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PM6005−試聴第二弾。

 ヒマでつ‥‥オデオでも聴くしかありません;;。

 今日はどう鳴ってくれるか、不安な気持ちもありつつ、電源オン…。

試聴CD

 初めに、Sony CDP-XE700のほう(TUNER入力に接続)で、ドン・フリードマンの『サークル・ワルツ』から、タイトル曲。
 あらら、ピアノに艶が乗るのはいいけど、高音の「ピィ〜ン」という強音が、耳にビリつく。
 困ったなぁ〜。ドン・フリードマンの優しいタッチがこんな感じになったことは今までにない。

 オンキヨー C-7030に交代すると、これはずっと緩和される。やっぱり CDP-XE700のオペアンプは AD712より NJM2114のほうがいいようだ。

 ポリーニの弾く、あのショパン:エチュード(仏DG盤で買い直している)は‥‥やっぱり左に寄るな〜。これは収録がそういう感じなのだろう。
 トーンコンで高域をちょっと落とし、低域を少し持ち上げると聴きやすくなるが、ポリーニらしいクリスタルな感触は薄まる。

 そこで、気にはなっていたのだが、筐体に出るAC電圧を実測して、AC電源の極性を合わせてみないと、と、テスターを取り出して、PM6005のサイドのビス頭と、自分の手との間のAC電圧を測る ― と、約12V弱。

 ひっくりかえして高くなるか低くなるか‥‥ひっくり返して測ると、約6V弱。半分である。
 ということは、開梱以来、逆で聴いていたわけだ。

 で、こう↓マーキングしました。

AC極性合わせ

 Rotel RA-05SEの時は、付属していたケーブルが、プラグの刃の幅ですでに極性を決定していたので、それが合うほうだろうといちおう考えて、サンワサプライのケーブルもその方向で接続していたのだったが、筐体に出るACを実測はしなかった。

 付属ケーブルが必ずしも純正でなく、あるいは純正でも合っていないこともありうるので、実測すれば、音や定位感も少し改善したかもしれない…。
 ACの極性合わせのあと、上の写真の、コリン・デイヴィス/シュターツ・カペレ・ドレスデンによるシューベルト:交響曲全集(RCA)から、第5番を聴く。
 このセット、RCAが Sonyに一体化してからの再発で、激安ながら24ビット・リマスターとなっている。

シューベルト、デイヴィス、旧セット

 RA-05SEで聴いた時からだが、ドレスデンのヴァイオリンとしてはちょっと明るすぎるくらい、高域、ということは第1ヴァイオリン・ラインが強調されていて、このオケの音色としては不自然だ。

 1つ前の、多分リマスターされていない、左画像のセットが、まだオクなどで安く求められるので、こっちにしたほうがよかったかもしれない。
 いずれこっちも試してみようかな‥‥というようなことになるから、お金がかかる。

※今、オクにこれは出ていませんね。求めた Sony/RCA盤、高域を強調しているといっても、ペーター・マークの全集(Vox原盤の独membran盤)ほどヒドくはないので、これを聴きましょうかね。

 ところで、PM6005の情報をググっていて、『Australian HiFi』誌が PM6005をレビューするだけでなく、特性を実測したデータを開示しているPDFドキュメントが見つかった。
 Googleで、「PM6005 baxandall」で検索すると、トップに「Aus Hi-Fi Sep15 - QualiFi」と題されたPDFファイルが出てくるが、これである。

 もともと‘baxandall’でググッたわけではなかったのだが、この文書に逢着してみてみると、
「As for the action of the bass and treble contorls, this is shown in Graph 7, and it's highly unusual, but very loadable. Instead of providing the standard low-cost Baxandall implementation, Marantz's engineers have used proper peaking equaliser circuits for both bass and the treble, … (低音・高音コントロールの動作については図7のとおりだが、これはかなり一般とは異なっており、しかし評価できる。マランツのエンジニアたちは、通常のローコストなバクサンドール型の方法ではなく、しかるべきピークを設定したイコライザー回路を、低音にも高音にも用いている)」(PDFは画像データなので、テキストは検索・コピーできないので、起こした。)
とある。

 そして、下図がその Graph 7である。

PM6005のトーンコン特性

 バクサンドール型というのは、多くのトーンコントロールに用いられる回路のようで、こちらの記事が、懇切な説明をしてくださっている。

 要するに、高域・低域ともにブーストしっぱなしの、ちょうど蝶が羽を広げたような特性カーブになる‥‥もっともアンプ自体の高域・低域限界でストップするのではあるが。
 それに対して、マランツのトーンコンは、ブースともカットも、ピーク周波数を設定してそこを頂点として、山形に変化する。
 『Autralian HiFi』の、PM7003の評価記事もネット上でPDFで入手でき、PM7003もそうらしく、ほぼ同じテクストが書いてあった。

 このタイプのトーンコン、何かいいことがあるのだろうか、とも思うのだが、ブーストした時に、最低域・最高域ともにブーストされすぎてスピーカーを傷めたり、低域が不必要にブーミーになったりすることを避けられるということは考えられる。
 とくに、SACDやハイレゾ化で高域のレンジが広がった現在、トゥイーター保護にはいいかもしれない。
 この文書、出力やひずみの測定などが主だが、測定に使った機体では左右のレヴェル差は「0.26dB」だったそうで、「耳で聴き取れる範囲ではないが、改善は可能だ」云々と書いていましたっけ。
 福島原発事故のあと、実際の情報はなべて海外頼りだった、とはよく言われたけれど、オデオでも実態は似たようなもの

 ‥‥さきほどは、デイヴィス/ドレスデンのシューベルト:交響曲第5番を聴いたのだが、聴いている間にも、高域が丸くなっていくような感じだった。
 耳の慣れ、が大きいかもしれないけれど、極性合わせ+ウォームアップ(+ちょいエージング)の効果も?

 そして、CDP-XE700で再度「サークル・ワルツ」を。あれ!? 今度は耳にビリつく度合いが激減! 極性合わせが効いたのかな^^。

 それにしても、深い低域を、Mercury F1Cから可能な限り聴かせてくれたのは、私が手を入れたナカミチ IA-4sだった。
 あのアンプの品位はそうとうなものだったかも、と、デフォルトのメーカー品3機種を経験したあと、しみじみと感じる。
 オクで落札してくれた方は、評価の文で「多忙でまだ開封しておりませんが…」ということだった。がっくり。

 と同時に、皮肉なことに、メーカー製は「音楽を聴き続けられる」。
 あの、音はどうしようもなかったオンキヨー A-9010でさえ、‘佐村河内 守’の交響曲『HIROSHIMA』全80分を、知らぬ間に聴き通すことができたのだし。
 デイヴィスのシューベルト全集は、リマスターがちょっとよろしくないが、高域が気になりつつ、PM6005でのリスニングそのものは気持ちがいいのである。

 もっといい機器が欲しい、とは思うのだが、この22平米未満の1DKでは、よい機器も活きてこないだろう。

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  • 2017.05.22 Monday
  • -
  • 17:37
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コメント
‘baxandall’ですか、勉強になります。
上を見ればきりがないですが、気持ちがいいのが何よりですね。
元新潟のUさん、

>‘baxandall’ですか、
最近のプリやプリメインのトーンコントロールが、どんな特性になっているのか、寡聞にして知らないのですが、たとえば PM6005の「±10dB(50Hz、15kHz)」というカタログ表記だと、50Hz、15kHzという周波数は、いわゆる「ターンオーバー周波数」で、だいたいこのポイントから変化が始まる、と受け取るのですが、実際はそうではなく、50Hz、15kHzをピークとしたグライコ型のトーンコン、ということになります。

ラックスの50年前のアンプ:
http://audio-heritage.jp/LUXMAN/amp/sq63.html
のトーンコンでは、やはり蝶の翅のように両端が広がっていて、Baxandall型を採用しているのでしょうか。

‥‥こういう情報、やっぱり‘海外’から来ます^^。そもそも PM6005のような‘エントリー・クラス’の機器を「実測」したりするオーディオ・ジャーナリズムは、わが国では成立しません。

>気持ちがいいのが何よりですね。
はい。このアンプは、その点で最近経験した3機種の中ではベストのようです。
デザインは、RA-05SEがピカイチでしたけれど、あれは私の部屋にはオシャレ過ぎて、合いません(爆)。
  • へうたむ
  • 2016/03/26 3:37 PM
> PM6005でのリスニングそのものは気持ちがいい

とても重要なことですね♪


> もっといい機器が欲しい、とは思うのだが、
> 2平米未満の1DKでは、よい機器も活きてこない

私の6畳の部屋でも活きてこないです。

部屋の模様替えをしない限り、今の構成のままだと思います。

デスクの上に、RHODIUM 20のサイズ以上のスピーカーを
置くのはだいぶ厳しいです><
バンバン買い換えてますね!
景気いい!
トンコンですか。
ウチのプリのトンコンはノッチ式でカチカチ切替ですね。
偶にバチっていうので最近あまり使いませんが(T_T)
デジイコがあるのでマイクつけてピンクノイズで自動補正
かけてフラット出してから好みの音に弄ってます。
  • きゃーる
  • 2016/03/27 1:21 AM
eco人さん、

>> PM6005でのリスニングそのものは気持ちがいい
> とても重要なことですね♪
これは重要です。自分の改造品や自作したあと追い込んだ機器は、かなりクオリティが上がる場合もある反面、‘自分の心の中を聴いている’ような「暗さ」が伴ないます…私の場合。

PM6005は、物足りない部分があるにせよ、いろいろな音源を続けて、聴き疲れすることなく楽しませてくれる感じがあります。
もちろん、初期不良っぽいので、本領発揮はたぶん処置後になりますが。

> 部屋の模様替えをしない限り、今の構成のままだと思います。
私の部屋は、6畳に若干押入れがせり出している、5.7畳くらい、ここの両サイド壁面に、段ボール箱34箱分の書籍と、2箱分のCDを収納しており、ぴったりなんですが、本を売るか棄てるかしないかぎり、変更の余地なしです。

> デスクの上に、RHODIUM 20のサイズ以上のスピーカーを…
RHODIUM 20は、スタンド設置ではないのでしょうか。
私の Tannoy Mercuryは、かなりお安いハミレックスのスタンドに置いています。窓側設置です。
東日本大震災以後、‘起きたらフトンをたたむ’ごとく、聴き終われば畳の上におろしていますが…。

※ブログを移転されたようで、早速ブックマークを書き換えました。
 ところで、貴サイトには、1) 画像を置かれない、2) 音楽・楽曲に関してお書きにならない、ように拝見します。
 画像を置かれないのは、軽くなっていいとも思うのですが、画像がブログを楽しくする面も‥‥。
 音楽の嗜好に関しては、「プライヴァシー」でもあるので、それぞれのご方針はあると思います。
 オデオ記事でクラシックのことを書いても、ほとんど反応していただけませんし…。難しいですね。
  • へうたむ
  • 2016/03/27 2:20 AM
きゃーるさん、

>バンバン買い換えてますね!
もうバ〜ンバン買い換えて、バ〜ンバン初期不良です ><;;。

>景気いい!
国内消費の拡大に寄与しているはずで、○○ノミクスにも寄与しているみたいで、ハナハダ不本意なんですが(爆)、景気、ぜんぜんよくならないぢゃないですか〜 ><。
挙句の果てにスティグリッツやクルーグマンを呼んできて、消費税アップ延期の言質にしよう、これで議席完全制覇間違いなし!! みたいな (`o´)ノ。

NHK受信料の13ヶ月分=28,990円、ネット接続料の11ヶ月分=約21,000円‥‥これでも5万円の節約にしかなんないですね〜。
穴あきをハギレと接着剤で繕った綿パン、それにカバン、で過ごしております。

>デジイコがあるのでマイクつけてピンクノイズで自動補正
これはクラシック・アンプとデジタル技術のうまい融合です^^ノ。
  • へうたむ
  • 2016/03/27 2:34 AM
こんにちは。

> 初期不良っぽいので、本領発揮はたぶん処置後になります

右チャンネルのDCオフセットが111mVとは精神衛生上よくないですね><


> 私の Tannoy Mercuryは
> ハミレックスのスタンドに置いています。

なるほど。

以前は、私も金属製のスピーカースタンドを使っていました。

デスクを今のIkea MATTEUSに買い替えたら、
置く場所がなくなってしまったので、
本格的にデスクトップオーディオへと移行しました。


> 早速ブックマークを書き換えました。

ありがとうございます。


> 1) 画像を置かれない

ブログシステムがadiaryの時代は、
iPhone購入時など時どき画像を載せていました。

> 画像がブログを楽しくする面も

現行のWordPressになってからは、
アイキャッチ画像しか載せていないです。

余裕が出たら、画像の掲載を再開したいですね。


> 2) 音楽・楽曲に関してお書きにならない

クラシックやジャズは、ときどき聴いているだけで、
へうたむさんのように細かく聞き分けられないです^^;

機器のレビューや使いこなし、設定方法が中心ですね。

> オデオ記事でクラシックのことを書いても、
ほとんど反応していただけません

そうですよね。
ここ数年で市民権を得たアニメソングや声優の楽曲であれば、
その方面からオーディオの世界に足を踏み入れた方も多いので、
反応があるかもしれません。

https://youtu.be/anH1xvbTyOE?list=PL9GwhOwZWpS-YvH_Z2FuF-5BaPgJ9S173

ただ、本来はオーディオのメインストリームであった
クラシックやジャズの記事だとなかなか厳しいですねorz


それでは。
eco人さん、こんにちは。

> 右チャンネルのDCオフセットが111mVとは精神衛生上よくないですね><
はい、これはもう不良といっていいと思います。長く使うと、スピーカーのウーファーにとっても、よいことではないはずです。

> Ikea MATTEUS
このデスクは、左右に引出しまたはまたはラックにできる部分があるようですね。
これをラックにして使うと、幅の狭いオーディオ機器なら入りますね。
Sequel 2だとちよっと無理でしょうか。
しかし上面が広いのでスピーカーは置きやすそうです。

> アニメソングや声優の楽曲であれば、
> その方面からオーディオの世界に足を踏み入れた方も多いので、
> 反応があるかもしれません。
自作系マニアも含め、若いオーディオ・ファンの好む音源は、アニソンが多いです。
かなりマニアックな機器・パーツ紹介をしていても、音源がアニソン、というようなところで、私などは一瞬落胆したり。
アニソン差別はよくない、のですが、クラシックの多種の音源は、機器・システムの評価には不可欠だと思います。
  • へうたむ
  • 2016/03/27 4:02 PM
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