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マスタリング違いCDへの買い換え…の嵐^^;

 昨年11月以来、CDプレーヤーはパナソニック SL-PS700というレファレンスといってもいい機器に出会い、CD再生が楽しめるようになってきているが、それ以後CD購入の嵐が、ということはもう書いているけれども、とくにマスタリングやプレスの違いで納得のいかなかった盤を買い換えるということがまた、暴風雨の域に達し、やっと一段落しかけている。

マスタリング違い買換えディスク群

 上の写真、上段(奥)側から、
・ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、ヘンリク・シェリング(Vn.)、シュミット=イッセルシュテット/ロンドン交響楽団(PHILIPS)。
 これは、日本フォノグラムの「クラシックCD文庫」('92年、1,500円)から、ユニバーサルの「SUPER BEST 100」('05年、1,000円)への買い換え。
 最初、「シェリングの芸術」とかいった1,000円シリーズで買ったのだが、LP時代からこの録音は《ロマンス第2番》とのカップリングであったのに、その廉価シリーズはコンチェルトのみのリリースだった。

 それで、中古店で「クラシックCD文庫」版を見つけて買ったのだが、これがどうも微妙に音が悪い。《お気楽》DACの時はオペアンプ選択で、ずいぶんよくなりはしたが、メーカー製CDPでは気になる。
 ソロ、オケともども、弦の音色がザラつくのである。

 そこで、ついに上記リンク記事にも書いている UCCP-7043(ユニバーサルの PHILIPS廃止に伴ない、すでに PHILIPSから Deccaに変わっている)を買ってしまった。
 じっつにビミョーな違いだが、やはり新盤のほうが滑らかである。

 PHILIPS=日本フォノグラムで初めて1枚1,700円を実現した「グロリアCD」(LP時代の千円盤「グロリア1000シリーズ」を承けている)もそうだったが、「クラシックCD文庫」も、日本フォノグラムでアナログテープからCDマスタリングしたのでは? と思ってしまう音のザラつき感があった。
 この2つの廉価シリーズのマスタリングには、私はかなり ― 由来にも音質にも ― 疑念を持っている。

・続く2点は、DG国内盤の廉価シリーズ「Deutsche Grammophon LEGEND」から、向こうの DGの O.I.B.P.リマスター盤「ORIGINALS」への買い換えである。
 ひとつはフリッチャイ/ベルリン・フィルのドヴォルジャーク:《新世界》、他。もうひとつは、かのムラヴィンスキー/レニングラード・フィルによるチャイコフスキーの後期3大交響曲集。

 これは、LEGENDの国内盤を音量を上げて再生すると、金管楽器が濁って歪むように聞こえたので、ORIGINALSを買ってみた。
 このあたりは、O.I.B.P.化の評判は全般に悪いのだが、私は意外といいと感じてきている。
 まだちょい聴きだが、適度な潤いが加わって、歪み感もなくいいようだ。この辺はシステムによっては旧マスター使用の LEGENDを採る人もいるだろう。

 余談だが、ムラヴィンスキーのアルバムはショップでは意外と高く、オクで新品を落としたら、ケースにかなりなクラックが入っていた。
 交換等は要求しないがクラックのある旨、ナビで伝えたが、その件の返事はなかった。なかなかよい商品を安く出品している人なので、ちょっと残念だったが、音が何よりである。

・その次は、反対に ORIGINALSのマスタリングでは、SL-PS700でヤワに聞こえすぎてしまうカルロス・クライバー/ウィーン・フィルのブラームス:交響曲第4番。
 これは、クライバー追悼盤が別マスタリングと思しいので、そちらを買った。
 じつ〜に、若干、若干だがティンパニなどの輪郭がしっかりしているように聞こえる。
 この盤は、シューベルトの《未完成》も入っているのでお徳用、というより、ORIGINALSのブラ4だけ(39分41秒)というほうが、外盤では珍しい。

ワルターのベートーヴェン

 そうそう、もっと大きな買物、いな‘買い換え物’があった。
 ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団のベートーヴェン:交響曲全集は、米CBS初期盤と思しいセットを一昨年暮に求め、その演奏に大感激したのだったが、発売時にマスタリングの評価が高かったという記憶のある、仏Sonyの「INTEGRALE」(アンテグラル)シリーズのものが、あまりお高くなく Amazonに出ていたので、購入。

 これは、音が違った
 ワルターのCBS=Sony盤にまつわる‘伝説’として、SBMやDSD処理を施さない、ジョン・マックルーアの名前がクレジットされた初期盤が最も自然な音だ、というのがある。
 これから見ると、一昨年の CBS盤がそれっぽい感じで、実際そう不満のない音質だった。
 が、やや高域強調で、全体に整音されていない感じ(それがいいという価値観もありだが)に抵抗があった。

 INTEGRALEのマスタリングは、SBMが明記されていて、音は、低域を豊かに響かせたもので、高域のCBSらしい強調感をぐっと抑えている。
 LP時代のフランス盤やオランダCBSのカッティングを思わせるもので、臨場感はむしろ落ちる。
 しかし、「レコードとして聴く」という点では、INTEGRALE盤のほうがまとまっていてよいように感じるし、ケースがぐっと薄型に納まるのも助かる。

アルベン・ベルクの《死と乙女》

 最後に(いや、まだ来ていないのは、あるのだが…)、シューベルトの弦楽四重奏曲《死と乙女》。
 ヘンシェル四重奏団のディスクから、アルバン・ベルク四重奏団のに買い換えたのはいいのだが、現行海外廉価盤の EMI MASTERS盤は千円未満のショップが多いのだが、1枚では送料がそうとうかかるので、オリジナルの海外盤中古を頼んでしまった。

 これが、ほんとうに‘初期盤’で、ディスクは日本プレスだった。
 聴いてみると、音に潤いがなく、ピヒラーさんのヴァイオリンの音もドライに響く。
 こういう音かもしれない、と思いつつ、EMI MASTERS盤を送料込み千円ほどで送ってくれるショップ(楽天ブックス)があったので、ポチってしまった。

 これまた、海外盤 EMI MASTERSのほうが、ビミョーに音に艶と潤いがあって、いい。
 (P)が初出盤と同じ「1985」なので、マスターは変わらないかと思ったが、EMI MASTERS盤の裏インレイカードには「Digitally remastered at EMI's Abbey Road Studios direct from the original master tapes …」とあるので、シリーズごとリマスターしているのかもしれない。
 このていどだと、余韻の付けすぎとかいうことがなく、オリジナルからの改変もごくわずかだ。

 同じアルベン・ベルクQとハインリッヒ・シフによる、同じくシューベルトの弦楽五重奏曲のディスクでも、「GREAT RECORDINGS OF THE CENTURY」盤(これは ARTリマスター明記)もオリジナルと同じ 「(P) 1983」となっている。
 この音源は、最初国内盤を中古で買った聴いたが、若干「GREAT RECORDINGS …」のほうが潤いがあるように感じた。

 ‥‥こんなふうに、納得のいくディスクだけを選んでいくのは、オーディオマニアで言うと、ある名機と言われるスピーカー・ユニットを実装するのに、同じユニットを十数本も買い求め、特性と音質の合ったもの2本だけを選んで、ステレオ・システムとして使う、というような話に似てこないこともない。

 貧乏に極まって行きつつある私などがこんなことをするのは許されざるべきことかもしれないけれども、1枚のディスクを聴くということには、なんとも妥協しがたい気持ちがあるのは否めない。

 1台の機器、1枚のディスクを決定するのも、ほんとう〜っに、超タイヘンである。
 そういいつつ、マランツの安価CDPを、また1台ゲットしてしまった;;。

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  • 2017.05.22 Monday
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  • 06:07
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コメント
マスタリング違いCDへの買い換えお疲れ様です。
なまじ選択の余地があるから買い換えたくなるのでしょうね(^^ゞ
元新潟のUさん、こんにちは。

たしかに選択の余地があるから、ですね。
メーカー、とくに日本のレコード会社はそこを狙ってリマスター再発の連発でした。

ですが…音やパッケージに納得がいかず、買い換え版もない場合にはそのまま手放したものもあります。

また、JVCの XRCDのようにベラボーに高価なものは選択の範囲に入りません。
  • へうたむ
  • 2014/01/17 4:38 PM
マスタリングで買い替えですか^^
私もそのパターン多いです^^;
新しいのがいいとも限らないのがなんとも・・・
  • 蛙マスター
  • 2014/01/21 9:59 PM
蛙マスターさん、こんばんは。

買ってすぐ入れ換え、なんてのも><;。

>私もそのパターン多いです^^;
そういうの、ブログにアップ、如何でしょう?

新しいのがいいとは限りませんねえ。
だめかと思っても、処分しないで聴き比べるのが肝心です。

※またCDP、落としましたぁ〜^^;。
  • へうたむ
  • 2014/01/22 4:17 AM
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