IA-4sの第2次パーツ交換をしてみたいのだが、電源トランスが熱くなるのが気にかかる。
サービスセンターのお話では、トランスの過熱は仕方がなく、しかし実際にトランスがとんだ例は報告されている、とのこと。「とぶ」とは、巻線の断線というより、温度ヒューズが「とんだ」ものと思われる。トランス内蔵の温度ヒューズがとぶと、だいたい交換修理はできないし、当該トランスの在庫はない、とのこと。
IA-4sの電源トランスが熱くなるのは、リレーに流す電流が多いせい、ということらしい。
そこで、どれくらい流れているのか見てみた。
リレーは、高見沢の VB24MBU -510という品種。+電源から電源を取り、680Ω2Wの酸金抵抗(熱くなる)を介してリレーにつながっている、らしい。
電源オンして、この抵抗の両端に出る電圧を測ったら、16.3V。16.3(V)/680(Ω)=0.024=24mAである。
アンプ回路各チャンネルでさえアイドリング電流が約18mA(0.22Ωのエミッター抵抗の両端に4mV)なのに、リレー回路に24mAも消費しているとは! しかもそれを流すだけで異様に発熱する貧弱な電源トランス!! コストの制約というのはミジメだ。やはりオーディオはカネ、である。
この680Ωの抵抗を、リレーが閉じる「感動電圧」よりは電圧降下しない範囲で高くし、流れる電流を制限できないか、試算してみた。
現状の680Ωの時、リレー・コイルには、20.6Vがかかっているようだ(並列になっているダイオードの両端電圧を測った)。
このリレーの感動電圧は16.8Vということなので、これ以上かかればよい(ただし16.8Vはパルス、とあるが、常時かかるDCなら問題なかろう…?)。
24mA流れている回路で、20.6V電圧降下しているから、リレー・コイルのDCRは858Ω、ということになる(定格では820Ω)。
抵抗を820Ωにすると、リレーのDCRを820Ωと見ても、22.5mA流れ、抵抗で18.45V電圧降下するから、リレーには18.5Vはかかり、リレーは動作するはずだ。
抵抗を910Ωに上げると‥‥リレーのDCRを860Ωとすると、21mA流れ、抵抗での電圧降下=19V → リレーには18Vかかり、OK。リレーのDCRをスペックどおり820Ωとすれば、21.4mA流れ、抵抗で約19.5V電圧降下し、リレーにかかる電圧は17.5V、感動電圧ぎりぎり。
安全なのは820Ωあたりか。+37V側で、約2〜3mA‘節電’できる。感動電圧‥‥いや〜、「感動」の計算、でした^^;。
が、どうにも焼け石に水、の感あり。そこで、RSで買えるトロイダル・トランスで、電圧が合う(1次側110Vなので、30V-0-30Vが適当)もので、そこそこの容量のものを探すと、160VAのものが、直径105mm。
トロイダルを入れるとしたら、黄色い円内に…。
IA-4sの電源トランスまわりは、ぎりぎりでヒートシンクが迫っており、トランスを交換してトロイダルを設置するとしたら、リアパネルに近接するAC100V入力基板(スピーカー出力の中継基板もかねる。いやだ〜~~;)を撤去し、リアパネルに近づける形で固定するほかない。かなり大がかりな工事を要する。
さもなくば、前記事で音巴さんのコメントでご提案いただいたように、電源トランスを外付けするか。その場合、アンプの電源スイッチはムダになるし、ケーブルも、外部で整流するにせよ、降下させただけのACのまま入力するにせよ、2線でなく3線のものに換えなくてはいけない。
‥‥とまれ、5〜7千円もするトランスを買う予算は、現状ではとてもありませず (´_`;)。
※第2次パーツ交換前の現状でいろいろ聴いてはいます。
チェロなんかは、やわらかでかつシブみもある音色がいい。フルニエの、ドヴォルジャークの協奏曲など。
あとは、都はるみサンの『古都逍遙』と『小樽運河』が、とくにバックのオケの響きが惚れぼれするようないい感じで、ヴォーカルも子音がしっかり聞き取れてかつ耳に障らず、よかったです〜♪♪♪
[付記−7.19]
電源トランスの発熱対策についてあれこれ考えていたが、Phoeniciaさんとおっしゃる方から、コメントで、リレー専用の電源トランスを増設すれば、というご教示をいただいた。
トランスを入れる場所…だが、ヒートシンク後方にけっこうスペースが空いているから、ここにトランスと、ユニバーサル基板などで組んだ整流回路を置いて、オリジナルでリレーに給電している抵抗のところからDC20〜24Vを供給してやれば、メイン・トランスの負担は3割減る。
トランスの候補は、とりあえず 0-8V-12V-14V-16V、0.3Aが取れる、SEL SP-1603あたり。秋葉原で700円台で買えるから、RSのトロイダルを考えるより格段に安く上がる。
現状でリレーには20.6Vかかって動作しているから、0-14V端子間から取ってDC21Vくらいをかければいいものか。
パナソニックだったかのリレーの使い方ページには、使用中=動作中は定格電圧を印加するのが基本、とあったので、0-16V端子間から取ったほうがいいのか…。
定格電圧DC24Vを印加すると、コイル抵抗が820Ωとして29mA流れる。保護回路ICの μPC1237HAは、リレー・ドライブ電流は80mAまで流せるから、十分OK。
いやあ、いい方法です。Phoeniciaさん、重ねて深謝いたします。
これなら、今の電源トランスの負担が大きい形ではしばらく電源を入れないほうがいいかも。ちょっと休みが入る(というか、ホされる~~;)のは8月に入ってからなので、当分音楽が聴けませんなあ〜。
サービスセンターのお話では、トランスの過熱は仕方がなく、しかし実際にトランスがとんだ例は報告されている、とのこと。「とぶ」とは、巻線の断線というより、温度ヒューズが「とんだ」ものと思われる。トランス内蔵の温度ヒューズがとぶと、だいたい交換修理はできないし、当該トランスの在庫はない、とのこと。
IA-4sの電源トランスが熱くなるのは、リレーに流す電流が多いせい、ということらしい。
そこで、どれくらい流れているのか見てみた。
リレーは、高見沢の VB24MBU -510という品種。+電源から電源を取り、680Ω2Wの酸金抵抗(熱くなる)を介してリレーにつながっている、らしい。
電源オンして、この抵抗の両端に出る電圧を測ったら、16.3V。16.3(V)/680(Ω)=0.024=24mAである。
アンプ回路各チャンネルでさえアイドリング電流が約18mA(0.22Ωのエミッター抵抗の両端に4mV)なのに、リレー回路に24mAも消費しているとは! しかもそれを流すだけで異様に発熱する貧弱な電源トランス!! コストの制約というのはミジメだ。やはりオーディオはカネ、である。
この680Ωの抵抗を、リレーが閉じる「感動電圧」よりは電圧降下しない範囲で高くし、流れる電流を制限できないか、試算してみた。
現状の680Ωの時、リレー・コイルには、20.6Vがかかっているようだ(並列になっているダイオードの両端電圧を測った)。
このリレーの感動電圧は16.8Vということなので、これ以上かかればよい(ただし16.8Vはパルス、とあるが、常時かかるDCなら問題なかろう…?)。
24mA流れている回路で、20.6V電圧降下しているから、リレー・コイルのDCRは858Ω、ということになる(定格では820Ω)。
抵抗を820Ωにすると、リレーのDCRを820Ωと見ても、22.5mA流れ、抵抗で18.45V電圧降下するから、リレーには18.5Vはかかり、リレーは動作するはずだ。
抵抗を910Ωに上げると‥‥リレーのDCRを860Ωとすると、21mA流れ、抵抗での電圧降下=19V → リレーには18Vかかり、OK。リレーのDCRをスペックどおり820Ωとすれば、21.4mA流れ、抵抗で約19.5V電圧降下し、リレーにかかる電圧は17.5V、感動電圧ぎりぎり。
安全なのは820Ωあたりか。+37V側で、約2〜3mA‘節電’できる。感動電圧‥‥いや〜、「感動」の計算、でした^^;。
が、どうにも焼け石に水、の感あり。そこで、RSで買えるトロイダル・トランスで、電圧が合う(1次側110Vなので、30V-0-30Vが適当)もので、そこそこの容量のものを探すと、160VAのものが、直径105mm。
IA-4sの電源トランスまわりは、ぎりぎりでヒートシンクが迫っており、トランスを交換してトロイダルを設置するとしたら、リアパネルに近接するAC100V入力基板(スピーカー出力の中継基板もかねる。いやだ〜~~;)を撤去し、リアパネルに近づける形で固定するほかない。かなり大がかりな工事を要する。
さもなくば、前記事で音巴さんのコメントでご提案いただいたように、電源トランスを外付けするか。その場合、アンプの電源スイッチはムダになるし、ケーブルも、外部で整流するにせよ、降下させただけのACのまま入力するにせよ、2線でなく3線のものに換えなくてはいけない。
‥‥とまれ、5〜7千円もするトランスを買う予算は、現状ではとてもありませず (´_`;)。
※第2次パーツ交換前の現状でいろいろ聴いてはいます。
チェロなんかは、やわらかでかつシブみもある音色がいい。フルニエの、ドヴォルジャークの協奏曲など。
あとは、都はるみサンの『古都逍遙』と『小樽運河』が、とくにバックのオケの響きが惚れぼれするようないい感じで、ヴォーカルも子音がしっかり聞き取れてかつ耳に障らず、よかったです〜♪♪♪
[付記−7.19]
電源トランスの発熱対策についてあれこれ考えていたが、Phoeniciaさんとおっしゃる方から、コメントで、リレー専用の電源トランスを増設すれば、というご教示をいただいた。
トランスを入れる場所…だが、ヒートシンク後方にけっこうスペースが空いているから、ここにトランスと、ユニバーサル基板などで組んだ整流回路を置いて、オリジナルでリレーに給電している抵抗のところからDC20〜24Vを供給してやれば、メイン・トランスの負担は3割減る。
トランスの候補は、とりあえず 0-8V-12V-14V-16V、0.3Aが取れる、SEL SP-1603あたり。秋葉原で700円台で買えるから、RSのトロイダルを考えるより格段に安く上がる。
現状でリレーには20.6Vかかって動作しているから、0-14V端子間から取ってDC21Vくらいをかければいいものか。
パナソニックだったかのリレーの使い方ページには、使用中=動作中は定格電圧を印加するのが基本、とあったので、0-16V端子間から取ったほうがいいのか…。
定格電圧DC24Vを印加すると、コイル抵抗が820Ωとして29mA流れる。保護回路ICの μPC1237HAは、リレー・ドライブ電流は80mAまで流せるから、十分OK。
いやあ、いい方法です。Phoeniciaさん、重ねて深謝いたします。
これなら、今の電源トランスの負担が大きい形ではしばらく電源を入れないほうがいいかも。ちょっと休みが入る(というか、ホされる~~;)のは8月に入ってからなので、当分音楽が聴けませんなあ〜。