『下流志向』にレビューを…。

 読んでからもう数ヶ月、懸案だった、内田 樹氏の『下流志向』(講談社文庫)への、Amazonレビューを、投稿した。

下流志向
 読んだ第一印象で批難している人が多く、私もそういう気持ちが、読み進めながらずっとあったのだが、少しばかり同意できるところは同意しつつ、しかし辛口になってしまった(すでに数ヶ所、編集ずみ)。

 入試によく出る論者としては、内田氏よりも、哲学者・鷲田清一氏のほうがよく採用される。
 鷲田氏の『悲鳴をあげる身体』(PHP新書)も読んだ。本書も、『下流志向』同様、『最新国語便覧』(浜島書店)では、著者の代表作とされ、「評論50」に入れられている。
 内田氏以上に、現場で知見を磨く諸論者の説を博引傍証しつつ、しかしご本人の説はというと、そこから何も得られるものがない。
 こっちもそのうちレビューを投じようと思っている。

 内田氏『下流志向』については、こちらの書評が、たいへん参考になる。

 内田氏は、精神を「精心」、矛盾を「無純」と書く女子大生の劣化に呆れている。
 その類いの受験生に日々おつきあいしている身としては、‥‥「評論50」に、丸山真男『日本の思想』とともに、上掲『下流志向』や『悲鳴をあげる身体』が並ぶという事態に、大げさに驚倒することとしよう。

 さてさて、こちらはむしろ評価のほうなのだが、HMVにもレビューを投じた。
 ジャン=フィリップ・コラールらを中心とする、旧・仏EMIのフォーレ室内楽全集が、「室内楽曲集 第1集」、「同 第2集」として、ワーナーから、旧EMIフランス盤と同じジャケット、曲目編成で出ており、特筆すべきは、ピアノ四重奏曲は、第1番、第2番ともEMI海外盤では左右逆転の‘裏焼き’状態であったものが訂正され、東芝EMIのような劣化したマスターをHS2088で無理にリマスターするというのでなく、よいマスターに当たっていると見えて、硬質ながら音質もよいこと。

 ただし、ピアノ四重奏曲第2番の弦楽奏者も、第1番と同じくデュメー(Vn.)、パスキエ(Vla.)、ロデオン(Vc.)としている。第2番は、パレナン四重奏団のメンバーだったはずだ。
 この件もレビューで指摘しておいたが、別途、ワーナーミュージック・ジャパンに問い合わせていたところ、やはり誤りだったので、今後訂正のブックレット、インレイを作成して配布したい、云々とのこと。
 評論家もリスナーも、だれも指摘していないのだ(といって、鬼の首を取ったようにいうまでもないけれど)。

 このアルバム、最近あまり聴いていない。
 今日は、トスカニーニで第九の終楽章(す〜っごい迫力!)、フォルデシュで、シューベルトの D.960のソナタ、ルドルフ・ゼルキン+クーベリックでベートーヴェンの第1協奏曲、などなどを聴きましタ♪

ミンコフスキのリュリ、国内盤を。

 マルク・ミンコフスキの最も魅力ある分野は、何といってもフランス・バロック・オペラだと思う。
 ラモーのオペラから名曲を集めた『空想の交響楽 〜 サンフォニー・イマジネール』(Archiv)は、ちょうど吉田秀和氏が『LP300選』の「レコード表」で挙げている、ナディア・ブーランジェ指揮の『Operatic Excerpts』(Decca 9683。「レコード表」の58番。こちらでは試聴さえできる! )の現代版と称していいものかと思う。

 上記は器楽のみなので、歌詞対訳は不要で、海外盤でよいけれど、もうひとつ、ミンコフスキ/レ・ミュジシアン・ド・ルーヴルが1987年に録音している、リュリ/モリエール:『コメディ=バレ名場面集』(仏Erato 2292-45286-2)は、リュリのオペラのアンソロジーとして貴重だし、いい演奏だと思う。
 オクで600円ほどで買ったのだが、ワーナーミュージック・ジャパンが所有各レーベルの定番を再発した「オリジナーレ Originale」シリーズ(各税抜き1,400円)で、国内盤(WPCS-16305)を出している。

 リュリのほうは、モリエールが噛んでいるゆえか、歌と芝居が入っていて、国内盤は、サイトの説明と、フォームからの問い合わせ、ともに原歌詞と対訳がブックレットに掲載されているということで、訳詞が見たくて国内盤を楽天で注文し、届いた。

リュリ、コメディ=バレ名場面集

 サイトの説明(シリーズとして、だろう)と、返信メールが、若干ミスリーディングだったのは、フランス語の「原歌詞」が掲載されていなかったこと。
 が、これは掲載すればブックレットが凄まじい厚みになるので、無理というものだ。以て瞑すべし、というところだ。
 訳詞だけでも、録音内容から調査して付けたということは、評価すべき業績だ。

リュリ、レーベル

 海外盤の、演奏者情報や、ブックレット裏表紙の、スリムだったころのミンコフスキさんの写真(だろう;;)など、すべて掲載し、ただしミンコフスキ自身の文章は、略されている。これは、日本の音楽学者の解説になっていて、至当な編集だろう。音は、同じ。
 海外盤は、ユニオン行きになりますな。

 さきだって、このシリーズの、マンロウによるデュファイが、未開封中古でオクに安く出ていたので、買った。

ワルターとマンロウ

 送料を入れても新盤の半額近かったので、だれか入札するだろうと思ったけれど、最後まで入札はなく、落とさせてもらった。

 右は、ワルター/ウィーン・フィルのモーツァルト:交響曲第25番&40番という、定番(CBS・ソニー)。DSD化した、「ベストクラシック100」盤は避け、古〜い 25DC 5196の帯つきを、ブックオフで。
 これ、以前DSD盤の音がきつく、これに買い替え、それも売りに出し、Altus盤を求めるも手放している、という縁の薄い音源。
 Altus盤は、悪名高いクラウス&アイヒンガー組のリマスターというのを懸念する向きも多く、ではソニー盤はというと、ピッチの問題が云々される。今の装置で、ソニー旧盤をもういちどじっくり聴きますか…。

ネクタイ

 この休み期間は、いつもどおりあっという間に過ぎた ― あ、まだ1日あったっけ;; ― が、月曜には、冬の乾燥に向けて、皮膚科にかゆみ止め軟膏を処方してもらいに行き、今日はというと、またもやであるが、超-ひっさしぶりに、スラックスを近所の青山に買いに行った。

 Tポイントカードのクーポンで、千円引き券が手許にあり、5,900円のズボンを千円引きで、4,900円×1.08=5,292円で求め、裾上げ依頼中。
 インスタントくじで、「当たり」がでて、ハローキティ・グッズを何かひとつ‥‥といって有用そうなものはなく、プラのカップをもらってきました;;。
 ついでに、もうボロボロになっている(写真左)ネクタイを買い替え。1,900円×1.08=2,052円。

 約7,300円の衣料品出費。近年にないことだ。
 私のようなものでもこれだけ消費をしているのだから、世の個人消費はいよいよ上向き‥‥であろうはずもない。
 今夏の時点で、個人消費は15ヶ月連続の減少で、この15ヶ月という期間も2001年以降最長だそうだこちら)。
 私にしても、写真のようにネクタイもズボンもボッロボロになるまで買い換えられなかったから、今ごろ買っているのである。

やっぱりやめましょう。

 今週は木曜まで仕事お休み。
 スピーカー・ケーブルの端末処理&交換、まだ着手する気なし。

 6月に買って、1枚めが不良だった、B.ラヌーによるラモー:クラヴサン曲集。

ラヌー:ラモー

 良品は、すぐショップが送ってくれて、演奏が好みでなかったので、すでに処分ずみ。

 不良品は手許に残っていて ― 海外ショップだったので、返送を求められず ― リリース元の Alpha/Zig Zag Territoire社に送って、工場の制盤プロセスの改善に役立ててもらおうか、と、英文の手紙:
英文手紙

まで書いてみたが、プレス不良は偶然的に発生したものだろうし、これまで、EMIや Universalなどの不良CDにも、ショップに交換を求めはしたものの、海外メーカーまでは送ったりしていない。

 受け取ったレーベル側もどうしようもないし、発送はやめて、廃棄しよう。

 先月には、ダイワハウスの武蔵野支社が、郵便受け配布のチラシとして、立体の透明パッケージに「ラッキーペンシル」なるものを入れて配布してきた。

ダイワハウス、チラシ

 こういうものを配布されると、パッケージと内容物部分だけ切り取って有料の「不燃ごみ」として廃棄しなくてはならず、大迷惑なのである。
 これも、大阪本社宛てに「迷惑です」と送ろうかと思ったが、これまた受け取った部署も相手にはしないだろう。切り取って廃棄しよう。

 さて ― 12月に入ると、午後の仕事はほとんどなくなり、夜だけになるので、ぼつぼつネットオクに、CDや本を出品しよう。

マスタリングの聴き比べ、とか、その他…。

 この一週間で、軽い風邪が通過したもよう^^。
 いっぽう、この一週間、○痢はしていない。

 ひとつ変えた食習慣‥‥雑穀米、やめました。この約1年ほど、自炊の時はご飯に雑穀を混ぜていたのだが、先々週ですっぱり、やめ。
 それでかどうか、わかりませんけれど;;。

 CD購入台風の続き‥‥はリスニング。週日は深夜しか聴けないので、ヘッドフォンで聴いている。
 以前、Brilliant Classics盤を聴き、まずは音質の点で不満、演奏も物足りない感じだった ブロムシュテット/ドレスデンの、ベートーヴェン:交響曲全集(すでに「旧盤」)を、本家の Berlin Classicsのボックスで求めた…のは前記事の写真に上げた。

 このセット、日本のショップ・サイト・レビューでは、まず低い点をつける人がおらず、期待するとともに、1回目はどうして感心しなかったのか‥‥と耳を澄ましてみたのだが、やっぱり感動しない。
 と〜っても丁寧な演奏なのだけれど、また、ベートーヴェンをこのように重厚ながら冷静に演奏して悪いという法はもとよりないけれど、ではここまで‘エキサイトしないベートーヴェン’を、ベートーヴェンとして聴く必要があるのか? というのが大きな疑問。

 面白いことに、ブロムシュテットを聴くと、冷静すぎると思ってきたハイティンク/コンセルトヘボウ盤が、意外に突如咆哮する面を見せることに気づいたりすることがあった。
 ドレスデンもコンセルトヘボウも、いうまでもなくヨーロッパで最も伝統のあるオーケストラである。奏者の演奏は、自負を感じさせる。が、「自負」はあっても「志」や「意気」を感じることがない。

 この対比で、「志」と「意気」が香りたってくるのが、トスカニーニの全集。
 Complete Collectionsの白箱5枚組は、2枚組ばかりで出た、UV22リマスタリングで、ステレオ効果を付したシリーズの音源とは別マスタリングで、ステレオ効果はなく、高域はほんのわずかに丸めてある感があるほか、とてもニュートラルで、トスカニーニのベートーヴェンを味わうには最適のセットだと思った。
 このセットの第3『エロイカ』は、通常の49年セッションではなく、53年ライヴのほうを収録している。これも悪くない ― 49年盤は知らないのだが ― 選択かも。

 今までに、いちど買ったものの売り払っているベートーヴェン:交響曲全集は ―
 べーム/VPO、シュミット=イッセルシュテット/VPO、バーンスタイン/VPO、コンヴィチュニー/ゲヴァントハウス、フェレンチーク/ハンガリー国立管、マゼール/クリーヴランド、サヴァリッシュ/コンセルトヘボウ、クリュイタンス/BPO、あと古楽器組ではブリュッヘン/18世紀管、ガーディナー/レヴォリュシヨネル管‥‥と、ブロムシュテットの Brilliant盤‥‥他にもあったかな? あ、忘れてた、シューリヒト/パリ音楽院管(第九がステレオの国内盤)も(追記;;)。

 対するに、今棚にあるのは、フルトヴェングラー(Warner)、ワルター(ステレオの仏Sony盤)、クレンペラー(ピアノ協奏曲とのセット)、ハイティンク、そして今回のトスカニーニとブロムシュテット。
 やっぱり、と言うべきか言わざるべきか‥‥格が違う、という印象。ハイティンクとブロムシュテットは、どの番号の曲も、「時間を割いて聴く」意味が、他の4セットに比して、ほとんど無いように思われる。

 「時間を割いて聴く」については、ディスクの音質に関して、こちらもやはり気になってくる。

マスタリングいろいろ

 ルービンシュタインの『ザ・ベスト・オブ・ショパン』を、ソニー「ベストクラシック100」(24bit192kHzリマスター+Blu-spec CD2+音匠レーベル仕様)盤で求め、じつに最新デジタル録音のような「カキ〜ン」と突き抜ける打鍵が、あ〜まりにシャープすぎ、「ほかのないの?」と探すと、『20世紀の偉大なピアニストたち Great Pianists of the 20th Century』の『Rubinstein I』の外盤が、オクで安く求められ、買ってみた。

 5曲ほどがダブっており、予想どおりだったが、“外盤”の『20世紀に…』盤のほうがずっとマイルド、明らかに低情報量で、レンジも狭い。
 ふむ〜、こりゃ Blu-spec盤のほうがいいかもな、と聴きかえす‥‥と、どちらもそれなりに悪くない感じだ。

 全体として、Blu-spec盤のほうは、テープに入っている情報を徹底的に「音化」しようとした、という具合で、「ハイファイ」に聞こえるが、高域のエッジに混濁感と、何か耳にひっかかる歪み感を伴い、何というか「しょっぱい」音である。
 『20世紀の…』盤は、スピーカーで比較すると一聴、物足りないが、連続してじっくり聴くには、このほうが聴きやすい。

 トスカニーニ指揮の「ローマ三部作」。ソニー「ベストクラシック100」盤のほう ― 『ローマの松』の第1曲「ボルゲーゼ荘の松」や『ローマの泉』の第2曲「朝のトリトンの噴水」の冒頭の大音響は、文字どおり耳をつんざくばかりで、アンプのボリュームつまみを思わず回してしまう。

 そこで ― 2枚組ばかりでリリースされた「Arturo Toscanini・The Immortal」を Amazonの中古で。配送料込み800円未満。
 UV22使用のリマスター(「UV22」は、Apogee社の、独自なディザリング方式のこと)で、とりあえず20bitリマスター、世上、毀誉褒貶のある疑似ステレオ効果付加バージョンである。

 平林直哉氏などはこれが大キライなのであるが‥‥やっぱりダメでした^^。
 「カラオケのエコーマシン」(平林氏)効果以前に、楽音部分が貧しく、旋律の明瞭さなどに著しく欠ける。

 ― ということで、今回の試聴では、生田絵梨花チャンをキャラにフィーチャーした「ベストクラシック100」、けっこういいかも、というところに。
 とくにトスカニーニの「ローマ三部作」は、XRCDは聴いていないけれど、うっかりすると、半額でXRCDに迫る可能性も‥‥と思った。
 ひとつ言えることは、ルービンシュタインもトスカニーニも、このシリーズだとヘッドフォンで長時間聴くと、キツそうだということ。

 ショパンのピアノ曲を初めて聴いたのは、17cmLPで、アントルモン盤、30cmLPではルービンシュタイン盤だった。
 今回のルービンシュタインの『ベスト・オブ・ショパン』は、そのRCA国内盤の楽曲と、かなり合致しているはずなので、ちょっとした思い出アルバムなのである。
 『20世紀の…』のほうも悪い音ではなく、「ベストクラシック100」と重なるのが5曲くらいなので、しばらくは両方置いておこうか、と…。

 今回、ネット上をいろいろ漁り、『20世紀の偉大なピアニストたち』シリーズの総合プロデューサー、トム・ディーコン Tom Deaconに関して、なんだかイマイチな情報を仕入れてしまった。

 癌の病理研究とピアノ演奏の二足のわらじを履いていると見受けられる方で、奇才・エルヴィン・ニレジハージの業績の発掘を行なっている、Tomo Sawadoという方の日記の中に、「ジョイス・ハットー事件」なるものの記載があり、この中、トム・ディーコンがどうにも不躾な男であるというような件が記されている。
 こちらの「3.2.2017」をお読みいただくとよい。

 「ジョイス・ハットー事件」とは、他のピアニストの演奏が、ジョイス・ハットー 名義でCD化して売りに出され、それがいろいろ疑念を呼び、だいたい偽装だった‥‥らしい。こちら参照(よく読んでません;;)。

 多くの著名な批評家が、ハットーの演奏と信じて賛辞をお送り、中にはそれが、本人名義のCDでは同じ批評家にけなされていたり、という、英楽壇 or レコード界をちょいと騒がせた事件だったらしい。
 Sawado氏の記事には、ブライス・モリソン Bryce Morrisonという批評家も登場し、怒鳴られたり仲直りしたり、のようであるが、今回買った『20世紀の…』盤『Rubinstein I』はライナーノーツがブライス・モリソンだった(笑)。

 ― そんな次第で、『20世紀の…』は、一瞬、リパッティも合わせてちょっと持っているのがいやになったのだけれど、この仕事自体のクオリティは低くなく、持っている2組は、聴いていきましょう…。

コンサートホールのマガロフ

 最後に、ショパンは売り払ってしまったニキタ・マガロフ。
 彼の堂々たる音色と弾きぶりは、ショパンよりブラームスだろう、と思っていたら、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を、オッテルロー指揮でコンサートホールに入れているが、比較的リーズナブルな値段でオクに出ているのを発見し、落札。

 これは立派な、いい演奏だ。この顔合わせでは、チャイコフスキーのコンチェルトの、タワーレコードの復刻を持っているが、オッテルローの指揮はどちらもすばらしい。
 こちらも日本コロムビアのリマスターでタワーから出るといいが、たぶん出ないだろう。日本コロムビアに渡っているコンサートホール原盤のテープは限られており、このブラームスはないだろう。
 いちど AgesがCD化したまま、Ages盤は稀少化して消えてしまっている。

 右に写っているのは、手許にまだ残してある、日本メール・オーダーの、コンサートホール盤CDの販促パンフ。
 この時点で「在庫一掃セール」となっているので、売れ残りCDしか記載されていないが、この中からブーレーズの『春の祭典』やモントゥーのモーツァルトを注文した。

 1枚1,500円で送料無料、支払いは郵便振替の払込用紙同封で、払込料は日本メール・オーダー負担というありがたいもので、DENON盤が多く廃盤だったので、重宝した。
 「在庫一掃」になる前は、朝日新聞の広告で見たような記憶がないでもなく、1枚2,000円くらいだったと思う。
 モントゥーのモーツァルトはもう売っているが、ブーレーズの『春の祭典』は、1995年11月に買ったと記録しているから、そのころのパンフである。

 このパンフの、最上段、メインの写真が、このマガロフのブラームスだ。
 カタログには、ポリグラム系や、エヴェレスト原盤のものなども入っていて、それらは価値がない。
 日本メール・オーダー社は、いうまでもなくもう存在しない。

CD‥‥まぁ〜だ買ってる。

 ま〜た超-ひっさしぶりの、軽い風邪。
 ノドが少しイガイガ、鼻水が出て、すこ〜しゾクゾク。起きぬけに体温を測ると36.2度^^。これでも高いほうなんです〜。

 そ〜っれにしても先週も、CD買いまくり。
 まず、セットものから。

セットもの

 中段を中心に、ベーム指揮のオペラ5点! 左上は有名なDGの『トリスタン』、その下が、毀誉褒貶のある、68年バイロイトの『マイスタージンガー』(Orfeo)、右に行って、ウィーン交響楽団を振った56年モノラル録音の『フィガロ』(Philips)。
 Eloquence盤の中古は珍しく、気持ち高価め、かつ盤面にキズがあったけれど、稀少品なので納得。Eloquenceなのに AMSIリマスターは記されていない。
 オケはさすがに混濁気味だが、声が入ってくると、それはつややか。

 そこから右→上、と、ベーム/ウィーン・フィルの『魔笛』と『コシ』(Decca)。『魔笛』は台詞なしで、パッケージも廉価「Double Decca」仕様で、リブレットなどない。
 『コシ』は、Amazon出店のバリューブックスで、レコファンの『魔笛』の1.6倍もしたが、ケース裏に大きなヒビがあった。この Brilliant Boxという、カバーと1枚めホルダーを交互にあけるタイプは、ケースのみの市販がないので、これに入れておくしかない。

 なんで『フィガロ』と『コシ』にケチガついたのかな〜。そうだ! 「結婚 nozze」と「女 fan」が、私にとっての禁止ワードだからだ〜^^;;!(ぷっしゅ〜)(注)

 それは置いといて、『名歌手』も『魔笛』も、前奏曲/序曲が鳴り出したとたん、アットウ的な迫力と、劇場ふうの香り、なのである。ノリントンもハイティンクもすっ飛んでしまう。
 ついでにといっては何だが、上段真ん中は、スイトナー/ドレスデンの『魔笛』。日本コロムビアからはMSリマスターの3枚組が出ているのだが、とりあえず RCA 2枚組で。

 この『マイスタージンガー』、トランペットがうるさすぎるという非難がけっこうあるいっぽう、全体としては「なぜ今まで出なかった」という絶賛のレビューが大勢。
 トランペットねえ‥‥ほんのちょっとトーンコンの高域を下げると問題なし、むしろ活気あふれる演奏だ。

 下段左、ついに買いました! 泣く子も黙るトスカニーニのベートーヴェン:交響曲全集。まだ Sonyの息がかかる前の、BMG/RCAの Complete Collectionsシリーズの未開封品が、ユニオンで1,350円。
 こ〜れはまことに、鳴り出すと、ワルターなどとはまた違った香気が香りたつ音楽だ。

 じつは、かつて Brilliant Classicsのリリースで、音もイマイチだった、ブロムシュテット/ドレスデン盤(下段右)を求め、ヘッドフォンで聴き始めると、さすがにすばらしく、同時にぼつぼつ手放そうかと思い始めているハイティンク/コンセルトヘボウ盤のよさも聞こえてきて‥‥‥なのだったが、どうにもやはりこの2セットの「訴求力」が、足りないと感じていたところでもあった。

 トスカニーニ盤の圧倒的な存在感からすると、ブロムシュテット、ハイティンク盤は、とくに選んで聴く機会を持てるかどうか、こころもとない。

 下段右は、ルドルフ・ゼルキン/クーベリック/バイエルン放送響によるベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集(Orfeo)。
 77年のライヴで、さらに10年後に、ゼルキン先生はDGにベートーヴェンの三大ソナタをライヴで入れているが、その10年前の充実しきった状態でのライヴ。

 ピアノの音が、鳴り出した途端に周囲の雰囲気を変えるほど香り高い。
 このセット、『合唱幻想曲』の評価が高い。これは通してヘッドフォンで聴いたけれど、まさに“プチ第九”といってもいい格調である。
 オクで求めたものは、国内盤解説も入っていた。

 じつはこのディスク、日本の、音にうるさいクラシック・ファンには懸念を持たれるスタッフが噛んでいる。
 ライナーノーツの筆者は、ゴットフリート・クラウス Gottfried Kraus、リマスタリング・エンジニアの一人が、オトマール・アイヒンガー Othmar Eichingerなのです。

 低域は「やはり」というべきかちょっと薄いけれど、これは拙宅のシステムのせいもあろう。ピアノはすこぶる美しい。ただ、オーケストラが「遠い」感が拭えない。
 それでも、音量を上げると、目の前に両マエストロのいるステージが現前してくる感じはある。
 この種の‘ライヴ感’を、オーディオ的に物足りないと感じるリスナー、評論家は日本にはけっこう多そうだ。

 が、私の場合、日本の技術者が高解像度、ワイドレンジを目指したフォーマットが合わない、ということが多い。

ホロヴィッツ・ショパン・アルバム

 マガロフのショパンがどうも合わなく感じ、売却し、では、とルービンシュタインとホロヴィッツのベスト盤的なものを1枚ずつ、と思って、まずルービンシュタイン。
 RCAが Sony傘下になっても、すべてをDSDマスタリングはせず、旧RCAにおける 24ビット/192kHzリマスターのまま、Blu-spec CD2で製盤し、レーベルは緑色の「音匠仕様」。
 これはまるで80年以降のデジタル録音のような「カキーン」というタッチが響く。

 ではホロヴィッツのほうなのだが、最近の「ソニー・ベストクラシック100」では、CBS音源はDSCマスタリングしていて、かつてバーンスタインのショスタコーヴィチなどで、低域は豊かなものの、音が締まりなく広がって、高域の繊細さがなくなる弊を感じたため、DSCを避けて、古いSBMだけの時代の「ベストクラシック100」を選んだ。

 すると、ルービンシュタインに比べて、またホロヴィッツのRCAの外盤に比べても、音がフヤけているように感じた。
 では! と、ブックオフにあった DSD+Blu-spec CD2(音匠レーベルではなかった)のディスクを求め、じっくり比べると、どう聴いても、DSD+Blu-spec CD2の音は、くっきりし、打鍵が「カキ〜ン」とは入るのだけれど、その倍音部分がホコリっぽく、弱音のまわりに飛散する響きの美しさがないのである。

 というわけで、どうやら旧SBM仕様盤を聴くことになりそう。
 ソニーの「ベストクラシック100 Best Classics 100」は、96年に、SBMリマスターを中心に始まり[SRCR 9200番台](その前があったかも)、2000年にSBM表記から「High Clear Digital」表記になり[SRCR 2000番台](カッティング・プロセスの精密化などを謳う)、このあと、2000年にはSACD開発を受けて、DSDマスタリングに変わる[SRCR 2600番台]。

 さらに ― この間、リニューアルがあったかも ― 2012年に Blu-spec CD2導入[SICC 30000番台]、2016年に「音匠仕様レーベル」導入[SICC 30300番台]となった、みたいだ。
 SICC規格に変わるころは、RCAを合併していて、RCAの有名アルバムも、この「ベストクラシック100」に入ってくるから、二大レーベルともわずかな代表盤のみが入ることになった。

ソニー・ベストクラシック100

 このシリーズ、各世代ごとに、私は1〜2枚しか持っていない。

 マゼールの R.シュトラウスは、持っている唯一のマゼールのディスクになってしまっている。今はこの音源は完全に忘れられ、「ベストクラシック100」には、『英雄の生涯』は楽曲そのものがなくなっている。

ベストクラシック・レーベル

 SBMと High Clear Digitalの時代は、レーベルは銀色、つまり途色なし、DSDになってダークブルーに、Blu-spec CD2になって2色、そして「音匠仕様」は当然ながら緑。

 今回、トスカニーニのベートーヴェンの交響曲全集を買った勢いで、「音匠」仕様のレスピーギ:ローマ三部作も買ってみた。
 が、これはどう聴いても、『ローマの松』冒頭の高弦は耳をつんざく鋭さで、がまんして聴いていられない。

 そんなこんなで、ルービンシュタインのショパンは、『20世紀の偉大なピアニストたち』シリーズを、トスカニーニのローマ三部作は、海外リマスター盤を、それぞれ中古で注文中。

 DSD+Blu-spec CD2+音匠仕様レーベル‥‥で最高クオリティをめざしたものの、これならクラウス+アイヒンガー組のほうが音楽的だよ、という思いまで。
 生田絵梨花チャン♪ がイメージキャラなんですけどねえ。

[付記]
(注)
「「結婚 nozze」と「女 fan」が、私にとっての禁止ワードだからだ」と書いたが、みっちさんからいただいたコメントのご教示によれば、「fan」は動詞であり、「女はみんな」に相当するのは、「tutte」である。
 「Fan」とフランス語「femme」あたりとの響きの連想で勝手に思っていたのは間違いでした。

 という次第で、正しくは、
 「「結婚 nozze」と「全ての女性 tutte」が私の禁止ワード」ということになり、さらに惨憺たることにあいなったが、こういう勉強は「自分を知る」ということにもなる、ということでしタ。

 ぷっしゅ〜‥‥と、アホマンガの実写版再掲(描くべきところ、ただ今スキャナ・ドライバが未購入のままでして…)。

いやはや

久しぶりに午前中に起きた日曜日…。

 日曜 or 休日に、午前中に起き出すなんて、何年ぶりだろうか? ^^;;

 今日(11月5日)は、市役所の最寄りの庁舎で「猫の譲渡会」があるので、起きられたら行ってみようかと思っていた。
 1〜2ヶ月に1回はあるのだが、午前(9〜12時)で終了するので、午前中は寝ている私は、行ったことがない。
 で、そもそも飼える条件下にいないので、‘ひやかし’になってしまう。

 今日は、超付きのひ〜っさしぶりに午前10時に目ざめたので、行ってみましタ。

猫の譲渡会

 日曜の市役所は、庁舎は閉じ、駐車場付近の広場を開放して、野菜の朝市と、猫の譲渡会^^。

 暗い場所だったので、フラッシュをたくと(ネコに;;)迷惑なので、接近しては写真は撮れず、離れて1枚。「フラッシュたかずに1枚いただきます」とスタッフのおばちゃん(おばあちゃん)に申し上げて撮ったのだが、なぜか点ってしまっていた。上は、たかなかったもう1枚。

 1Kのアパートに、40頭も詰め込まれて飼われている虐待といえるケース(多頭飼育崩壊というそうだ)から救出されたネコちんも多いらしい。

 主宰団体のブログはこちら

 写真をもらってすぐ辞去し、SUICAにチャージ、そのあとお買物。
 以前もアップした、もう20数年使っている、穴を補修したショルダーバッグ。

 も〜ぼつぼつ新調だろう、と思いながら、また予算はお蔭さまで少々溜まりながら、なにより用途と好みに合った品物がない。
 4,000円台から2万円台まで、素材は皮製はあまり見かけず、だいたいがナイロンになるが、とにかくポケットの数とサイズが用途に合っているものが、ない。

 専門店に却って無く、LIVINの、品数も多くないバッグ売り場で、まあこれでいいか、と1点(下写真、左)。本体価格4,600円。
 たぶん、20年は持たないだろう(笑)。

バッグ

 右のが、四半世紀近く持った現用品。皮の表面は剥落し始め、穴も多いが、肩紐などはまったくもげる気配もない。といってウン万円もしたという記憶はない。

 高田馬場にあった、レオマカラズヤという専門店で買ったものだ。ここはもうずいぶん前に閉店しているが、神田にある同名店は、本店だったのか?

 さても、ストッパーの穴が大きくなって、止まらなくなって前に垂れ下がる醜態を、ブラさげて歩くのはもう終わり。
 といって、新調したほうが急にトラブった時のために、とりあえず旧品も捨てないで、玄関の収納に放り込んでおきましょう。

テーブルタップ

 デジタル系とオーディオ系への給電は、オーディオテクニカのOAタップ・ATC-NF64という、ノイズフィルター&サージフィルター(バリスタ?)付き6ヶ口タップで間に合わせている(アンプのみ、トラスコ中山の延長コード)。

 写真のは、本体に型番の記されていない、エレコムのタップで、旧室で、パソコン用に使っていた。
 こんなのはいくらでもある、というしろものなのだが、最近のもの ― ヤザワなんていうメーカーが台頭してますね ― は、だいたい導体が1.8スケアなのである。

 オーテクのもエレコムのも、もう十数年前のものだが、どちらも導体は2.0スケアのケーブルを使っている。
 ケーブル、ボックスとも、エレコムのは半透明で安物くさいので、しばらく使わないでいたのだが、これをCATVモデムやパソコンなどデジタル系に使おうかという案が浮かんできている。

 というのも、CATVモデムは、ずっと通電しっぱなしのほうが故障や接続不良に陥りにくいのではないかという思いがしてきているからだ。
 プロの現場では、デジタル系接続機器は電源を落とさないのが基本であり、メンテの際に落としたあと、復帰時にトラブルが起きやすい、と みっちさんからコメントをいただき、節電を重視して切るのはやはりマズいかも、と考え始めている。

 が、モデムの類いは、通信量が少ない、あるいはないからといって「待機状態」にはならない。
 CDプレーヤーの待機電力は 0.1W、稼動時でも定格10W(オンキヨー C-7030の場合)というレヴェルであるのに対し、CATVモデムは、回収された旧品で15W/hである。
 白熱電球は非-省電力で、環境に優しくないから製造をやめましょう、という今日、15Wの機器を常時通電しておくのは、どうなんだろう?

 ‥‥というような日曜でした (^o^;)。

キミね〜


 おっと、CDのほう、バカ買いが続いています。
 ベーム指揮でオペラ5セット!! とか。

CDライブラリーの選定・編集…。

 前記事に書いた、全労災からの割戻金は、早々にオクでオペラ2セットを落として消えた。
 ワーグナーの『トリスタン』と『マイスタージンガー』全曲である。しばらくこれらの楽曲はCDを持っていなかった。
 買ったのは、どちらもベーム/バイロイトのライヴで、『トリスタン』は有名なDG盤、『名歌手』のほうは、なかなか毀誉褒貶のある、Orfeoの1968年ライヴ。

 まだ到着待ちで、この日曜日は、またもやの台風接近と、週末から腹具合が悪いこともあって、買物&クリーニング出しにも行かず、少しばかりCDを聴いて過ごした。

 まともに聴けるのは週1日だけで、ちょっと聴いたら疲れるし、すぐ午後10時になって、おひらき。
 ベートーヴェンの交響曲を、全集で100点以上も持っているなどという方のブログを読むと、たとえば『田園』1曲を聴きたいと思った日には、どの演奏を聴こうか迷っているうちに数時間が経ってしまうのではないだろうか、と思ってしまう。

 私の場合、「CDライブラリー」を自分の好みに合わせ ― あるていど客観的に高品位な演奏のもの、という条件を満たした上で ― たものだけで構築することが、ある種、「自分探し」の目安、というか自己表現なので、日々の(といって、書いたように日曜くらいなのだが)音楽鑑賞に「実際に聴く」、そして「残された人生時間のうちの数十分〜数時間を、それの鑑賞に割く価値がある」ディスクに限って棚に残し、あとは手放す、ということが、必須のことがらなのである。

リストとブラームス

 ブラームスのソナタ第3番は、探していたときにアラウの単発盤が、手ごろな出物がなかったので、ペライアのものにしたのだったが、きわめて美しい演奏ながら、音自体の重みに欠けるという感を持った。
 そうこうしているうちに、ブックオフが国内盤を、送料込み1,600円ほどで出品したので、ポチり。
 あまり品のよくないシリーズ名「超盤」と銘うった2,000円シリーズの1枚(PHCP-3649)。帯とブックレットがけっこうしわしわだったが、盤面はきれいだった。
 じつはペライア盤もアラウ盤も、ソナタは通しては聴いていない。が、音の色合いは、アラウのほうが、好みから、楽曲に合っていそうだ。

 もうひとつは、ホロヴィッツの弾くリスト・アルバム。ロ短調ソナタが目当てだ。
 きわめて多くのこの曲のディスクを比較論評したサイトがあって、そこではラローチャがベストと言える、とのことだったが、オクで手に入れやすかったホロヴィッツ盤(RCA、ステレオ・ライヴ)にした。

ホロヴィッツ

 こちらは、外装ビニールに、ソニーが輸入したことを示すシールが貼られ、ディスクも、BMG系に多かった Sonopressではなく、Sony DADCプレスと印字されていて、(DADCは Digital Audio Disc Corporationのイニシャル。以前から Sony系CDをプレスしている)BMG時代からのデッドストックでなく、Sony合併後のプレスである。
 新品で、レーベル面はみごとな鏡面、ピカピカ。ディスクを手に取ると、心持ち他より軽い感じがした。

 おっと、上段はカラヤンの『ボリス』の、Decca Originals盤。
 以前、国内廉価盤を買ったら、一箇所で大きく音が歪んだ。ポリドールに問い合わせると、元テープからそうです、とのこと。こっちはどうか‥‥なかなか聴く時間、ありません;;。

ショパンとシューベルト

 で、上の3点はまだ置いといて‥‥今日聴いていたのは、『ドン・ジョヴァンニ』の第2幕‥‥ド・ビリー盤(Arte Nova)と、同じ部分を、フリッチャイ(DG ORIGINALS)で。
 ド・ビリー盤は、いちど手放し、Marantz PM6005では聴けるかも、と再度入手した(ダ・ポンテ・オペラ 3作9CD激安セット。HMVのレビューは高評価!)。

 フリッチャイ盤の、オーケストラと、フィッシャー=ディースカウの繊細な表現は、ド・ビリー盤を、やはり霞ませてしまう。ド・ビリー盤の、韓国人歌手・ヨン・グァンチョルはものすごくうまくて、かつ声の重みはFDより役に合っているとも言えるのだが、どうしても、聴いていて、音の間から立ち昇る香気といったものがちょっと違うのである(ような気がする;;)。

 『魔笛』は、文春新書で宇野さんが推しているノリントン盤‥‥オケが素っ気ない。より以前から持っているハイティンク盤(EMI)は、反対に緩い演奏だが、これもオケが物足りない。

 写真は、ショパンの楽曲で、マガロフ(PHILIPS国内盤)と、ペルルミュテール盤(英Nimbus盤と、コンサートホール原盤の DENON盤)、シューベルトのソナタで、ピレシュ(DG)と、超-レアものの、フォルデス(フォルデシュ)盤(独EMI)。
 └→ これらは今回の購入ではありません。春までに購入のCDです〜。[追記]

 マガロフを数枚手に入れた時は、「よいピアニストを知らなかった!」と喜んだのだが、自分の好み ― ショパンには、ウェットな感傷を求める ― からすると、同時期に買っていたペルルミュテールのほうが、ずっと琴線に触れるという気がしてきた。
 とくに、コンサートホール録音の、作品34-2、イ短調のワルツの、いささか耽溺しすぎるくらいの憂愁は、「ちょっとだけ聴ける」時の、ヘビロテになっている。

 シューベルトは、フォルデス盤を入手した時に書いたとおり、フォルデスの演奏には、収録されている2曲(D.959と D.960)において、前者はルプーのほうが、後者はピレシュのほうが、幻想味・叙情味が深く繊細に感じる。

 マガロフもフォルデスも、じ〜っくりと全曲聴き込めば、そのよさがわかってくるのかもしれない、と思いつつ、オーディオ機器の場合同様、自分に合う or 合わない、は、けっこう速攻で覚ってしまうのである。
 例外ももちろんあり、ブダペストQのベートーヴェンは、聴くほどにそのよさが出てきている。

 そんなこんなで、またいくつかCDを売りに出そうかと思っている。
 とりあえず、ノリントンの『魔笛』は出す、かな。ハイティンク/コンセルトヘボウのベートーヴェン:交響曲全集も、とても立派な、美しい演奏だけれど、ぼつぼつ要らなくなってきている。

「組戻し」と「割戻し」。

 帰宅すると、留守電に、2度も、「ゆうちょ銀行為替センター」というところからの電話が入っていた。
 用件は「またお電話します」ということで、わからない。
 雰囲気から、偽装・詐欺電話ではなさそうだったが、私の口座に不正アクセスがあったり、だと困る。

 「為替センター」、「電話」でググったら、こういう場合、誤送金で振り込まれた金額の、差し戻し(=組戻し)の承諾依頼だそうで、では、と「ゆうちょダイレクト」から通帳画面を見ると、身に覚えのない振込みが^^。

誤送金

 ちなみに、「PE ヤフーケツサイ」はすべてオクのCD代金^^;;。
 880円がペーター・マークのメンデルスゾーン、800円が、パールマンのラロ&サン=サーンス、950円が、ホロヴィッツのリスト、でありま〜す。

 留守電は都合3〜4回かかってきていて、今日、同センターからの封書が到着:
組戻し承諾書

 「振込金の返却のお願い」と「振込金組戻承諾書」が入ってました。
 早速署名・捺印して投函、でありま〜ス。

 で、まあ、「2万5千円落ちてるのを拾って届け、落とし主に渡ったら、1割はもらえるのにな〜」というようなことを、思うわけですw。

 そうして、買物のついでに、別の銀行の、光熱費の落ちる口座の残高照会をすると ― 月末に水道料が7,000円弱落ちることもあり ― 記憶より残高が多い!
 おいおい、でもまあそれくらい入金しておいたかな、と思いつつ、帰宅してネットで見ると、5,000円ちょっとが振り込まれている!!

 もちろん、これは低額だが生命保険に入っている全労災からの「割戻金」で、私がもらっていいものである。
 開封していなかった、全労災からの所得控除用証明書に付いている割戻金通知書に記されていた。

割戻金


 むひょ^^;。

 このところのCD代を補填? して余りあり。にゃんとも。

10月に買ったCD。

 雨の続く秋。
 この木曜あたりから、どれくらい降っているのか。そのあげくの、台風。
 いよいよ“国難突破”ウェザーになっている! いや、単に国難ウェザーか‥‥。

 明日の午後には晴れるということなので、やめておこうかと迷ったが、投票に行ったあと、洗濯をした。
 耐震化補修工事のおかげで、ヴェランダの幅がぐ〜っと広がっているので、そうとうの強風が吹き込まないかぎり、いや吹き込んでさえ、吊った洗濯物には雨はほとんどかからないようになっている。

 この1週の、月〜火で買ったCD。

今週のCD。

 上のは、サルヴァトーレ・アッカルドがソロと指揮、イタリア室内管 Orchestra da Camera Italiana の、パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第4番、5番。
 アッカルドは、デュトワ/ロンドン・フィルと組んで全集をDGに入れていて、今度のはEMI、それも伊EMIの制作・発売になる新録音で、スコアに、アッカルド自身の手が入っているらしい。
 Amazonでは、EMI時代の国内盤全集のページには試聴ファイルがある。発売元が「ユニバーサル」になっているが、この音源はワーナーに移管されていて、そのページはこちら

 下段は、オクで出ていた未開封国内廉価盤。
 左は、パールマン+バレンボイム/パリ管による、ラロ:『スペイン交響曲』とサン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番(DG UCCG-5090)。「The Best 1000」シリーズ。
 右は、ペーター・マーク/都響によるメンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』から、とマズア/ゲヴァントハウスによる『イタリア』(DENON COCO-70595)。「THE CLASSICS 1000」シリーズ。

 パガニーニのヴァイオリン協奏曲なんていうのは、オケの前奏部分はカッコよく、私の場合、そこだけ聴いたら、ソロに入ってヴァイオリンがアクロバットを演じ出すと、しらけて聴くのをやめていた‥‥などというのも、アッカルドの旧全集、国内盤と輸入盤で1回ずつ買っているのである。
 中古の国内盤は、ノイズがあって、輸入盤に買い替えたのだが、けっきょく換金した。

 それなのになんでまた、それも第4番と第5番のカップリングに手を出したかというと‥‥この2曲が、パガニーニのコンチェルトの中では、第1楽章のオーケストラがや〜ったらド派手、オペラ顔負けに歌い上げるのである。
 ブチ上げるトゥッティ、歌い上げるカンタービレ、と、大いにアドレナリンを誘発する勇壮な音楽! なのである。
 都合のいいことに、新全集は、単売(海外盤)では第4と第5番がカップリングになっていて、ちょうど Amazonのレコファンに800円ほどの中古があったのを、ずっと「買おうかな」と思っていて、やっとポチった。

 この2曲のオケ部分で、私、悲壮な環境の中で立ち上がった女剣士の活躍、みたいなのを想像するのであ〜る(爆沈)。
 おっと。ま〜た言っちゃった (^o^;)。言ったついでに言うと、たとえば『ラ・セーヌの星』、みたいな^^;;。

 で、女剣士‥‥には似ても似つかない、大学教授のような風貌のアッカルド先生、これはもう自分がやりたい音楽を歌い上げている。
 2つのコンチェルト、到着した木曜日の出勤前に、第1楽章(それぞれ、長い!)を通して聴いた。
 時期が近い、先日買った(もう売り払っている)ジュリーニとのベートーヴェンの、いささか居心地の悪そうな雰囲気とは打ってかわって水を得た魚、である。

 デュトワ盤の YouTubeを、以下に。
 ※動画が削除されていたので、挿し替え(11/23)。こちらはLP音源です。





 パールマンのほうは、サン=サーンスの協奏曲を、今日、通して聴いた。ヴァイオリンの極美音と、オケの厚い演奏とで、いい意味で優等生的な名演。
 が、「いいたいことがいっぱいある」アッカルドのパガニーニに比べると、サン=サーンスの楽曲そのものが、じつにつまらない。

 このディスクを買ったのは、1枚も持っていなかったラロの『スペイン交響曲』を揃えるため。
 以前、ウエストミンスター録音の、ジュリアン・オレフスキーのCD(MCA/Millenium Classics)を持っていたが ― 第3楽章カット版。カップリングはメンデルスゾーンで、なかなか稀少な、名演 ― 手放している。

 マーク指揮のメンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』は、もうネット上に写真がないのだが、カップリングなしで出たアルバムの、帯なし中古盤を持っていたことがあるが、手放している。
 カップリングのなかったレギュラー盤には、プロデューサー、エンジニアの名前があったと記憶するが、「THE CLASSICS 1000」は、録音場所と日時だけ。

 手許には、アバド/ベルリン・フィル盤(Sony、ライヴ) ― これも『イタリア』とカップリング ― があって、世評もベストなのだが、もう1枚、ということで。アバド盤は、‘お芝居’が入っているのが、ちょっとウルサいというのもあった。

 マズアの『イタリア』が、Eurodisc原盤で、契約の点で(Eurodiscは、現在 Sonyの一部)再発が難しくなったせいか、マークの『真夏の夜の夢』は現在新盤ではオクラ入りの模様。
 日本コロムビアの最新の千円シリーズ「CREST 1000」には、パートナーにできるカップリング録音がないこともあってか、入らなかった。

 今日は、「序曲」と「結婚行進曲」を聴いた。クセのない、清潔な流れの中に、突然の大きなルバートを見せたりする。
 手許には、IMPにベルン交響楽団を振って入れた『スコットランド』もあり、マークのメンデルスゾーンとしては、この2枚あたりは最良の部分ではないか、と思ったり。

 ユニバーサルの「The Best 1000」シリーズも、プロデューサー、エンジニア名は省略している。2006年発売、ということは、11年間未開封で寝ていた、という次第。
 マークのほうは2003年なので、14年間未開封のまま寝ていたことになる。

 LP時代からそうなのだが、日本の廉価盤シリーズは、定価をシリーズ名にすることがたいへん多い。上の2シリーズ名も、定価が1,000円 ― ユニバーサルは5%税込み、コロムビアは税別 ― であることを示す。
 手許にある、R.ゼルキンの弾くベートーヴェンの後期三大ソナタは、「名盤1200 The Meiban」というシリーズ(2003年)で、これも税込み1,200円なのでこのシリーズ名なのだろう。
 ちなみに、ゼルキンのディスクにはプロデューサー、エンジニア名が記される。

 ‥‥CD3枚、それぞれ送料込み800円ほどの出費。
 先月に買ったCDはまだアップしていなかった‥‥別にしなくてもいいけれど;;。
 アラウの弾くブラームスのピアノ・ソナタ(PHILIPS国内盤。ちょっと入手しづらい)と、カラヤンの『ボリス』(英Decca Originals)でした。
 昨日ポチった、ホロヴィッツのリスト(RCA)は、到着待ち中〜♪ ‥‥いや、『スペイン交響曲』も、リストのピアノ・ソナタも、吉田秀和『LP300選』にあるのに、1枚も持っていなかったんです。

アベノミクスでほんとにいいの?

 来たる衆院選は、自公与党の圧勝、になるということだ。

 ふ〜ん‥‥だいたいの有権者は、為政者が恣意的に学校設立の認可などをしたとしても、何も思わないらしい。

 経済政策についても、現政権の政策への追認と期待は、そうとう大きそうだ。
 が、ここ、ほんとうにこれでダイジョウブなのか、という部分が見落とされていないか?

 ↓下の動画。インタビュアーで主宰者の神保哲生氏は、こちらははっきりとリベラルのほうなんだけど、日本総研・河村小百合氏の見解は、ニュートラルな立場では、と思う。



 テキストとして、彼女へのインタビューをまとめたものは、こちらにある。

 河村氏は、アベノミクスの“異次元の量的緩和”の帰結を、強く危惧する。
 「異次元」というのは、この辺(こちらは一般的解説。河村氏のではない):
 「今まで、日銀は金融緩和を行い、デフレ脱却を目指すと言いながらも、反面バブルのトラウマでインフレに対して、相当なアレルギーを持っていました。デフレを脱却すれば、当然インフレ。つまりアクセルを踏みながら、知らず知らずのうちにブレーキを掛けていたのが今までの日銀の金融政策でした。言葉を変えて言うならば出し惜しみです。
 今回は、そのブレーキを外し、現政権がかかげる2%の物価上昇に向かって、できることはすべて行うという政策を発表されました。」

を読むと、「ノーブレーキの量的緩和」ということらしい‥‥経済は、よくわかりませんが。

 こちらの、野口悠紀雄氏の意見も、通底するのでは?

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