パーツもディスクも欲しい〜^^;♪

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    6N3P-E、オークション画像

     へろへろ気味の日曜の夕べ、サイモン・ラトル/ウィーン・フィルのマーラー:交響曲第9番(EMI国内盤)の、第1楽章をゆっくり聴いた。
     中域から低域の上のほうが豊かで、木管やホルンがとても味わいがある。
     が、やわらかすぎる‥‥キレがまるでない。ロウ・ブーストでなく、ハイをブーストしたいくらい。私のオーディオでは、絶えてなかったことだ。

     この曲は、他にジュリーニ/シカゴ交響楽団やバルビローリ/ベルリン・フィルのディスクが好きで持っていて、ラトル盤は「ウィーン・フィルのマーラー#9番も」、「新しい演奏も」という口実で、どこかのレコファンで未開封中古で買ったものだ。

     いつも終楽章の始めばかり再生しがちなのだが、第1楽章を通して聴くと、システムの音質のせいもあるけれど、ずいぶん退屈する、訴求性の薄い演奏に感じた。

     じつは、ラトルの第9と第7は、ぼちぼち処分し(お金にはならないので、新規購入資金はもっとレア盤を売って^^;)、第9は、DGオリジナルスでリマスターされてCD1枚に納まった、伝説の録音、バーンスタイン/ベルリン・フィル盤を、第7『夜の歌』は、HS2088リマスターが懸念されるものの、待望の再プレスを見た、これまた伝説のレコード、クレンペラー盤を、とくに後者は在庫があるうちに買っておきたいと思い、手持ちのラトル盤を再評価する必要が出てきて、聴いた。

     今日の感触なら、ラトル盤を手放して、‘伝説の名盤’に置き換えるほうがよさそうだ。
     バーンスタイン盤は、2枚組だったときに外盤を買って、数週間たって聴いたら、プレス・ミスで盤面に大きなゴミが刷りこまれており、ノイズが出たので廃棄した。以来、このディスクには縁がないのかと感じていた。

     しかし、暮らし向きが右肩下がりになり、音楽に対してよりディープなものを求めるにつれて、やはり、というべきか、‘巨匠の名盤’タイプのディスクにしか気持ちが向かなくなっていく。

     ― 機器のほうも、また性懲りなくパーツの交換を考え出している。
     春日プリのほうは、2ちゃんねる系のBBSで、6N3P系では最も音抜けがいい、という書込みのある、6N3P-Eを落札してみた(上画像は、オークション写真)。現用の 6N3P-EVのほうが高信頼管らしいのだが、どうなのかなー。

     チャイナアンプは、どうも高評価のリンクマンの金皮が、ハイ落ちとも思える音になってしまうように感じて、金田式で指定されて有名になったらしい、ソリスト(旧・東京電音、現・イーグローバレッジ社の一部門)の金属皮膜あたりはどうか、などと…。
     DC100%帰還用コンデンサーは、MUSE ES以外で唯一のオーディオ用バイポーラー、エルナー RBDを一度入れてみたく、とか。

     LM3886は、どうも意外にMUTE回路のACバイパス用コンデンサーが音に影響するのではないか、という感触も持っている。
     UTSJにして高域にエッジが出すぎ、KMGで可もなく不可もなく、ニチコン FW(現在)では低域に寄りすぎ‥‥は他の影響もあるが予想どおりのようでもあり。で、ニチコン KWにしようかと思ってまス。

    チャイナアンプ…マイカコン取り除き、シンプルに。

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       LM3886チャイナアンプで、気持ちよく音楽が…聴けているはずなのだが、どうも高域が丸くなり過ぎるようだ。とくにピアノ曲で。
       そこで、入力に並列に入れた100pFの高周波バイパス用ディップトマイカ・コンデンサーをはずしてみた。

      はずしたディップマイカ

       1ヶ210円×3ヶ(予備含め)=630円が泡。パーツ交換なんか、まあこんなもんです。

      再々改修後基板

       で、基板上はすっきり。ディップマイカを取りはずすについては、基板を取り出すのは、配線やビス・ナットをはずすのが面倒なので、そのまま基板の上からハンダごてやはんだシュッ太郎でハンダを除いて取りはずした。
       あとは、カップリング・コンデンサーか1kΩの入力側からGNDまでのDC抵抗を測って23kΩ(22kΩ+1kΩ)になっていればOK。

       ディップマイカを取り除いたあとの22kΩ(R4、R11)は、おしりが浮いて見苦しいが、とくに短く配線したほうがいい部分でもないので、当面放置。
       春日無線プリアンプの出力インピーダンスは、取説では1.3kΩとなっているから、チャイナアンプの入力直列抵抗1kΩとで、LM3886に入力される信号の信号源インピーダンスは2〜3kΩていどだろうから、100pFとで形成されるLPFは500k〜800kHzということになる。
       これくらいならあったほうが安全なのだが、ここにLPFを入れる例は、この種のゲインクローンでは極めて少ない。
       このくらいの超高域なら音質に影響はない…はずなのだが、実際には高周波域がからんでくるのがオーディオです。

       全景は‥‥変わり映えしない。
      アンプ全景

       逆に出力部の高域補償のZobelや、アイソレーター・コイルは、多くの例で省いていない。
       こちらの記事 ― この主宰者はかなりよくマニアに参照されている方のよう ― では、こういった出力部の補償回路について、「アンプ自作界ではほとんどと言って良いほど無視されています」と危惧されており、「実は最近のマランツが故意に省略していますが、私の見方は否定的です」とまで言い切っている。

       マランツのものは、電流帰還タイプになってからで、パイオニアの同タイプが草分けのような気がする。これらは電流帰還型で、位相の変移が極めて小さいので、測定上からも出力部のアイソレーターが不要とされ、省略されたものだが、上のサイトの主宰者はそれでも問題、とされている。この辺は私には判断しがたい。

       ただ、LM3886は通常の電圧帰還型アンプなので、私個人としてはZobelとアイソレーターは‘安全基準’なのである。
       このZobelとアイソレーター・コイルを設置する順番は、こちらの記事(LM3886アンプではないが)の真ん中あたりにある記述も参考にした。
       Zobelを先に、アイソレーターをあとに持ってくるとオーバーシュートの少ない波形(方形波応答だろう)が得られた、とのことで、これもアンプの形式によりはするだろうけれど、いちおう普遍的と見て。

       ということで、コンデンサーを取っ払った回路図を。

      回路図

       マイカコンデンサーを取っ払った音は、ほとんど変わりなく、プラシーボ的=気のせい程度にピアノの高音がキラッとしてきたかな、という感じ。
       むしろ、プリ→チャイナアンプまでのライン・ケーブルで変わってくるようで、モガミ 2534や カナレ L-4E6Sに換えると、低音が少なくなるが、ちょうどプリのロー・ブーストが自然に使える。

       4E6Sの音がザラつきがあって面白かった。ジュリアード四重奏団の'63年録音のバルトーク…これはチャイナアンプの直前の状態+カナレ GS-6だと、何の衝撃感もないくらいマイルドな音響になってしまい、意外な印象を持つが、4E6Sだと、ヴァイオリンが耳に痛い感じが戻る。
       ただ、全体としては低音の豊かさや聴きやすさで、GS-6にしておく。

       GS-6を繋いだりはずしたりするうち、左から音が出なくなった。
       断線か! とあわてて中を見ると、シールドの編組線がバラけてホット側にショートしていたようだった。
       ええかげんな自作があとでトラブる好例。作った時は、切った編組シールドはまとまっていてそのままでいいように思ったのだろうが、何度も抜き差ししているうちにバラけてきた、という次第。
       2本、4ヵ所ともハンダで固めなおして再接続。

       チャイナアンプ改修は、オリジナルを活かしつつ、だいたい行くところまで行きました^^、お蔭さまで。
       パイオニア A-UK3で感じていた高域の神経質さが皆無になり、まったりし過ぎると、また不満になってくる‘オデオ困ったちゃん’の発動を感じております。

      久しぶりに雑誌…

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        『週刊現代』4月23日号
         もう‘出版物’(書籍・雑誌・ディスク)を買わなくなって久しく、去年は、暦と、仕事のためにセンター試験の国語の過去問集を買っただけ。

         ではあるが、蔵書の主要部を処分したにもかかわらず、まだ古今の名著が身の回りにずら〜っとある^^。
         そんな中、また久しぶりに、週刊誌を買った。『週刊現代』。
         大震災後のメディアは、テレビも雑誌も政治の実態をヒステリックに罵倒するばかりで、見ている側からすると醜悪なだけだ。

         週刊誌の中吊りも、平常時からヒステリックで、こんなメディア無いほうがましだ、とも思っていたけれど、『週刊現代』の中吊り広告に惹かれて、買ってしまった。

         とくに目を引いた記事の見出しは、「原発の危険性を訴えたら、監視・尾行された 迫害され続けてきた京都大学の原発研究者たち」と 佐野眞一、原 武史対談「見えてきたこの国の本性」。

         対談のほうは、紙数が少なくて、ほとんど意を尽くせていない感じだが、辛口の佐野さんの意見は、おおむね納得。
         石原都知事の「天罰」発言から切り出す。

         都知事の「天罰」発言は、私はリアルタイムの報道は知らなかったので、“原発を東北に押し付けて大電力消費都市を謳歌してきた首都圏が、まさに天罰を受けて停電の暗黒と放射能の不安の底に突き落とされた”というような文脈でならば、首都圏の首長が反省として言うならわからぬでもない、と思った。

         だが、そうではなく、日本人の心性一般と今般の「津波」を絡ませての「洗い流せ」という旨の言だったというのだ。
         これはとんでもない。
         石原さんは、花見自粛を促す際に、先の敗戦時に見せた「日本人の連帯感は美しい」と言ったのだが、まさにそのとおりであるがゆえにこそ、彼の「天罰」発言は醜悪だ。

         都知事選などのことは別に書いてもみたいのだが、候補の中では、石原氏の当選に不自然さはない(私は、上のような面、個人的に受け付けないところがあるが)のだが、全く何のアピールもしなかった(できなかった)に等しい東国原さんが、意外に善戦したのが印象的だった。
         次点〜4位までの総票数を合計すると、石原票を上回った。こういうことは珍しい(未調査)。

         上の対談は、内容的にはひとつのテーマは掘り下げようもないので、薄いが、載っけたのはよかった。

         「原発の危険性を訴えたら、監視・尾行された 迫害され続けてきた京都大学の原発研究者たち」も、タイムリーな記事だ。
         内容は書かないが、反原発の態度をとると、還暦前後でも、そして相当の業績を産出し続けていても助教(旧・助手)のポストのまま、という実態。
         理系は、業績の多い優秀な研究者でも助教のままで過ごす期間の長い人がいるようだが、記事に取り上げられた例は、ずいぶん露骨だ。

         その中の、京大原子炉実験所・小出裕章助教(61歳)が、今般の福島第一原発事故を解説した音声がYouTubeにある。
         よろしかったら、どうぞ。
         なお、これは、よく拜見しているこちらのサイトで知らされた。


         YouTubeには、こんなのもある。


         ネット上には、原発反対派に対する嘲弄的な言辞が、いかにも自らの専門知識を誇る調子で語られる。
         それには根拠のある部分もあるようだが、とにもかくにも、起こったことは起こったのであり、今も進んでいる。

         『週刊現代』当該号には、表紙には出ていない(興味深いことに! )が、平井憲夫氏の説としてネット上に載せられ、これまた‘ウソだらけ’と罵倒されている「原発がどんなものか知ってほしい」について、その出処に遡って取材している「原子力発電所で私が見たこと」が目を引く。
         これも興味のある方は当該誌をどうぞ。

         『週刊現代』当該号についても、今回の惨事後のメディアについても、いろいろ思うけれども、核爆弾2発の被弾によって、「勝つと妄信した」戦争をやっとやめたこの国は、原子炉のレヴェル7事故によって「絶対安全と信じ(させ)た」原発の危険を知らされている。

         自然というものは、いくら多く人命を損なっても、そこに人道的責任は、ない。
         自然には、慈悲というものはない、ということを、『老子』には「天地不仁(天地は仁ならず or 天地は仁せず)」という。
         が、どうも、その「不仁」なる自然が、人間に注意と反省を猛烈に促しているようなのが、地震よりもむしろ、核燃料の動きだ。

         そして、やっぱりここで書いてしまうが、3万人に及ぼうかという今般の大震災の甚大な犠牲者数‥‥その人数を、毎年の自殺者数が超えている、そんなこの国なのである。
         自然災害による死は、全く犠牲者の意思にも過失にもよらないものであるゆえ、自死と同じ次元で捉えることに違和感を持つ人はいるとは思うのだが、やはり、生きることができなくなって命を絶ったという事態を軽んずることはできない。

         この超弩級の大災害によって失われた命と同じ命が、ここ10年以上毎年、自殺によって失われている、つまり、この大災害がここ10年、毎年1回起こっている ― このことにもう少し敏感になってもいいのではないか。

         全くいろいろと考えさせられるとともに、何もできない鬱屈感ばかりつのる昨今である…。

        チャイナアンプ…(まだ^^)手入れ中。

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          まだスタンドにおいて置けない…。

           まだスピーカをスタンドに置いたままにしておきたくない気持ちが続いている。
           聴き終わればいちいちおろしているが、かえって手を滑らせて取り落として破損させたら、よけい情けない^^;。
           今日も、余震の余波があった。

           照明を落とした現代都市は、貧相極まりない。
           「被災地以外では、できるだけ平常を取りもどし、元気にならなくては」との声は、そのとおりだと思うのだが、‘取りもどす’べきものは、電力を湯水のように使って蛍光灯を皓々と灯した商業施設や駅など…であろうはずもない。

           ‥‥こういう時に、まだハンダごてに執着している自分を、なんとも形容できないでもいる。

          ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

           前回の改修で、オリジナルの入力抵抗=NFB抵抗=22kΩにもどし、高音の曇りはなくなったものの、高域がシャリつく感じがして、22kΩに用いたタクマン REYか、あるいは可能性は低いがミュート回路の交流バイパスに用いた UTSJか、と原因を推測したが、抵抗をすべて LMFQ50Sにするのはためらわれ、けっきょく入力直列の1kΩ1本のみ REYとし、ミュート回路のコンデンサーも、ニッケミ KMGからさらにニチコン FWにすることにした。

           入力抵抗(入力並列)22kΩには、高周波バイパスの100pFを入れてみることにした。
           これは、ないほうがいいかもしれないが、高周波域のノイズが LM3886内に入らないという安心感のため。
           ニッセイ(再建) APSが信頼できるし安いけれど、高周波を上のほう〜までGNDに落としてもらうことを考えて、ディップマイカにした。1ヶ210円、リードのフォーミング失敗分の予備も1本、3本で630円。高い〜。

           これを、LMFQ50Sの22kΩ(10本売りなので、まだ5本残ってました)の未使用分とリードをからませてハンダづけしたものを、所定の基板穴にハンダづけする。右チャンネルのこの部分の基板裏のランドは、ついに剥離してしまったので、表側でハンダづけした。
           短期間にパーツ交換をやりすぎているが、それにしても銅箔の薄い、お粗末な基板である。

           あと、ミュート回路の抵抗だが、0.5mA以上流せばミュート解除ということで、オリジナルは両チャンネル(LM3886 2基)分として22kΩとなっており、電源電圧±27Vなので、仕様上、2.6Vを控除するので、1基の LM3886に0.55mA流れる計算になる。
           これはボーダーラインの1.1倍。電源電圧が少し下がればシャットダウン、ちょっと少なすぎるような気がして、1.5倍=0.75mAくらい流しては、と16kΩにしてみたら、シャットダウンまでの時間が長くなるせいか、電源オフ時の「プチ」がたっぷり出るようになった^^。
           AC100Vに入れたスナバーがあまり効いていないみたいだ。AC両線間に入れたのだが、電源スイッチとパラに入れないとスイッチの開閉時のノイズは吸収されないのかもしれない。が、スイッチ両端端子はスイッチボックスの外には出ていず、スイッチに並列にはノイズキラーは設置できないようだ。

           というわけで、REY 1kΩといっしょに、ミュート用に20kΩも購入。これだと0.6mA流れるはずで、閾値の1.2倍。このくらいでいいんじゃないでしょうか。

          再改修基板

           このアンプのスピーカー端子は、そこそこ太いケーブル(2.5スケアはOK)まで入って、そんなに悪いとは思わないが、固定用の六角ナット・平ワッシャー・歯付ワッシャーがすべて磁性体なのが、比較的大電流部分なので気になるといえば気になる。
           このナット、ワッシャーをはずし、色が異なってしまうけれど、ステンレス製の六角ナットに換えた。
           端子そのものも磁性があるのだろうか ― それは考えない^^。

          スピーカー端子のナット交換
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          チャイナアンプ…またちょっと手を。

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             前回の改修で、DCバランスは回復したが、どうも音質が‘しもぶくれ’で、もともと冴えているわけではない高域が、さらに雲って、困った。
             たぶん、100kΩ+4.7kΩという負帰還抵抗の組合せより、むしろ入力に直列に入る4.7kΩが影響しているように思える。
             出力インピーダンスが十分に低い半導体プリアンプなら問題はないが、P-G帰還はかかっているとはいえ、出力インピーダンスの高い管球プリアンプの出力に、さらに4.7kΩが加算されて、可聴帯域内で減衰したかどうかは別として、影響はしていそうだ。

             では、47kΩ+2.2kΩとか、いろいろ試してベストポイントを探ればいいけれど、基板も傷むし金も手間もかかるし、で、元の22kΩヴァージョンに戻すことに決定。
             抵抗をぜんぶ LMFQ50Sにすると、またモヤッとするかも、と懸念し、22kΩのほうはタクマン REYとした。
             そのあたりの、水、木曜のアキバ連ちゃんの買物が、下の写真。

            お買物

             DC全帰還用コンデンサー(データシートのCi)は、抵抗が1kΩにもどるので、47μFにもどす。はじめ、安心のためにMUSE ESの25V品を買ったが、大きくて取り付けづらそう。
             ここは、片電源のゲイン分の1の耐圧でよいということなので、径がずっと小さい(写真で↑)16V品を買いに、またアキバ^^。

             加えて、ミュート回路のコンデンサーもいいもののほうが、と東信 UTSJを買った。

             地震以後、おずおずとハンダ作業を復活し、作業中の「ぐらっ」はなかったので安心していたが、7日23時半、ちょうど抵抗2本を交換し、さらに2本を抜いたところで、「ゆさゆさっ」と来た。どわ〜っ。速攻でハンダごてと〈はんだシュッ太郎〉のACプラグを引き抜いて、テレビをつけた。
             本震27日後、かな。“本震26日後の最大余震”というのが、ネット上の都市伝説みたい? になっているので、気にはしていたが、いやはや~~。

             なんでこんなことだけ、律儀なんだ〜~~/。
             ‥‥こちらでは、そう大きくならずにすぐおさまったので、関西の知人に電話をかけてから、ハンダづけ再開。

            再改修…基板上

             で、基板上はデカい平滑コンを除いて、ほぼ素性の知れるブランド品のCRばかりとなった。
             少しだけ、ジュリーニ指揮のブラームスの第2番の緩徐楽章を聴く。お〜、いい! 高域の品位が戻ってる。
             ただ、どういうわけか、高域が少しシャリつく感じがする。ミュート回路の UTSJに‘容疑’が^^…。ここはむしろ汎用の電解のほうがいいのかも。
             タクマン REYもエージング不足もあるが、どうか。

             そこで、今日、エラく睡眠不足のまま午後少しの仕事をし、またもや急行でアキバに。
             22kΩも、リンクマン LMFQ50Sを求めようとマルツの箱を見たら、20kΩの次は24kΩしかないではないかっ! しゃあない、多くの回路例も20kΩでやってるし、20kでいくか、とレジに持っていって「22kΩはないんですよね〜」と店員さんにボヤくと「あ、ありますよ。あとから追加された値なんで順番になってないんです」。お〜、訊いてよかった〜^^

             ミュート回路の抵抗も、22kΩなので、LM3886の仕様から、(27-2.6)[V]÷22[kΩ]÷2[左右2基分なので]=0.55[mA] と、ミューティングがかかるぎりぎりであることが判明(0.5mA以上流すとミュート解除)。
             で、ここも、電源電圧が27Vの時、0.8mAくらい流しては、と15kΩ、16kΩを購入。2.6Vは控除する(回路内電圧降下分?)ことになっており、(27-2.6)V÷15kΩ÷2 で、0.8mA。どうかなー。

             しかし、帰宅して、さきほどシベリウスの交響曲第6番(ベリィルンド/ヘルシンキ・フィル、EMI。※リンクは参考。海外盤が安くなっているので、マケプレのバカみたいな高価中古は買う要なし)を聴いたら、木管の味わいがじつによく、高弦の透明さには欠けるものの、聴いていてほんとうにハマってしまう美しさだったので、これでもいいかも、と思った。
             都はるみさんの「古都逍遙」もい〜い気持ちで聴けました^^。はてさて。

            さらにアンプに手を…。

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               カップリングを日立 MTBにした春日無線プリアンプは、品がいいけれど音が軟らかすぎる感じがして、(それを口実に)またカップリング・コンデンサーを換えてみた。
               MTBは、チューブラー(アキシャルリード)型なので、リードをぐーっと曲げて基板の穴に装着しているが、オリジナル(パナソニック EQCE?)のようにラジアルリードタイプで小型の、オーディオ用ケミコン UTSJで知られる東信工業の MMSSDC 250V 2.2μF(千石電商扱い)にした。安価で小さく、オリジナルの1μFとあまり変わらない。

               ついでに、今まで大きすぎるので躊躇してきた MUSE KZ 25V 330μFをカソードパスコンに使ってみた。
               真空管と張り合うくらいデカい。

              春日無線プリ基板、東信 MMSSDC+KZ。

               ケースに入れてみる。ケミコンでいっぱいの観^^。

              ケースに。

               この状態でも、チャイナアンプがONの時に電源を入り/切りすると、「ボン!」ということがあるので、これは6N3P由来の可能性が高い。
               この形での音は、日立 MTBの時より、若干音が細身で締まるかな、というのと、それでいてニュアンスは十分あるので、MMSSDCは悪くないと思うし、KZが効いていそうにも聴こえた。
              ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

               今度は、懸案のチャイナアンプのリレー除去、その他。
               リレーを除去すると、電源オフ時のスパークがノイズになる恐れが高まるので、電源スイッチ兼ヒューズボックスの、AC100Vがかかる端子部に並列に、0.1μF(日通工 FPD 630V)と2W 62Ωの酸金をスナバーとして。FPDはポリプロピレンなので、高周波特性がいいことを期待。

              スパークキラーのスナバー。

               リレーを取っぱらうと、電源オフ直後の再投入でノイズが出る恐れ、というオーディオワークス社の注意にしたがって、1W 2.7kΩの酸金抵抗を、放電用抵抗として基板裏面、平滑コンの端子にハンダづけする。2W 2.2kΩがいいそうだが、大きいと底板に接触するので、1Wとし、抵抗値を上げて消費電力を減らす。

              放電用抵抗

               ここで、入力抵抗が22kΩと低く(VRの50kΩと合わさると、交流的には並列で約15kΩ)、低域カットオフが上がり、かつ管球プリの負荷としても重いと考え、47kΩにしてみた。

               この件に関し、前記事のコメントで、兵庫のオヤジさんから、入力抵抗と負帰還抵抗は同じでないとDCバランスが取れず、出力にDCオフセットが出てくる可能性がある、というご指摘をたまわった。
               このことは、オヤジさんのブログでも拝読していて、ただ、明らかにこの現象があると文献で読んだ経験がなく、実際の基板キットでも入力抵抗47kΩ・帰還抵抗20kΩ(〈お気楽オーディオ〉さん)などというケースがあるので、無視してやってみた。

               すると、出力のDCオフセットは、オリジナルの抵抗値組合せでは、0〜-0.9mVくらいだったものが、左:-3.86mV、右:-2.8mVというように悪化してしまった! この時にはまだコメントをいただいていなかったが、オヤジ殿の記事の正しさを確認できて、敬服した次第である。
               このくらいのDCオフセットなら別にど〜ということもないのだが、DC漏れが極度に少ない A-UK3が好きだった私には、やはり許しがたい^^のであ〜る。
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              神韻縹渺。
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              やっぱりこれは、音楽の世界遺産!
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              ベルリン放送交響楽団,チャイコフスキー,フリッチャイ(フェレンツ)
              ※クラシックで1枚、といったらコレ!! 新しい国内盤が出ています。
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              D. Shostakovich
              ムラヴィンスキー/レニングラードの決定盤!!
              求めやすい alto盤が、Amazon.co.jpにも入りましたので、入替えておきます^^。
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              “虚偽”の時代への警鐘!
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              野口 晴哉
              やっぱりこれは入れておかないと…。
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              永沢 哲
              整体の創始者・野口晴哉の核心に初めて思想研究として迫った力作!!
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              上山 和樹
              ‘本館’に所感をアップしてます(^^)。
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              丸山 圭三郎
              小冊子ながら、限りない示唆に満ちた名著
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              シンクロニシティ (サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ)
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              F.デヴィッド ピート
              ‘シンクロニシティ’を可能なかぎり、‘トンデモ’から離れて説いた良心的な一書。
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