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CD2300(改)、オペアンプ比較試聴。

 CEC CD2300(改)は、もう触るところはないけれど、ソケット式にしたオペアンプの交換比較だけはできることとして残っていた。
 〈お気楽オーディオ〉のDACキット製作時以来、ちょっとずつ溜まったり放出したりして残っている中から10種を挿し換えて聴いてみた。

 試聴音源は、気になっていたベルリン弦楽四重奏団によるモーツァルトの弦楽四重奏曲第14番《春》K.387の冒頭から数分、ヴァイオリンの伸びる高音が耳につく度合いを基準に、ランダムにハイドンの弦楽四重奏曲(アマデウスQ)も併せて。
 その他では、マーラー第九(バーンスタイン/BPO)の終楽章冒頭、アルゲリッチのシューマン(Ricordi録音のRCA盤)、等々。

・JRC NJM2068DD
 元々 CD2300に乗っていたのは NJM2068D。はずしたときにピンが傷んだので新規購入。店頭では低ノイズ選別品の 2068DDの4ヶセットしかなかった。
 まことに無難な鳴りよう。
 モーツァルトの冒頭のヴァイオリンは、PHILIPS NE5532Nよりも顕著にマイルドで、耳に優しいが、つまらない音である。

・JRC NJM2114DD
 これは、マイルドさは NJM2068DDと同じく、いかにもオーディオっぽい‘よい音’感がする。
 アルゲリッチのピアノの音色が俄然平板になり、興ざめ。

・ナショナル セミコンダクター LME49720
 全体にツルツルした感じになり、弦の粒だち感が出てきにくい。弦楽四重奏曲は聴きよいけれど、ピアノは高音が硬い。
 今回はきっちり試聴する意欲があまり湧かず、すぐに他の品種に挿し換えた。

・アナログデバイセズ AD823
 NE5532系よりおとなしく繊細なようだが、ども存在感のない音だった…。

・テキサス・インスツルメンツ TL072
 〈お気楽〉DACでは歪み感が強くて聴けなかった。FET入力。
 今回は意外に味のあるいい音で、歪み感も気にならなかったが、いかんせん、音が‘しょっぱい’感じで、はずし。

・テキサス・インスツルメンツ NE5532AP
 PHILIPS NE5532Nとまことに同系の音質ながら、若干おとなしいような。これでいってもいい感じがあったが、OPA2604に比べて品位がイマイチの感。

・フィリップス NE5532N
 オリジナルのシグネティクス直系で貴重。とはいえ、シグネティクス製でも時代により音は千差万別との評あり。
 この PHILIPS製は、とても響きが豊かで、それが弦楽四重奏曲のヴァイオリンのキツさにつながっているようだ。
 このところずっとこれを挿してあり、ロマン派のシンフォニーは艶麗かつ壮大。

・NEC μPC4570
 何のきっかけで買ったか忘れたが、廃品種ながらまだマルツ、ビスパ、RSなどで安く入手できる。
 これ、意外にネット上の評価が高く、聴いてみても悪くない。JRCの‘素っ気なさすぎる’国産的? 明るさに、やや響きを加えた感じ。

・RCA CA3240
 もはや古代アンプであるが、試しに聴いてみると意外に美しく鳴る。弦楽四重奏曲はいいが、アルゲリッチのピアノになると、あたかもアルゲリッチのフィンガー・テクニックにオペアンプがついていけていないがごときもたつき感が顕著。

・バーブラウン OPA2604
 しばらくこれを挿していた時があった。PCM1710Uのデータシート・アプリケーションには OPA2604が後続アンプとして記載される。
 だからといってベストとは限らないが、2社の NE5532と似た濃厚さがある。

 OPA2604は、モーツァルトの弦楽四重奏曲でのヴァイオリンの鋭さは NE5532よりも少なく、他の音源での‘音楽性’も十分に感じられ、もうこれでいこうと決めたのだったが、もういちど PHILIPS NE5532Nを聴いてみたくなり、挿し換えた。

試聴ディスク


 すると、やっぱりアットウ的に違うのである
 PHILIPS NE5532Nは、オペラ(C.クライバー指揮の『こうもり』の台詞場面)のステージの奥行き感が、OPA2504とは比べものにならないほど出てくる。
 これはもう、「不自然」といっていいレヴェルだ。リバーブがかかっているのではないか、と疑うくらい!

 アルゲリッチのシューマンを聴いても、金色の余韻が、オーラのように楽音から放射する、という感じで、じつに美しい。
 低音も、締まりはあまりないが、OPA2604よりも深く出てくるように感じる。
 例の『Someday My Prince Will Come』では、シンバルの高域が、他品種よりずっと伸びるているように聞こえる。

 この音を「ワイドレンジ」と称するか「ドンシャリ」と表現するかは、単に感覚的好悪のレヴェルだという気がする。

 このところ、CD2300(改)で、シンフォニーのディスクに大感激してきたのも、とくに PHILIPS NE5532Nのお蔭だったのである。
 こうなると、室内楽の一部の楽曲のヴァイオリンには目をつぶってでも、PHILIPS NE5532Nの音は捨てがたく感じる。。

CD2300上の PHILIPS NE5532N


 という次第で、今のところ PHILIPS NE5532Nに。

 CEC CD2300(改)with PHILIPS NE5532N → モガミ NEGLEX 2534 → ナカミチ IA4s(改)→ Gotham SPK2x1.0m → Tannoy Mercury F1 Custom

 とまあ、前記事に同じ、ですが。
 聴くにつけ、フィリップスの NE5532は、ほんとうに特異な出音だと感じる。
 出品中の DP-1001(改)に1基使っているが、これなら抜いておいて別のオペアンプで出品してもよかったかな、と^^。
 もっとも、DP-1001(改)の音も PHILIPS NE5532Nで味が付いているので、落札者にはそれを聴いていただくのも意味があるかも。

 で‥‥今はメーカー製を買ったりする予算はないし、もしあったとして、アベノミクスに乗っかったような消費は不愉快この上ないので、したくない。

[追記](8.29早朝)
 PHILIPS NE5532でとりあえず決まり、と思って聴いていたが、オーケストラのヴァイオリンが‘溢れ過ぎる’(英語でいうと overwhelmingなんていう単語の感じ?? )感じがして、「これ、ちょっとヘンだ」となり、再度 OPA2604にして聴き直し。換えると、物足りない。

 試していなかったアナログデバイセズ OP275も聴いてみて、LME49720も聴き直した。
 OP275は、〈お気楽〉DACではキツめな音になったが、CD2300では気にならない。LME49720は、やはり徹底ハイファイという感じだけれど、両品種とも、音が冷めていて、なぜか面白くない。

 PHILIPS NE5532にしてみると ─ やはり余韻たっぷりな音。なんでこんなに響くんだと思いつつも、これは魅惑的。
 TIの NE5532APは、当然のことながら似ているが、PHILIPSのほうが、倍音のエッジ感がなく、品位が高く聞こえる(ようだ)。

 このオペアンプで、スーク・トリオの弾くブラームスのピアノ三重奏曲第1番(Supraphon/日本コロムビア)を聴くと、Supraphon録音のせいで歪み感の多いスークのヴァイオリンが、じ〜つに美しかった。
 他のオペアンプのほうが「正しい」音かも、と思いつつ‥‥。

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  • 2020.01.21 Tuesday
  • -
  • 22:07
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コメント
オペアンプ沢山お持ちですね。
挿し替えて楽しむのは真空管アンプに似ています。
元新潟のUさん、おはようございます。

はい、ちょっと真空管みたいなところがあります^^;。ここに上げたオペアンプは1ヶ50〜300円ですが。
  • へうたむ
  • 2013/08/29 6:36 AM
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