秋葉原無差別殺傷事件の、容疑者の両親のテレビ会見には、‘やっぱり(放映を)やったかぁ・やっぱり見てしまったかぁ・やっぱりそういう気持ちになったかぁ…’という、異様に想定内の感触を持った。《BIGLOBEなんでも相談室》というのがあって、そこにこの報道への違和感を質問にしたものがアップされている。そのサイトの趣旨とはちょっと異なる質問というより問題提起だが、「会見は両親が申し出たのだから、それをメディアの非常識ということは的外れだ」という反論が出ている。一見、論理的に正論なのだが、この手の‘正論’がふつうの市民の論理(=筋道)感覚だというのが淋しい。
両親が申し出た、その意思を尊重した、というのがメディアと、それを擁護する一般の言い分だろうけれど、これが逆に取材を拒絶するものだったら、或いは全く異なるシチュエーションだったら、メディアは当事者の意思を尊重したのだろうか。松本サリン事件の時が思い出される。
両親が申し出た、その意思を尊重した、というのがメディアと、それを擁護する一般の言い分だろうけれど、これが逆に取材を拒絶するものだったら、或いは全く異なるシチュエーションだったら、メディアは当事者の意思を尊重したのだろうか。松本サリン事件の時が思い出される。