ずいぶん長いことトゥイーターのL-パッド式固定アッテネーターの直列抵抗をいじりまわしていたが、4.7Ω=-6.7dBの減衰でやっと落ち着く感触を得た。
ところが、クラシックは情報量が多くて奥行きが深く、いいのだけれど、ジャズとなると急におとなしくなり、音が前に出てこない。ジャズはさして聴かないので、それでもいいと言えばいいのだが、ジャズがうまく再生できないというのは、全体のバランスに問題がある ― とくに中域あたりに ― ことを示してもいると考えられる。
ピアノやサックスの音に生彩がない。クラシックでは、5Ω(-7dB)からの変更でむしろ倍音がややうるさくなっている感もあるのに。
そこで、気になってくるのが、トゥイーターとウーファーの位相関係によるクロスオーヴァー付近のディップ。キットのオリジナル回路では、トゥイーターが -12dB/oct.(2次)で、ウーファーが -6dB/oct.(1次)、同相接続としている。これはそのままなのだが、-12dB/oct.のカーヴを使った場合、逆相にしたほうがいいという見解も目にする。が、トゥイーター、ウーファーともに-12dB/oct.のネットワークでも同相接続にしているケースも多くて、実地にやってみる(理想的には測定してみる)しかないのである。
その前、いつもコメントを頂戴している きゃーるさんから、「トゥイーターを逆相にしたりするとしっくりくる場合があるそう」だが、とのアドヴァイスをいただき、その時は “え゛〜っ? アッテネーター抵抗値で頭イッパイなのに逆相接続なんかやってるヨユーないです〜(゜m゜;)/” 状態だったのだが、けっきょくこのポイントに行き着きました。
で、どっちを逆にしてもいいのだが、ウーファーは抵抗交換の際に何度も付けはずししているので、トゥイーターを逆に。こちらも配線の被覆が溶けて剥き出しになりかかっているし、LPG=Etonのトゥイーターは端子がハンダづけしにくいが、逆接続。
こうすると、クロス付近あたり(だろうか?)が明瞭になり、4.7Ωでは音が張り出しすぎてくる。そこでこの前はずした5.0Ωが再登場。
逆相接続だと、5Ω(=-7dB)でも音が引っ込まない。そしてジャズも元気を取りもどした。たぶん、これが取り敢えずのベスト・ポイントだろう。ユニットからネットワークまで、オリジナルからはずいぶん変更しているので、アップしてもかまわないだろうと考え、《水魚堂》さんの〔BSch3V〕で回路図を描いてみた(上)。デフォルトのライブラリ(パーツ記号セット)にはオーディオ系のパーツが少なかったので、《(新)真空管ラジオ修復記》さんのダウンロード・ページや、《元JF1GNYの部屋》さんのページから頂戴した記号を使わせていただいている。
ユニット以外で、とくに型名を記したものがアップグレード・パーツである。スペースがないので書いていないが、トゥイーター並列の8.2Ωもデフォルトではなく、六本木工学特製の無誘導巻線にしている。
とまれ、きゃーるさんには深謝申し上げます m(_ _)m。
ところが、クラシックは情報量が多くて奥行きが深く、いいのだけれど、ジャズとなると急におとなしくなり、音が前に出てこない。ジャズはさして聴かないので、それでもいいと言えばいいのだが、ジャズがうまく再生できないというのは、全体のバランスに問題がある ― とくに中域あたりに ― ことを示してもいると考えられる。
ピアノやサックスの音に生彩がない。クラシックでは、5Ω(-7dB)からの変更でむしろ倍音がややうるさくなっている感もあるのに。
そこで、気になってくるのが、トゥイーターとウーファーの位相関係によるクロスオーヴァー付近のディップ。キットのオリジナル回路では、トゥイーターが -12dB/oct.(2次)で、ウーファーが -6dB/oct.(1次)、同相接続としている。これはそのままなのだが、-12dB/oct.のカーヴを使った場合、逆相にしたほうがいいという見解も目にする。が、トゥイーター、ウーファーともに-12dB/oct.のネットワークでも同相接続にしているケースも多くて、実地にやってみる(理想的には測定してみる)しかないのである。
その前、いつもコメントを頂戴している きゃーるさんから、「トゥイーターを逆相にしたりするとしっくりくる場合があるそう」だが、とのアドヴァイスをいただき、その時は “え゛〜っ? アッテネーター抵抗値で頭イッパイなのに逆相接続なんかやってるヨユーないです〜(゜m゜;)/” 状態だったのだが、けっきょくこのポイントに行き着きました。
で、どっちを逆にしてもいいのだが、ウーファーは抵抗交換の際に何度も付けはずししているので、トゥイーターを逆に。こちらも配線の被覆が溶けて剥き出しになりかかっているし、LPG=Etonのトゥイーターは端子がハンダづけしにくいが、逆接続。
こうすると、クロス付近あたり(だろうか?)が明瞭になり、4.7Ωでは音が張り出しすぎてくる。そこでこの前はずした5.0Ωが再登場。
逆相接続だと、5Ω(=-7dB)でも音が引っ込まない。そしてジャズも元気を取りもどした。たぶん、これが取り敢えずのベスト・ポイントだろう。ユニットからネットワークまで、オリジナルからはずいぶん変更しているので、アップしてもかまわないだろうと考え、《水魚堂》さんの〔BSch3V〕で回路図を描いてみた(上)。デフォルトのライブラリ(パーツ記号セット)にはオーディオ系のパーツが少なかったので、《(新)真空管ラジオ修復記》さんのダウンロード・ページや、《元JF1GNYの部屋》さんのページから頂戴した記号を使わせていただいている。
ユニット以外で、とくに型名を記したものがアップグレード・パーツである。スペースがないので書いていないが、トゥイーター並列の8.2Ωもデフォルトではなく、六本木工学特製の無誘導巻線にしている。
とまれ、きゃーるさんには深謝申し上げます m(_ _)m。