私学共済 vs 年金事務所 ‥‥加入期間確認通知書(合算用)。

私学共済本部と年金事務所
写真 左・ガーデンパレス東京 右・武蔵野年金事務所

 前週は1日だけ休みがあったので、こ こに書いていた、私学共済年金の請求書を提出するために、お茶の水・東京医科歯科大裏にある、ガーデンパレス東京の建物内の私学共済事業本部の相談室に出向いた。

 入口で氏名と電話番号を記入し、IC入りという入館証をもらって、エレベーターへ。エレベーターの利用には、IC入館証をかざすことが必要、と言われたが、どこにかざすのか「?」。とりあえず乗れたので、4階の相談室に。

 待たずに相談を受けてもらえたけれど、案の定というべきか、こ こに書いていた、「年金加入期間確認通知書(合算用)」が、「合算用」ではない、と言われ、年金事務所に行って、書類をすべて見せて請求した、と言うと、担当者の上司が、「それはちょっとヒドい」という感じで、年金事務所担当者をなじらんばかりの口調になった。

 「「年金加入期間確認通知書(合算用)」は、年金事務所に行って請求する、とだけ、私学共済案内書にはあるので、それでいいと思っていたのだが、齟齬は、けっきょく「カラ期間」が算入されているかどうかであった。

 ある部分、想定しないでもなかったのだが、私が学生であった期間としての「カラ期間」は、日本年金機構にも情報はないわけであって、私が各卒業校に請求(手数料+往復送料は、私負担。当然だが)をして、在学期間を証明する証明書を取り寄せ、加えて私学共済の加入期間確認書 ― これは当日、相談室で請求させられ、すぐ出してくれた ― も、当然必要なのだった。

 こういう手続きが必要、とまでは送付された案内には書いてなく、これを書いてあるプリントは、今回相談室で手渡された。


 「年金事務所で受け付けていただけない場合は、その場で私学事業団 年金第一係にご連絡ください」と、枠内網掛けの注意書きまであることを見ると、年金事務所にもこの書類の件があまり周知されていないことが窺える。

 というわけで、高校(20歳を過ぎてからも、中学不登校による留年のため、在学期間がある)・大学・大学院の、それぞれの事務課に、書類請求を始め、それを入手し終えたら、また年金事務所に出向きましょう。
 そのあと、通知書はまた2週間くらいして届くだろうから、私学共済への提出は9月下旬以降になるだろうか。

 この件、年金支給は加入10年=120ヶ月でOKになったはずなのだが、私学共済は、ドンピシャで300ヶ月=25年にできる条件のある者なら、それを証明できる書類を提出させる、のである。
 「煩雑ですね〜。案内の記述では理解に及びがたい」旨を言っても、担当者はけっして「もうしわけない」方向の物言いをしない。

 規則がそうなっているので、それに加入者を合わせさせるのは、丁寧な応対でもあるし、当方も書類をそろえるのは嫌いなほうではない。
 それと、ふつうの勤労者は、会社員であれ教員であれ公務員であれ、学卒で就職して300ヶ月以上在職して退職する人がほとんどだろうから、私のようなケースは少数派で、扱うほうも煩瑣なのだ。

 が、大学などに一時的にせよ関わる人物は、経歴が複雑で例外的な人もそこそこいるのではないかと思う。
 それと、すでに昨年夏・8月1日には、「公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律」(平成28年法律第84号) ― すさまじい複雑名称である ― が施工されているのに、なぜ300ヶ月=25年にこだわるのか、というところにはひっかかる。
 これは、上記改正が、国民年金=日本年金機構に、特に関わることだから、私学共済は旧来の25年ルールを基本とし続ける、ということなのか。

 ‥‥今回、こういうところなのだが、「入館証」を必要とし、入館時には氏名と電話番号の記入を求められた(ガーデンパレスとは別の玄関)。
 これで思い出したのが、総理官邸の「入館記録]。加計問題で国会の議論になった際、入館記録が全然出てこなかったことは印象深かったが、“しもじも”の入館はきっちり記録し、“大物”関係の出入りについては、自由に抹消したい、というところが見えてくる。

[追記]
 今気がついたが、各学校は今は夏期休暇なので、事務室は閉室しているところが多いだろう。
 となると、さらに証明書の入手は遅れ、通知書はさらに遅れ、書類提出は10月にずれ込みそうだ。

聴覚過敏?

 今日は、8時半過ぎ、仕事を終えて外へ出ると、久しぶりに昨日までより涼しかった。
 と思ったら、台風が来るようだ。

 で‥‥帰宅して風呂に入ると、水が排水口に流れ去る際の音の、とくに、まるで水琴窟のごとき、高周波倍音的音だけが、右耳からだけ、とくに強調して、「シャリシャリ…」聞こえる!

 ふむ〜、これ、聴覚過敏かな〜‥‥。

聴覚過敏…サイトから

 風呂から上がるとちょうど午後10時を回り、《荻上チキの Session-22》を、アイワの(もうそうとう劣化した)AMラジオで聞くと、AM放送に多いノイズや、バックグラウンドに流される音楽の、ちょうど電車の中でイヤホンから漏れる高周波音の部分だけが、やはり右から聞こえる。

 う〜ん、これ、原因は過労などのストレス、とされているようだ。
 とくに例年に比べてストレスが多くはないんですがねえ。

 そ、それとも‥‥音楽の聴きすぎかな ‥‥;;;。

[後記]
 あ、治ってきたみたいです ;;。

> 音楽の聴きすぎかな ‥‥;;;。
いや、このところ、週日の帰宅は少し早いけれど、22時前にはなるので、だいたい日曜以外、スピーカーでは聴けていないのでした。あ、だとすると禁断症状のほうか ;;。

今年8月までの、医療費。

 言うに及ばず‥‥アツいです〜;;;。
 自宅、乗り物、仕事場、店舗はしっかり冷房があるので、逆に、暑い(=熱い!)外気は、冷房で冷えた体を温め、できれば汗を出させるために「使う」ような感覚で、出勤・買物に出る。

 こう暑いと、気になるのが、翌年の地震(怖;;;)。
 今年は1994年、2010年なみの猛暑だが、違うのは、ほぼ毎日、風があること‥‥だと思っておこう(汗;;)。

 さて、歯のブリッジを取り去って上顎洞の膿を排出してもらい、先日やっとまたその部分のブリッジを再建して、お蔭さまで、トータルで「歯性上顎洞炎」の治療が完全終了♪

 2月の腰痛以来、歯科、内科(血便 → 内視鏡検査)、口腔外科、歯科でブリッジ再建、と、今年は病院に縁のあり過ぎる年になっている。

 とりあえず、ブリッジ再構築までの、今年の医療費出費を数え上げてみた。

腰 痛
 診療 2,370円
 薬代  860円
3,230円
歯科(掃除)6,700円
口腔外科(上顎洞炎、8回通院)
 診療 12,180円
 薬代 4,470円
16,650円
大腸内視鏡検査
 問診・検査 9,470円
 検査食   1,620円
11,090円
歯科(ブリッジ再構築)15,760円
総 額 53,430円

 上記は本人負担額(3割)だから、トータル 178,100円、保険からの支給分は、7割=12万円ちょい、となり、これならまあ国保保険料も少しは元が取れている? ‥‥というところかなぁ。

 ナンといっても、口腔外科の大がかりな入院・手術なしに済ませられたのはありがたかった。
 大腸内視鏡検査も、安心材料 ― 依然として、腸は不安定ですが;; ― としてはけっこうなこと。

 上顎洞の膿から来る悪臭とその治療は、もう7年くらい前からの懸案だったことなので、今年のいちばんの収穫でしょう。
 家賃でふうふう言っていたころは、考えられなかった。言い換えると、余裕ができた分、医療費と国民年金にガバァ〜ッと持っていかれた形でもある。

 依然として、CD購入はお休み中。先日、深夜にヘッドフォンで、Marantz CD5000で聴いていたら、1ヶ所、軽〜く音飛びが! う〜ん、グリースの固化による音飛びは、PHILIPS VAM1201にはあることなのだが、そうなのか;; …。

 今日は、ブダペスト四重奏団のベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集から、第7番=ラズモフスキー 第1番などを聴いた。
 先日買って、すばらしさに感嘆のアルテミス四重奏団セット、これのラズモフスキー 第1番は、かなり速いテンポでどんどん進めるタイプであり、この団体の Op.18各曲が、ラズモフスキーばりに表現が豊かなのに比べると、ちょっとあっさりしすぎているように感じ、ブダペストQを聴きなおして、作品を掌中に温め、じっくり表現してゆく演奏に、あらためて感服した次第。
 とはいえ、アルテミスQの行き方も、ひとつの個性で、こうあってもいいだろう。

最近やっと読み終わった本2冊。

 もう1週間以上前になるが、ず〜っと読んでいた ― ので、初めのほうは忘れているかも;; ― 本を、2冊ほど読み了えた。

読み了わった本。

 1冊は、学部時代に求め、ずっと積ん読だった、プラトンの『ソクラテスの弁明』(「ソークラテースの弁明」、田中美知太郎訳、『ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン』、新潮文庫収載)。
 “世の青年たちの思想を壊乱した”廉(かど)で捕縛され、死刑判決(!)を受けることになる裁判における、ソクラテスの自己弁明を記した書、である。

 大学時代から積ん読のままだったものを、数ヶ月前から『ソクラテスの弁明』だけでも読んでしまおうと思って読み出したのだが、文字を追うのが、めんどくさかった〜。
 で、内容はシンプル過ぎるように感じられるのみで、示唆を受ける部分は、なかった(あちゃー)。

 読後感は、2,500年前の、デモクラシーと思弁との故郷のごときギリシャでも、やっぱりポピュリズムが社会を動かしたのだ、ということ、だけ。みごとだ。
 2,500年といえば、1万年の1/4である。このていどの短時日では、ヒトは考え方も生き方も変えられぬのだ、という確固たる事実。よ〜くわかりやした。

 もう1冊は、ちょっと前に、民主党大会で“大演説”をぶった、慶応大教授で財政学者の井手英策氏の『日本財政 転換の指針』(岩波新書、2013年、写真左)を読み、予想どおり(!)いまいち飲み込みづらく、ヤフオク上のブックオフのまとめ買いでいっしょに買っていた、同氏『財政赤字の淵源』(有斐閣、2012年)を読んだ。

 副題は「寛容な社会の条件を考える」であり、昨今の社会に一般化しつつある、生活保護受給者などへの攻撃的視線に代表される「不寛容」と、財政 ― は当然、税制のあり方に直結している ― との関係を模索したもの、ということになるのか。

 最終章が、今後の財政&税制への提言で、ここと、財政史研究(これが井手氏の評価されたこれまでの主業績分野)から日本財政を論じ、「土建国家」と定義し、その行き詰まりを指摘した第五章までとの間に、なかなかうまく繋ぐことができない溝を感じる‥‥と感じていたら、版元サイトにある著者自身のコメントで、著者自身もそのことを自覚している旨、告白している。
 加えて、予期せぬ大怪我からの回復時の執筆だったということも知られた。たしかにこれはたいへんだったろう。

 このコメントも、岩波新書の「あとがき」と同様、さすがに民主党大会でのアジぶりほどではないけれど、思い入れたっぷりで、こういった熱と説得力が、論著の本文からももっと感じられないものか、と、この人にはいつも思わせられる。

 Amazonにはまだレビューがないけれど(いずれ入れてみるつもりなので、ここでは詳論しない)、ネット上にいくつか見える読後感は、最後の提言にいささか「そうなるといいね」という感想を示すものばかり。
 井手氏は、このあとにものした『経済の時代の終焉』(岩波書店、シリーズ 現代経済の展望、2015年)が、大仏次郎論壇賞というものを受賞しているのだが、2冊の読後感から、『経済の…』を手に取る気持ちは、失せている。

台風襲来

 ‥‥やっと来週、歯のブリッジ(再構築)が、入ります〜。口腔外科の治療は簡易・安価にすんだけれど、それでもブリッジ再構築を入れると2万円は超えるだろう。

 CDのほうは、アルテミス四重奏団のベートーヴェン全集などの購入を最後に、ぱったり止まっている。
 しばらく、欲しくないし、聴く分には事欠かないし、ネット上のオクやショップを漁ることもしていない。

 働いている業界おなじみの、夏のかきいれ時の仕事は、それなりに入っていて、1週めを経過して、ちょっと疲れたところ、台風12号の襲来で、この週末は連休。
 ラッキ〜♪ ‥‥とばかり言っていられない暴風雨になるかもしれないし、とくに、すでに大被害を被っている西日本はたいへんだろう。

 西日本大豪雨の最中、政権与党幹部が酒盛りに興じていた、というハナシは、このことをそこまで言う?-的な部分もないではない(とはいえ、←サンケイも詳しく書いてまんがな。おいおい、「獺祭」飲んどったんだ〜!(笑 or 怒))

 が、安倍首相という人は、野党議員や記者からの質問を受けた際の返答には、その時に災害が発生していれば、ここぞとばかり「被害を受けられた方に心からお見舞いを申し上げます。政府としてはできる限りのサポートを」云々という言辞を、滔々とまくしたてて時間潰しをし、質問の的をはずすということを常套手段にしてきた人物であるだけに、「ホンマに災害が起きた時には、カジノ法案と水道民営化/コンセッション法案をろくに審議もせずに通し、挙句のはてに酒盛りかいな? 」という印象は、まず否めまい。

台風12号

 とまれ、土曜は終日家から出られない可能性もあるので、いったん帰宅してから、もういっぺんコンビニ(=ローソンストア100)へ行って、食いものを調達;;。
 風の音があまりに大きければ、音楽も聴きづらくなるが、とりあえずCDを聴いたりブログ書いたりで過ごしませう。ぷしゅ〜。

 末筆ながら、みなさまお気をつけてお過ごしのほどを。

現用ブラウザ…。

 ウェブ・ブラウザは、Chromeベースの 《SRWare Iron》を、「規定のブラウザ」にしている。
 Chromeと違うところは、ユーザーの使用情報を開発元に送信しないことだ、とか言われていたので使っている。

 旧PCでは、メモリが極少だったこともあってか、《SeaMonkey》がベストだったが、現PCでは、IEでも Operaなどでもたぶんさくさく動くと思われる。
 Ironは、Chromeベースなので、常にその最新版が、Chromeより古いということになる。
 というわけで、Googleサイトでは、「古くなっているので更新しましょう」という警告が出る:

Googleの警告

 更新するというのは、つまり Chromeに乗り換えるということなので、これは無視するしかないわけである。
 あ、検索内容は気になさらないように‥‥(小笑)。

 それと、SRWare Ironの最新版(現在 67.0.3500.0)にしたところ、YouTube動画の左に黒いエリアができ、動画画面が右のサムネイルに被さるようにもなってきた:

YouTube

 もっとも、観たい動画はだいたい全画面で観るので、問題ないのだが‥‥ IEでは、以前同様、黒部分もなくサムネイルにもかからない。
 あ、動画内容はお気になさらず‥‥(中笑)。

『万引き家族』、観ました…。

 ‥‥任意加入の申し込みをしたら、もう納付書が! 来年3月までの分の、一括前納は、今月中が期限。
 それに、今月末から国保保険料もかかってくる。一昨年よりわずかながら高収入だったので、地方税(← こっちもある)の倍くらいの額が賦課されている。

 ということで、取りあえず納められる国保保険料額 ― 残額の予定使途の主だったものは、歯のブリッジ再構築にかかる1〜2万円? ― として、20諭吉ほどを納付〜〜‥‥ふへ〜。
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集、弦楽四重奏曲全集を最後に、しばらくCD漁りはストップしとります。もう、要らん。

 この2週ほどは午後の仕事はなく、夜だけ。
 なのですが、12日(木)は、賃貸の水槽洗浄のため、午後から断水するので、それなら、と、早めに出かけて、映画を観よう、となった。

『万引き家族』

 “あの”是枝裕和監督『万引き家族』です(ちょっと-笑?)。

 “ネトウヨ”の手合いが、「反日監督、反日映画」とかホザきまくっている、カンヌ映画祭ナントカ賞受賞作である。
 ウヨもカンヌも、どっちでもいいのだが、作品そのものは、映画通から評価が高いようだ。

 まず、タイトル『万引き家族』が、フェイク、もといフェイントである。これ、登場するやつらは「家族」ではないのだ。
 ストーリーを、ちょっとだけにせよ書くのは億劫なので、知りたい方はこちらなどを、「自己責任」で読んでいただく、こととする。

 感想は‥‥はっきり文章化できる、たとえば「感動」は、ない。が「感銘」は、ある。ヒトとヒトとの関係性の、ある突出した部分を描く、その印象は、もう圧倒的なものだ。

 それに感動できたり共感できたり、というのにはそうとう距離があるが、それゆえ映画芸術としてのクオリティは、ヒジョーに高く、そのために、多くの、映画に慣れない鑑賞者は、不満を漏らすに違いないだろうと容易に推測できる。

 この「家族」の「父」の収入源=万引き。
 この点で“反日叩き”のウヨ言説が、「これは日本ではなく、韓国の家族を描いている」などと言っている。
 じつは、私はこの言説は、発話者たちの意図と全然異なるところで、たいへん面白いものだと思っている

 いや実際、中国や韓国で、このように犯罪を半-生業としている家族や集団は、そこそこいるのではないか、と思わないでもないのだ。
 超々-格差拡大を続ける中国を始め、各国で『万引き家族』が、吹き替えや字幕つきで流布しまくったら、「あ、こいつら、いるいる」みたいな反応が、アジア諸国その他で起こらないでもないんじゃないか、と思いもするのである。
 そうなった時こそ、この作品のメッセージが、最も普遍的な次元で享受されることになる。

 事ほど左様に、この映画は、舞台を明らかに東京都内に設定しながら、じつはアジアの、あるいは中東やラテン・アメリカのどこかの国であっても全くかまわないような「作り」になっているのだ。
 これは監督が意図したことか、そうでないのかすら、判然しないのだが、そこがまた秀逸なところで、これが「カンヌ狙い」だったのかもしれない。

 ストーリーは、「万引き」その他、この集団の行なう脱法行為が少年・祥太の「決断」によって白日の下に晒され、警察が踏み込む、という展開になる。
 「悪いことしてたら、やっぱりツカまるぞ」ということなのだが、そういう勧善懲悪の主張でも、これまたないのである。

 「おばあちゃん」の年金を当てにし、亡くなっても届けないで年金の振込みを受け続けるという、実際にあった事件に、監督は触発されたことがいちおう公表されているようだ。
 こういうケースも、今後、若者の貧困化と社会の高齢化、かつ年金制度の整備がなされてゆくにしたがって、中国などでも頻繁に起きてきそうな気がする。

 そんなこんなの、いささかお下劣な小市民の、いっぽうで、目をそむけたくなるほど暑苦しい「絆」感。こういう視点から、「人間を問うた」作品だ、と言ったらいいだろうか。

 描かれる“家族”の持つ「絆」は、私には暑苦しすぎて、こういう人間関係の中には、いたくない。
 が、こういう極端な関係が、「関係」の本質の一端を浮かび上がらせる。

 作中、親に虐待されて寒中に屋外にいた少女。
 彼女の両親は、夫婦の間にも愛がないが、どちらかというと「チャンとした」社会人のかっこうで描かれている。

 現実社会で子どもを虐待する両親は、多くの場合、経済的貧困の境遇にある。だがそちらのほうはこの映画は描かない。
 「祥太」も、実の家庭では虐待を受けていた可能性が高い‥‥ように想像させる。

 ということは、この(ほとんど犯罪を媒介として集まった)「疑似家族」は、さまざまなのものから「逃げて」来た人びとの作った避難所 refugeだ、ということになる。
 そういうものを「場」として、そこで思考実験のような、ファンタジーのような、なんとも形容しがたい、しかしきわめて印象的な一篇を創り出している。

 とりあえず、予告編を下に:


 この映画の上映と受賞に関して、映画がというより、是枝監督がウヨ系のクズ言説に晒されているのは、単純に糖分が流れ出ればアリが群れだすようなもので、あまり重要でもない。
 この手合い ― だいたい、映画は観ていないみたいだ^^ ― の無知性・無思考が典型的に露呈しているのは言うまでもないし、そもそも「映画」というものがなんであるのかわかっていない。

 その主な火種は、韓国のメディア『中央日報』へのインタビュー発言であるようだ。インタビューはこちらで読める。
 注目された部分は、
 −−経済不況が日本をどのように変えたか。
「共同体文化が崩壊して家族が崩壊している。多様性を受け入れるほど成熟しておらず、ますます地域主義に傾倒していって、残ったのは国粋主義だけだった。日本が歴史を認めない根っこがここにある。アジア近隣諸国に申し訳ない気持ちだ。日本もドイツのように謝らなければならない。だが、同じ政権がずっと執権することによって私たちは多くの希望を失っている」

の部分だろう。
 発言の実態をどれだけ反映しているか懸念はあるし、是枝監督は、インタビュアーが韓国メディアであることを意識しすぎた感も読み取れる。

 「日本は経済不況で階層間の両極化が進んだ。政府は貧困層を助ける代わりに失敗者として烙印を押し、貧困を個人の責任として処理している。映画の中の家族がその代表的な例だ」
とも言っている。こちらのほうは、監督の思うところと受け取れる。

 しかし、「映画の中の家族」は、ここに監督が、「政府に、失敗者としての烙印を押された」具体例、などというようなものを、はるかに超える多義性を含意している、と感じた。
 加えて、是枝さんという人は、映画に描かれた類いの、また、日本で失われてきたという類いの「絆」を、ずいぶん過大評価しているように感じた。

 この映画は、監督や演者、製作スタッフの思いを超えたところにまで、意味の深さが至っているのかもしれない、と思った。

 さて ― 映画館のジジ・ババ割引額:1,100円というのは、1,800円で観てきた(あんまり観ないのだが)者には、ありがたいけれど、いささか安すぎる。
 何度も言うが、通常1,500円、シニア 1,200円くらいになれば、もうちょっと公平感はあるし、入場者も増えるだろうにねえ。

レヴァインさんのモーツァルト、とか。

 ‥‥昨日(=アップ時点で一昨日)は、私学共済の要求している(らしい)書類の請求に、年金事務所に行き、今日(=アップ時点で昨日)はゴゴイチで、大病院の口腔外科の診療。
 お蔭さまでこちらも、レントゲンで、左上顎洞はきれいになっているということで、この治療はこれで終了、あとはかかりつけの歯科医院でブリッジの再構築となる。

 国民年金のほうは、65歳直前まで可能な任意加入は、遡ってはできず、申し込んだその月からになるということで、しかも任意加入の場合、保険料の納付は口座引落しのみということで、引落し口座の通帳確認と、申込書への銀行届出印の押捺などが必要というので、病院からもどってすぐまた、電車とバスを乗り継いで年金事務所。

 全額前納で、年額20万弱の保険料(4月末に引落しらしい)、現在の経済状態ならまあ払えるか、という状況なのだが、もらえる年金額は微々たる額だろう。それでも、今数十万円を貯金しておくよりは、たぶん有利だ。
 明日はイレギュラーな仕事が夕刻少し、と、今週はユーイギな“夏休み”‥‥だったかも。病院と年金‥‥人生のメンテであります〜;;。

 さて。モーツァルトの交響曲で、いわゆる「後期六大交響曲」の前の、第25番ト短調、第29番イ長調、第31番ニ長調『パリ』の3曲。
 これが1枚に入っていて、そこそこ評価も高い、レヴァイン/ウィーン・フィル盤(DG国内盤)。

レヴァインのCD

 国内盤の音質ということ ― 高域エッジがキツめで、音の潤いに欠ける ― もありそうなのだが、演奏がどうも琴線に触れこない。
 もしかすると、「音楽」だけでなく、「ジェームズ・レヴァイン」という人の、容姿(おっと)と、“あの件”の影響が、皆無とは言えないんじゃないか、とか思ったり。

 こういう感想になってきたのは、第25、29、31番で、エルネスト・ブール/バーデン・バーデン南西ドイツ放送響盤(Classical Gold)、第29番では、シモン・ゴールドベルク/オランダ室内管盤(Philips → Retrospective)が手許に来たためでもある。

モーツァルト、交響曲CD


 エルネスト・ブールの、正体不明録音のモーツァルト交響曲集は、どれも聴くごとに味わいの深まる、なかなかの名演だと思う。
 レヴァイン/ウィーン・フィルの演奏では、中声部・低域などヴァイオリンに対する対旋律を、むしろできるだけ響かせないようにした感が強く、これはウィーン・フィルのやり方でもありそうである。
 ブールのほうは、この辺はず〜っとニュートラルで、楽曲の構造が見えやすい演奏だ。
 それでいて、楽想の歌わせ方にはニュアンスがあり、乾いてはいない。

 先日、オクで買った、ゴールドベルク PHILIPS録音集成(Retrospective、8CD)は、まだまだ聴き込めておらず、ゆっくり聴いていきたい。
 この中にモーツァルトの交響曲第29番(1958年ステレオ。マスタリングもいい)も入っている。

 快適なテンポで進めてゆく演奏だけれど、レヴァインの快速が、どこか「慌てて、前につんのめってゆく」のに対して、地に足のついた進み方のように聞こえるし、ブールにしてもゴールドベルクにしても、ちょっとした「ホッとする」フレーズを、聴いていて「ホッとする」ように演奏している(と聞こえる)のだが、レヴァインの演奏には、何か安らぎが不足する。

 「小ト短調」第25番については、ワルター/ウィーン・フィルのライヴ(Sony日本企画)盤もあり、こういう状況だと、レヴァイン盤は便利ながらほとんど魅力がなくなり、手放す方向で考え中。

 上の写真に写っている2枚だけが、手許にあるJ.レヴァインさんのCDだ。
 もう1枚は、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルなどの管の名手たちと演奏した、プーランクの管の室内楽曲集(DG国内盤)。
 こちらも、ジャック・フェヴリエらによる仏EMI盤(→ Brilliant Classics)や、エリック・ル・サージュらによる RCA盤という、お膝元フランスの名人たちによるディスクがあり、それらのほうが「フランスの味」がありそうではある。

 が、EMI盤はいちど持っていたもののあまり魅力を感じないまま手放している。
 レヴァイン盤は、レヴァインさんはピアノ担当、いわば縁の下の力持ち(いかにも!^^)であって、独墺系の管楽器奏者の、曖昧化しない、端正できっちりした歌わせ方が、これはこれですばらしく、こちらは置いておこうと思う。1枚ものなので、聴くにもいい分量だ。

 手放すCDの選出も、ちょっと進み、の現状であります〜。

年金請求書…。

 内視鏡検査終了の昨夜は、アルコール抜き、食後のコーヒーもカフェインレス(ネスカフェの。これけっこういけます)、寝る前に足湯してぐ〜っすり熟睡。
 今日は正午を越す前に起き出し、じ〜つに快適な“夏休み”状態です♪(金曜にイレギュラーがちょっとある以外、今週は仕事なし。)

 さてその夏休みに何をしようか‥‥となると‥‥
 ちょっと前、私学共済から、年金請求の案内と書類が到着している。

年金請求書類

 4年だけ、任期制職在職時に私学共済に加入し、毎月安くない保険料を天引きされていた、その「年金」。
 あれ? 年金って65歳からだったよな、まだオレ働いてるし、年金とくに要らんし、などと考えるのだが、私の生年だと、満62歳から、「特別支給老齢厚生年金」が受給できる、ということだった。
 「ことだった」というのは、私学共済事業団の電話相談室に電話をかけて確認した。

 65歳から支給される“本格的な”やつは「老齢厚生年金」であり、国民年金の「老齢基礎年金」とは(合算になるかどうかはともかく)別仕立てとなる。
 さらにその前段階として、62歳から「特別支給」分が、年金全体の加入状況と関わるが、資格があればもらえる、ということだ。

 国民年金は、65歳支給を繰り下げて受給すると、年金額が増加するというシステムがあるのだけれど、今回の「特別支給…」に関しても、繰り下げ、ないし受給辞退することで本来の老齢厚生年金の額をアップすることはできるのか、と聞くと、それは「できない」とのこと。つまり、今回の請求は、できるのならするしか、つまりもらうしか選択はないことになる。

 うっへぇ〜、まだ(そこそこ;;)ピンピンしていて、人さまほどではないが働いているのに、「年金受給」って? それも、4年だけの短期任期制だから、月数千円(もあるのか? )ていどもらっても、CD代に消えてしまうくらいしかない。

 もうひとつ、国民年金(のみ)に関してのことだと思うが、年金受給を始めると、未納保険料の納付はできなくなるということがある。
 システムが異なるが、私学共済の「特別支給…」を受け始めたから国民年金の保険料が納付できなくなる、というのは、今後、追納や遡っての任意加入を考えている身としては不利である(これは、どうやらそうではないようである)。

 それと、システムが統合されつつある現在なのに、私学共済の案内には、該当する条件の場合、年金事務所発行の「年金加入期間確認通知書(合算用)」を添付せよ、とある。
 年金事務所に電話すると(今日は切られなかった;;)、「統合化しているはずなんですが…」と訝られた。

 とまれ、そんなことどもを聞きに、明日年金事務所に行ってきます。
 「夏休み」の仕事しては、悪くないかな。

 私学共済の書類では、年齢が若くなるにつれて、「特別支給…」などは受給できなくなるような記載だった。
 若い世代ほど、条件は悪化している。これは国民年金でも同じだろう。年金状況が、未来の世代ほど悪くなる国、なのである。

 まあそれはどこの国でも同じだろう ― 少子高齢化するし ― と思ったら、そうでもないらしい。これでも日本は、世界に冠たるスバラシい国、なんだろうかね。

 とはいえ、そこそこの私学の専任教員であり続ければ、相当額の保険料は天引きされるけれど、年齢に達すれば、ある種ガバァ〜ッと年金を受け取れる。大学院修了後、すぐに就職して定年まで勤め上げれば、あとはまあ悠々自適だろう。

 私学共済事業団の本部は、私学共済の経営するホテルグループ、ガーデンパレスの「ホテル東京ガーデンパレス」にある。

東京ガーデンパレス

 こういう ご〜っじゃすなプレイスに宿泊し、ケッコン式などお挙げになる先生方は、羨ましいけれど、私には完全に無縁だ。

 世には、ほんのちょっとの何かの差で、専任になれる人と、一生非常勤、非正規の人に分かれる不条理がよく言われ、これは深刻な問題だと思う。

 が、私に限っては、そういう“不条理”な状況でそうなった、というケースとは言えないだろう。私自身の能力と人格という面で、どうしてもそうであらざるをえなかったと、客観的には思う。
 もし専任教員に就任していたら‥‥研究業績面でひどく恥ずかしいことになっていただけでなく、学生指導の局面でも、トラブルを起こしかねなかったことは十分に考えられる。

 そもそも、私は成人後も、「『レコード芸術』を見ながら、「このレコード、欲しい」とだけ考える不登校生徒」であり続けた。
 そして、今、その不登校生徒のまま、その夢をほぼ叶えている毎日、なのかもしれないのである(あちゃ〜)。

 年金請求書を手にして、そんなことを考えましタ。

内視鏡検査、終了〜。

 5月の血便の件で予約した、大腸内視鏡検査、2日にお蔭さまで無事すませ、異常なし、でした。

 例によって、当日未明からトイレに十数回、通院してから(病院で大腸洗浄剤を飲む形にしてもらった)20回近く? トイレ。大腸からではなく、肛門から出血した(まだイタいっす;;)。
 朝9時通院で、洗浄剤を飲み始め、午後3時ごろから検査、内視鏡を通していく時にちょっと痛みはあるが、ささっと済んで、憩室が1ヶあったが、ポリープはひとつもなく、終了した。

 本人負担額4,890円也で、お会計終了。
 5月の受診時(予約した時)には、レントゲン、血液検査もあって、4,580円+検査食1,620円。全部で11,090円。

 あ! 内視鏡機器のメーカーと型番、聞き忘れた!! (ってそんなもん聞くヤツいるか^^。)
 たぶん、あの、宮あおいタンがCMやってる、テクノロジー最高でコンプライアンス最悪の、あのメーカー製でしょう。

 大腸洗浄剤(今回は(も)、マズいと評判のニフレック)は、飲んでいる時はマズくて吐き気をもよおしかねないくらいだが、腸の内容物がほとんど排泄されると、全身の気持ちは不思議にすっきりして、風景が美しく、くっきり見えるような気がする。

 帰宅して、検査後最初の軽食は、はちみつ入りミルクティーと、最近ハマっている、パスコの「フルーツカンパーニュ」スライス1枚、他。

 そのあと、42日ぶりの散髪‥‥税込み1,000円カット。
 で、シャワーを浴び、着ていた衣服を替えた。

 夕飯は、ローソンストア100の「ぶっかけうどん」の、ツユを増やし、ワカメ、にんじんを入れて、かけうどんに、その他。
 今夜はアルコールは飲まずに寝ましょうかね。
 (画像なし;;)

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