納税+アンプ購入=激貧 ^^;

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     ‥‥チャイナアンプが、行き着くところまで行った感があるが、ここへ来て、“追い込んだ機器には愛情が持てなくなる”病が出てきて、さっさとオクに出してしまった。

     その前に、まあいけるだろう、という代物を落札、といってもストア出品なので、値付けが高く、中古店での通販といっていい。
     もう生活費の残高もない時期に、送料込み16,500円+振込手数料を送金してしまうと、身動きが取れましぇ〜ん~~。

     1〜2週間前に来ている市都民税税額通知書、いつも1期は夏休みくらいだったのになぁ、とあけるのがイヤで放っておいたのをあけると、今月末! しかも、去年は、一昨年の収入が超弩級減収だったので(この年は蔵書を放擲して生活…)比較的安かったが、去年はちょっと復活したので税額アップ!

    税額通知書
    税額通知書表紙の右半分。

     もう残高はないので、預金担保の自動借金^^;になってしまうが、払わないと差し押さえを食らうので、しようがない。
     この市は、最近、特別職の報酬引き上げを実施したという経緯がある。

     今朝は、朝7時にならないと他行への送金ができないので、ひと晩中オク出し作業などをして、7時にさっさと送金。
     ゆうちょ銀行口座から他行へは、「銀行の種類」を指定する必要があるが、楽天銀行は「都市銀行」にチェックを入れて進めると、種目違いで強制ログアウトした。加えて、うまく銀行ページに辿りついて先方の口座番号を入力すると「名義人が確認できません」なんというお粗末だろう
     ゆうちょ銀行には一般都市銀行にない長所がたくさんあるが、官僚的性格が抜けない部分も多い。
     もっともこれは金融機関全般に言えることかもしれない。預金者・融資先双方に対する、“超-徹底的上から目線”である

     そのあと、オク出品を確認すると、アンプにはもうすでに各10件を超えるアクセス! ま〜ったくオーディオマニアはなぁ〜^^/と思いつつも、ありがたや。
     これで値が上がってくれないと、新アンプの代金はもとより、暮らしがホーカイしましゅ。
     同時に出したクラシックのCDは、ほぼアクセス、ゼロ。
     オーディオ関係はほんっとう〜に活発だが、いつもながら、これでいいんだろうかという感は免れない。

     8時ごろから酒を飲んで就床、午後1時前に起き出して軽くコーヒーとドーナツを食し、銀行へ(T_T)。
     起き抜けの体温は36.5℃で、私の平温より0.8℃は高い。‘微熱がある’といっていい状態。体感も、カネがない不安・怒りと合わさってかカッカしている。
     風邪のあと微熱が残った、大腸ガン(ポリープ)のできた時とちょっと似ている‥‥かな~~。あの時は医院へ行ったが、今回は一切そういうことをせず、すべて身体に任せきる所存でありマス。

     ‥‥そんなこんなで、いつもの鬱々たる思い、なのだが、ともかく被災地に「がんばれ、がんばれ」の嵐ばかり吹かせるテレビの口調に、どうにもオカシな感じを持つ。
     3万人に近づこうという死者数の大震災 ― その3万人超が、この13年間の毎年の自殺者数であることに触れるネット上の記事は、あまりに少ないのではないか、と常々思っているが、書いているサイト、ブログはある。

    『70才のつぶやき』

     こちら、『70才のつぶやき』というブログの記 事だ。
     第一線で活躍した方が、社会などへの所感を綴っておられるブログである。
     資料の引用が主で、とくにことごとしい論はないが、
    「東電の原発事故と東日本大震災の物的損失を別とした人的問題に限定すれば、自殺による遺族や関係者の悲しみは今回の大災害に勝るとも劣るものでない。/年間3万人以上の自殺者数が13年間も続いていることは、日本にとって本当に大きな“天災”が毎年続いていると思う」
    とは、まったくそのとおり以外の何者でもあるまい。

     新しい部屋に入居する際、そこで自殺があったりすると、だれしも入居を控えるだろう。
     住人が部屋で自殺すると、物件の価値が下がるということで、オーナーが遺族に損害賠償を請求する例もある
     貸し手の損害が明らかに生ずるわけだから、道理ではあるが、それゆえ自殺者の遺族は二度悲しまされる、ということになる。

     そのレヴェルの感覚を私たちは持ち合わせているけれど、国全体でこれほど自殺者が多いということは、誤解を生じそうな言い方だが、この国がいわばそういう、自死者の出た物件のようになっていることだ、とも言える。

     一時期流行った、“スピリチュアル”系の話‥‥江原啓之さんなんかは、むしろそういう、“自殺者が出たところはコワい”という感覚から解放する方向を仕事にしているみたいだが、ということは、そういう霊的嫌悪感、とでもいうものが私たちにあることを物語っている。
     その伝でいえば、この列島は、霊的に恐ろしくイヤな状態に、すでにもうなってしまっているのではないか。

     鬱病患者に「がんばれ!」は最大の禁句だといいながら、被災者や生活困窮者に「がんばれ」以外に浴びせることばを知らない世の中。
     わが国の自殺と、連帯保証制度などは、大いに関係があるはずだ。
     リンクしたサイトが書いておられるように、「経済的メリットがないのに債務負担(全額=引用者)のリスクだけを負わされるシステム」は、現今までテレビなどで絶叫されている、これまたわが国に特徴的な人と人の“絆(きずな)”のありように乗っかったものにほかなるまい。

     「絆」を、うるさいまでに強調・強要する風潮‥‥「絆」字はまた、「ほだし」とも訓読みし、こちらは「bind=束縛」の意で用いられてきている。
     古代・中世の貴族は、子弟を大切に育て(「もてかしづき」)ながらも、晩年には、妻子との関係は極楽往生への妨げとなる「ほだし」となるゆえ、そこを断ち切る時期・時宜を見計らった、というようなことは、物語にも多く例がある。

     現代の「きずな」は、よいことづくめに見えながら、一方で連帯保証から全財産を失っての自死すら招いているというようなことに、もし思い至らないまま、タレントやキャスターのキャンペーンに賛同しているなら、ずいぶんおかしい。

     おっと、リクツでした。しかしこう思ってます。
     さ、今日は仕事もないし、早めにご飯食べて寝っかな〜。

    まだ生きとるぢゃないか。

     さて、もう思い出でもなくなったオーディオ関係の記事を削除していきましょうかね。そこにはいただいたコメントがあるのだけが心苦しいけれど、画像スペースをあけるためにも、ぼちぼち削除、始めます。

    チャイナアンプC交換と、購入ディスク。

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       う〜‥‥風邪、ブリ返しで超-シンドいっす〜(~~)。

       チャイナアンプの負帰還部のコンデンサーを、47μFから100μFに増量しようと用意していたが、日曜はへろへろで手に着かず、やっと休みの今日(月)交換。

       負帰還部のコンデンサーは、元々22μFが入っており、1kΩとではカットオフが7.3Hz、これでも十分低音が豊かといわれているので問題なさそうだが、MUSE ESにした段階で47μFまで増やし、さらにエルナー RBDにした際、100μF以下は急に小さい値になるので、100μFにしたところ、RBDの音自体がどうも高音があまり出ないようで、LMFQ抵抗と併せて低域寄りな音になりすぎてしまった。

       抵抗をPRP化し、CもRBDからMUSE ES 47μFに戻したことで、高域がすっきり出てきた感触を得て、今度は低域がもう少し欲しくなるという堂々巡り‥‥になったところで、MUSE ESの16V 100μFにしてみよう、とあいなりました。
       パーツ交換すると、基板のランドがだいぶんあぶなっかしく、これくらいで打ち止めにしたほうがよさそう。

      チャイナアンプ回路-3

       先日の、入力抵抗の順番入れ換え(あのときの回路図はカップリング・コンデンサーを書き落とし…)もあるので、ここら辺で新回路図を(クリックで拡大)。基板外観は、MUSE ESの25V 47μFと16V 100μFとが同サイズなので、全く変更なし。
       まあ、このくらいで行き着くところ、ではないのか、と…。

       交換後、低域はさして豊かになった感はないけれど、ビル・エヴァンズ『ワルツ・フォー・デビィ』はちょっと活きいきしてきた、かな?


       さて、風邪のひどかったころ、AmazonにCDを3枚ほど注文した。Amazon本体に注文した2枚は措き、マーケットプレイスに注文したのは、ルドルフ・ケンペ Rudolf Kempe指揮ウィーン・フィルの古いEMI録音になる、ヨハン・シュトラウス親子などのワルツ集。

      ケンペ:ウィンナ・ワルツ集(新星堂) ケンペ:ウィンナ・ワルツ集(Testament)
      左が、ほとんど同じ楽曲の新星堂盤(SAN-11)、右が、英Testamentの“Vienese Favorites”(SBT 1275)

       実は、ほぼ同じ楽曲構成の国内盤、「新星堂1000クラシックス/ANGEL 1000」の「J.シュトラウスII世/ワルツ“ウィーンの森の物語”」(SAN-11、原盤番号 2DJ-3722、1990年リリース)を、中古500円也で買って持っていて、けっこう愛聴している。

       1) 喜歌劇『こうもり』序曲
       2) 『ウィーンの森の物語』
       3) ポルカ『浮気心』
       4) 『ディナミーデン』(ヨーゼフ・シュトラウス)
       5) 『千一夜物語』
       6) ポルカ『クラップフェンの森で』
       7) 『皇帝円舞曲』
       8) 『天体の音楽』(ヨーゼフ・シュトラウス)
       9) 『ラデツキー行進曲』(父ヨハン・シュトラウス)
       (曲形式を書いていないのはワルツ、作曲者を書いていないのはヨハン・シュトラウスII世)

       新星堂が東芝EMIに制作依嘱してリリースした1枚。演奏は、派手でもないが活きいきしてはいて、華のあるいい演奏だと思う。
       問題は、音質。東芝EMIが保管するマスターからカッティングしたディスクは、LP時代からCDまで、だいたいにおいてマスターの音質が劣悪なことを想像させる、ヒスノイズ、歪みが多くて、艶のない乾燥した音を聴かせる。
       先日書いた、カラヤン/パリ管のフランクもそうだったが、このケンペのワルツ集もその例に漏れない。


       EMIに所属していたエンジニア、ポール・ベイリーが主宰し、彼がリマスターを担当する復刻専門レーベル、テスタメント Testamentが、ケンペのEMI音源をいくつかリリースした中に、2曲ほど異同があるが、ほぼ新星堂盤と同じプログラムのディスク“Vienese Favorites”(SBT 1275)があって、以前から買い替えたかったが、Testamentは最近はリテール・プライスが高く、1,800〜2,000円はしていて、ためらっていた。

       先月来、カラヤン/パリ管のフランクなどを買い替えた勢いで、かつ、不要CDを処分しているので、入れ換え的な購入として、Amazonのマーケットプレイスの出物を買った。1回目は出品者に在庫がなく速攻でキャンセルされ、ケチがついたが、もう1軒の出品者から購入した。

       Testament盤は、新星堂盤にある『浮気心』だけがなく、そのかわり、名曲:レハールの『金と銀』と、ホイベルガーの『オーパンバル』序曲が入って、78分の収録。

       聴いてみると(コンデンサー交換前)、やはり Testament盤も音源がかなり劣化しており、そして元々そうよい録音でないこともわかる(ケンペはドレスデン国立管と東独で再録音していて、音を気にする人はそっちを選ぶ[Berlin Classicsまたは、Eurodisc経由のコロムビア盤])。

       ヨーロッパのリマスターは、ヒスノイズを抑えすぎるあまり、高域の情報が削がれ、かわりに低域が人工的に膨らまされたものがけっこう多く、Testamentもその種の傾向がないではないので、ちょっと危惧もしたけれど、実際には、むしろ東芝EMIのマスタリングより、高域のエッジを、じつにうまい具合に効かせて、艶のあるウィーン・フィルの音を、少しでも美しく聴かせようとした跡がうかがえる。

       東芝EMIのマスタリングは、もう少しヒスなどを遠慮なく聴かせることが多いので、もしかすると新星堂の要望が入っているのかもしれない。

       低域は、どちらのディスクも貧しいが、Testament盤のほうが心持ち豊かで、しかし不自然ではない。
       『ウィーンの森の物語』のツィター(Testament盤にも奏者名不記)も、Testamentのほうが、奥行きある音場の中で奏されている感じがある。
       『千一夜物語』では、東芝EMI盤は音が乾きすぎて、強奏では耳が痛くなるが、Testamentでは、全体の情報が多く、圧迫感は若干緩和される。

       これで、とりあえず東芝EMI=新星堂盤の劣悪な音からは解放される。


       ― どうも、クラシックのディスク・ライブラリーを、納得のいくディスク群で固める、ということが、自分の‘生きがい’ないし、‘生きていることの表現’になっている。これは、LPを山ほど溜め込んでいたころから、変わらない。
       いつまでそういうことが続けられるかわからないが、ディスクの選定は、選定と出費と、両面でたいへんです〜。

      チャイナアンプ−回路内全抵抗をPRP化。

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         ひっさしぶりに風邪らしい風邪を引きました〜 (~_~;)。
         3日間、未明に38℃台で、午後、仕事に出ると、熱があるのでかえって仕事はできるが、帰るとへっろへろ、異様なまでの脱力感の奈落に沈んでいくのにはマイりました〜。でも休むと家賃払えません〜~~。
         とまれ、身体の内部はそうとう大掃除、身心の瓦礫の大撤去をしたんじゃないだろうか‥‥というところに期待。

         というところで、病み上がり一発めのオデオ^^。
         一部で大評判の金属皮膜抵抗、リンクマン LMFQ50Sだが、チャイナアンプとの相性は、率直に言ってしまうと悪い。
         個人的には LMFQ50Sって、ほんとにいいの? という疑念を確実なものにしてしまった。
         もっとも、LMFQを投入して、まるでハイ落ちしているかのごとき生彩のない中〜高音になってしまったのは、チャイナアンプそのものがそういう音なのであって、LMFQ50Sは、至って無歪みな抵抗なのかもしれないが ― よく解釈すれば。

         というわけで、入力直列に1ヶをタクマン REYから入れ換えた LMFQ50Sも、PRP PR9372に置き換えるべく、かつ、オリジナルの回路では、入力直列抵抗1kΩが入力負荷抵抗22kΩの前に置かれ、これだとL型アッテネーターになってしまうので、基板上にちょっと配線の工夫をして、直列抵抗を負荷抵抗の直後に持ってきてみようと思った。

        入力部変更

         ついでに、MUTE回路の20kΩも PRPにし、回路上の小型抵抗はすべて真っ赤な PRPに。

        全部 PRP

         ちょっと見た目がよくないけれど、ふつう、入力直列の抵抗(入力部トランジスターの容量とで高周波ノイズをカットするなどの役割がある)は、対GNDの負荷抵抗のあとに置かれるので、その形にした。
         もっとも、逆(オリジナル)でも、22/(1+22)=0.956 → 0.4dBしか減衰しないので、オリジナルでも問題はないが、ふつうプロはこういう設計はしないものである。

         さて、交換して出力のオフセットを測ると、左チャンネルは -1.0mVは出るが、問題はない。

        試聴ディスク

         とりあえず、特徴のある盤で試聴。
         上の右のディスクは、最近のチャイナアンプの鳴りでは売ってしまおうと思い始めていた、バルビローリ指揮のドヴォルジャーク・アルバム。
         これは、3枚で出た、英EMI音源(さらに元は英Pye=PRT)の DiskyのCDが、情報量は劣化し、つるつるの音になって落胆していたところ、見たこともないイタリアの Sirioというレーベルの2枚組をネットオクで見つけ、落札(新品2CDで千円)してみたところ、けっして秀逸なマスタリングではないが、音に刺激がなくて聴きやすいものだった。

         それが、LMFQ50Sを通すと高域は暗く、生彩の全くない音になって、これは聴き続けるのはちょっと、と思ったのだが、全PRP化で、また情勢は変わった。
         Dレンジは狭いままだけれど、情報量は回復した感があり、音楽に感興が伴なう鳴り方になって、聴けそうである。

         次に、左のディスクは、ほとんど持っていない^^;女性ヴォーカル。
         森山良子、岩崎宏美、鮫島有美子ら、オムニバス音源の『クリスタル・ボイス 〜美しき歌声〜 ②』(テイチク TECN-28959。Amazonで試聴可
         岩崎宏美の歌う「恋に落ちて」は愛聴曲であるとともに、この種の楽曲での鳴りを確認する恰好のソースでもある。
         この曲で、ヴォーカルは、部屋の反射などの関係からセンター〜やや左に定位し、そこから子音も聞こえるのだが、なんと! センターより若干右に寄る!
         うむ〜、1kΩも22kΩも、高精度抵抗3本をさらにテスターで調べ、絶対値はともかく、相対的に近い2本を使ったのにな〜、どこに左右差の原因が? いや、もともと右よりのソースだったのかな? 等々と疑心暗鬼。

         気持ち、左チャンネルの高音がビリつく感じも ― となると、風邪の影響で左の耳に若干不調が出ているのかも、とも思う。
         しばらく聴いても右に寄るなら、1本残っている1kΩに換えてみっかなー、と、せっかくの音決め成功感に水をさされた感じ。
         ― ですが、帰宅して「恋に落ちて」をかけると、ヴォーカル、若干左寄りに戻ってました (^o^)/。やはり風邪による耳の聞こえのせいだったみたい。

         なおこのディスク、他社音源を利用しまくっていて、それゆえ売れそうなコンピレーションになっているのだが、コロムビア音源の鮫島有美子だけがデジタルと思しく、他の音源はマスターのダビングで劣化している感がある。

         ビル・エヴァンズの『ワルツ・フォー・デビィ』なんかは、悪くはないが魅力もあまり感じない。
         しかし、クラシックで、このところ音的にどうしようもなく感じていた音源が軒並み聴けそうになってきたので、これは大助かり。
         それにしても、小型抵抗でこんなに鳴りっぷりが変わるとは思わなかったし、ネット上でヴェテランの方たちの評価が極めて高い抵抗が、異様なほどハイ落ちに聞こえるという怪現象も、ナゾのまま残ってしまった。

         ― というわけで、まだ愛聴できるディスクも出てきて、処分するものと合わせ、新規購入計画を大幅カット^^。アリス=紗良オット嬢は、今回も延期に^^;。

        CD、ちょっと売却…。

        0
           あ〜、日曜からややノド風邪気味。週6日5日、しゃべる仕事をやっていると、夏前に一回は風邪気味になり、ほんとはきちんと風邪をひいたほうがいいのだけれど、仕事上は軽く過ごしたい。

           ふひぃ〜‥‥貧困、ですぅ〜 (~_~;)。1,700円の理髪は、節約して洗髪なしの1,000円のお店で。
           1回700円の節約でも、二日分の晩飯のおかず代にはなる。ただ、毛をあまりすいてくれないので、次の散髪は近くなりがち。

           震災以後の顕著な傾向‥‥でもないのかもしれないが、ネットオクの、CD音源へのアクセスに全然勢いがない。
           そんなで、曝しておいてもしようがないと判断したディスクなど7枚を、仕事先近くに開店した○ィスク○ニオンに持ち込んで処分した。

          売却したCD

           ①は、フランスの個性的なピアニスト、ジャン=ジョエル・バルビエに Jean-Joël Barbierによる、マイナーな作曲家、デオダ・ド・セヴラック Déodat de Séveracの作品集(仏Accord)。ネット上には高評価もあるが、③のアルベニス作品集とともに、アクセス極少だった。
           セヴラックはユニヴァーサル傘下に入ってからのリリースがあったが、アルベニスは廃盤のまま。
           両方とも1枚200円の査定だったが、それは仕方ないだろう。

           もっとも、私が飽きて聴きたくなくなっているのだから、そんなに人の心を惹く音楽ではないのかもしれない。
           暮らし向きがキツくなるほど、‘リゾート気分’で聴ける音楽に感じるものがなくなってきて、ショスタコーヴィチなど深刻なものに惹かれる度合いが強くなる。

           ②は、キース・ジャレットの師としても知られた、ジャズ/フュージョン界(?)の個性派ピアニスト、ジョン・コーツJr.の、有名なアルバム。日本フォノグラムが PHILIPSレーベルで一度CD化しただけのはずで、海外盤CDもリリースがなく、Omnisoundレーベルの中古LPのほうがずっと流通しているはずだが、これもネットでアクセス貧~。中古店では今回これが一番査定額が高かったが、売れるのか?

           ④は、旧ソヴィエトのピアニスト、レフ・オボーリンのソロ・アルバムで、モノラル録音、ベートーヴェン、ショパン、ブラームスなどが入っている(BMG MELODIYA)。
           この人には、チャイコフスキーの『四季』の録音もあって、メロディヤ盤LPでは淡白ながらいい演奏だった記憶があるが、そっちはCD化されていない。
           オイストラフとの協演で知られる人で、ブラームスの間奏曲なんかは、あのグールドよりも遅いテンポなのだが、やはり聴いていると気持ちに触れてくる輝きのないことで、飽きてくる。これは、アクセスも期待できないと思ったので、ネットに出していない。

           ⑤は、クルト・ヴァイル(ワイル)の『七つの大罪』。ミルヴァが歌い、のちに古楽オーケストラを主宰して知られたブルーノ・ヴァイル指揮ベルリン・ドイツ・オペラ管という豪華版(METRONOME原盤、キングレコード)。ネットオクでもいまいち、今回、中古の査定では、帯不良ということで(テープ貼り補修)、50円だったので、速攻で取り消した。
           発売元のキングレコードにも、クラシックのCDとは認識されていない観があり、指揮者、オケのカタカナ表記もない。

           レコード・コレクター的興味では、ヴァイル(作曲者のほう)のディスクはいろいろ買ったが、個人的にヴァイルの音楽は好きになれず、この1点以外は手放している。

           ④のオボーリン盤の下に見える「BADISCHE」とあるディスクは、大野和士がバート州立管を振ったチャイコフスキーの4番で、一時期、大野さんに興味を持ち、このディスクも熱のこもった演奏はよかったが、やや単線的な表現に感じたのと、録音のノウハウの確立したレーベルではなく、デジタル機器の普及ゆえにいいかげんにレコードを作るようになった時代を感じさせる音質が、聴く意欲を減殺した。
           これは査定額100円。ネットオクでは100円でも落ちないかも。

           ⑥は、長らく廃盤の、オルフェウス室内管による、コープランドの『アパラチアの春』、他(DG、アメリカ盤)。
           組曲版だが、オリジナルの小編成が特徴だった。どうしてもバーンスタインの Sony盤に食指が動くので、聴く機会がない。

           ― で、計6枚、約2,000円の換金でした。

           いろいろ考えるに、クラシックの場合、指揮者=マエストロで有名な人のものが人気が高く、器楽曲などは知っている人、欲しい人はすでに入手している事情が窺える。
           知名度の低い作曲者、演奏者のディスクは、興味を持たれる度合いが急に低くなるようで、音楽の享受層が厚くないなー、と思ってしまうのだが、私自身、ますます重厚長大・歴史的名演タイプのディスクに興味が向きがちなのだから、仕方がないとも思う。

           ― そんなで、そしてゆうべもCD3枚ほどオク出ししたけれど、こういう貧窮期なのに、まだ新しいCDが欲しくなっている。
           例の、日系ドイツ人、アリス紗良オット嬢のディスクをはじめ、モントゥー、大野和士にかわって、ロストロポーヴィチあたりのチャイコフスキーも欲しい。あと、細ごまとした、ライブラリーの穴埋めも。
           頭ん中で10枚くらいリストアップしている。予算8,000円弱^^;。
           こんなこと考えているようでは、財運線はないなー。

           指揮者ピエール・モントゥーは好きなのだが、ロンドン響を率いたウィーン・ライヴは、福島章恭氏絶賛のチャイコフスキーなのだが、交響曲第5番を通して聴いてみて、どうもマエストロのエキサイトぶりが作曲者と合っていないようで、こういう音楽をモントゥーに求めるべきでないような感じがした。
           というわけで、今後、1枚300円前後で大放出予定^^。

          ・またパーツ交換(写真なし^^)
           チャイナアンプの負帰還部接地コンデンサーを、エルナー RBD 16V100μFからニチコン MUSE ES 25V47μFに換えてから、音がややシャカシャカした、乾いたものになった感じがして、入力直列の1kΩを、タクマン REYから、10本売りなのでまだ残っていた Linkman LMFQ50Sに換えてみた。
           交換して、上のモントゥーのチャイコフスキーを聴いてみると、やわらかい低音がゆったり出る‥‥ずいぶんおとなしくなったような感じ。しばらくすると、低音もあまり出ていないような感じも…。むずかしい。

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