<< アンプに浮気‥‥&取りやめ。 | main | グールドの『平均律』、買い直し。 >>

5.3 憲法集会に出てみた…。

 ゴールデンウィークだぁ〜。
 ‥‥って、外出などなんにも予定はない。
 が、還暦を過ぎて生まれて初めて憲法記念日に、憲法関係の集会に出てみた。

 月・火と、ふた晩で9時間ほどの睡眠時間でヘロヘロ、加えて腹具合もよくなかったが、来年行けるとは限らない、と起き出して出かけた。
 眠くて起きづらくてグズグズし、西武線もりんかい線 ― 高田馬場で山手線に乗り換え、新宿でりんかい・新木場行き埼京線利用 ― も1本ずつ乗り遅れ、会場になる有明・東京臨海広域防災公園(国際展示場駅下車)には、ゲストのスピーチの始まる13時過ぎくらいに着いただろうか。

5.3憲法集会

 りんかい直通埼京線は、新宿からかなり混んでいて、渋谷で降りた人の席に何とか座れ、目的駅まで座れた。
 電車は東京テレポート駅まで混み、ここで若い人たちが降車、国際展示場駅で降りたのは高齢者がほとんど。

 駅から公園までみんな歩いてゆくので着いて行く。途中、警察官が誘導したりしている。

社民党のバス

 会場前に社民党の街宣車。向こうには警察車両がズラリ。

 参集者は、もうほ〜とんどが老人。若い人は、スタッフ以外では高齢者といっしょに、‘嫁さん(=息子の妻)’っぽい人、くらいか。
 若い男性はごく少なく、いると‘活動家’ふうな人だったりする。

 私がいたのは、「制服向上委員会」の橋本美香さん ― 初期からのメンバーで、もう37歳、‘アイドル’というには…であるが ― が司会するゲストのスピーチ・タイム。前後にセッティングされたコンサートなんていうのは、こういうイヴェントの楽曲というのはだいたい音楽性ガタガタ(沢田研二の某曲などを思い出す)なので(偏見(笑))聴く意志なし。

 が、当日の映像を YouTubeで見ると(プレコンサートアフターコンサート)、まんざらでもないようである;;。

 アフターコンサートでは「制服向上委員会」メンバーも来て歌ったようだが、そのファン層? と思しい連中は、極めて少ない。
 SEALDsっぽい感じの若者すら、まぁ〜ったくと言っていいほど来ていない(と見えた)。

ビジョンカー

 ステージの反対側には、「ビジョンカー」とネーミングしてある、そこそこのモニターを積んだ車が設置され、ライヴ映像(上の写真は、民進党・蓮舫代表の映像)を映していたけれど、何せ音声が小さくて不明瞭で、効果が小さい。

 本部スタッフの女性に声をかけて、もうちょっと音声が効果的なほうがよくないか、などと、いつもながらのイチャモン。
 ついでに、「お年寄りば〜っかりですねえ。ある憲法学者は‘憲法は生きている’とか言ったらしいですが、何だか、護憲運動は限りなく憲法をデッドなものにしてきた、その70年の帰結みたいに感じます」と、よけいなひとこと。

 ちなみに「憲法は生きている」というのは、故・奥平康弘氏の著書のうちの2冊、『憲法を生きる』と『未完の憲法』(木村草太氏との共著)の書名からもじった言い方だ。

 読んだこともない憲法学者の見解を、著書の書名、それもたった2冊から勝手なことを言ったわけで、無責任とは思うが、「憲法」をライヴに捉える、その正反対に、護憲派はひたすら憲法をデッド・フィックスなものとして変えないことに固執し、改憲派は、戦後憲法は「すでに死んだもの」ないし「もともと効力のないもの」としてその死を宣言して葬り去り、戦前レジームに戻したい、というものばかりに見えるので、これは正直なところなのである。

 上が、13時からのスピーチ部分。
 それぞれの立場から、型どおりの演説や、絶叫調の訴えや、というところで、それぞれの立場は理解できるが、感銘を受けたというものは、正直言って、ない。
 いちばんわかりやすく、聞きやすかったのは落合恵子氏の話だったろうか。

 会場に入る前には、「核マル」を明記した集団が、朝鮮戦争反対云々を叫んでいたけれど、これにはさすがに反応する人は少ない。
 私の歩いたところからは、右翼の街宣車は見えなかった。

 労組と教組の「のぼり」はいっぱい立っていて、そういう集団と、個々に参集した老人たちとで、盛り上がる、ということでもなく、しかしやはりそうとうな人数(主催者側発表だが、55,000人)が集まっていた。

 近くにいる、同年齢〜ちょっと先輩の人たちと、有益な? 会話でもできるかな、と思わぬでもなかったけれど、スピーチ・タイムということでもあり、そういう雰囲気もなかった。

チラシ

 主催者作成のチラシをはじめ、もらったチラシ。
 主催者側のは、けっこう分厚い紙にきれいなカラー印刷、それ以外も、「お金あるんだな〜」と思わせるカラフルなものばかり。

 当方、手放しでの賛同というスタンスではないが、反対の改憲側は、国家の形そのものを戦前に戻したい潮流が大勢、主権在民とデモクラシーを否定する底流なのはどう見ても否めないので、参加するなら、今日行った側になる。

 千円札1枚をカンパして、2時前には国際展示場駅に戻り、大崎方面行きは混ッみこみになるので、新木場に出て(運賃、高い〜;;)、地下鉄有楽町線の始発駅なので、ゆっくり座ってエドガー橋 Edgar Bridge ‥‥じゃないです〜、江戸川橋に出た。

江戸川公園入り口

 上は江戸川公園入り口のつつじ。
 ネコが昼寝していたら写真に撮ろうと思ったけれど、ネコちんは来ておられなかったので、そのまま歩き、関口一丁目のバス停から都バスにのって高田馬場駅に出て、各駅停車で30分かかって帰宅、

 最寄り駅にもどって、ちょっと口さみしかったので、駅ビルのドトールで、スイートポテト+ビスケット+コーヒー=しめて580円。
 こんな豪勢なおやつは久しぶり。

 駅ビルにはヴィ・ド・フランスとドトールが並んでいて、休日の午後ともなれば、喫茶席はかなり埋まっている。
 ドトールの席のテーブルには「勉強や読書で長時間席を占めるのは飲食の客に迷惑になるので…」という旨の貼紙が貼ってある。

 それでも、老若男女かまわずそうとうな時間、席を占拠しているような感じだ。
 本やノート、PCを広げて勉強か仕事か知らぬがずっと作業をする人、そしてドリンクを飲み終わってもあらぬ方向を眺めつつボヤ〜ッと座り続けるおじいちゃん。大半はスマホ閲覧。

 いやはや。
 以前、日本の男性が車に凝り、カーオーディオなどに金をつぎ込むのは、住宅自体が狭くて貧しいから、‘代替の居場所’としてのマイカーに金をかけるのだ、ということが言われた。

 今は、若者を中心に車への関心が低下し、高齢者は快適な住居に住めない人も多いので、こういう、「セルフサービス・カフェ&スマホ休日」が‘代替の居場所’になるのかな。
 これまた、特徴は、会話しているグループがいないこと。憲法集会もカフェも、会話がない。

 帰宅して、ショスタコーヴィチの交響曲第5番(バーンスタインの東京ライヴ、Sony)を聴いた。

 夜になって、TBSラジオ《荻上チキの Session-22》を聞くと、憲法記念日の関連事ではあるが、1987年5月3日に起こされた、朝日新聞阪神支局への銃撃テロの話を特集していた。これはタイムリーだと思った。

 犯行声明は、「反日朝日は五十年前にかえれ」というものだった(らしい)。
 1987年の50年前、その1937年から、教育勅語を奉じて戦争をやり抜き、昭和20年8月、ついに建国以来初めて日本は、他国の主権下に置かれた
 再度この道を辿ることを切望する「破日」の挙が、いったいどうしてそんなに心地よいのかわからない。

 他方、「野党」、「労組」、「教組」といったものも軒並み硬直化し、その擁護しようとする「憲法」ともども、どうしようもないほど「デッド」なものにしてきた。

 「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」
 ユネスコ憲章の前文であるが、これは、まるで平和というものが実現不可能であることを宣言しているがごときである。


 さて‥‥感激、したのでもないけれど、とりあえずこのようなイヴェントに行けたことは、よかったと思っている。

スポンサーサイト

  • 2017.10.23 Monday
  • -
  • 22:44
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

コメント
世界最古の憲法を守ろうという護憲派の考えは理解できませんが、改憲側が「国家の形そのものを戦前に戻したい潮流が大勢」というのが本当だとしたら嘆かわしいです。
元新潟のUさん、

> 改憲側が「国家の形そのものを戦前に戻したい潮流が大勢」
> というのが本当だとしたら嘆かわしいです。
実にこの「嘆かわしい」実情ですし、共謀罪から、身内のスキャンダル揉み消し(=これは公文書管理の問題です)まで、もはや「嘆かわしい」を超えて、明らかに異常です。
全く、もうちょっとまともな憲法改訂論が議論されてもいいと思いますし、それ以前にもうちょっとまともな国会論議にできないのか、と思います。

ひたすら戦前の支配体制を再現したい、というのが現政権の‘情熱’と取れます。
  • へうたむ
  • 2017/05/05 3:56 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
PR
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
recommend
ライヴ・イン・コンサート1991
ライヴ・イン・コンサート1991 (JUGEMレビュー »)
内田光子,モーツァルト
神韻縹渺。
recommend
Symphony 7
Symphony 7 (JUGEMレビュー »)
Bruckner,Berlin Philharmonic Orchestra,Wand
やっぱりこれは、音楽の世界遺産!
recommend
チャイコフスキー : 交響曲第6番ロ短調<悲愴>
チャイコフスキー : 交響曲第6番ロ短調<悲愴> (JUGEMレビュー »)
ベルリン放送交響楽団,チャイコフスキー,フリッチャイ(フェレンツ)
※クラシックで1枚、といったらコレ!! 新しい国内盤が出ています。
recommend
Symphony No. 8
Symphony No. 8 (JUGEMレビュー »)
D. Shostakovich
ムラヴィンスキー/レニングラードの決定盤!!
求めやすい alto盤が、Amazon.co.jpにも入りましたので、入替えておきます^^。
recommend
はてしない物語
はてしない物語 (JUGEMレビュー »)
ミヒャエル・エンデ
“虚偽”の時代への警鐘!
recommend
風邪の効用 (ちくま文庫)
風邪の効用 (ちくま文庫) (JUGEMレビュー »)
野口 晴哉
やっぱりこれは入れておかないと…。
recommend
野生の哲学―野口晴哉の生命宇宙 (ちくま文庫 な 38-1)
野生の哲学―野口晴哉の生命宇宙 (ちくま文庫 な 38-1) (JUGEMレビュー »)
永沢 哲
整体の創始者・野口晴哉の核心に初めて思想研究として迫った力作!!
recommend
「ひきこもり」だった僕から
「ひきこもり」だった僕から (JUGEMレビュー »)
上山 和樹
‘本館’に所感をアップしてます(^^)。
recommend
言葉と無意識 (講談社現代新書)
言葉と無意識 (講談社現代新書) (JUGEMレビュー »)
丸山 圭三郎
小冊子ながら、限りない示唆に満ちた名著
recommend
シンクロニシティ (サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ)
シンクロニシティ (サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ) (JUGEMレビュー »)
F.デヴィッド ピート
‘シンクロニシティ’を可能なかぎり、‘トンデモ’から離れて説いた良心的な一書。
recommend
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM