最近になって ― モーツァルトのオペラCDを集めたころから ― オンキヨー C-7030で、電源投入後、最初に読み込ませたディスクが外盤、とくに旧 PolyGram系 (PDO、PMDC) の場合、TOCを読めないで空回りすることが増えていた。
トレイを再度開閉して読み込むとたいてい読み取り、読み取れば、再生中に音飛びが発生することは全くない。
なんだかなー‥‥やっぱりレーザー・ダイオードの劣化かなー、と思ったのだけれど、ピックアップ・レンズのヨゴレが原因で、綿棒に無水アルコールを浸し、軽く清掃する方法はネットに多く見える。
ディスクにハケ(ブラシ)を植え込んだピックアップ・クリーナーも持っていたが、見当たらない。このタイプは、ブラシがレンズを傷つける可能性があるとして、プレーヤー・メーカーで、取説に「使わないでくれ」指示を記したり、ユーザーでも懸念して使わない人も多いようだ。
たぶん、そんなことで私も転室時などに廃棄していたのだろう。
そこで、綿棒に無水アルコール、ということになるが、一般の衛星用綿棒は、キトサン抗菌を施してあるものがほとんどで、そのオーディオ使用に懸念する意見も見える。
手持ちの綿棒もキトサン抗菌仕様なので、では、と、しばらく使っていない、ケイグ Caig の接点清掃キットに付属していた綿棒を使った。
超-久しぶりに C-7030のトップパネルをはずした。
C-7030のメカ部には、上部にカバーがあり、トレイを出した状態で電源を切ってもピックアップは見えない。ギアを手で回すと、ぎりぎり清掃できる位置に出てくるので、軽く拭く。
2015年11月に購入・使用開始し、当初、曲の頭出し時ノイズの件でサービス送り、この時に一度メカを交換している。次に、2018年1月に音飛びが発生して、ショップ延長保証でメカ交換。さらに3ヶ月後の4月にも症状再発で、CDトラバース=メカを交換(この時は修理保証で無償。以上、修理報告書による)。
こう見てくると、最初に搭載していたトラバース・ユニット(=ドライブ・メカ)から、4代(台)目のメカということになる。が、2018年4月から今まで、5年以上 ほぼ完全にノー・プロブレムで稼働していた。
清掃時、DAC=Wolfson WM8718 部分を撮影。ここだけではないけれど、このプレーヤー、基板のアートワークは私のような素人が見ても、じつに美しい。
NJM4580MDを、チャンネル当たり 2基4回路使った、複雑な LPF+バッファ、VLSCが写真上部(リアパネル側)に見える。
DACの電源バイパス・コンデンサーは異様にデカい(トリミングしたので、ここには見えないけれど)。ふつうなら100μFくらいでいいのだが、470μFを配している。
もっとも、このところはほとんど PM6007内蔵DAC(AK4490EQ)で聴いている。
電源トランスは、安価機としては大きく、安心感はある‥‥のでどうだ、というわけではとくにないかもしれないが。
‥‥さて、清掃後、とりあえず、冷たい状態から電源オン、PolyGram系CDも、読むようになった‥‥ということは、ヨゴレの除去が奏功したという確証は確実ではないが、とりあえず変化があった、ということで、因果関係はあったようだ。「ヨゴレが落ちたからだ!」と明言すれば、これはヴードゥー臭が匂うのだけれど(笑)。
さてさて。システム、たいしたものではないが、まあまあいい音で鳴る。
あれ? ちょっと右チャンネルがエッジが効いた音に? そうか! ピックアップ・レンズの、右チャンネルの信号を読む部分に、まだヨゴレが残っているのかも! ← みなさん、(どなたかに難ぜられなくとも^^)これがヴードゥー・カルトですよ〜♪
とっとっと。いったい、CDでは、1本のラインのピット列に、どのようにして2チャンネルのステレオ信号をエンコードし、デコードしているのか?
意外とこの疑問にわかりやすく答えてくれているウェブページは少ない。
こちらにある図の、最上段にある2つ、PCMデータ=16bit×2チャンネル、これの6サンプルで 192bitが 1フレームになる、のだそうだ。
ここからあとは ― 理解のつなげ方がちょっと難解だけれど ― ショップ・サウンドハウス内の あちゃぴー氏による「蠱惑の楽器たち 32.音楽と電気の歴史8 CDのデータ構造」が参考になる。
ちょっと、画像を拝借‥‥
こういった説明ページが、ネット上にもっとあってもいいような気がするのだが。
さて‥‥数日後、また電源オン直後の外盤TOC読み取り不良が再発した。
ということで、再度 軽く清掃。その後、10日以上、電源オン直後の外盤も読み取ってくれているので、とりあえずそのまま聴いている。
一件落着、というところで、最後にモンスターが! というのがホラー映画の演出の常套。
藤本 健氏(いちおう理系、横国工学部出身だそう) のこちらのページでは、プレス会社・メモリーテックへの取材が見える。
技術者氏;「私は、元々オーディオメーカーのエンジニアなのですが、技術屋の観点からすれば、“デジタルだからそんな馬鹿な話はない”と思いました。でも確かに音が違うんです。となれば、これはビットが違っているはずだと予想しました。そこで、プログラマに1ビットずつコンペアする検査ソフトを作らせて、マスターとプレスしたディスクを検査してみたのです。すると、これがピッタリ同じになる。 / しかし、場合によっては、できあがったCDを2枚比較して違う音になることもありました。」
出ぇたな〜、ヴードゥー怪人!! (超激爆) ま、これはナンですな、YouTube動画でいう「※プロモーションを含みます」というやつです。メモリーテック社は、HQCDというディスクを開発しているところ。
この種のハイクオリティを謳うディスクには一切 食指は動かないが、上引の “ヴードゥー神話” にも、前に引いた TI・赤堀氏の「試聴がポイント」の言は思い起こされ、個人的には “見切り発車”はしないでおくつもりだ。
それと、外盤の TOCが読みづらくなったピックアップでも、国内盤はほぼ問題なかったことから、国内各プレス・メーカーの研究が、読み取りの確実なディスクの生産に貢献しているなら、それはそれでいいことだとも思う。
もうちょっと書くことがあったのだが、また次に。「今さら聞けない…」第2弾はまた、延期(笑)。
トレイを再度開閉して読み込むとたいてい読み取り、読み取れば、再生中に音飛びが発生することは全くない。
なんだかなー‥‥やっぱりレーザー・ダイオードの劣化かなー、と思ったのだけれど、ピックアップ・レンズのヨゴレが原因で、綿棒に無水アルコールを浸し、軽く清掃する方法はネットに多く見える。
ディスクにハケ(ブラシ)を植え込んだピックアップ・クリーナーも持っていたが、見当たらない。このタイプは、ブラシがレンズを傷つける可能性があるとして、プレーヤー・メーカーで、取説に「使わないでくれ」指示を記したり、ユーザーでも懸念して使わない人も多いようだ。
たぶん、そんなことで私も転室時などに廃棄していたのだろう。
そこで、綿棒に無水アルコール、ということになるが、一般の衛星用綿棒は、キトサン抗菌を施してあるものがほとんどで、そのオーディオ使用に懸念する意見も見える。
手持ちの綿棒もキトサン抗菌仕様なので、では、と、しばらく使っていない、ケイグ Caig の接点清掃キットに付属していた綿棒を使った。
超-久しぶりに C-7030のトップパネルをはずした。
C-7030のメカ部には、上部にカバーがあり、トレイを出した状態で電源を切ってもピックアップは見えない。ギアを手で回すと、ぎりぎり清掃できる位置に出てくるので、軽く拭く。
2015年11月に購入・使用開始し、当初、曲の頭出し時ノイズの件でサービス送り、この時に一度メカを交換している。次に、2018年1月に音飛びが発生して、ショップ延長保証でメカ交換。さらに3ヶ月後の4月にも症状再発で、CDトラバース=メカを交換(この時は修理保証で無償。以上、修理報告書による)。
こう見てくると、最初に搭載していたトラバース・ユニット(=ドライブ・メカ)から、4代(台)目のメカということになる。が、2018年4月から今まで、5年以上 ほぼ完全にノー・プロブレムで稼働していた。
清掃時、DAC=Wolfson WM8718 部分を撮影。ここだけではないけれど、このプレーヤー、基板のアートワークは私のような素人が見ても、じつに美しい。
NJM4580MDを、チャンネル当たり 2基4回路使った、複雑な LPF+バッファ、VLSCが写真上部(リアパネル側)に見える。
DACの電源バイパス・コンデンサーは異様にデカい(トリミングしたので、ここには見えないけれど)。ふつうなら100μFくらいでいいのだが、470μFを配している。
もっとも、このところはほとんど PM6007内蔵DAC(AK4490EQ)で聴いている。
電源トランスは、安価機としては大きく、安心感はある‥‥のでどうだ、というわけではとくにないかもしれないが。
‥‥さて、清掃後、とりあえず、冷たい状態から電源オン、PolyGram系CDも、読むようになった‥‥ということは、ヨゴレの除去が奏功したという確証は確実ではないが、とりあえず変化があった、ということで、因果関係はあったようだ。「ヨゴレが落ちたからだ!」と明言すれば、これはヴードゥー臭が匂うのだけれど(笑)。
さてさて。システム、たいしたものではないが、まあまあいい音で鳴る。
あれ? ちょっと右チャンネルがエッジが効いた音に? そうか! ピックアップ・レンズの、右チャンネルの信号を読む部分に、まだヨゴレが残っているのかも! ← みなさん、(どなたかに難ぜられなくとも^^)これがヴードゥー・カルトですよ〜♪
とっとっと。いったい、CDでは、1本のラインのピット列に、どのようにして2チャンネルのステレオ信号をエンコードし、デコードしているのか?
意外とこの疑問にわかりやすく答えてくれているウェブページは少ない。
こちらにある図の、最上段にある2つ、PCMデータ=16bit×2チャンネル、これの6サンプルで 192bitが 1フレームになる、のだそうだ。
ここからあとは ― 理解のつなげ方がちょっと難解だけれど ― ショップ・サウンドハウス内の あちゃぴー氏による「蠱惑の楽器たち 32.音楽と電気の歴史8 CDのデータ構造」が参考になる。
ちょっと、画像を拝借‥‥
こういった説明ページが、ネット上にもっとあってもいいような気がするのだが。
さて‥‥数日後、また電源オン直後の外盤TOC読み取り不良が再発した。
ということで、再度 軽く清掃。その後、10日以上、電源オン直後の外盤も読み取ってくれているので、とりあえずそのまま聴いている。
一件落着、というところで、最後にモンスターが! というのがホラー映画の演出の常套。
藤本 健氏(いちおう理系、横国工学部出身だそう) のこちらのページでは、プレス会社・メモリーテックへの取材が見える。
技術者氏;「私は、元々オーディオメーカーのエンジニアなのですが、技術屋の観点からすれば、“デジタルだからそんな馬鹿な話はない”と思いました。でも確かに音が違うんです。となれば、これはビットが違っているはずだと予想しました。そこで、プログラマに1ビットずつコンペアする検査ソフトを作らせて、マスターとプレスしたディスクを検査してみたのです。すると、これがピッタリ同じになる。 / しかし、場合によっては、できあがったCDを2枚比較して違う音になることもありました。」
出ぇたな〜、ヴードゥー怪人!! (超激爆) ま、これはナンですな、YouTube動画でいう「※プロモーションを含みます」というやつです。メモリーテック社は、HQCDというディスクを開発しているところ。
この種のハイクオリティを謳うディスクには一切 食指は動かないが、上引の “ヴードゥー神話” にも、前に引いた TI・赤堀氏の「試聴がポイント」の言は思い起こされ、個人的には “見切り発車”はしないでおくつもりだ。
それと、外盤の TOCが読みづらくなったピックアップでも、国内盤はほぼ問題なかったことから、国内各プレス・メーカーの研究が、読み取りの確実なディスクの生産に貢献しているなら、それはそれでいいことだとも思う。
もうちょっと書くことがあったのだが、また次に。「今さら聞けない…」第2弾はまた、延期(笑)。