散財報告−続篇。

 前回の、“HMV中古盤祭り”(← 勝手に自分で)のほとぼりも冷めないうちに、また約1ダース注文。

6月購入分

 今度は新盤1セット=アルテミス弦楽四重奏団のベートーヴェン全集
 Virgin/EMIの制作だが、届いたものはすでに Warner/Erato盤になっていた。

 これは、なかなかもってたいへんなセットだ。
 私は、第12番 Op.127の出だしの、ブ厚い響きが好きで、試聴でこの部分がいい感じだったのでアルテミスQを選んだ ― 安かったのももちろんだけれど。

 ヴァイオリンの音の、倍音がかなり入ってきて、アルバン・ベルクQの残響多めで、高音のツルンとした音とは、取り方の方向性が真逆に近い。
 C-7030で始めの2楽章を聴くと、耳にキツいところと、演奏自体がきわめてスケールが大きいと同時に精細なことが相俟って、じつに疲れる
 1楽章聴き進めるのが、まるでフルトヴェングラーの振る第5交響曲を聴くがごとし、なのである。ふ〜〜、シンドい;;。

 ABQのほうは、いくら現代的であっても、さすがに、バリリやウェラーからつながる「ウィーンの伝統」みたいなものを底流に持っていて、そこにリスナーは安らぎも求めつつ聴き進められるのだけれど、アルテミスにはそういう要素はなく、もちろん初めて聴いたゆえでもあろうが、「次の展開が予測できない」というように、集中力を求めてくる。
 しかし何にせよ、これは近年稀な室内楽の大輪の花といえる大収穫ではあろう。

 メンバーの交替が多く、こちらの方が、とてもていねいにまとめておられる。
 そして、全集完成後に、ヴィオラ奏者のフリーデマン・ヴァイグレ氏が若くして亡くなるという不幸に見舞われ、さらなるメンバー交代を強いられながらも、高評価と期待とを獲得し続けている名クァルテットのようだ。

 いっしょに買ったのは、カラヤン/ベルリン・フィルによる、1971年EMI録音のチャイコフスキー後期交響曲集(EMI GEMINI)。
 「盤質:S 未開封」とあったのだが、シュリンク密封はされていなかった。最初からシュリンク包装がなく、しかし未使用 or 未販売在庫だったのだろうか。

 「カラヤンにしては珍しい“爆演”」の世評のある録音だ。第4番は、一時は原盤故障でリリースできないといわれたようだ。
 当GEMINI 2枚組は、DIGITAL MASTERINGが(P)2007となっていて、この時期の DIGITAL REMASTERは ART相当になるはずだ。

 第4番をちょっと聴きだすと、高域が強く、低域はこもってモゴモゴし、金管の強奏部が過ぎて木管の弱奏部になると、ほとんど聞こえないくらいの低レヴェルになる。
 つまりはダイナミック・レンジが異様にワイドなわけで、金管のファンファーレなどの強奏部を、抑えることなく大音量で再生できるなら、「カラヤン離れ」した大爆発サウンドで、楽想の展開もカラヤン離れした濃厚なチャイコフスキーを堪能できる。
 が ― このときのカラヤンの心境はどんなものだったのか??

 あと、マリー=クレール・アラン女史による、バッハ名曲集の、2枚組、Eratoの Bonsaiシリーズ。
 細かい録音時期表記も、オルガンの記載もないが、「ADD, DDD」とあるので、2回めと3回めの全集からの抜粋が混在しているのかも、と思ったが、(P)は1983、1984、1986とある。
 今、HMVの、第3回全集(デジタル)のデータを見ると、この中の最も早い1985年収録の楽曲は、Bonsai盤には収録されていないので、2回目の全集からの抜粋ということになる。
 3回目のデジタル版全集から再編された2枚組を選んだほうが、とも思うが、2回めの全集も評価は高いし、中古価格は安かったし(432円)、何より聴きたい楽曲が多い。
 こんなレビュー(「Comments:」欄をどうぞ^^)を読むと、ポチらざるをえません;;。

 前回のHMV中古まとめ買いの、バックハウスのベートーヴェン以外の、細かい収穫。

前回のまとめ買い

 上左端:腐食で聴けなくなった、英ASVの、ブロドスキーQによるエルガーとディーリアス。クラウンの国内盤が、なんと帯つきで756円!
 中:アシュレー・ウォス(ウェイス?)という若手による、フランク・ピアノ曲集(Naxos)、右:世界初CD化の、ジョリヴェ『赤道コンチェルト』(Sony)。2011年、CDの時代が終わり始めて、やっとCD化。
 下段左:TIME盤『ソニー・クラーク・トリオ』。帯つきで1,080円。テイチクではなく、ポニーキャニオンのリリース。どっちが音がいいのか?
 中:ハーゲンQとジェラール・コセによる、ブラームスの弦楽五重奏曲(DG)。これは未開封で、高かった。すでに廃盤で、中古は安くなさそう。
 右:これはオクで。レヴィナス教授のシューマン:『謝肉祭』が、いささか面白みに欠けるので、高評価のラローチャ盤を。

 いっや〜、買った。
 今回、なんでベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集かというと、同全集は、ブダペストQ(Sony、ステレオ盤)とABQ(EMI旧盤)の2セットしか持っておらず、ピアノ・ソナタ“ですら”ブレンデルとバックハウスが揃い、加えて単独ディスクがあるので、弦楽四重奏曲全集ももう1種あってもいいのでは、と思ったからです。
 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、2全集以外、単独盤ないし後期集は、ラサールQ、ブランディスQ、カペーQと、すべて手放しておりました…。もうこれでいいでしょう。

とりあえず、散財報告;;。

 枚数にして約3ダース、“怒濤のCDポチり”の収穫が次々と到着‥‥。

 まずは HMVに注文した中古盤ばかり(!)7点14枚(下写真、箱の中)と、オクで落とした、シモン・ゴールドベルク PHILIPS録音集成(RETROSPECTIVE、8CD)。
 HMVの荷物の中に、バックハウスのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集などが入っております。
 うち1枚は、商品説明と異なり、CD-R(HMVは CD-Rは「CD-R」と表記する)で、擦りキズも多かったので、返品を願い出た。

HMVからの荷物

 見えているのは、ハーゲンQとジェラール・コセによるブラームスの弦楽五重奏曲集(DG)。
 いい演奏で、評価も高いが、廃盤で、中古も見かけにくい。他はまた別途。

 ある演奏家のメモリアルのセットなどはほぼ全く買わないのだが、バッハの協奏曲などがいいということで、しかも単独の PHILIPS盤は高騰しているので、RETROSPECTIVEレーベルの8枚組を3,000円の即落でポチってしまった。
 ちょっと聴きにはおとなし〜い演奏ばかりだが、これはい〜いセットだ。

 ついで、“アマさん”とオクで揃えた、アルフレート・ブレンデルのベートーヴェンのソナタ全集と変奏曲・小品集(ともに Brilliant Classics、米Vox録音)。

ブレンデル、他。

 ブレンデルの Vox録音は、35枚の総集成版が Brilliantから出ているが、そのうちのベートーヴェンのソロ楽曲の、ほぼすべてが、この2セット14枚に収まっているはずだ。
 先ほど、確認のためにヘッドフォンで少し聴いてみたが、とくにソナタ全集は、Brilliantの割りにマスタリングが、悪くない。

 ちょっと気になったのは、変奏曲のトップ、『エロイカ変奏曲』Op.35において、高速の強打鍵パッセージ部分で、D/A変換がうまくいっていないかのようなノイズが付帯すること。
 プレスに問題が、つまり製盤のバラツキがあったのか、A/D変換時の問題か、あるいは元の収録時にアナログ・テープに入った歪み的なものかも‥‥。

 他のロットを買い直すまでもないし、送料入れて900円だったのだから、がまんしよう(ソナタ全集も中古だが、こちらは安くなく、3,000円以上だった)。スピーカーでだと気にならなくなる可能性もある。
 ソナタ全集と異なり、変奏曲集にはモノラル録音もけっこうある。

 福島章恭さんは、Vox時代の“まだ堕落していない”ブレンデルをいたくお好みで、文春新書では上記35CDボックスを推薦している。
 これらは、1970年のベートーヴェン生誕200年の年に、日本コロムビアから、《ダイヤモンド1000シリーズ》で、ずいぶんたくさんリリースされていたようだ。
 このベートーヴェン記念リリースの一環に、ヨーゼフ・クリップス/ロンドン交響楽団による交響曲全集(Everest原盤)も入っていた。それらは、全く購入していない。

 前にあるのは、ペルルミュテールとパレナンQによる、フランクとフォーレ(第2番)のピアノ五重奏曲(仏INA, mémoireVIVE)。
 けっこう有名な音源なのである。

 この1枚は前記事の、エルネスト・ブールのモーツァルトや、アルゲリッチのワルシャワ・ライヴなどとともに、立川のブックオフ(Loft内)の500円コーナーで、である。
 ‥‥もう欲しいものは買っちゃったので明かしますが^^;;。
 他にも、Cassiopéeレーベルのハイドシェックのドビュッシーが残っていたり、FYCDレーベルのイヴォンヌ・ルフェビュールのフォーレとデュカスの1枚があったりした。
 ハイドシェックのフォーレがあれば買おうと思ったが、今週の月曜にはもうなかった(初めからなかったかも…)。

 あと、ディーノ・チアーニの6枚ボックス(伊DG)とか、ハラシェヴィッチのショパン集成(PHILIPS、Eloquence、10枚ボックス)とかも500円で買えますよ〜ん♪ よかったらどうぞ。

「アレ」、買っちゃいました^^;。

 ‥‥上顎洞の膿のほうは、ブリッジを壊した部分から、逆にカテーテル状の針を刺して、上顎洞を生理食塩水で洗浄する治療を、先週までに3回施術してもらい、ドクターの所見では、ほぼ膿が出なくなった、とのこと。
 これできれいになってくれれば、大がかりな手術はしなくてすみそうであります。

 というようなことで、CDをまた買い込み‥‥で、ついに、“アレ”を買っちゃいました^^;;。

 ブックオフ某店の500円コーナーに、マニアが放出したディスク群が入ったのか、ちょっと面白いことになっていて、買おうかどうか迷ったのだが、買ってしまいましタ。

ブックオフで。

 左のであるが、知る人ぞ知る(のか?)エルネスト・ブール指揮バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団による、モーツァルトの交響曲集。
 ネット上に、4枚組のクアドロマニア盤の記事がとても多く、それの、5枚組で第21番と第31番『パリ』も入った、完全(?)版。

 何の変哲もないが、しっかりした演奏だという評価が多く、しかし音質が金属的で耳が疲れるというのもある。
 そのとおりだった。

ハフナー

 2枚めの外周部に、盛大な引っかきキズが! ここ、『ハフナー』の場所です^^;;。
 全曲聴いて、音に影響はなく、久しぶりにじっくり『ハフナー』を聴いたなぁ、という感じだった。
 500円だから、内容に関わらず損をした気にならないということはあっても、ベーム/ベルリン・フィル盤と聴き比べて、聴き劣りがするということはなく、存在感を主張している。

 とりあえず『ハフナー』と『ジュピター』を聴いた。『ジュピター』や第40番など、編成や響きの大きな曲は、若干音量レヴェルが低く収録してある感もあるし、全体に高域寄りである。
 アンプで高域を下げ、低域をブーストして聴く、場合によっては PHILIPS TDA1549T=CD5000に任せる、等々で十分鑑賞に耐える。

 音質のせいもあるかもしれないが、「対位法をちゃんと演奏してまっせ!」的な感じがなく、しかし各声部が明瞭に歌われ、かつとても自然で、楽曲の進行とともに熱を帯びもしてくる。
 発売元は、Weton-Wesgram B.V.(だから、オランダの)という会社で、今も活動中‥‥かもしれないが、アウト=バイエルラントという町にあること以外は、不明。
 ごていねいに輸入元の日本語の帯も付いているが、こちらには輸入元カンパニー名はなし。
 5枚のディスクが薄いスリーヴに突っ込まれているので、出し入れは著しくやりづらい。

 ブールは、Astréeレーベルだったかと思うが、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキー、ルーセルの4枚組(フランス国立放送管)を持っていたことがある。
 『海』にしても『春の祭典』にしても、もっと印象の強いディスクが他に複数あったので、生活費に換金されていった。

 真ん中は、ルービンシュタインとアルゲリッチの、ショパンの協奏曲、ワルシャワ・ライヴである(CD Accord)。
 こちらでは、「おもしろ編」に上がり、「<姐さん、やっちまったねぇ>」とコピーが打たれている。
 じつにそんな感じで、強打鍵の連続は、ちょっと機械的にボクササイズで連打している感がある。ボクササイズといっても、モハメド・アリ級の、である!

 まだよく聴いていないが、ルービンシュタインのバックのロヴィツキは、かつてこういうイヴェントでは必ずバックを務めるのが、“お仕事”だったのだろうと思うが、よさそうだ。
 世代は変わり、このところは、カジミエシュ・コルドや、グジェゴシュ・ノヴァークといった人たちが、海外から来るピアニストたちをサポートする。

 ノヴァークは、ヤヌシュ・オレイニチャック盤(上引のサイトでは、これもいいらしいが、すでに高騰…)でもバックを務めている。
 こういう仕事は、ポーランドのマエストロは、ちょっと飽きてもやらないとしようがない仕事なのだろう。ノーベル賞のスタッフたちが「ちょっと飽きたから、スウェーデン以外の国でやってよ」とは言えないのと同じ?(ちゃうかな?)

 右の、ジュリーニ/ベルリン・フィルによる『第九』は、「アレ」盤ではありません。
 スカラ座フィルの第1から第8までのセットを買ったので、これも、となった(500円だし)。

 そして‥‥コメントで背中を押していただいたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集、その他、怒濤のようなポチりの嵐が‥‥。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、全集は?

 バッハの平均律‥‥ミカエル・レヴィナスのディスクには、ちょっとお引取り願おうという段になり、けっきょくまたリヒテルのクレスハイム宮録音に手が出た。
 以前持っていたのは、メロディア原盤のビクター盤で、金蒸着K2コーディングというものだった。

 で、今回は、 RCAの輸入盤、もうず〜っとまあまあ安い価格で出続けているセット。


 同じ音源のはずである。RCAのは、メロディア(Mezhkniga)と Eurodiscとの共同制作という形で、ブックレットなどには、ビクター盤に記されていた、レコーディング・エンジニア:ホルスト・リントナー('59年のケンペ/ベルリン・フィルの『エロイカ』[EMI → Testament]も担当している人)の名前すら記さない。

 リマスターの記載もないが、聴いてみると、元来「風呂場で鳴っているような」余韻多すぎの録音を、ムリにナンとかしようとしたものよりずっといいように感じる。
 ビクター盤では、「シャリーン…」というような付帯音が聞こえた記憶があるが、RCA輸入盤は少ないようだ。

 さて、そんなことで『平均律』もグールドとリヒテルという、みごとに“レコ芸名盤”で固まったあと、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集って、必要なの? という段階にきている。
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタは、グルダの全集(Amadeo → Eloquence)をいちど手許に置き、聴いてみようとしたものの、名前の付いたものと、後期第28番以降の楽曲以外は、どうにも退屈に聞こえ、生活費の必要だった時に手放した。

 思い出したが、イヴ・ナットの全集もいちど持っていたが、手放している。

 今、ネット上で見ると、リチャード・グード(Warner/Nonsuch)、スティーヴン・コヴァセヴィチ(元EMIの Warner)、それにブレンデルの Vox録音を集成した Brilliant Classics盤などが、激安ボックス仕様で買える。
 が! ‥‥買っても、また無名曲は聴かないまま換金ということにならないか?

 というのも、現在手許にあるCD、延べ7枚、曲数にして13曲のソナタの、楽曲と演奏とが、スゴ過ぎるといえばスゴすぎるのである。

 第8番ハ短調 Op.13『悲愴』 バックハウス、アラウ(新)
 第14番嬰ハ短調 Op.27『月光』 バックハウス
 第15番ニ長調 Op.28『田園』 バックハウス
 第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』 バックハウス
 第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』 バックハウス、アラウ(新)
 第23番ヘ短調 Op.57『熱情』 バックハウス、アラウ(新)
 第24番嬰ヘ長調 Op.78『テレーゼ』 グルダ(Amadeo)
 第26番変ホ長調 Op.81a『告別』 バックハウス
 第28番イ長調 Op.101 ポリーニ
 第29番変ロ長調 Op.106 ポリーニ
 第30番ホ長調 Op.109 ポリーニ、ゼルキン(L)
 第31番変イ長調 Op.110 ポリーニ、ゼルキン(L)
 第32番ハ短調 Op.111 ミケランジェリ、ポリーニ、ゼルキン(L)

 というような状態 ― バックハウス盤はステレオ、ドイツ国内仕様 Eloquence 2枚組で、AMSIリマスター、グルダの第24番はこれもドイツ国内仕様 Eloquence盤の『ディアベリ変奏曲』のフィルアップ ― であり、たとえばアラウ(デジタル新録)の『ワルトシュタイン』の冒頭を再生するや、その美しく深〜い響きにタメ息が出るのである。

 これで、“全集”を買う必要があるのか、あるとしたら、それは「物欲」と、「買物したい欲」を満たすだけのもののような気がする。
 う〜ん、しかし‥‥。

シューマンのピアノ曲のCD。

 先月末日、立川に出た折、立川のブックオフ‥‥なんて何もないよな〜、と見たら、同じデザインの国内仕様帯をつけた未開封輸入CDが、1枚500円で、つまり500円コーナーに並んでいた。
 内容は、きっわめてレアな、マニア向けの古楽とか。ベートーヴェンの室内楽などもあったが、聴いたこともないアーティストとレーベル。

 その中で、バッハの『平均律』(仏Accord)を持っている、哲学者・エマニュエル・レヴィナスの令息、ミカエル・レヴィナスの弾くシューマンのアルバム、『謝肉祭』、『交響的練習曲』、『蝶々』の入った仏Saphir盤があったので、迷ったが買ってしまった。

 輸入元は、株式会社マーキュリーというところ。
 こちらの、『CDジャーナル』の記事に、イヴェントの開催元として出ていたりするが、ここに記されたURLは、表示されなくなっている。
 たぶん、この会社の解散か倒産のゆえに、放出されたのだろう。

レヴィナスのシューマン

 マーキュリーで付けた解説書も同梱されていて ― ファクトリーシールドの輸入CDに、帯と解説書を付けている ― ブックレットにあるレヴィナスへのインタヴューが、全訳されたりしていて、ずいぶん手がかかっている。

 何でも輸入、とか、レーベルの代理店というのではなく、ある種のセレクトショップとして、自分たちが紹介したいCDだけを、丁寧なブックレット翻訳とともに売っていたのだろう。
 税別2,800円の定価で、これはフランス盤の場合、国内盤仕様でなくても、これくらいの価格にはなるだろうから、高すぎることはないが、やはりそんなに売れなかったと思しい。

 ブックレットとレーベルのデザインは、それはもう“おフランス”そのもののお洒落さ。
 で、ていねいに開封し ― 「Télérama ffff」のステッカーも残しつつ^^ ― C-7030に乗せて聴いてみたのだが、『謝肉祭』という楽曲のキャラもあるのだろうが、あんまり面白くない orz....。

 シューマンのピアノ曲は、アルゲリッチとリヒテルだけで、計3枚しか持っていなかったが、これらは極名演であり、この3枚に比べるとちょっと気の毒なのでもあるが、精彩に欠ける。
 が! CD5000(=PHILIPS TDA1549T)で鳴らしなおすと、地味な音と音楽ではあるが、最後まで聴くと、そこそこの「聴かせてもらった」感があった。

シューマン、2題。

 しかし、第一印象の希薄さから、「これなら、やっぱり『クライスレリアーナ』のホロヴィッツ盤を買うのが正解だったかな」と考え、Sonyの国内盤で、DSD化される前の盤で、未開封品がHMVにあったので、送料込み800円ほどで入手。
 『子どもの情景』の冒頭を聴くだけでも、この世離れした美しさに、「やっぱりシューマンはこうでなくっちゃ」と大納得。

 1枚のアルバムとして、一夜のリサイタルを聴かせてもらうような気分で臨めば、レヴィナス盤も価値があるとはいえるけれど、ほかがリヒテル、ホロヴィッツ、アルゲリッチなので、聴く機会は巡って来にくい。
 じつは、ゆ〜ったりした“癒しの平均律”のつもりで買った『平均律』も、そんなに聴かぬうちから物足りなく感じ始めていて、ルートヴィヒ(リュドヴィグ、Ludwig)Qと共演したフランクのピアノ五重奏曲(Naxos)以外は、手放そうと思っている。

 M.レヴィナスは、『平均律』に関して、こちらで、
 「問題は技術面。 ‥‥普通に言えばタッチが不安定で(粒が不揃いかつ細部が曖昧になりがち)、曲によってはかなり危なっかしい(弾けてないとも言っていいくらい)。 これがコンクールだったらまず通らないだろうという曲もある」
とかなり酷評されている。

 この評者の方は、ピアノのコンクールの記事もあるように、ピアノ演奏の技術面を重視する方なので、こうなるのだろうけれど、私の耳でも、テク的に締まらないところがかなり顕著だ。

 指テク、メカニックが最高レヴェルからかなりはずれていても、ペルルミュテールのように、他では聴けない詩味、香りといったものが確固としてあるピアニストなら、聴き続けることができるのだけれど、レヴィナス先生 ― まさにパリ音楽院の先生、である ― は、アルバムによくインタヴューが掲載されることからも見えてくるが、ちょっとコトバ=アタマでアピールするピアニスト、といえそうだ(作曲家でもある)。

 ルートヴィヒQでは、レジ・パスキエと共演したブラームスの弦楽五重奏曲(同じく Naxos)も持っているが、音がきれいなだけで、表現意欲と重厚さに欠ける感じがして、ハーゲンQ+ジェラール・コセ(DG、廃盤)なんかがよさそうだなぁ、と思っていたのだけれど(ルートヴィヒ盤は、米Amazonでは、第2番が、音程が外れている、と酷評される)、これも CD5000で再生してみると、なかなか聴ける音楽になっている。

 もちろん、C-7030も絶好調で、前記事で、管球プリに色目を使ったりしているけれど、C-7030+PM6005で聴く、フォーレ‥‥イザベル・ファウストの弾くヴァイオリン・ソナタ(Harmonia Mundi France)や、パスカル・ロジェ+イザイQのピアノ五重奏曲(Decca)なんか、もう艶やかで溢れんばかりの美音である。

 そんなところで、『平均律』と『謝肉祭』は、別ディスクに気が向いておりまス。

シャツ、買いました〜。

 今日は、40日ぶり ― 40日は空けるようにしている ― の散髪、もち、千円カット。

 そのあと、買物に行ったら、LIVINでセゾンカード5%offの日だったので、店内の無印良品でシャツを見てみた。無印も5%offになるのである。
 現用の自宅用シャツは、2着あるうち1着はもうボッロボロ、パッチを当てるとほかのところが裂けてくる、という惨状。
 1着3,000円はするシャツなんて、この数年、買えなかった。
 で、2,990円で1着、と思ったら、精算の時に、500円引きで2,490円とわかった。しかも税込み。
 ので、もう1着。セゾンカード払いで5%offなので、引き落とし時にさらに2着で249円offになるので、1着2,365円という計算になる。ふむ、これでまた数年着ませう;;。

綿シャツ

 右下のが、ボロボロになったやつ(黄色の○内)。洗濯をサボるから、皮脂でよけい傷む。
 ま、夏の暑い間は、室内ではアンダーシャツだけで過ごすようにしますがねえ。

 お酒は、Dewar'sは、おいしいし、寝覚めはすっきりなのだが、睡眠中になぜか心臓がドキドキする夢を見る。
 現在、不安なことといえば、大腸の検査がどうなるか、と、上顎洞炎のほうの治療がどう進むか(進めるか)、というところで、仕事はあるし、そう不安といってないはずなのだが。
 というわけで、お安いスコッチ、マッケンドリックス McKendrick'sを1本。
 お! マーラー好きの方が、このウイスキーを紹介している^^。

 夕刻に ― 朝にもピンポ〜ンと来ていたが、寝ていた ― また、NHKから委託を受けた業者が、「NHKの契約をされていない方のところに伺ってます」といって、意味も話さず、契約申込書と思しい書類に「これに記入してください」。
 ごくろうさんなことである。

真空管プリアンプ・キットの誘惑^^;;。

 世にいう“ユーチューバー”で、オーディオが主たるテーマでもってそうとうなファンを持っている、という、ヘンな人、アンソニーさん。
 「こにちわ! アンソニー…です!」、「こにちわ! アンソニーのオーディオ雑談へ、ようこそ!」でおなじみ(なのか? …)。

 そのアンソニー氏の動画に、サンバレーの新しいプリアンプ・キット SV-Pre1616Dが登場している。


 セッティング、配線をすませ、音出し。11分50秒くらいから、ヴァイオリンが鳴り出すに及んで、アンソニーさん、「おぉ〜っ! ハイハイハイ!」と叫んでいる
 それも納得できるエエ音である。ヘッドフォンで聴いていても、よくわかる(よいマイクとレコーダーを使っているんだろうな)。
 1分ほど経過したところで、またも「はいはいはい!」 ギターにパーカッションも、コクのあるいい音だ。

 アンソニー氏は、JBLの何番だっけ、ゴージャスなフロア型をクラウンのパワーアンプでドライブしており(システムとしては、明らかにゲイン過剰)、“素”がいいということがあるが、同じクラウンのプリと比べて、「もうこっちにはもどれない」と明言しているように、SV-Pre1616Dはよさそうである。

 そうそう、アンソニーさんは、上にリンクしたサンバレーのブログに埋め込まれた、同ショップの動画でも、試聴に参加している。
 う〜ん、大橋サンとコラボしましたかぁ〜。

SV-Pre1616D

 回路は、Marantz型プリのラインアンプを用いたということで、ならば12AX7の2段NFアンプ+カソードフォロアーとなる。増幅段は、たしかマッキン C-22は直結だったはずだが、MarantzはCR結合だ。
 2段なので、非反転アンプである。反転してもべつにどうということはないのだが、精神衛生上、ちょっと…。

 他に、現行の真空管プリアンプ・キットはあと4種ほど、すぐに挙がるが、ほとんどが単段=反転だと思われる。

 まず、エレキット TU-8500(4万円台)。

TU-8500

 製作している人たちのブログには、回路に関する言及がほんとうにないのだが、サンバレーさんのブログによれば、12AU7単段(たぶんPK帰還PG帰還)+カソードフォロアー、なので、位相反転する。
 それと、デフォルトでフォノイコライザーを搭載しているが、とりあえずこれは要らない。

 次に、ぐっと値段がはるが、トライオード TRK-1(8万円台)。

TRK-1

 12AU7×2本だが、SRPPなので位相反転する。外観デザインはサイコー^^。

 次に、春日無線の KA-25RK mkII(7万円)。

KA-25RK mk

 すでに製作例や試聴記がいくつかアップされていて、「濃厚な音」だそうだ。使用真空管 8106は5極管らしい。ということは、各Ch1本を使っても、単段か。

 あと、チープな感じはするのだが、ヤフオクに出品してもいる、WATZ。
 WATZ製品は、他ショップでも扱っているところはあるので、一定の信頼は獲得していると思われる。

 ここのプリはいくつかあるが、実用性を考えると、PA-3002(4万円台)あたりか。

PA-3002

 12AU72段の間にCR型のトーンコントロールを挟んだものらしい。2段めもカソホロでなくカソード接地回路(通常の増幅段)なら、2度反転するから、非反転アンプとなる。
 CR型トーンコンを挟むから、ゲインを稼ぐために2段めも増幅段にするだろうなぁ、とは思うのだが、どの開発元もあまり回路には言及しない。
 WATZは、以前はプリのキットでもAC点火だったのだが、今はDC点火、それも安定化している。

 プリの場合、球が外に出ているものは、ちょっとデザインが野暮ったい感じがする。その点で、サンバレーと WATZは、いまいちだが、機能と音には期待できる。
 ※画像は、各リリース元 or ショップのサイトから拝借した。

 さてさて、そうなるとプリメインにつなぐとゲインが高くなりすぎ、パワーアンプも別途欲しく or 作りたくなる。
 エレキットの 6L6シングルか、WATZの 6V6シングル‥‥とか思い浮かべるのはいいのだが、クラシックをちゃんと鳴らしてくれるだろうか。

 YouTubeの動画を検索すると、たとえば現行 Marantz PM6005の動画は、どれを見ても、それぞれそれなりのマトモな音が聞こえるのだが、管球アンプの動画は、その多くがショボい音なのである。

 現行の PM6005は、音楽の種類にかかわらず、そつなく、そしてまあまあ高精細に鳴らしてくれるけれど、“コク”が決定的に、ない。
 といって、都はるみもダイアナ・パントンもシュヴァルツコップも、一様に同じコクが付いても困るのである。ふむ〜。

 ま、しばらく医療費がかかりそうなので、それが一段落してから、でしょうかね。

検査食、お酒、コーヒー…。

 ‥‥連休は終わって(泣;)、腸に来た風邪も治‥‥ったら、お蔭さまで意外に、えらく調子よくなってしまった。
 とりあえず最寄の病院の内科を受診、下痢・血便も治まっているので、ということで、内視鏡検査は7月頭ということで予約した。
 7月の第1週は、仕事が休みなので、欠勤しなくてよいのです。

検査食、他。

 問診、レントゲン、血液検査、検査予備薬・下剤、検査前日食など、トータルで6,000円以上飛んだ。
 左が、検査前日用の食事「エニマクリン」(グリコ製)。

Dewar'sとユニカフェ

 で‥‥血便が出たあとにお酒、というのもナンであるけれど、ちょっとお高いお酒を。
 こちらなどでおいしいとしている、今まであまり聞かなかったデューワーズ Dewar's を買ってみた。
 720mlで税別1,380円。これはドンキでも LIVINでも同じだった。

 ふむ〜‥‥スコッチらしいフレーバーが、トリスよりはずっと濃厚に。
 水割りにして、何か肴といっしょに、という場合は、トリスのほうが進みやすい感もある。
 なので、生(き)で、嘗める。横にミネラルウォーターをチェイサーとして用意し、時どき飲む。このほうが、水割りよりも少ない量で、味わえて、酔えるような気がする。
 ウイスキーがちょいお高くなって変わったこと‥‥寝起きがこころなしか気持ちよくなった^^!

 写真右は、反対に、以前、最貧窮時に愛用していた、ユニカフェのコーヒー。
 こちらで14位に入っていて、激安(近所のテナントの食料品店で400g税込み320円!)のわりに評価はあるらしい。

 これを、また買ってみた。メリタ・オルフィで淹れると、そこそこ味は出る。
 このところの、お高めの豆(UCC有機栽培)、粉(エクセルシオール)が、存外にマズかったということなのかもしれない。

 日本酒もちょっとゼイタクをしてみようか、と、「上善如水」純米吟醸を買ってみた。
 さすがに味わいがあり、しかもすっきりしているが、日本酒ってどうしてこんなに、ノドを通る時に「ニガミ」があるのだろう。

 さて、次はいよいよオーディオに気が向く順番、かな^^;;。

本の廃棄・放出。

 吉田秀和の新書版随筆集『文学のとき』(白水社ブックス、1994年)を読んでいたら、中原中也に連れられて小林秀雄宅を訪れた時の印象を書いている。

 部屋には窓があって、その下の壁沿いに、二、三十冊の仮綴じのフランス語の本がひとならび、ならべてあった。本の少ないのが、ひどく私の気にいった。
 私は、本の少ない家に育ったためだろうか、むやみと本のたくさんある部屋とか住まいには、肉体的に嫌悪を覚える。贅沢とまではゆかなくとも、ゆったり場所をとってあったら、どうか知らない。しかし、日本の家屋の場合、たいていは、部屋中の壁が本でいっぱいだったり、その辺にごたごたと積み重ねてある図を見かける。そんな時、私には何だか、その部屋の主が、精神的にひどく貧寒とした人物に思えてくる。「ルンペン知識人」、もしこんな言葉があるなら、そんな感じである。金のない知識人が嫌いなのではない。質的な貧しさに鈍感で、そんなに知識ばかり求めて、どうするんだろう? と思ってしまうのである。
(120頁)

 吉田氏の文章としては、ちょっとイヤ〜な感じを得る文章だった。ふむ、やっぱり「金のない知識人」を嫌っておるじゃないか。収入がなくて部屋の狭い研究者なんか、嫌いなんだろうな。
 が ― 住む場所についての感覚という次元でなら、自分もこのようにも感じる。

 自分の、狭い1Kの借り部屋が、まさに「部屋中の壁が本でいっぱい」になっていることに、圧迫感だけを感じるようになっている。‥‥さすがに、現状、床に平積みの本はない‥‥書類や古新聞ならぬ古市報は畳の上だけれど。

 そこで、書籍の処分・廃棄計画‥‥まず放出すべきは、10巻本(縮刷)の『日本国語大辞典』(小学館、旧版。通称「にっこく」)。いちいちこれを披見することは、もうなかろう。それより、こまめに『広辞苑』や『大辞林』を引くほうがいい。

日国

 これは、オクに出して(1,000円くらい? もち、送料は落札者さん負担;; )落札されたとして、発送時の梱包がちょっとたいへんだ。
 おっと、写真でちょっと見えておりますが、『日国』の上の階は、ぬいぐるみさんたちの部屋になっております;; 。

 学生時代から、ちょっとずつ、気の向いた時だけ読んでいる哲学書は、けっこうあるのだが、これらは読み続けたい。
 それに対して、「こんなのも‥‥」と、“見栄”もあって買った、河出・世界の大思想『資本論』上製函入全巻;;; ‥‥数年前、オクで2,000円で落とした。箱、本ともにビニールカバーの付いた美本である。

資本論

 これは、放棄。
 これ、第1巻の最初の60頁ほど読んでいて、商品交換の具体的意味づけを行なってゆく論は、全く抽象的なカント:『純粋理性批判』などより、ず〜っと具体性があってわかりやすいのだが、大冊を読む気力も時間も、そして目的もある意味、ない。

 仕事(といえるものかどうかはともかく…)がら、日本古典の注釈書は、文庫、上製(岩波や小学館の「大系」や「全集」)ともに、できるだけ置いておきたい。
 が、底本が異本であるから両方置いておく(例:『保元物語』、『平治物語』における、岩波の新旧大系)、などというのは極力なくし、片方は廃棄する。

 CDは、ほぼ「聴くべきものは揃った」状態なので、今後は、「増やしすぎない」ことに注力するとして、本は、手放し手放し!!!

 といって、読むのならやっぱり「名著」を読むようにしたほうがいい。

 このところ読んだ「本」という「本」は、フィクション、ノンフィクションとも、ハズレ続きだ。
 原田マハ:『暗幕のゲルニカ』(新潮社)、ゼヴィン:『書店主フィクリーのものがたり』(早川書房)、ジェフリー・サックス:『世界を救う処方箋』(同前。客観的には良書)、井手英策『日本財政』(岩波新書。客観的にはいいのだろうが、インパクトなし)、内田 樹『下流志向』(講談社文庫)、鷲田清一『悲鳴をあげる身体』(PHP新書)。
 とくに、最後の2書は、クズ本だった。

 今、ゆ〜っくり読み進め中の会田雄次『ルネサンスの美術と社会』(創元社)は、著者が生前、テレビなどメディアへの露出が多かった ― ‘与党側’知識人として ― わりには、全く言及されなくなっている本だが、意外に面白い。

また‥‥コーヒーメーカー。

 ふひぃ〜‥‥‘大出血’のあと、昨日はそのブログを書き、夕刻にはワルター/ニューヨーク・フィルでマーラー:『復活』を全曲聴いたり‥‥音、よかったぁ〜。優雅ではあるが、存在感の大きな演奏だ。千円国内盤のジョン・マックルーア・マスタリングは、正解か。

 今日は起き抜け体温・36.6度、やはり高め。
 午後に起き出し、モーツァルトばかり聴いた。
 交響曲第39番(ワルター/コロンビア響)、ピアノ協奏曲第27番(カーゾン/ブリテン/イギリス室内管)、弦楽四重奏曲『プロシア王』第3番(ABQ、Teldec盤)、ピアノ・ソナタ第17番K.576(内田光子、ライヴ)。
 サイッコ〜ッ! な音楽、である。すべてオンキヨー C-7030で、けっこうなサウンドであった。

メリタ・オルフィ、箱

 さて、ヒッドい○痢をした翌日の昨日、じつは3台めのコーヒーメーカーが届いていた;;;。

 カリタ ET-102と象印 EC-TC40で淹れたコーヒーが、あ〜まりに味がなく、単に苦くて茶色い湯、に過ぎず、どうしようもなかったので、2台分合わせたより高価な、メリタ・オルフィ Melitta Allfi SKT521(SKT52-1-B)を注文したのだった。

メリタ・オルフィ

 上写真、左側。右はカリタ。前後はカリタより長いが、幅(奥行き)は狭い。ただ、電源コードが側面から出ているので、拙宅のセッティングではちょっと電子レンジに当たる。

 大きな違いは、サーバーがステンレスであること。
 加えて、オデオ好きの目から見ると、電源コードがスゴかった。

オルフィ、電源コード

 通常、実売3万円ていどまでのプリメイン・アンプをはじめ、フツーの家電製品の電源ケーブルは、芯線断面積がだいたい0.75sqなのだが、オルフィの電源ケーブルは、短いのだが、1.25sq! さらに、プラグは125V12A仕様。ちょっとしたパワーアンプかヘアドライヤー並みの大電流仕様だ。

 こんなことでコーヒーがウマくなるのだろうかと思いもしたのだが、淹れてみると、うまかった!!
 少なくとも、カリタ、象印より、香りはともかく、「旨い味」が出ている。

 う〜ん、さすがであります。カメラや日本酒は「だいたい値段でグレードが決まる」と言われるが、コーヒーメーカーもそうなのか。
 Melittaのインターナショナル・サイトを見ると、じつはそんなに(電気式)コーヒーメーカーはない。日本ではそうとうな機種数をリリースしているようだが、日本でそんなにコーヒー熱が盛大なのか。

 今回は、同ブランドのノア Noar SKT541と迷った。
 ノアのほうは Amazonのレビューがきわめてよく、とくにマイナス・レビューが非常に少ないのが顕著だが、オルフィのマイナス・レビュー=使いにくさや水漏れなどは、ユーザーとの相性もあろうと考えて、奥行きの薄さや、カルキ・フィルター装備などでオルフィを選択。

 はてさて‥‥今日の起き抜けには、まだ下腹部の軽微な痛みが残存。
 が、1日食べなかったウィンナ入りの惣菜パン(← これ、起き抜けの常食です^^;;)は、パンの香りが(イーストフードも使っている、安物パンなのに)新鮮に感じた。
 もちろん、オルフィで入れたコーヒーもおいしい(お腹には、まだ紅茶のほうがよかったかも)。

 それにしても、20数年使ったナショナル・キャリオカ NC-F4はいいコーヒーメーカーだったのだな、と思うこと頻り。

 こうなると、オルフィが壊れた時の予備としてのカリタを残すにしても、象印は廃棄にするしかない。私の場合、自分が口をつけているマグカップから給水するので、オクに出す気にはならないし、人にあげるのもちょっと、である。

 ひとつ、メリタ・オルフィのフィルターは、底部が球状になっているので、テーブルに置いてフィルター・ペーパーを設置し、豆を入れることができない。
 そこで、象印 EC-TC40のフィルター部を、オルフィのフィルターを平らなテーブルに置く時のスタンドにしようかな。

フィルターをテーブルに。

 7,460円のオルフィのフィルターの台としてだけに、2,000円の象印のコーヒーメーカーのフィルター部を使う。
 う〜ん、まぁ7万円のスピーカーに2万円のスタンド、なら安いもんじゃないか(なんか比較次元が違うナ)‥‥。


 話題が変わるが、カバンに入れる折りたたみ傘は、700円前後の最安価のものを選んでいたが、十数回も開閉しないうちに骨が折れてしまう。
 今回はもうちょっとお高くていいから、もうちょっと頑丈なものを、と考え、テナントの店を回った。

 最も長さの短いものが必要。短いものほど壊れやすいし、強風に弱い。

折りたたみ傘

 柄の先に、「強風でも安心・耐風傘」とあり、長さもちょうど。本体1,200円。
 写真は外袋に入った状態で、ネコの絵柄が描いてあるが、傘自体もこの柄である。黒か紺の無地がよかったのだが、ふむ、これもいいんじゃない、とチョイス。
 テナントの商品券が、去年度のポイントで千円分あったので、296円で購入。さて、何ヶ月持ちますやら。

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