではポップスはというと、マスタリングが派手なJ-Popはこちらのほうがいい。

       CD2300は、このプレーヤーで今まででいちばん美しい音が鳴っている、という気がする。
       DP-1001よりも高域・倍音に付加的な響きが乗り、いっぽう音全体は軽めに鳴るので、聴いて楽しい音になっている。

      試聴ディスク

       DP-1001は、ブラスの音がハンパなく分厚く出る。したがって、バルトークのピアノ協奏曲の、ポリーニ盤は凄い(これは今回の交換前)。

       それから、伊福部 昭の怪獣映画のテーマ! 広上淳一/日フィルのキング盤。トロンボーン、チューバの押し出しがさながら岩石のようだ。
       これだけ‘中の詰まった’ブラスをオーディオで再生できたことはないような気がする ─ が、聴いていていささか疲れる。

       DP-1001の購入直後もそうだったが、なぜか DAC7は英Decca音源の再生に向いている。
       手を入れたあともそうで、ミュンヒンガー/ウィーン・フィルによるハイドン:交響曲第100番『軍隊』の第2楽章以降を音量を上げて聴いたが、Belartの荒っぽいマスタリングにもかかわらず、Deccaらしい弦の艶やかさと、全体の彫りの深さが聴ける。

       買った時に、高域強調の過ぎるマスタリングに閉口した、ペーター・マーク/フィルハルモニア・フンガリカによるシューベルトの交響曲全集(Vox原盤、独Membran)は、DP-1001ではおとなしくなりすぎた感さえあるが、CD2300では、以前はキツかったけれど、今やほぼ問題なく聴ける音になっている。

       ほか、書いたように、DP-1001では、音が表面的におとなしくなりすぎ、ジャズはなべてつまらない。
       マイルス・デイヴィス:『Someday My Prince Will Come』(米Sony)を CD2300で聴く。
       マイルスのトランペットが鋭く吹き上げられても、音量のわりに耳にビリッと来ない。

       さ〜て‥‥こんなところで日常、音楽を聴く道具は整った、ということでしょうか。
       それでも、改造なんかせずにそこそこ納得のいく音で楽しみたいな〜。

       ま、そんなのは夢でも見ない戯言。アベノミクスの恩恵などとんでもない、むしろ公共料金・物価や税が上がってゆくこと間違いない今後に向けて、いよいよ消費凍結の夏です。

       オーディオいじりは終わったので、カバン、財布、布団、枕カバー(←どれも穴あいてます^^;)の修繕しなきゃ〜。〜(((((´`;)

      都議選雑感。

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         都議選の投票率が40%を割っていた。
         先日、東京都小平市の道路建設を巡る住民投票で、投票率が50%以下という理由で開票しない=実質無効の判断が示された
         小平市長の談として「ある程度、投票率が高くないと、市民の総意として扱うのはどうなのか」ということだ(上記リンク)。

         この論法でいけば、明らかに今回の都議選は「都民の総意として扱う」ことはムリだ。

         私の選挙区からは、‘いつも当選’の自民党候補と民主党候補のほかに、長く完全無所属で市会議員選挙でトップ当選を続け、先日の市長選挙では次点まで行った、森てるお(森 輝雄)さんが出馬していて、この人に入れるつもりだった。

         が、(はずれたのだが)森さんは当選するだろうから、あと一人も入れ替わってもらいたい、と、「生活の党」の 山口あずささんに興味を持った。

        森 輝雄氏    山口あずさ氏

         選挙カーからの‘がなり’を聞いても(ウルさくてイヤなのだが)、雇用の促進、セーフティネットの拡充などを訴えていて、印象は悪くなかったのだが、山口さんご本人のプロフィールを見て、一瞬で冷めてしまった。

         曰く、「最終的な時給は2700円だった。なので、非正規雇用契約自体を悪いとは思っていない。」
         この人は、自分の時給がよかった → だから非正規雇用は悪いものではない、という論理で判断するのだ

         これで批判するのは揚げ足取りだ、という気はするけれども、このようなところに「政治家(+予備軍)」のメンタリティは顕著に現われるのであり、この人が選良として登壇した時、必ずそのメンタリティは発動する。

         個人的にも、‘万年手取り時給1,800円’の私は、この行文を読んでメチャクチャ腹立たしかったし、そういう人は多かっただろう。
         結果(?)、山口氏は泡沫得票で終わった。

         もちろん、私がここで「万年時給1,800円」と書くことだって、時給1,000円で働いている方が読んだら不愉快なのである(たとえ実質月収が私より多くても。そういうケースがほとんどだろう^^;)。それくらいは考えるものだ。

         ‥‥結果、自民党の圧勝(といって4割未満の投票率)で幕。

         自民党・高市早苗氏の「原発で事故が起きたが、それによって死亡者が出ている状況ではない」という発言は、もっと公式な、要職者の発言として不快なものだ。
         とはいえ、多くの擁護者が言うように、この発言はとりあえず全くの虚偽ではない。

         原発事故に関しては、東京圏にいる私の感触としては、実際に被害を受けた人以外は、大勢の市民は驚くほど実は危機感を持っておらず、たんに東京電力一社の不注意に起因する事故だという受け取り方が圧倒的に多数派なような気がする。

         むしろ、‘危機感’は原発の再稼働が遅れて経済の沈滞が続くことに向いているような気がする。
         来たる参院選も、この流れで与党が圧勝しそうだ。

         右傾化への危惧というより、「右傾化に、生きる力を見出す」人々が圧倒的に多そうだ。
         嫌韓・嫌中的ヘイトスピーチの嵐は、いかにも品位を落とすが、それを生き甲斐と感じる向きが激増しているのだろう。

         嫌在日ヘイトスピーチ発信者の使うことばで最も不快なのは、「反日」なる単語だ。
         元来「反日」は、外国人の中で日本に敵対的な言動を取る者を指したはずだが、それを自分たちとは相容れない同国人に向かって使うようになっている。
         これはつまり、論理として「非国民」と同義である。

         同胞を敵対的「外国人」と見なして罵詈を浴びせるのは、キリスト教国やイスラーム圏で、「背教者」、「異教徒」として扱うことと、まことにパラレルだ。
         イザヤ・ベンダサン=山本七平氏が「日本教」と称したものは、まさにこれだ。実によくわかる。

         モルシ大統領を巡るエジプトの、エルドアン首相を巡るトルコの、そしてちょっと以前の、タクシン氏を巡るタイの、国民を二分しての対立・憎悪は、我が国から見ると「何とも野蛮だなあ。もうちょっと知的に対話できないのか」と軽侮してしまうものを感じるのだが、こっちも同じだ

         さて、では今度(以降)の選挙、低所得・貧困組は、社民党あたりに投票するか、というと、それはまずない
         何といっても、資産1億円を有する党首に、低所得層の気持ちがわかるはずがない、というのは、言い切ってもいいだろう。

         前党首・土井たか子氏の質素な住まいがテレビで紹介され、印象的だった記憶がある。
         その土井さんも、大敗北を喫した時、「街頭ではあれだけ声援をくれる人たちがいたのに」という無念のことばを吐いていたことに、私は落胆した。
         街頭で声援を送る人たちしか見えていない党首を持つ党に、未来を託す有権者はいない

         福島さんには、土井さんに持ったほどの好感も、持つことはできない。
         彼女は「ぶれない」党首であり、党であることを誇るけれども、それは、「動かないまま立っている」という、ケンタッキーのサンダース人形と全く同じ役割を演じ続けることによって、党首である身分と歳費収入とを「既得」のままとしている、としかだれにも感じられないだろう。

         社民党は、ぼつぼつ国会で完全に議席を失うことになるのではないか。そうなっても、1億の資産のある党首は、何の痛痒も感じないのである。

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