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室内楽のCD、4点。

 CD漁りはもうぼつぼつ一段落しないと、と思いつつ、室内楽を4点とオペラを2点、買った。

室内楽、CD 4点。

 モーツァルトのピアノ四重奏曲は、前に、プレヴィンとウィーン・ムジークフェライン四重奏団の LONDON国内盤と、さらにワルター・クリーンとアマデウス四重奏団の DG盤の、タワーレコードの復刻盤を持っていて、いずれも手放している。

 昔からの評価では、ホルショフスキー/ブダペスト四重奏団(CBS)や、ヘブラー/ベルリン・フィル団員(PHILIPS)、デムス/ウィーン室内合奏団(Eurodisc → DENON)などが名盤とされ、私の買った2点も評価は高い。

 どういうわけか、弦だけ、あるいはクラリネットの入った楽曲に比して、フルート四重奏曲とピアノ四重奏曲には、さしたる魅力を感じかねて、「手許になくてもいいや」となる。

 オクで、デムス盤(DENONの CRESTシリーズの千円盤になっている)が極く安く出ていたので見ていたら、入札が入ったので(ええこっちゃ!)、横取りはやめて、Amazonマケプレ中古から、最近売り出し中(← って日本独自の、ちょっと品のない言い方ですねえ…)のドイツの常設ピアノ四重奏団・フォーレ四重奏団 Fauré Quartett(検索では、「Quartett」とドイツふう綴りでググると出やすい)のディスク(DG。2005年録音)を、海外盤中古で入手した。


  ↑
 YouTubeにある第1番ト短調第1楽章の動画を。
 紅一点のヴァイオリン、エリカ・ゲルトゼッツァー Erika Geldsetzerおねえさまが、外見的に目だち、また彼女の睨みつけるような目線にはなかなか迫力がある‥‥とゆーようなアウトルックに惑わされずに聴くと、ピアノ(ディルク・モンメルツ Dirk Mommertz)にかなり主張があり、モーツァルトの場合も、「ウィーン風」というのとはかなり違うような、緊張感の高い演奏をする。

 なお、「フォーレ四重奏団」という名称のピアノ四重奏団は、すでに「Quartetto Fauré di Roma」という、イタリアのアンサンブルがある(瑞ClavesからCDが出ている)。

 このディスクと演奏団体が気になるにつれ、ググるとよく出てくる、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番と第3番のディスクにも食指が動く。これもDGで、2007年録音。両方ともベルリンの Teldexスタジオでの収録、そこそこお洒落なブックレット、レーベルのデザインには共通性が持たされているが、プロデューサー、トーンマイスターは異なる。

 で‥‥ブラームスのほう、新品ショップでは新しいせいかモーツァルトよりお高い。国内盤も同じくらいで手に入るようだが、こっちは SHM-CDで、経験的に SHM-CDは高域エッジが強めで好きではなく、オク出品の外盤中古を、送料込み1,100円ほどで入手。
 そうしたら、書いたように、ディスク周囲部を緑のマーカーで塗ったお品が送られてきた。

 いちおう無水アルコールを浸したティッシュでゴシゴシ、エッジ部をこすって落としたが、若干染み付いていそうな? ;;;
 その旨は伝え、が、除去はできたので「今回はOKだが説明は欲しい」というメッセージを送っておいた。諒解したのでいいと思ったのだろう、返事は、無い。

 ― そのブラームスなのだが、これもなかなかいい演奏で、名盤といっていいだろう。
 1枚ものなので、当然ながら第2番が欠けているが、これは、ピアノ三重奏曲の、ピリス、デュメー、ジャン・ワンの DG盤と同じ。

 米Amazonの商品ページには、第1番と第3番だけのレギュラー盤である当盤より、2枚組で全曲が安く揃う、ドーマス Domusの Virgin(現 Warner/Erato)盤のほうを勧めるレビューが上がっており、それを意識してか、別のレビュアーは「In any case, I recommend that you look past the omission of the second quartet and just get this disc - it's worth it(いずれにせよ、第2番がないことは忘れて、このディスクを入手することをお勧めする。その価値がある」と書いているのは、頷ける。

 ドーマス盤も持っており ― なのでフォーレ盤はちょっと躊躇していた ― ドーマスのもたいへん熟した、室内楽としてのよさを十全に表現したものだと感じるが、フォーレ四重奏団盤は、月並みな言い方になるけれど、「ドイツ的」な緊張感が高いものだ。
 ちょうど、ピアノ三重奏におけるトリオ・フォントネと通じるところがあるが、表現の幅はさらに広く、音楽に沿って激しくもなる。

 ダイナミック・レンジも大きな演奏なので、弱奏部分をちゃんと聴こうと音量をセットすると、強奏部分で音量を下げたくなる、ということはある。

 ドーマス盤は、ピアノのスーザン・トムズ女史の懐の深いピアノが全体を柔らかく支えるが、フォーレ・クヴァルテットのほうは、舞曲楽章のリズムが切迫感を帯び、“青春の、暗い情熱”みたいな雰囲気を醸し出している。

 あと、左上のは、評論家の推薦盤には上がってこないが、ネット上に評価のある、プレヴィンとウィーン・ムジークフェライン(と向こうの人は発音するのかな? 「ムジークフェアアイン」のような気がして…)四重奏団による PHILIPS盤。
 オクや Amazonには海外盤がそう安くもなく出ているが、1,450円の「フィリップス・スーパー・セレクション」で出ていて、これがオクで送料込みの激安、加えて、Yahoo!上でよくあるのだが、期限付きTポイントが300点付いていたこともあって、即落。

 ブラームスのピアノ五重奏は、冒頭がユニゾンで始まるという、ナンとも芸のない(と聞こえる)始まり方に、あまりいい印象を持っておらず、ポリーニとイタリア四重奏団の有名な盤も手放して、1枚もなかった。

 今回のプレヴィン盤の顔ぶれでは、モーツァルトの四重奏曲を聴いていて、これは「国内盤新品を定価で買う」という行為が、あまりありがたみをもたらさないことも相俟って、印象が薄かったのだが、ブラームスのほうは、全体の、こちらはまさに「ウィーン風」の「歌い上げる」演奏で、モーツァルトよりこちらのほうがこの顔ぶれには合っているように感じた。

 音は、上の DGの2枚などに比べると、高域エッジがちょっと強調されたように聞こえる。
 これはドイツ盤のほうが柔らかいかもしれない。ポリグラム(ポリドール、現ユニバーサル)系は、同じマスターでも内外で若干違いを感じる。

 下段左は、モーツァルトの弦楽三重奏のためのディヴェルティメント K.563。
 他の「ディヴェルティメント(喜遊曲)」とは同カテゴリーとは言えない、単独の「弦楽三重奏曲」という存在で、ベートーヴェンの後期の四重奏曲みたいな立ち位置にある楽曲かも?
 アマデウス四重奏団員の DG盤だけ持っていたのだが、もう1枚欲しくなり、クレーメル、カシュカシアン、ヨーヨー・マの CBS盤(Sony)。

 「High Clear Digital」のロゴのある、1996年発売の、国内ソニーの「ベスト・クラシック100」の1枚。Amazon中古ショップで、未開封品でした。
 ソニーの「ベスト・クラシック100」は、この次くらいのラインナップから DSDリマスターを施してきたと思うが、私は、バーンスタインの東京公演のショスタコーヴィチなど、DSD盤は好きでなく、この96年のシリーズに買いなおしている。

 以下、余談。
 この「ベスト・クラシック100」、最新のは1枚本体1,600円でブルースペックCD2、何より RCAを飲み込んだため、それぞれの名盤が大幅にカットされるに至っている。室内楽は、ついに1枚もなくなった。 訂正:室内楽は、モノラル期の、ハイフェッツ・トリオの『大公』のみになった。ステレオ録音の室内楽はなくなったわけだ。

 生田絵梨花チャン♪ をイメージ・キャラクターに起用して意匠を凝らしているが、CBSと RCAという、アメリカ二大レーベルを統合して、なおかつ「ベスト・クラシック100」というのは、どう考えてもムチャである。
 日本のレコード会社に対して、まったく余計なおせっかいだが、この辺で「ベスト・クラシック200」とでもするか、「ベスト・クラシック100プラス」とでもして名録音を常備するのがいいと思うのですが‥‥もうディスクの時代じゃないのかなあ。

 クレーメル、他の K.563(「ごくろうさん」と覚えてしまう。あ、このナンバーの真空管、あったな^^‥‥いや、まさに文字通り「ご・く・ろう・さん」=5963でしタ^^;;)は、意外に‘室内楽’した、緊密な演奏。マ氏が、自分を全くといっていいほど主張していないのがまた、すごい。

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  • 2017.11.23 Thursday
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