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オンキヨー C-7030、帰還

 先週の真ん中に、CDプレーヤー、オンキヨー C-7030がご帰還。
 やはり、頻度はごく低いがトラッキング・エラーが発生するとのことで、またトラバース・ユニット=メカの交換となったようだ。
 修理自体は1週間のうちにやってもらっている。
 鳥取に2回、江東区に2回、都合4往復の修理。そうしたくなるクオリティではある、と思う。

C-7030、帰還

 戻ってきた C-7030で少し聴いてみるが、調子は今のところきわめて快調‥‥そうでないと困るのだが。
 ラックに置いてみると、若干のガタが出ている。C-7030は、天板、底板ともに、重量のわりにはペラペラなので、天板を閉じてネジを締めた場所が水平でない場合、歪みが生じる、のではないかと思う。拙宅で閉じた時もそうなった。
 そういう場合は、平たい場所でネジを締めなおすと直るので、締めなおしたが、ほ〜んの少し、歪みが残るようだが、これはラックの板のゆがみもあるかもしれない。

 C-7030について、面白い、しかしちょっと聞き捨てにできかねる情報をえている。
 《価格.com》の、こちらの掲示板に、去年の4月になって、C-7030を購入し、オペアンプの交換などを施したという書き込みがされている。

 そこでびっくりしたのだが、DACチップは、私の機体に搭載され、当時の印刷カタログにも記載されている、Wolfson WM8718ではなく、旭化成 AKMの AK4482だ、と記されていた。
 写真も投稿され、ピンの数(WM8718は20ピン、AK4482VTは16ピン)からも、WM8718ではないことがわかる。

 いや〜、参った!(← この「参った」は、投稿者・手作りオーディオさんのとは別の意味;;;。)
 DACが変われば、確実に音は変わる。
 ピン・アサインが異なるので、DAC周りは、基板の設計を見直さなければならず、つまり基板が新しく起こされている、ということだ。

 AK4482も、悪くないDACと思われるが、オンキヨーと合同になったパイオニアの DP-30AEも、このDACらしいのだが、製品ページには「高音質192kHz/24bit DAC搭載」としか示さない。
 ロシアのショップ・サイトに、DACの型番が“漏洩”している(笑)。

 C-7030の製品ページからも、DACの型番部分がそっくり削除されている。
 技術サイドなのだろうか、どうも、AK4482VTは、公表したくない、B級チップ、なのかもしれない。
 下が、両DACのピン配列。

WM8718 AK4482VT

 ちょっと見づらいが、左が WM8718のピン配列、右が AK4482VTのピン配列である。
 そこそこのオーディオ用DACは、デジタル電源ピン(DVDD)とアナログ電源ピン(AVDD)を分けて備えているが、AK4482VTは、電源ピン VDDひとつである。
 これだと、電源供給をデジタルとアナログで分けることができない。言い換えると、分けなくてよいから、ローコスト製品向け、と取られかねない。

 今回、サービスに希望配達日を連絡した際、基板は交換されていないか聞いてみたが、トラバース・ユニットのみで、基板は交換していないとのことだった。
 が、ちょっと踏み込んでこの件を伝え、「詳細はおっしゃれないと思うが、今後、基板部分に故障が発生して修理をお願いした場合、DACが変わることもありうるのか」と聞いてみると「ありうる」という回答だった。
 
 いやいや〜、DACが変わったら、型番を変えてくださいよ〜。

 なぜこうなったのか‥‥推測するに、C-7030はもうかなり長寿命の機種であり、ウォルフソン社がシーラス・ロジック社に買収されたことなどから、、WM8718が安定的に供給されないと見込んだためかもしれない。
 基板の設計し直しは、もしかすると‥‥途中トラックから再生開始した場合の「プチ」(← 私の機体のトラブル)を回避するために、ミューティング回路もやりなおしたのかも‥‥というのはちょっと自己チューな見方かもしれないけれど。

 さて、帰ってきて、音は変わるはずはないのだが、前記事で書いている、録音がいささか貧弱なので手放そうか考えた、オスカール・ダノン/チェコ・フィルによるリムスキー=コルサコフ『シェエラザード』(Supraphon原盤で、日本コロムビアのセット盤)。
 これが、す〜っさまじくよい音で鳴ったのである!
 高弦はもともとの収録からして乾いた音で潤いがないけれど、音場が自然に拡がり、楽器の浮き上がり方と溶け合い方がじつによく、さまざまな音形が有機的に明滅するさまはすばらしく、舞台音楽の名匠・ダノンの面目躍如。

 新しく買ったデュトワ盤と比較するつもりが、1曲全部、聴きとおしてしまい、まさに“一大絵巻”を味わった思いだった。
 単純に、好みのCDPからしばらく離れていて、やっと聴けた、という事態から来る感覚・錯覚なのだろうと思うが、信号の読み取りが精密化したこともあるのかも、とも考える。

 では、いよいよ PHILIPS TDA1549T搭載の CD5000は存在理由がなくなってきたかというとそんなことはなく、CD5000は、ナロウで地味ながら、確乎とした存在感を示している。
 CD5000で鳴らした途端、田舎の定食屋に入った時のような安らぎを感じさせてくれる、ということがある。

 う〜ん、面白い。

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  • 2018.11.15 Thursday
  • -
  • 01:23
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コメント
結局DACは変わったが、音は良くなったということでしょうかね。
おや、長期にわたって販売されているモデルだと、前期と後期で部品が変わるってのは、ありがちですよね。
しかし、DACチップまで変わるとなると、ちょっとアレですなぁ。(汗)
こういうことで「型番を変える」のは、メーカーの販売戦略上、宜しくないんでしょうが。

掲示板のやり取り拝見しましたが、なかなかにディープな話で盛り上がっているんですね。いやぁ、参りました。(←この「参った」の意味は、掲示板氏のとも、へうたむさんのとも、少し違うみたいです−爆)
元新潟のUさん、

> 結局DACは変わったが、
あ、いえいえ!
「基板は交換していないとのことだった」とありますように、DACは元のまま(のはず)です。
中はまだ確認していないのですが、基板と基板上のパーツは変わっていないはずです;;。
  • へうたむ
  • 2018/04/23 10:50 PM
みっちさん、

> DACチップまで変わるとなると、ちょっとアレですなぁ。
実に、「アレです」。
家電製品は一般に、「性能向上のために、予告せずに仕様変更することがあります」というような文言が、カタログに記されています。

が、印刷されたカタログに、いちどは「ウォルフソンWM8718を搭載。滑らかで繊細かつ緻密な音楽表現を可能にしています」と明記していますから、キモになるパーツです。
これが変わったのに、ウェブ上で記述を削除しただけで同型番で続けるというのは困りものです。

厄介なのは、中古をオクで落とすような場合です。出品者は中身まで知りませんから、手許に来て初めてわかる、という事態になります。

> なかなかにディープな話で盛り上がっているんですね。
盛り上がっていますね^^。
一時期DACキットを組んで拙ブログにいろいろ書いていた時の、コメント欄でのやりとりもこんな感じ‥‥だったような。
  • へうたむ
  • 2018/04/23 11:07 PM
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