オデオ、触るところなし…。

 さ〜て、オデオが固定して、触るもの、触るところがもうほぼ何もない。

オーディオ・システム

 C-7030+PM6005+Mercury F1Cで、不満がないといったら大ウソだが、とりあえず音楽を聴くには、今までではいちばん満足のいく音が出てくれる。

 ‥‥オーディオに、もう触る箇所がなくなってしまった。

DP-300F

 ここから、何かいじるとしたら、アナログ・プレーヤーを入れるくらいしかない。

 わざわざ入れるとしたら、ラック上に、本箱として置いてあるカラーボックスの中の本を他へ移したり廃棄したりして、カラーボックスを廃棄し、そこにプレーヤーを設置するしかない。

 本の移動・処分もたいへんだし、アナログを導入したとして、たちまち機器に不満が出る可能性も大、その上、「欲しいLPレコードがそうたくさんはない」ということがあり、聴きたいレコードがそんなにないのに、アナログを導入する必然性がない、ということになる。

 オーディオ的な興味としては、フォノイコライザーの、キットでの製作などが視野に入ってくるものの、ちょっと組み立ての気力があるかというと、なさそう ;;。
 それでも、WATZの真空管NF型イコライザーのキット、EQA301などが頭に浮かぶ。整流ダイオードをFRD、SBDに換えて、とか。

 WATZのプリのキットは考えたことがあるのだが、ヒーターがAC点火だったはずで、それはちょっと、と春日プリのほうを選んだ記憶がある。
 EQA301は、さすがに三端子レギュレーターでDC点火としているし、球のシールドも標準装備して、ノイズ対策はしているようである。

 う〜ん、しかしもう当分、最低数ヶ月は触らぬほうがいいかもしれません。CDも名盤・珍盤が、聴ききれないくらい溜まったので、この辺で、あとはひたすら税金や国保保険料納付に専念すべき?

この季節になりました…。

 ‥‥週6日、そこそこ働くと‥‥生活は少し楽になり‥‥しかし、しんどい^^;。

 この5ヶ月で ― つまり4月の新学期明け以来 ― モーレツに視力が落ちた(書いたっけ)。
 それだけ、単なる就業時間数だけでなく、パソコンを閲覧・操作する労働密度が高いのである。

 もうオデオのほうには、とうぶん何も投資するものはなさそうだ。

 プリメイン・アンプの電源ケーブルは、2.0スケアのサンワのパソコン用で間に合っているし、新しいパソコン用を入れた上で、予算に余裕があれば、その電源ケーブル用としてオヤイデの d+C7 1.2mでも導入しようかと思っていたのだが、何も換えなくても、ともかく(今までに比べると)激速のPCに、これ以上何も要らないや、という状態である。

 ハードウェア系に、これだけ不満がなくなった状態というのも珍しい。

 CDはまだけっこう買い集めていて、売ったり買ったり動きもあって、いわば音楽ファンとしての‘本来の方向’に落ち着いている(?)。

 で ― 本年も好例の〈真空管オーディオ・フェア〉(テキスト表記は「真空管オーディオ・フェア」なのに、なぜか画像ロゴは「真空管オーディオフェアー」^^)がやってきます。
 か〜なりの久しぶりに、出かけてみよっかなー。出展物と出店ショップには、どれにもほっとんど興味ゼロなんですがねえ^^;;。

真空管オーディオ・フェア


 本日は、英Amazon.co.ukから、ディスクの形ではもう手に入らないだろうと思っていたCDが1枚、到着。新品で、送料込み1,027円でした。

PM6005−価格.comレビュー、投稿。

 Marantz PM6005、相変らずい〜い音で鳴っております。

PM6005

 といい気持ちになっていたら、新バージョン PM6006発売
 あちゃ〜。「低域を改善しました」と大アピール。そうだろうな〜。

 そんな時期になったけれど ― 価格.comに、やっと PM6005のレビュー、投じました^^;;。
 煩雑なレビューだな〜。読者、価格.com、メーカー、いずれからも嫌われそう?
 2,500字以内ということで何度も蹴られ、不自然にカットした部分が出ているかも。

粗 品。

 ‥‥‘長期に引かなかったツケ’の貯まった風邪は、なかなか抜けてくれず、鼻水、痰・咳、それに熱もまだ36.7度くらいあったり ― ただし、食後 ― と、GWはすぐツブれてしまいそうな感じ。

 まあ、そういうことのために休みがあるのかもしれない。社会的責任もない、労働時間も少ない、気楽極まりない一人暮らし‥‥なのに、一昨年の超-大減収から、去年の引っ越しのキズ痕を、まだ身体が引きずっている感、浅からず‥‥。

 まだハンダ遊びに着手する気持ちにならないけれども、現用CDP:オンキヨー C-7030と、アンプのマランツ PM6005は、全くデフォルトでそうとういい音を聴かせてくれていて、そして、この両機種とも、部品を何ひとつ交換しなくても電解コンデンサーはほとんど全てオーディオ用だったりする。

 PM6005のデジタル入力で、CDプレーヤーからの場合、「プププ…」というサーチ・ノイズのようなものが入ることが露呈したけれど、それを補うように、C-7030は、もうほぼ全く、途中開始時の「プチ」音は出なくなっている。

アルノンクールと坂本龍一

 坂本龍一『ウラBTTB』(ワーナー)は、楽曲も音質もとてもいいものだが、PM6005のデジタル入力で聴くと、ほんとうに溜息が出るほど深ぶかとした音が聴ける。

 いっぽう、C-7030の Wolfson WM8718+VLSCのアナログ出力も、クラシックはかえってこちらが弦の粒だち感といったような、音のテクスチュアの味を引き出してくれる面があって、これも全然役割は終わらない。

 C-7030のアナログ・アンプのほうはオペアンプのみで、PM6005のDACの後続アンプのほうは、反対にオペアンプは1基も使われておらず、つまり PM6005のDACで聴く時には、全回路ディスクリートで聴けるわけなのだが、むしろ PM6005搭載DACで聴くほうが、音がややツルンとする傾向がある。

 今までの機器・システムで、どうやっても「この演奏、何が言いたいのやら」と、評論家諸氏の大好評の根拠が見えなかった、ニコラウス・アルノンクール指揮ヨーロッパ室内管のモーツァルト(Warner/Teldec。手持ちのは、いちばん安いが素っ気ないジャケの ULTIMAシリーズの2枚組)。
 モーツァルト没後200年記念の1991年に、後期三大交響曲を再録したもの。

 テンポの設定やアクセントなどが、どう聴いても人為的で好きになれそうもなく、いつも「売っちゃおうかな」と思いながら棚に置いていたものだが、この、第41番『ジュピター』の終楽章を、このシステムでそうとう音量を上げて聴いてみて、やっと納得がいく響きを聴くことができたような気がする。

 そんなこんなを体験すると、PM6005は、つくづくいいアンプだなぁ、と感じる。

 購入後、ウェブでユーザー登録をし、アンケートも入力すると、粗品を送ります、ということだったのだが、メール便が2通、来ました。

粗品

 なぜ2通かというと、最初の機体はDCオフセット・トラブルで本体交換となったので、前のシリアル・ナンバーは確認せずにショップに送ったのだが、たぶんシリアルが変わっているだろうから、と、再度ユーザー登録をしたからだろう、と思う。

 「粗品」は、マグネットの付いたタブのようなもので、軽く物を挟むことのできるグッズであり、これに「marantz」のロゴが印刷されている。
 パッケージの使用例から、イヤホンのケーブルをまとめてシャツのポケットなどにとめたり、軽く何かをまとめたりする用途のグッズなのだけれど、注意書きにあるように、磁気カードに近づけるとデータが消えるもので、あまりいい気持ちがしない。

 加えて、オデオマニアにとっての「磁石」とは、スピーカーの、しっかりしたマグネットにだけは好感を感じるけれど、ほかの「磁石」は、無用の磁界を生じて、近くのものを帯磁させる‘副作用’くらいしか持ってきてくれないものなのだ。
 ディーアンドエムの営業系の人たちは、こういうことにはまったく思いが及ぶこともなかったのだろう。

 ルーム・オーディオのユーザーも、今は大多数が「モバイル・オーディオ」も併用しているだろうから、私のような者のほうが例外なのだけれど‥‥。
 2通送付された封筒は、マグネットの磁気でくっついておりました^^。

PM6005、Sequel 2−比較試聴

 ‥‥う〜ん、‘二頭立て’はゼイタクな経験です〜。

PM6005


Sequel 2


 仕事から帰って、午後6時ごろから10時まで、EMF Audio Sequel 2と、Marantz PM6005を、同音源で聴き較べてみた。
 Sequel 2はまだ明らかにブレーク・イン不足だろうし、4時間程度の比較ではあまりわからないかもしれない。

比較用ディスク

 まず、ONKYO C-7030+PM6005で、ルビオ・クァルテットのショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集(Brilliant Classics)から、第3番を聴く。
 録音・マスタリングはちょっといまいちのクオリティ、とくにチェロが模糊として定位しない傾向がある。

 PM6005の再生では、高音が金属的なのは他のアンプ同様ながら、響きが豊かになり、そのことで4つの楽器・声部の混濁が生じるのではなく、逆に4楽器のからみあいがかなり見えるように聞こえる。
 第1楽章の盛り上がる部分で、4楽器の音が重畳し、耳にビリつくが、これは Sequel 2でも避けられない感じなので、部屋の吸音などを考えるべきかもしれない。

 次に、ジョン・バルビローリ指揮ハレ管弦楽団のシベリウス交響曲全集(EMI、写真左上)から、最も静かなタイプの、第6番を聴く。

 じ〜つにキレイな音で、滑らかなこの上ない弦に、意外とティンパニが、くっきりとパーカッシヴだ。
 全曲聴き終えて、「ハレ管ってこんなにウマかったっけ?」と思ってしまった。
 余韻感たっぷり(‘余韻がたっぷり’ではない)の美音なのに、少しもムードに流れず、いつもながら聴き終わると充実感がずっしり。

 アンプを Sequel 2につなぎ換えて、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第3番。
 もうずっとヴェール、オーラを削ぎ落とした、‘素’の音。
 しかし、こちらのほうも、華美を避けつつ室内楽の本質的部分をつかみ出している、とは言える。
 ただ、ずーっと聴いていて、私の好きになれる、あるいは「お〜、いい音だ」と言いたくなる音を、Sequel 2は出してくれない。

 Sequel 2で聴くバルビローリのシベリウス第6番。
 弦は‥‥やっぱり素っ気ない^^;;。金管も含めて全奏になると、どんな楽器が鳴っているのかわからないようになる混濁感に陥りがちだ。
 余韻感は削ぎ落としているが、透明な感触にはならない。よくいえば冷たくない。
 ティンパニは打撃感があるかと期待したが、むしろ「ボコッ」となって、「スカッ」としない憾みが残る。
 これがロックのパーカッションなら、イーグルス『ホテル・カリフォルニア』なんか実にいい感じなのだけれど。

 昨日、PM6005で、ヤナーチェクの『グラゴル・ミサ』、アンチェル指揮チェコ・フィル、他(Supraphon/日本コロムビア、非リマスター)を、少し聴いた。先鋭な響きの楽曲なのだが、録音に歪み感があるので、再生が難しい音源なのだが、PM6005では、クラリネットをはじめ管楽器群が‘お化粧感’のそうとうある美音を呈し、かえって楽曲に合わない感じがした。

 Sequel 2で再生すると、その美音感が剥ぎとられて、このほうが自然に聴ける。
 合唱の子音が協調される面などもありながら、ふだん通して聴くことなどまずないこの曲を、全曲聴いた。
 聴けるなあ、と思いながらも、やはり Sequel 2は、好きになれる音を出してはくれない

 写真右上にある、ヒリヤード・アンサンブルによるジョスカン・デ・プレ作品集(EMI)から、第1曲めのモテット『アヴェ・マリア』。
 これは、PM6005では、ヒリヤードの天国的な歌声を、紛うことなく天国的に鳴らしてくれる。
 それと同時に、旋律の捉えにくいルネッサンス楽曲の、旋律の進行と、多声部の対位法的からみあいとが矛盾することなく聴き取れる再生音であり、この種の音楽を、ある意味初めて「聴いて楽しい」と思わせてくれた。

 Sequel 2では、削ぎ落とされた響きになっても、ヒリヤードの魅力は消えるわけではないけれど、やはり「美しさ」と「繊細さ」が、PM6005とは比べられないほど貧しい感じだ。

 他にもいろいろランダムに聴いてみたが、どうしても PM6005のほうに気が向いてしまう。

 先の記事では、バナナ・プラグ化して2台のアンプを、音源や気分で使い分けるのもありかと書いたけれど、どうも Sequel 2を残しておく意味が雲散霧消しつつある。
 Sequel 2を聴いて、PM6005のよさがわかった、ということなのだが、Sequel 2には、当て馬になってもらったようで気の毒なのだが、正直なところなので、しようがない。

 中身が Old Creekといえる Sequel 2を聴いて、あの ONKYO A-9010がイギリスの評論家とリスナーから高い評価を得ている理由の一端が、ちょっと見えたような気もした。
 もちろん A-9010よりは Sequel 2のほうが、はるかに‘ちゃんとした音’を聴かせるのだが、イギリスのバジェット・アンプ・ユーザーは、だいたいこういうタイプの、「ざっくりと気張らずに音楽が聴ける」音であれば、そこそこ満足して評価するのだな、と思った次第。

 私の「欧州礼讃」or「欧州信仰」にも、かなりハズレな部分があったのかも。
 2ちゃんねる掲示板のこちらの、137番の書き込みに、「4240SE売ってしまいました。シンプルイズベストでいいアンプだったんですが。/LUXMANのアンプ聞いたらもうCREEKには戻れなくなり…」とあるのを読んで、これ、あるかもなぁ、と思ったのだった。

 というわけで、Sequel 2は、これが合うリスナーに使ってもらうほうがいいし、私もいいかげん浪費が過ぎたので、補填にオク出しを考えている。
 Sequel 2をご愛用のみなさま、すみません…。

 同時に、スピーカー・ケーブル交換計画+バナナ・プラグ化も、取りやめにしようと思っている。
 スピーカー・ケーブルのリニューアルは、してみたいことでもあるが、導入した製品が合わなければ、今般のアンプと同じくしばらく地獄巡り(笑)とあいなる。

 GW中には、SONY CDP-XE700のオペアンプを NJM2114に換えることと、Gothamの GAC-2111でラインケーブルを1ペア作るのを予定。
 PM6005を残せば、オーディオテクニカの石英光ケーブル AT6D40も活きてきます^^。

オデオ川柳♪

オデオ川柳、二首。

オーデオは 置いて眺めりゃ パラダイス
オーデオは 鳴らして聴けば インフェルノ

― お粗末 m( _ _ )m。


Sequel 2 インプレ、その2。

 たいへんな災害の情報も ― テレビはないので、その点リアリティが伝わってこない面はあるものの ― 横目に、アンプ三昧にうつつを抜かしている罰当たり者です‥‥ m(_ _)m。

 EMF Sequel 2 ‥‥いや〜、困りました^^;。
 前記事に書いたごとく、常使いにして PM6005をオク出し、というわけにはすぐには行きそうになく、また Marantz PM6005に戻してます。

 また今日も仕事前に2時間ほど…。

試聴ディスク

 ハイティンク/コンセルトヘボウで、『エロイカ』! う〜ん、きれいな音。耳にまつわりつく感じは、こっちが慣れたのか、気にならない。
 快調に第1楽章を飛ばす。

 ここで、記憶が薄れないうちに Sequel 2につなぎ換えて、『エロイカ』!
 お、これはいい。美しい響きを豊かにまとった PM6005の再生音とはうって変わって、じつに超すっぴんのベートーヴェンである(爆)。
 ベートーヴェンの言いたいことが ― って私ごときにはわかりませんが ― ストレートにリスナーにぶつかってくる感じだ。

 ヴァイオリンの高域のスピーカーからの音離れは、両機とも、よくはない。
 Sequel 2では、ヴァイオリンはちょっと強く出てくる。

 なるほど、こういう音楽・録音だと、Sequel 2は俄然活気が出てくる、とわかった。

 次に、Sequel 2のまま、モーツァルトの弦楽四重奏曲。ベルリン四重奏団(ズスケQ)の演奏(Berlin Classics)。
 たいへん骨太な音だ。しかし弦のいい響き ― ‘つややか’という感じには遠い ― がしている。

 そして、こんなのは? とかけてみたのが、ラヴェル『ダフニスとクロエ』から、「夜明け」のシーン。
 モントゥー/ロンドン交響楽団の英Decca録音、ただしキングレコード盤。

 これは、ちょっと笑っちゃいました。
 倍音域の、シャーシャーした部分が強調され、繊細感が極度にそがれている。

 第1ヴァイオリンの、とても複雑な速いパッセージが、ちょうどヴァイオリニストが高齢化して指が回らなくなったがごとく、アンプが音源に「ついていけていない」感じがある。
 どうしてこうなるのかわからないが、想像するに、高域〜超高域のレンジが広い範囲でフラットではないため、倍音(高調波)の出方が音高によって異なるためにこういう音の出方になるのではないかと思った。

 さらに、ヴァイオリンが極めて高い音を引っぱって伸ばす部分があるが、これまた、ノドの衰えたソプラノ歌手が最高音をちょっと出しにくくなったがごとく、カスレ感が聞こえる。

 ‥‥という次第で、『ダフニス』の「夜明け」は、言ってみれば最もハズレ音源だった。

 得意なはずのジャズ・ヴォーカル、ティアニー・サットンの『DANCING IN THE DARK』(TELARC)の6曲め、「Where or When」‥‥声が右寄りに定位するので「あれ?」と思ったが、これは直後につなぎ換えた PM6005でも同じ。
 が、Sequel 2では、子音=サ行が、ちょっと聴いていづらいほど強調される。

 ここで PM6005につなぎ換えて、ラヴェルの「夜明け」と、ティアニー・サットンを聴く。
 いっや、美音で、耳に心地よいです〜^^。
 ついつい数分、聴いてしまう。

 はずした Sequel 2は箱にもどすのだが、この、ミニマムに徹した金属の箱、何か捨てがたい存在感がある。

 PM6005が心地よく聴けたのは、・耳が慣れた、・PM6005のブレークインが若干進んだ、そして、・Sequel 2との音の違いがあまりに顕著だった、ということがありそうだ。
 これに対して、Sequel 2は、まだエージング=ブレークインで変わってきそうな気は、大いにする。

 以上は、C-7030を音源として、今日は PM6005もアナログ入力(ケーブル:カナレ L-4E6S)のみで聴いた。
 Sequel 2は、濃厚な味の料理に飽きたときのお茶漬け、みたいな役割もありえなくはなさそうだ。

 「価格.com」の、ハーベス HL-P3ESR(ペア25万円! のコンパクト・スピーカー)の「クチコミ掲示板」には、キケボウズさんという方が、いちど Sequel 2を導入した、と写真込みでアップされたものの、あとには Marantz M-CR603(デジアン・タイプのレシーバー)に戻っていて、厚かましいのだが事情を伺う書き込みをアップしたら、すぐに忌憚のないお返事をいただいた(掲示板末尾)。

 これは珍しい、Sequel 2への酷評なのだが、現状で、私がふつうに、つまり Mike Creekに関するリサーチなどせずに Sequel 2を聴いたのであったら、似た評価になったかもしれない(同じく酷評を、私も書いているともいえるのだが)。

 HL-P3ESRは、個性がきわめて強いスピーカーで、これ自体毀誉褒貶が激しいようでもあり、加えて、キケボウズさんはかなりガチなクラシック・ファンでもあり、Sequel 2が合わなかったケースのようだ。
 Mercury F1 Customでは、それほど「ドライブできない」感は、ない。

 というわけで、しばらく‘両論併記’ならぬ‘両機併存’で行きましょうか。

 今のままでもつなぎ換えはさしてやりにくいことはなく、端子もあまり傷んだりしないだろうけれど、いっそのことバナナプラグにして、気分によってアンプを替えるという贅沢も‥‥などと考えてしまう。
 その際には、もうちょっと高級なスピーカー・ケーブルに‥‥とか。あちゃちゃ。

 いろいろ問題が現われつつも、何か憎めないクリーク先生、なのであります^^。

Sequel 2、導入。

 ‥‥EMF Audio Sequel 2、来ました。
 ここまで散財の暴風雨となると、57%offの英国製アンプ、というのは、もうアクセサリーでも買うような気持ちで注文→送金した。
 で、来ました。

箱。

 Sequel 2の箱は、印刷はなく、ラベルを貼ってある。シリアル・ナンバーのラベルも貼ってある。
 大きさは、Marantz PM6005と比較するとサイズ差がわかる。実に小さい。

開梱。

 日本ブランドのAV機器の箱は、上側開封で、両サイドの翼を拡げる形にほぼ決まっている。
 Sequel 2は、この点で箱のスタイルが全く違う。前部を上に開き、そのまま上に、ケーキの箱を開けるように開く。
 テープがなくてもフタがしまる。梱包材は簡易だが十分だ。
 こういうところに、文化の中の「エコ」の感覚が、言葉とは違うレヴェルで現われるのかも。

 発売元・TSインターナショナルで作成した日本語の取説、加えて小さいサイズの見開きの英文取説が封入されている。
 このアンプが、どのような経緯でマイク・クリークに製作依頼されたのか、噂のような形でしかネット上にもない。

 発売元には失礼ながら、ギリギリのところまで、「これ、ほんとうにイギリスの、クリークのところで作ったの?」という疑念が残っていた。
 このパンフの、製造元は、あたりまえだが EMF Audioだが、記された住所のところ番地は、英国はヘメル・ヘムステッド Hemel Hempsteadの、Creek Audio Ltd.の所在地そのものだった。これは、当たり前かもしれないが、ちょっと感動^^。

紋所

 この紋所が目に入らぬか〜! 正札=75,000円でもこれをイギリスで組み立てることができたのか。
 「Marantz」が、ソウル・バーナード・マランツの名前だけを受け継いでいる ― その思想はとなると、いろいろ評価できる ― のに対し、こちらは Mike Creekの「作品」である、という宣言。

ラックに。

 すでに、eco人さんの紹介記事に、先行する紹介記事が列挙されているが、その中のこちらには、「まるでサードパーティー的な製品で残念ながらその質感からは所有する喜びは感じられません」とあるのだが、私には十分格調ある質感と感じられた。

 粗めのヘアライン仕上げは、そういうデザインだし、Rotelとはまた違った形で「異国のアンプ」の香りを持っている。
 ただ、パネルの固定などは最低限のようで、やや固めのヘッドフォンの抜き挿しの際、フロントパネルが前に浮くのはちょっと、でした。

 香りといえば、eco人さんが、タバコの臭いを挙げられていたが、私のところに来た機体にはなかった。が、ある種独特の、海外製品の匂いがしてはいた。
 とにかく小さい。国産ブランドのサイズが、「なんであんなに大きくなるの?」と思えてくる小ささ。

リアパネルの接続

 構造が、多くの日本設計のオーディオ機器とは逆に、右側に電源部があるので、端子の並びも逆になる。
 スピーカー端子は、さすがに金メッキのようで、Rotel RA-05SEと同じく、先バラを溝ではなく穴に入れるタイプ。RA-05SEより穴が若干太くて接続しやすい。
 RCAピンジャックは金メッキなどはされていない。機械式セレクターで、テープが優先のはずなのだが、とりあえず2台のCDプレーヤーを「1」、「2」につなぐ。

 電源ケーブルは、18AWG・3芯のものに、2ピン変換プラグが付属していた。18AWG≒0.75スケアはちょっと情けなく、今日、試聴途中でサンワサプライの2.0スケアのものに換えてみた。
 ACの極性を合わせたついでにDCオフセットも測ってみた(スピーカー接続で)ところ、左 +27mV、右 -28mVくらいだった。

 で! 音、出ました^^。

試聴ディスク
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PM6005の、デジタル入力時のノイズ。

 Marantz PM6005をデジタル入力(今回は光)に、CDプレーヤーのデジタル出力をつないで、スピーカーではなくアンプのヘッドフォン端子から聴いた時、まず、ディスクを挿入してTOCを読む時、「ププププ…」というきわめて微弱ながらノイズが聞こえる。
 CDプレーヤーのプレイボタンを押して演奏を開始したとき、また、別トラックに飛んだとき、トラック演奏開始前に「プププ…」。
 そして、演奏終了[■]ボタンを押した時に「プ…」と入る。

 スピーカーで聴いている分にはまず聞こえないが、意識してトラック演奏開始直前にボリュームを上げると、出ている。

 オンキヨー C-7030とソニー CDP-XE700で ― 20年近いリリース期の違いがあるが ― 全く同じ事象が起こる。
 たぶんこれはS/PDIF信号の伝送そのものに由来する事象なので、アンプ=DAC側で除去できないのかもしれない。

 米Amazon.comの同機レビューのこちらに、
「1.‥‥ The DAC can create noise when listening through headphones. This is just a terrible design oversight. The solution is to only listen with headphones through a device connected to analog outs and not through the DAC.(1. ‥‥ヘッドフォンで聴いた時、DACがノイズを発することがある。これは設計上のひどい見落としだ。解決法は、ヘッドフォンで聴く場合、内蔵DACを通さず、接続する機器のアナログ出力から聴くことだけだ。)」
といっていることに該当しそうだ。

 こちらのレビューにも、
「The noise is especially apparent through headphones. The first pm6005 i received had a poppy-digitial-electronic noise when in dac mode. I returned it, assuming that it was defective. The replacement i received was also noisy. Aside from the dac noise, the amp is fine. (ノイズはとくに、ヘッドフォンで聴いた時に顕著だ。初めて PM6005を受け取り、DAC入力で聴いた時、デジタル的・電子的ポップノイズが聞こえた。不良だと思って返品した。が、交換されたものもノイズを発した。DACのノイズを別にすれば、アンプはすばらしい。)」
という。

 購入前に知っていたし、とくにこれが大きな問題ということはできないが、ディスアドヴァンテージではあろう。ショップにもいちおう問い合わせたが、仕方があるまいとのことで、これは納得した。

 さて ―
 これ↓ ポチりました。

Sequel 2

 日曜日に、来ます^^。発売元には、注文フォームはないので、‘ポチ’るというのではなく、メールでやり取りするんですが…。

 ‥‥ちょっともう狂気のようなカネの使い方だが、こうなってしまうのである。
 EMF Sequel 2がもしよければ、石英の光ケーブルもほぼムダになってしまうが、そういうことはどうでもいいのである。

PM6005−その内容

 ‥‥ Marantz PM6005のサービスマニュアルは、まだフリーのものはなく、$12.99=JPN 1,460円也で、買っちゃいました^^!

PM6005 サービスマニュアル表紙

 ダウンロードの際、いろんなものが入ったZipファイルとして落ちて来る。
 マニュアルには、ファームウェアのアップデートの方法が記されており、その際にPCにインストールするソフトなどがバンドルされているのだった。
 更新された注意事項などのPDFファイル以外、要らないものは削除して残す。

 で! ‥‥おもなアンプ回路とそのパーツ表を睨み倒しまくったのでありまするが‥‥アンプ4万円より、サービスマニュアル$13のほうが、楽しめましタ(爆)。

 天板はまだはずしていない。ヤマト運輸の長期保証規定に「開封された製品は保証外…」云々とあったのででもあるのだが‥‥この辺は開けてもわからんでしょうけれど。

 スリットから見える電解コンデンサー群は、メインの平滑がニチコンのオーディオ用という以外、ELNAのものがかなりと、あとは Koshinなど中華電解が乗っかっている。

 この ELNAの電解群は、汎用だろうと思っていたのだが、回路図とパーツ表を見ると、たぶん全数、オーディオ用である
 カップリングには ROSが指定され、これは Silmicのはず。あと、フォノイコ、プリアンプ、トーンアンプ、DAC、DACのLPFなど、オーディオ回路の電源パスコンが山ほどあるが、これらには RA2と RA3が指定されている。標準品ではあるが、オーディオ用。

 DACのアナログ電源ピンのパスコンには、回路図かパーツ表のどちらだったかに、ROAとあった。
 ROAって、あの‘Cerafine’である。こんなもん、まだ残ってたのか?

 いずれにせよ、マイコン回路など以外は、ELNAの音響用電解が、総数50本を超える採用である。圧巻。

 パワーアンプ電源の整流は、宣伝のとおり、新電元のSBDブリッジ D30XBN20であるが、それ以外のプリ用など、オーディオ回路に関わる低圧安定化電源の整流も、リードタイプのSBD、11EQS10が使われている。これが、最低でも12本。

 あとはあんまりよくわかりませんが、素人目に気がついたのは、トーンアンプのフィルター用フィルムコンに「WIMA」の指定があったこと、くらい。

 というわけで、オーディオ用パーツ超-満載の、ゴージャスな采配である。

 プリアンプ、DACのポストアンプ、パワーアンプは、完全ディスクリートでオペアンプ不使用、つまり石の数はたいへん多く、オーディオ用電解の数も半端でないので、エージング(=ブレーク・イン)には時間はかかりそうなタイプかも。

 デジタル入力も試してみた。同軸デジタル用のケーブルは持っていないので、富士パーツの太い光ケーブル‥‥DAC出力も鮮明ないい音で、しかしちょっと高域端がツルんとするなぁ、と感じ、ほんものの石英を使った光ケーブルを、ネットオクなどに探した。石英使用ケーブルは、やはり高い。

 現行のオーディオテクニカ ART LINKシリーズなどは、1m 18,000円くらいになっている。以前はもっと安く、本体定価で8,300円だった、AT6D40/1.3mというのを、ネットオクで半額で入手。

AT6D40

 もちろん、顕著な違いというのはないが、ジッターが減ったと思われる分くらいだろうか、音が密になる。

 いろいろ聴いてみる(画像なし)。

・MJQ『たそがれのヴェニス No Sun in Venice』(米Atlantic/Warner)
 ミルト・ジャクソンのヴァイブが、強奏では耳にビリッと来る。
 広がる音場全体が、内装の豪華すぎるクラブのような雰囲気になり、レッドカーペットが敷いてあるようだ。
 これが意外に、ムード的に聴き流すことを許さない音で、5トラックまで聴き込んでしまい、「あ、もう仕事に行かなきゃ」という次第に。
 ヴァイブの低音が、びっくりするほど蠱惑的だ。

・ヘッドフォンで、アイヴズ:交響曲『アメリカの休日(ホリデーズ・シンフォニー)』、マイケル・ティルソン・トーマス/シカゴ響(Sony Classical)を聴くと(たぶんアナログ接続だった)、静かなヴァイオリンのユニゾンの高音は、「これ、ウソちゃう?」というくらいの美音。

・スピーカーで‥‥ヤナーチェク『グラゴル・ミサ』、アンチェル/チェコ・フィル(Supraphon/日本コロムビア)は‥‥今までの記憶では、この音源はそうとうドライで、チェコ・フィルの美しいヴァイオリンなどが聴けるものの、強音部では歪み感がある。
 今までにない、なんとも金色なオーラに包まれた‘雰囲気’で鳴る。
 美しいヴァイオリンやブラスは、人工的なまでに美しく響く。
 が、全体に強音部では、左耳の辺りに響きがまつわりつく感があって、くすぐったいところもある。

・モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番、バレンボイムの指揮&ピアノ(EMI、ARTリマスター)は、豊かな余韻感のあるオーケストラに、ピアノは、もともとそうなのだが、あまり艶はない。
 耳をそばだてさせたのは、クラリネットやファゴットなどの木管の、これまた蠱惑的な甘い音色。

 とにかく、明瞭な「美音志向」のアンプであり、「音に色付けをしない」タイプではない。
 といって「厚化粧」というより、「なんにでもうっすらの金色オーラっぽい響きを付ける」ものだ。

 このアンプを、間違っても「音が悪い」と表現することは不可能だ。
 が、心穏やかに音楽が聴ける機器かというと、残念ながら個人的には正反対である。(~ ~;)
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内田光子,モーツァルト
神韻縹渺。
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Bruckner,Berlin Philharmonic Orchestra,Wand
やっぱりこれは、音楽の世界遺産!
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ベルリン放送交響楽団,チャイコフスキー,フリッチャイ(フェレンツ)
※クラシックで1枚、といったらコレ!! 国内廃盤で高くなってきたので、仏盤をどうぞ。
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Symphony No. 8
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D. Shostakovich
ムラヴィンスキー/レニングラードの決定盤!!
求めやすい alto盤が、Amazon.co.jpにも入りましたので、入替えておきます^^。
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はてしない物語
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ミヒャエル・エンデ
“虚偽”の時代への警鐘!
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野口 晴哉
やっぱりこれは入れておかないと…。
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永沢 哲
整体の創始者・野口晴哉の核心に初めて思想研究として迫った力作!!
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上山 和樹
‘本館’に所感をアップしてます(^^)。
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丸山 圭三郎
小冊子ながら、限りない示唆に満ちた名著
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F.デヴィッド ピート
‘シンクロニシティ’を可能なかぎり、‘トンデモ’から離れて説いた良心的な一書。
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