DP-7050…OSコン投入、他。

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     日曜日、ケンウッド DP-7050の、デジタル系電源のデカップリングを少し交換。

     以前から懸案の、TDA1547のデジタル電源 VDDD、VSSDは、データシートで10Ω+0.1μFのところ、Cがあまりに小さいので、30mA近く流れる電源でもあり、10μF以上にしたほうがいいのでは、という件。
     加えて、他のデジタル系チップのパスコンも、フィルムだけなので、電解にしたほうが、と考えてきた。

     TDA1547に関しては、にっぱーさんのブログに、マランツ CD-17Dの TDA1547付近を撮った写真があり、固体コンがデジタル電源ピン近くに4本見えるので、デジタル系パスコンか、と思い、$2.00でサービスマニュアルを買って確かめたが、これはアナログ系パスコンで、デジタル電源はチップコンだけのようだ。

     そのあと、TEACの VRDS-20、VRDS-10、VRDS-10SEのサービスマニュアルを、立て続けにタダで入手でき、これらはみな、チップコン指定箇処に47μFの電解を使っていた。

    VRDS-10、TDA1547デジタル電源付近

    VRDS-10の TDA1547デジタル電源付近

     余談だが、VRDS-10(15万円)と VRDS-20(25万円)は、10万円も価格が違うのにD/A回路以降は全く同じだ。送り出しアンプも、NJM2114Lを使った簡単なタイプ。
     ところが、VRDS-10SEは、10のスペシャル・エディションという形で、しかも同価格であったにもかかわらず、D/A以降が全く違う。
     リンクした《オーディオの足跡》さんが残すメーカー・キャッチのとおり、「優れた信号特性を誇るSAA7350を左右それぞれ別に使用し、TDA1547「DAC7」を両チャンネルにジョイントすることにより音質向上を図ったダブル・ディファレンシャル・モードとしています」

     VRDS-10、20は、ノイズシェーパー:SAA7350は1基、、そこから2基の TDA1547に信号を分けているが、VRDS-10SEは、SAA7350からして左右チャンネルに分けて2基使っている。さらに、オペアンプ出力ではあるが、オペアンプを1基よけいに、DCサーボとして、カップリングCはなし、の贅沢出力である。
     今回の件には関係ないが、同価格の‘SE’なのにこの‘ありえねー’ゴージャスぶりにはびっくりした。

     なお、マランツ CD-17系は、TDA1547は左右共用なのだが、デジフィル&ノイズシェーパーには、PHILIPSの‘最終デジフィル’=TDA1307が用いられている。

     さて、こんなのから見ると DP-7050は、いわば最もシンプルな、SAA7350+TDA1547の「評価ボード」みたいな観がある。
     それだけにパーツ交換で、DAC7の味がダイレクトに出てくるのでは、と、TEACの回路に安心して、VDDD、VSSDのデカップリングを、DP-7050原設計の15Ω+1μFから、10Ω(DALE RN60)+10V56μF(OSコンSP)にした。
     SAA7350の電源も、15Ω+0.47μFを、10Ω+56μFとした(下写真、青い○で囲み)。
     クロックのコンデンサーも、0.47μF以外は、ディップマイカとPPSフィルムに換えた(下写真、黄色枠内)。

    TDA1547にOSコン、他。

     で ― 出てきた音は、(きゃーるさんの予言的ちう〜^^;ノ?)クッキリハッキリ、キツいと言っていい音質になってきている。
     高音の曇った感じが皆無になった、という感触で、これ自体は正しい方向だと思う。
     高域の味わいは、まだまだアニメ的なのっぺりした状態で、オーケストラを再生した場合の、弦のユニゾンの粒だちは聞こえてこない。

     TDA1547のアナログ系のパスコンや、DAC、オペアンプ含め、LPFのコンデンサー類はまだ一切触っていないのに、これだけ変わるとは、といつものことかもしれないが、驚いてます〜。

    DP-7050、ようやく着手〜;;。

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       昨日(日曜)の夜、やっと DP-7050の部品交換に取りかかり、初めて基板をはずしてみた。

      DP-7050、基板をはずしたところ。

       D/A変換〜アナログ・アンプ基板は、3つのコネクターがささっており、6本の樹脂ピンで止めるだけで、ビスはリアパネルと光出力モジュールをとめる1本だけ。
       基板の下にある、出力基板とのコネクターは両端ともハンダづけされていて分離できず、いっぽうヘッドフォンアンプ基板から出力基板に来ているコネクターははずせるので、ここをはずし、基板2枚を連ねて取りはずす。
       CD2300、CD6000OSEよりもはずしやすい。

       主基板の下には、この出力基板が、RCAピンジャックのビス1本だけでリアパネルにとめてあり、堅牢とはいえないが、簡易に付けはずしできる。
       ‘階下’部分は出力基板しかないので、あとはガランドウ、20年分の埃 ― といってもそう大した量ではない ― が溜まっていたので、軽く掃除機で吸いぃ〜ん♪

       ゆうべは、メインの平滑コン、整流ダイオード、アナログアンプのパスコンを交換したところで午前2時になったので、今日の仕事も午後からあるので、店じまいした。

      部品交換後

       メインの平滑コンは、もう書いたとおり、ELNA FOR AUDIO 35V3,300μF×2、これをニチコン KW 35V6,800μF×2に。
       付いていた FOR AUDIOはΦ25mmのスナップイン端子品なので、Φ20mmの KWのほうが、容量は倍以上だが貧弱に見える。
       FOR AUDIOは、外にハミ出していないけれど底面が接着されていて、はずれにくかった。

       デフォルトの整流ダイオードは、たぶん1A定格の汎用品だと思われるが、鉄リードだったのにはややがっかりした。ダイオードで鉄足はむしろ珍しい。
       これを、日本インターのショットキー 21DQ10に換える(左の平滑コンの左側、陰になったところ)。

       アナログアンプ電源+/-13Vは、下流がデジタル系チップ用+/-5V電源として流れていくが、この大元の、オリジナルは日ケミ SME 16V330μF×2を、ニチコン FG 16V470μF×2に、増量&アップグレードした。

       とりあえずここまで。この段階で音出しをしてみると、これだけでも音のベールが1枚はがれたような印象で、導入後デフォルトでの、モヤつきすぎた感じはかなり後退している。

      交換後試聴ディスク

       グールドの弾くブラームス:『間奏曲』(写真、右手前)は ― 交換前より若干色気が出てきた。それでもまだCEC CD2300(改)のほうが美しい余韻が聴ける。
       かなり変化したと思ったのが、ヨッフム/ドレスデンのブルックナー:交響曲第7番第2楽章冒頭(左のボックス)。
       デフォルトでは、お団子の上にベールがかかった感じで、ステージの前後の拡がりが全くなかったのが、ずいぶん広がってきた。
       これも CD2300のほうが、高弦に輝きがあるが、弦の全帯域にわたる実体感は DP-7050のほうが充実した趣きがある。

       『YUJI PLAYS BACH』(右奥。Pf.:高橋悠治、DG国内録音、1975年)は、同時代のドイツ録音の、たとえばポリーニなどと比べると、音場感なし・お団子・音の実体感ボケ…などなど、デジタル録音開始間近なのに、日本の録音技術・センスの後進性を感じさせる音だ。
       いつもよく聴く「主よ、人の望の喜びよ」を聴いた。なかなか‘聴ける’音になってきている。

       高域がロールオフした感触がずっと後退し、このまま‘私流’改造を加えると、またキツくなって元の黙阿弥、ではないか、などとも心配^^;。
       しかし、とにかく‘DAC7’の基本クオリティ、テイストが少し出てきた感あり、でした。

      DP-7050、OSコン追加構想…。

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         … DP-7050の部品交換にはまだ手が着けられないでいるが…。
         DAC・TDA1547のデジタル主電源(VDDD、VSSD)のデカップリングには、元設計では15Ωのデカップリング抵抗を直列に介して、1μFのフィルム(多分積層ポリエステル)だけでバイパスしている(下写真、黄色○内)。

        TDA1547周辺

         このコンデンサーは電源パスコンとしては小容量過ぎるけれども、TDA1547のデータシート・アプリケーションでは、10Ωのデカップリング抵抗のあと、100nFの chip capacitorだけが指定されている。
         100nF=0.1μFだから、1μFでもオーバークオリティということになり、交換の必要はとりあえず、ない(DP-1001も同じ仕様のはず)。

         しかし、このピンの電流は、IDDD=29.0mA、ISSD=-28.0mAとなっていて、そこそこ電流が流れるのである。
         というわけで、ここを少し大容量にしてみようということで、OSコンにしてみようか、と。

         デジタル系ICの電源パスコンも、原設計では電解を使わずにフィルムだけとしているのだが、これらの増量用として、すでに OSコンSP(銅足)10V56μF(定格リップル1710mA [100kHz≦f≦500kHz])を3本買ってあるが、OSコンSCの10V47μF(定格リップル2020mA[同])を買い足した。
         フィルム1本の置き換えなので、反共振を避けるために並列のチップ・セラコンをはずしたりする手間もない(デジフィルのパスコン1本は撤去予定)が、極性を確認する必要はある。

        パスコン用OSコン

         OSコンSPを TDA1547のほうに、SCを純デジタル系ICのほうに回そうかな、と…。
         DAC7の信号のダイヤグラムとしては、デジフィルでまず8倍オーバーサンプリング=352.8kHzとなり、ついでノイズシェーパー SAA7350でその24倍(データシートには「24 x upsampling」とある)=8.47MHzに上げられ、TDA1547に入る。

         TDA1547は、マランツのSACDプレーヤーSA-1に使われているように、DSD信号のD/A変換にも使えるチップであり、古いわりにモダン(?)なのである^^。
         この辺のチップ群のシステムクロックは16.9MHz(マスタークロックの周波数)となっていて、全体にポリエステルだけでは、容量と高周波特性の両面で、若干心許ないというところがある ― もちろん、ポリエステルでもMHz帯域まで機能はするはずなのだが。

         Cの増量とともに、デカップリング抵抗もデータシートどおりの10Ωにしてみる予定(DALE RN60を購入)。

         さてさて‥‥。

        DP-7050、改造手つかず…。

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           しんどい〜‥‥。
           今日あたり DP-7050の、最初の部品交換をちょっと、と考えていたけれど、シンドすぎてやめ。
           暑さ、より、慢性的にカラダがしんどい。晩メシ炊いて、食べて‥‥でまた朝近くまでネット、になるのだが…。

          DP-7050 部品交換準備

           DP-7050の部品交換は、全回路図・部品交換計画表・基板全体写真、と、‘図面’は揃った。

           ここから、最初に手を着けるときの心理的シンドさ、億劫さは、いつもながらハンパではない。
           改造癖のように思われておかしくないビヘイヴィアーであることは確かだが、あるところコメントを差し上げたリコメに、「修理まで手がけるようになれば、副業にもなりますよ♪」というような、慫慂とも揶揄とも取れるご返答をいただいてしまう。

           私のような者がお人の機器に手を入れるなどは、まずはとんでもない行為だ。現状以上に悪くしないように、外装もきずつけず、デジタル系プレーヤーなら、メカ・制御系・デジタル系・アナログ系と、全般にわたってきっちりした知識があり、サービスマニュアルや補修パーツを手に入れる人脈もなくてはいけない。
           きちんとした修理施設(部屋)と測定器類も必須だし、そのためには、その業界で数十年働いてきたキャリアは必要だ。

           ことほど左様に、電灯線100Vが入る電子機器=家電製品をいじるということは、コワいことなのである。
           ところで、その電灯線100Vが、値上げされる。
           東京電力の値上げは、福島第一原発の事故の補償に充てる、という大義名分がある。
           これについては、相反する二つの方向の感触を持つ。

           何が何でも値上げ反対の感情論は、被害者の迅速な救済を妨げる、という視点から、黒川 滋氏が述べていることは、理解はできる。が、同時に感情的にキョーレツな抵抗感があることも確かだ。
           ここで‘理解できる’のは、「首都圏で自覚なく電気を使ってきた人たちのツケと反省を行うべきときではないかと思う」という部分だ。

           他方、“事故を起こし、その補償の必要が生じたため、顧客に負担を求める”というのは、他の業種ではどのような事態に当たるのだろうか、と考える。
           ・「食中毒を起こした飲食店が、被害者への補償額をまかなうために価格を上げる。」
           ・「墜落事故で多額の補償額が発生した航空会社が、それに充てるために運賃を上げる。」
           単純すぎるシミュレーションだが、とりあえずこうなる。

           ポイントは、事故前・事故当時・事故後の、東京電力の責任が、余すところなく解明され、指摘される、ということに尽きる。
           このたいへんな作業に、少なくとも民放テレビ各局は、全く信用できない。

           今さっき、食後にテレビをつけると、日テレ系とTBS系のドキュメンタリー番組をやっていて、日テレ『NNNドキュメント '12』のほうは、‘規制緩和’の結果、過当競争の渦の中で低運賃運行を競わせられる貸切バス業界の生んだ悲劇を描いていた。

           ツアー会社が観光庁に寛容な処分を求めた文面に、業務停止処分を受けると被害者への補償が滞る、としたものがあり、被害者遺族は、自分たちを盾にされたようで強い憤りを覚えた旨、述べていた。
           このことは、上の、東電の値上げの論理にも通ずるところがあるのではなかろうか。

           こういう番組こそ、民放であれ、テレビという「公器」がもう少し早い時間帯に、しかももっと多く提供されるべきものなのに、申しわけていどに日曜深夜に1番組。

           消費税アップは、藤井→野田路線で、当然のように決まってしまい、これも東電値上げと同じく、「被災地復興も財政再建もあるから仕方がない」という市民感情から、みんな納得してしまいそうだ。

           そもそも、政権交代時の(国民の側の)動機が、あまりに長期で沈滞腐朽し過ぎた自由民主党政権から‘水を流す’という目的だったもので、‘よりよい水に入れ換える’というものではなかったから、政権交代直前のテレビの政治番組でも、「民主党に政権が移ったら」のアンケートに対して、きわめて多数が「あんまり変わらない」と答えて、自民、民主両党の有力議員が爆笑していたのだった。

           民主党のアーカイブ・ページ『マニフェスト/政策集[資料]』に置かれている『政策集INDEX2009』(PDF)には、「消費税に対する国民の信頼を得るために、その税収を決して財政赤字の穴埋めには使わないということを約束した上で」‥‥「具体的には、現行の税率5%を維持し、税収全額相当分を年金財源に充当します」。加えて、「インボイス制度を早急に導入することにより、消費者の負担した消費税が適正に国庫に納税されるようにします」という、たいせつな言説があるけれど、最近のニュースは触れもしない。

           野田佳彦という人物の尋常の域を出た倣岸ぶりを見ると、政権交代直前の、‘民主党の政策に対する選挙民の期待・信頼の薄さ’をじつによく察知していたと思える。
           小沢新党の「国民の生活が第一」という名称は、いわば、「私(たち)も政権を奪取すれば、あの民主党のようにやりますよ」ということの、見え過ぎる暗号的布陣にほかならない。
           小沢氏にくっついて憂国の士のごとくふるまう‘小沢チルドレン’たちは、「もう私たちはこのようにふるまっていいのだ、これが政治家なのだ」という意識を丸出しにしている。

           ‥‥政界は、「ステーツマン」の演技に集注する「ポリティッシャン」たちに支配されている、というのが率直な印象だ。
           が、原子力発電依存と同様、これも戦後日本国民が約70年にわたって‘実印’を押し続けてきたことなんですなあ〜。

           おっと、トピックが「オーディオ」なのやら「社会」なのやらわからなくなってしまったけれど、つまりはこれが暮らし、ということなのである。

          DP-7050、部品交換計画−現状写真。

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             昨日(日曜)は、前夜から明け方までフリーのファイアウォール・ソフトを試してすったもんだし、昼間に6時間ほど寝て夕刻起きたので、DP-7050の部品交換には手が着けられなかった。
             なお、結果的に、PC Tools Firewall Plusというのが合うようで、.NET Frameworkの入れ直しと相俟ってか、なかなか快調である。

             で、部品交換の下準備として、基板のコネクターやなんかを確認しておこうと思い、フタをあけて写真を撮った。

            基板全体

             上がD/A基板全体。
             最後部に電源があり、アナログ・アンプ、DAC、デジタル系チップが表裏に乗る。

            クロック付近

             まず交換を考えているのは、電源のメインの平滑コンや整流ダイオード、それと、‘アドバンスト・ハイプレシジョン・マスタークロック’と称する発振回路のコンデンサー。

             この上の写真に写るのが、発振子とそれに関わるコンデンサー群で、いちばん手前にある C59と部品番号があるものが39pF、発振子の向こう側に見えるのが、33pFと100pF。
             この辺は他の茶色いツヤのあるコンデンサーと違い、表面がややざらつき(経年変化かも)、容量の割りに大きい。
             パーツ・リストには、他の多くが「MF」と記されているのに対して「FILM」としているので、ディップマイカではないが、ポリプロピレンかもしれない。
             39pFと33pFはディップマイカにする。

             この発振子は、1,000pFを介してFET 2石のゲートにつながっていて、FETが発振器を構成するみたいだが、SAA7350や SM5840CPには発振子の反対側からラインが伸びている。こういう回路はさっぱりわからないが、高周波特性のよいコンデンサーに換えればジッターなども少しは改善されるだろう、と思っておく。

            デジタル系電源のパスコン

             デジタル系ICの電源ピン直近のパスコンは、ケミコンを使わず、DSPや SAA7350には0.47μFのフィルムコン各1本、SM5840CP(デジフィル)には、0.01μFのフィルムと、同じ容量のセラミックをパラにしたものだけ、つまり0.02μFだけ、という、「これで動くの?」的な小容量である。

             ここを、高周波特性を保持したまま増量してみたいので、OSコンが最適かと考えた。
             DACやオペアンプのアナログ電源には直結しないので、OSコンのクセも音に出にくかろうと思う。
             ただ、フィルムコンの穴ゆえ、基板に+−の表示がないので、通電して+5Vが出るほうを確定し、反対側もシャーシと導通しているか(GNDであるか)をテスターで確認した。
             +側を油性ペンでマーキングしたのが、上の写真。これがうまくいくのかはわからないが、問題はないだろう。

            電源部〜DAC

             こちらは、DAC=TDA1547からSIP型オペアンプ(黄色い枠で囲んだ)、電源部を見たところ。
             奥のメイン平滑コンは立派だが、6,800μFの KWに交換予定で、倍以上になる。

             青い丸で囲んだのは、TDA1547のデジタル電源のパスコン。ここも電解は使わず、1μFの、比較的サイズの大きいフィルムを+−両方に入れている。
             これは立派だが、ポリエステルだと高周波特性に若干不安はあるけれど、ここはデフォルトのをしばらく使う予定。

             全体に、茶色いフィルムコンばかりで、松下のポリエステルと思しいが、これだけフィルムが多いのは壮観だ。
             20年前で、まだ表面実装パーツが主流になる前ということもあるかもしれないが、音に関わるこちらの基板にはセラミック・コンデンサーは非常に少ない。

             未改造のままで、この1週間もPCのなっが〜いインストール待ちの間などにけっこう聴いたが、だんだんしっくりしてきた感じはある。
             曇った音ながら、アナログ音の生成に無理をしていない余裕感といったものがある。はてさて。

             ※月曜未明にアップのつもりだったが、JUGEMのメンテナンスでアップできませんでした。ふつう、メンテ時は閲覧もできなくなりますが、JUGEMは閲覧はできました。これは良心的。

            DP-7050、部品交換計画(だけ^^)完成。

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               この1週間は、事実上まるまる休みだったのだが、前記事のとおり、Windows上の「.NET Framework」なるコンポーネントのお蔭で、3〜4日はツブされてしまった。
               もっとも、まんざら嫌いでもないPC弄りなので、割合いでいうと、楽しみ 15%、焦燥 45%、不快 40%…といったところか。

               この作業のせいにはできないかもしれないが、ケンウッド DP-7050の部品交換は、この休みにはできそうもない。
               来週は、4〜6月よりコマ数があり、ちょっとばかり仕事状態らしいことになるので、落ち着いて着手するには、8月後半 (この時期には2週間ほど休みになる。‘夏休み’のつもりらしいが、予備校の、ていのいい人件費縮減にほかならない) になるかもしれない。

               とりあえず、この1週間でパーツを揃え、昨日までに交換予定の部品一覧=部品交換計画表を、Wordで作った。

              部品交換計画表

               回路図がないと、Cxx番とあってもどこのコンデンサーやらわからないのだが、まあいつものとおり、こんなことをしてから取りかかる。「貧男、差図を好む事」を地で行くのである。

               で、以下が購入した部品群。一部は先に掲出ずみ。

              交換用パーツ

               今回、珍しいパーツは、手前右に写っているシングルインラインのオペアンプ。導電スポンジを敷いたケースには、私が入れた。
               デフォルトで付いている NJM4565Lの置き換え用の、NJM4580LDである。これは、オーディオ用によく使われる NJM4580Dの低雑音選別品・NJM4580DDのシングルインライン版である。
               変換基板を使ってDIP型を使う気は、とりあえず、ない。

               たくさん買った東信 UPZは、そうとう余りそう。
               TDA1547の出力は、「+(-)OUT L(R)」からの出力を、「+(-)DAC L(R)」にC+Rを介してフィードバックする仕様になっていて、ここでもLPFになっているようである。

               データシート・アプリケーションでは、13kΩ+220pFとで、この並列(と単純に考えていいかは不明…)では55kHzくらいになり、データシートにもそう記載されているが、DP-7050ではコンデンサーを330pFとしていて、これだと37kHzカットオフになるはず。
               この辺も、DP-7050の音がニブい原因か、と思い、データシートどおり220pFにしてやろうと思った。ちょうど〈お気楽DAC〉を作った時に試用してはずした APSが4ヶあった。が、これも新調しようかと思う。

               で、とりあえずダイオード 4本、ケミコン 17本、フィルムコンデンサー 29本。ふひ〜、シンドそう…。

              .NET Frameworkのアップデート・トラブル

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                 もう4ヶ月ほども、パソコンの Windows Update(今は Microsoft Update)をしていなかったので、ちょうど1週間ほど通常の仕事がないので、今がいいかとやってみた‥‥ら! 35本近くの更新プログラムが上がっていて、なかばPCをほったらかしにしてメシの準備などしながら待つつもりで取りかかり、かな〜りたってから画面を見ると、「これらのプログラムはインストールされませんでした」。

                 しかも、それだけではない、インストール失敗後、開いている IE8の次の画面を開くと文字化けだけでなく、枠も消え始め、タスクマネージャも起動しなくなり、あげくのはてには Windows終了プログラムのウインドウもサイズがおかしくなり、文字が消えている!

                 この時にはとにかく「R」キーを押すと、Windowsは再起動し、問題は消えた。ただ、再起動前の終了画面は、通常と違ってタテ3cm、ヨコ10cmくらいの窓に「ログオフしています」、「Windowsを終了しています」と出る。明らかに、Windowsの状態がおかしくなっている。

                 いろいろググってみると、Microsoftが、Windows Updateの不具合を修正するための‘Fix it’というソフトを提供していて、DLしてやってみたが、また同じく Windows崩壊^^;。
                 検出・解決のログファイルまでHTMLで出力してくれたのに、である。ウインドウに見える、レンチを持ったエンジニアさん、最初は頼もしかったが、「やっぱり、こんなアナログなエンジニア、ITには使いもんにならんよ」に。

                 インストール本数が多すぎるからかも、と、とりあえずは、セキュリティ更新関係のプログラムだけ入れてしまいたかったので、数本入れると、問題なく、入る!
                 あっりゃ〜、なんだべ?

                 それを2回ほど繰り返すとともに、ググっていくと、どうも「Microsft .NET Framework x.x」のインストールやアップデートができなくなって困っている人が多いことが知れる。
                 .NET Frameworkを手動削除するには、こちらの「.NET Framework 2.0 を修復する」にあるとおり、[installer]を起動して、列に[コメント]を表示させ、コメントに表示される「Microsoft .NET Framework x.x ナンチャラカンチャラ」から削除できる、とあるので見てみたら、「.NET Framework ‥‥」とのコメントのあるファイルがない!!
                 [プログラムの追加と削除]の一覧には、.NET Framework 2.0 3.0 3.5のサービスパック1とかいうのが鎮座していたので、インストール情報が消えてしまっていたのかも。

                 このあと、.NET Installation Cleanup Utilityを使って.NET Frameworkを全部アンインストールしてみた。
                 最後に、なんとアンインストール「failed」の表示が出たけれど、一覧からは消えたので削除はできたんだろう。
                 最後の「failed」は、インストーラの情報が削除できなかった(存在しなかったから)ためかもしれない、などと素人穿鑿をしている。
                 この時点で、セキュリティ関係のみアップデートして再起動すると、終了画面も通常だし、何より、PCが速くなった。

                 そして次は再インストールだが、メールでご教示くださった方もあったが、こちらの、マイクロソフト・中川氏の
                「・フルパッケージ版で試してみる/下記ページの"ダウンロードボタン"でダウンロードできるファイルではなく、ページの下のほうにある”.NET Framework 3.5 Service Pack 1 (フルパッケージ)”をダウンロードし、インストールしてみてください。」
                が目につき、こ こにある「完全なパッケージ」からダウンロードした exe.を実行してみた。

                 DLに30分、インストに30分。ふっひ〜。
                 こんなに待ってもどうせ最後の場面で「インストールされませんでした」となって、またデスクトップが崩壊するんだろうな〜、とイライラしながら待っていると、「正常にインストールされました」!!

                .NET Frameworkインストール成功。


                 どないなってんねん、であるが、まずはOK。
                 このインスト時、最近の Windows Updateサイトは、ユーザー設定のプロキシを無視するため、アップデートができないことが多い、とこちらにあるのを読んで、使っているウイルス・チェッカー、avast!のウェブシールドが、avast!の設定する仮想プロキシ内でウェブページのウイルス検査を行なう、というのを聞いていたので、ここもひっかかる(〜った)可能性があるな、と、コワいけれど、avast!と ZoneAlarmをPCの再起動まで止めた上で、インストール・ボタンを押した。

                 上のページによれば、「proxycfg」というプログラムが使えるみたいだが、とりあえずブラウザは利用しないし、.exeは Microsoftのサイトにしか行かないだろうし、と、もう.exeがやりたいようにやってね〜状態で待った。

                 この次がまたたいへんで、Microsoft Updateをかけると、.NET Framework用の更新プログラムが、まとまったパックを先ずインストールせよと出てきて、インストール…成功。そのあと12本〜。
                 もう朝になっていたが、単発の仕事が夜1コマだけなので、ワインの酔いも醒めつつ、ひたすら待つ。

                 この待っている間に、夜も明けているので、DP-7050をけっこう聴きました^^。
                 ここの話題ではないけれど、ヴェールが1枚かかった音ながら、ヴェールの向こうはかなり高品位、なような感触が。

                 朝も9時近くになり、全アップデート完了→再起動。
                 この状態でも、.NET Frameworkのインストール状態がおかしかった(と思しい)時期より、かなり速く感じる。
                 基本がもう激オソPC、激オソ回線なので、たとえばブラウザのDLやレンダリングは遅いのだが、出来上がった画面を表示するのが以前は「ぱぁ〜」だったのが、「ぱっ」になった、という感じ。
                 マウスの移動やクリックへの反応もわずかながら敏感になった。

                 今朝だけでなく、もう日曜の夕刻から延々十数時間、.NET Framework関係でパソコンに翻弄された。
                 結果は、PCも速くなって快適なのだが、プロセスはあまりに煩雑だ。

                 いや、まことに.NET Frameworkというのは、インストール失敗後にデスクトップが崩壊するオソロシ〜コンポーネントだということがわかったし、不具合があるままだとPCの動きそのものが遅くなるのだ、という体験(一般性なし^^;)でした。
                 それにしても、この恐ろしくも偉大なる .NET Frameworkがないと走らないソフトって、私の使うものでは、何があるんでしょう?

                目覚まし時計の修理。

                0
                   今日はオデオの改造ばなしではありません^^。

                   目覚まし時計は、枕元にはなく、寝ている横っちょの机の上が予備、メインは隣室:DKのほうに置いてます。
                   このダブル・アラームのお蔭で、仕事の時間に寝過ごすことは今までゼロ(のはず^^;)。

                   このうち、寝室の机上の時計(予備のほう)のアラームが鳴らなくなりました。
                   乾電池は1.5V出るものの、テスターを当てるだけでは無負荷なので、実際には容量減りしていることがあり、とりあえず百均でアルカリを1本。
                   交換‥‥う〜ん、鳴んないなー。

                  目覚まし時計、内部。

                   この時計、シチズンのもので、リアパネルのシールには…全部写すと、「音の静かな連続秒針/CITIZENクオーツ/サイレントL/(8RA315)/¥5,300/MADE IN JAPAN」とあります。

                   ¥5,300。うっへ〜、たっけぇ〜。今のお財布じゃとても買えません~~。ま、シチズンは地元なので、地元の時計店でかなり安く買ってるはず。

                   それで、リアパネルをはずして、時計メカのハウジングから出ている、アラームのモーターへ行く配線をず〜っとたどります。
                   途中で断線などしていたらやっかいで、ケーブルの向きでつながったり断線したり、もありうるし。

                   アラームのメカニズムは、セットした時刻になった時だけ通電することと、アラーム・ボタンがONになっているときだけ通電すること、の2点が実現できていればOK。

                   どうやらアラーム・ボタンのスイッチはOKのようで、スイッチ付近の電極間の導通もOKのよう。
                   では? ‥‥‥時計メカと連動して、セット時刻になったらパチンと接触するはずの電極2枚が、セット時刻にしても導通がありません。ここだなー。
                   てわけで、セット時刻にパチンと落ちる電極を受けるほうの電極がちょっと離れすぎていたので、ラジペンでくいっと持ち上げ。

                   やり過ぎるとアラームス・ボタンONで常時鳴り続けるのでNG。
                   テストするといちおうOKでした^^。

                  モーター付近

                   通電すると、モーターが回転して、モーターに付いているバチ(?)が、ベルを高速でぶったたき、“ヂリリリリリ〜〜”となるのです。
                   +−間に、1ヶ電解コンデンサーが入ってます。16V10μFで、「KOWA」のブランド。時計そのものも日本製で、コンデンサーも日本製。

                   このコンデンサーは、モーターのパスコンになるのでしょうか。インピーダンスを下げる…ような必要はあんまりなさそうですけど‥‥こういうのまでデカップリングなんて言わないでしょうな〜。
                   いや! モーターからの(“ヂリリリ〜”から生じる^^)ノイズを時計メカの電源に伝えないようにする目的だとすると、まさにデカップリング。だとしたら低ESR品が‥‥^^;。
                   これは問題なさそうだけど、これを Silmicとか KWにしたら、いい音になるのかどうか…(爆)。

                   以下に置いていたゴキちゃん画像は、‘ひいた’という方もいらしたので、削除しましタ^^;。

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